2015年05月27日

私が演技してるのがわからないの? フレンズ9-12その4

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レイチェルの職場ラルフ・ローレン。
(door knock, Monica enters)
ドアにノック、モニカが入ってくる。
モニカ: Hey, Rach! (はい、レイチェル!)
レイチェル: Hi! (はーい!)
モニカ: Ready for your birthday lunch? (あなたの誕生日ランチに行ける?)
レイチェル: I am, I am! Oh, but first, Monica, I would like to introduce you to my very talented colleage and more importantly my wonderful friend, Gavin Mitchell. (行くわ、行くわ! あぁ、でも最初に、モニカ、あなたに紹介したいの、私の非常に有能な同僚で、さらに重要なことには、私の素晴らしい友人である、ギャビン・ミッチェルよ。)
ギャビン: Pleased to meet you. (はじめまして。)
モニカ: Pleased to meet you. So you're coming to Rachel's party tonight? (はじめまして。それで、あなたは今夜のレイチェルのパーティーに来る予定なの?)
レイチェル: Oh no no no no no. Gavin can't. He already has plans, most likely with his mother. (あぁ、来ない来ない来ない。ギャビンは来られないの。彼はすでに予定があってね、恐らく彼のママとの予定よ。)
ギャビン: Well, I don't mind, okay, I'll cancel them. I would never miss my secretary's birthday. (leaves) (あぁ、いいよ(構わないよ)、オッケー、その予定はキャンセルするよ。自分の秘書の誕生日を僕は決して見逃したりしないから。[立ち去る])
レイチェル: Why did you invite him?? I can't stand that guy! (どうして彼を誘ったの? あの男には我慢ならないのに!)
モニカ: You were just being so nice to him! (あなたは彼に優しくしてたじゃない。)
レイチェル: I was faking it! Can't you tell when I'm being fake? (私は演技してたの![お芝居してたの!] 私が演技してるのがわからないの?)
(A man walks by)
一人の男性が通りかかる。
レイチェル: Hey, Mr Phillips. Nice suit! (はい、フィリップスさん。素敵なスーツね!)
モニカ: Right there! That was so fake! (まさにあれね! あれは全くの演技だったわ!)
レイチェル: Shh! (シー!)

今日はレイチェルの誕生日なので、モニカはレイチェルのオフィスに顔を出し、「(レイチェルの)誕生日ランチの準備はいい?」のように尋ねています。
レイチェルと誕生日ランチをしようと思うんだけど行ける? という感覚ですね。
I am! は、I'm ready for my birthday lunch! ということで、「もちろん、行く行くー!」と即答していることになります。
but first 「でも最初に(でもランチに出かける前に)」と言って、レイチェルはちょっと気取った口調で、I would like to introduce you to... 以下のセリフを述べています。
前から順番に直訳していくと、
「私はあなたに(ある人を)紹介したいと思っている」
「私の非常に有能な同僚で」「さらに重要なことには、私の素晴らしい友人(である)、ギャビン・ミッチェル」
になるでしょう。
more importantly 「さらに重要なことには」が挿入されていることで、「有能な同僚であるのはもちろんのこと、”私の素晴らしい友人”であると特に強調したいの」という感覚ですね。

お互い、Pleased to meet you. と挨拶した後、モニカは「あなたは今夜のレイチェルのパーティーに来る?」と言っています。
レイチェルは慌てて、「いえ、ギャビンは来られないわ」と言って、「彼にはすでに予定が入ってるの、多分、彼のママとの予定ね」と、ギャビンが答える前に先に否定しています。
さっきギャビンのママから電話があったことで、彼のことを mama's boy 「マザコン坊や」と呼んでみせたことの続きで、「誰かと予定があるとしたら、きっとママとの予定よね〜」と言った感覚になるでしょう。
パーティーがあることは知らなかったはずのギャビンですが、モニカが birthday lunch を誘いに来たと先ほど話していたので、「今夜のパーティー=レイチェルの誕生日パーティー」であることは、回転の速いギャビンならすぐにわかったことでしょう。
「ギャビンに来てほしくないので、レイチェルはギャビンのにせの予定をでっち上げた」ことを知りつつ、「そんな予定ないよ」とに否定するのではなく、モニカの手前、とりあえずそういう予定があることにして、「構わないよ、(予定はあるけど)それはキャンセルするよ」と返したのがスマートだなぁ、と思います。
I would never miss my secretary's birthday. は、I would not miss my secretary's birthday. の否定度をより強くした感じで、「僕は決して、自分の秘書の誕生日を見逃したりしない[秘書の誕生日パーティーの機会を逃したりしない]」と言っていることになるでしょう。
レイチェルが来てほしくないからモニカに嘘をついたのを承知で、わざと「予定をキャンセルしてでも是非参加させてもらうよ」と言ったのですが、「ママとの予定ね」などと言われたことに対するちょっとした仕返しっぽく、レイチェルのことを「自分の秘書」と表現しているのも、ギャビンらしいところだと思います。

ギャビンが去った後、レイチェルはモニカに、「どうして彼を誘ったの?」と言います。
I can't stand that guy! の can't stand は「我慢できない、我慢ならない」ですね。
You were just being so nice to him! は、were being という be動詞の過去進行形になっていますが、これは「さっき、あなたは彼に対してすごく親切な態度を取っていた」と、過去の一時点におけるレイチェルの態度を言っていることになります。

「彼のこと我慢ならない! なんて言うけど、さっきは”有能な同僚で素晴らしい友人”とか言って、彼に対して好意的な態度を取ってたじゃない」と言われたレイチェルは、I was faking it! と言っています。
直訳すると、「私はフェイクしていたのよ」ということで、fake は「〜のふりをする、〜だと見せかける、演技する」ということですね。
本当に彼に好意的な態度を取ってたんじゃなくて、そういうふりをしていただけよ、と言っていることになります。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
fake : to pretend to be sick, or to be interested, pleased etc., when you are not.
例) I thought he was hurt, but he was just faking it.

つまり、「病気である、興味がある、喜んでいる、などのふりをすること、実際にはそうではない時に」。例文は「彼がケガをしたと私は思ったが、彼はただ(ケガした)ふりをしていただけだった」。

fake という動詞は、前回のエピソード、フレンズ9-11 にも登場していました。
解説では省略してしまったシーンですが、エッチした翌日、「赤ちゃんができた気がする」と言うモニカに対して、
チャンドラー: Well, that thing that I have to do to make a baby? I faked it. (赤ちゃんを作るために俺がしないといけないあのこと、あるだろ? 俺、それを演技したんだ[そうしたふりをしたんだ]。)
と言っていました。
その後、二人の間で何度も fake it 「それを演技する」というフレーズが使われるのですが、ダイレクトに言うと、「(エッチで)イッたふりをする、イッたという演技をする」ということですね。

今回のレイチェルの場合も、「彼に対して親切な演技をしていただけ」ということで、彼に対して本心から、nice な態度を取っていたわけじゃない、と言っていることになります。
Can't you tell when I'm being fake? は、「私が fake である時、あなたはそれがわからないの?」ということで、fake はここでは「偽の」「偽って(いつわって)」という意味の形容詞で使われています。

そんな話をしているところに、会社の別の男性が通りかかったので、レイチェルは急に愛想の良い笑顔になり、Nice suit! 「素敵なスーツね!」と声を掛けています。
それを見たモニカは、「まさにそれよ!」というニュアンスで、Right there! 「ちょうどそこに!」と言った後、「今のは、とっても fake だったわ!」と言います。
ここも fake は形容詞として使われていて、「すっごくフェイクだった」→「まさに・全く、偽りだった、演技だった(全然、心のこもっていない、嘘の褒め言葉だった)」と言っていることになります。
褒められたフィリップスさんに聞こえそうな大声で、「今のは完全なお世辞よね!」みたいに言ったので、レイチェルは慌てて「シー!」と言うことになるわけですね。


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posted by Rach at 15:25| Comment(0) | フレンズ シーズン9 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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