2015年06月12日

あなたが決めるなんて何様のつもり? フレンズ9-13その5

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バルコニーでレイチェルとギャビンがキスしているのを見たロスは、セントラルパークでミッシェルという女性をナンパして、自宅に連れ帰ります。
ミッシェルがかなり変わった女性である上に、ロスが「君だって男とバルコニーでキスしてたくせに」と言ったので、「私に仕返しするために、見知らぬ女を連れ込んだのね」とレイチェルに指摘されてしまいます。
そのミッシェルが帰った後、「レイチェルがギャビンとバルコニーでキスしていた」ことをまた持ち出したロスに、「1人の人と1回キスしただけで、そんなに大騒ぎしないで」とレイチェルが言ったところ、
ロス: What about the guy from the bar? (バーの男はどうなの?)
レイチェル: What? Who? (何ですって? 誰?)
ロス: The guy you gave your number to. (君が電話番号を教えた男だよ。)
レイチェル: Whoa, how do you know about that? (ちょっと、どうしてそのことを知ってるの?)
ロス: Because he called here looking for you. So don't tell me this...this kissing this guy from work is a one-time thing, okay? You've been out there in bars and on balconies for over a month now. And you didn't even have the courtesy to tell me. (なぜなら、その彼が君を探して[君宛に]ここに電話してきたからだよ。だから、この…職場の男とキスしたこのことを、一度のことだ、なんて言わないでくれ。君はバーにバルコニーにと、今で1か月以上、外に出て(遊んで)る。そして君はそのことを僕に言う礼儀をわきまえてすらいなかった。)
レイチェル: Why didn't I get that message? (どうして私はそのメッセージを受け取らなかったの?)
ロス: What? (何?)
レイチェル: From the guy in the bar? Why didn't I get that message? (バーの男性からの(メッセージ)よ。どうして私はそのメッセージを受け取らなかったの?)
ロス: Because I folded it up and put in my pants pocket. Do you...do you not look there? (それは僕がそれを畳んで自分のパンツのポケットに入れたから。君はそこ(ポケットの中)を見ないのかな?)
レイチェル: Ross? (ロス?)
ロス: I never gave it to you. (僕が君にそれを渡さなかったんだ。)
レイチェル: Why? (どうして?)
ロス: I don't, I don't know. (わからないよ。)
レイチェル: Oh, God. You know what? I don't.... Who you think you are? Who are you to decide what messages I should or should not get?! (なんてこと。ねぇ。あなたは自分を何様だと思ってるの? 私がどのメッセージを受け取るべきか受け取らないべきかを決めるなんて、何様のつもり?)
ロス: Who am I? (僕が誰か、だって?)
レイチェル: Yes. (ええ。)
ロス: I'm the guy who's taking care of our baby while you're out at bars meeting guys! (僕は僕ら(二人)の赤ちゃんを世話してる者だよ、君がバーに行って男と会ってる間にね!)

レイチェルは、「バルコニーでのキスのことでそんなに大騒ぎする、そのことをそんな大ごとみたいに言うなんて信じられない。一度のキスで、1人の人とキスしただけ。一度だけのことよ!」と、指を1本立てて、one であることを強調していました。
それに対してロスは何度も Oh, really? 「へぇ、ほんとに?」と繰り返した後、「バーの男はどうなの?」と言います。
いきなり「バーの男」と言われたレイチェルは、「何? 誰?」と聞き返し、ロスは「君が電話番号を教えた男だ」と説明します。
これは、過去記事、外出するのはすごくいい気分だった フレンズ9-9その6 で、レイチェルに電話をかけてきた男性のことですね。
ロスが電話に出るのを阻止しようと、あれこれ画策するも、結局、レイチェルが廊下でフィービーと話している間にその男性から電話がかかってきてしまい、ロスは「レイチェルがバーで男性に電話番号を渡したんだ」ということに気づき、その男性から電話があったことを結局レイチェルに告げなかった、というシーンで終わっていました。

「1人の人と1回キスしただけなのに!」と「1人、1回」を強調するので、「1人だけって言えるのかな? 他の男にも電話番号渡してたくせに!」と、バーの男性の件をここで持ち出したことになります。

結局、あの日、電話はかかってこなかった、と思っていたレイチェルは、ロスがそのことを知っていたことに驚き、「どうしてそのことをあなたは知ってるの?」と尋ねます。
それに対してロスは、「君を探して(君を求めて)、その彼がここに電話してきたからだ」と事実を語り、「だから、この(バルコニーでの)キス、この職場の男(ギャビンのこと)を一度のこと(one-time thing)だなんて言わないでくれ」と言います。

You've been out there in bars and on balconies for over a month now. を直訳すると、「君はもう1か月以上に渡って、バーやバルコニーで外に出ている」みたいなことになるでしょうか。
be out there 「向こうの外にいる」という表現は、物理的に屋外にいる、という意味ではなく、「家にいるのではなく、人のいる世間に出ている、人付き合いをする場所に行っている」という感覚になるでしょう。
「外に出かけてる、外出している」という感覚で、ロスとしては「外で(男と)遊んでる」というようなニュアンスで言っていることになるでしょうね。
And you didn't even have the courtesy to tell me. の have the courtesy to は「〜する礼儀をわきまえている」という意味。
courtesy を改めて英英辞典で調べてみると、LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
courtesy : polite behavior that shows that you have respect for other people
例) Even after midnight, they don't have the courtesy to turn the volume down.

つまり、「他人に対して敬意を持っていることを示す礼儀正しいふるまい」。
例文は、「真夜中過ぎでさえ、彼らは音量を下げるという礼儀をわきまえていない」。

ですから、「そして君は(そうして外出して男と遊んでるのに)(そのことを)僕に話す礼儀をわきまえてすらいなかった」になるでしょう。
そのことを(外出する君のためにエマの面倒を見ている)僕に、一言言うのが礼儀ってもんじゃないのか? とロスは言いたいのですね。

「外で男性とどんなことがあったかを、僕に一言言うべきだと思うけど」と言うロスに対して、レイチェルは「どうして私はそのメッセージを受け取らなかったの?」と言っています。
ロスが「何?」と言うのでレイチェルは具体的に「バーの男性から(のメッセージ)よ!」と言っていますね。
レイチェルが that message と言えば、少し前にロス自身が話題に出した「バーの男からのメッセージ」であることはわかりそうなものですが、ロスはただ「バルコニーのキス男だけじゃなく、バーで電話番号を渡した男もいるだろ」というように、「二人目の男」という「数を増やすためのアイテム」としか考えていなかった、ということなのでしょう。
勢いもあって、「電話がかかってきた”バーの男”ってのもいたからねぇ〜」と得意げに持ち出したわけですが、「私はどうしてそのメッセージを受け取らなかったの?」と言われて、一瞬、レイチェルが何のことを言っているかわからない様子のロスは、「電話がかかってきたことをレイチェルに告げなかった」ということも同時に教えてしまった、レイチェルがそれを聞いて怒るであろうことが想像できていなかった、ということになります。

「レイチェルに電話がかかってきたのに、それをレイチェルに教えなかった」ことでレイチェルが明らかに怒っているのを見て、ロスはそれまでの勢いをなくした様子で、「それは僕がそのメモを畳んで自分のパンツのポケットに入れたからだ。僕のパンツのポケットの中を君は見たりしないの?」などと言っています。
「メモをポケットに入れちゃったんだけど、そんなところをレイチェルはチェックしたりしないよね?」と、ちょっと冗談っぽく逃げた感じになるのですが、そんな冗談でごまかされるような話じゃないわ! とばかりに、レイチェルは問い詰める調子で Ross? と言います。
それでロスは、「たまたまポケットに入れちゃって」とかではなく、「僕が君にそのメッセージを渡さなかった」と正直に答えます。
「どうして(そんなことしたの)?」と言われても、ロスは「わからない」と答えるしかありません。

Who you think you are? は「あなたは自分を誰だと思うの?」ということですから、「自分を誰だと思ってるの? 何様のつもり?」というニュアンス。
次の Who are you to decide what messages I should or should not get?! の Who are you to do...? も「〜するなんて(あなたは)何様のつもり?」という意味になります。
英辞郎には、
Who are you to say something like that?
そんなことを私に言うなんて一体何様のつもり?
Who are you to say tell me what to do?
私に指示するなんて一体何様のつもり?

という例文も出ていました。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
who is somebody to do something? : (spoken) used to say that someone does not have the right or the authority to say or do something
例) Who are you to tell me what to do?

つまり、「何かを言ったりしたりする権利や権限をある人が持っていない、と言うために使われる」。例文は「私が何をすべきか言うなんて[私に指示するなんて]何様のつもり?[あなたにはそんなこと言う権利や権限はないわ])

今回の場合は、「私(レイチェル)がどのメッセージを受け取るべきか、または受け取らないべきかを決める権利・権限はあなたにはないわ」と言っていることになり、「私がメッセージを受け取るか受け取らないかをあなたが決めるなんて、あなたは一体何様のつもりなの?」と怒っていることになります。

「あなたにそんな権限あるの? 自分を何様だと思ってるの?」という怒りを込めて、Who are you to do...? 「〜するとは(〜するなんて)あなたは誰(何者)なの?」という表現を使ったレイチェルに対して、ロスは「僕が誰か? って君は尋ねてるの?」というように、Who am I? 「僕が誰か、だって?」と問い返しています。
そして、I'm the guy who's... 「僕は〜する者(男)だ」みたいに説明していますね。
ロスのセリフは、「僕は僕ら二人の赤ちゃんを世話している男だ、君が外出してバーで男たちと会ってる間にね!」ということですから、「僕たち二人の子供を僕が一人で世話をして、その間、君はバーで男と遊んでる」とロスは言いたいわけです。
「何様だと思ってるの?」みたいに偉そうに言われたので、「君が男と遊んでる間に、僕は君の子供を世話してあげてるんだけど!」と言い返したことになるわけですね。


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posted by Rach at 16:06| Comment(0) | フレンズ シーズン9 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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