2015年06月25日

誰かが俺の名字を継がないと フレンズ9-14その3

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[Scene: Joey and Rachel's apartment. Joey is there as Phoebe enters.]
ジョーイとレイチェルのアパートメント。ジョーイがそこにいて、フィービーが入ってくる。
フィービー: Hey. (はーい。)
ジョーイ: Hey. I was just gonna get something to eat. You want something? (やあ。ちょうど何か食べようとしてたところだ。何か欲しい?)
フィービー: What you got? (何があるの?)
ジョーイ: (checks the refrigerator) Okay, let's see, we got strained peas, strained carrots... Ooh! Strained plums. We haven't tried that yet. ([冷蔵庫をチェックして] よし、えーっと、裏ごしした豆、裏ごししたニンジン… おぉ! 裏ごししたプラムだ。それはまだ試してないよ。)
フィービー: Goody! Thanks. So how is it living with Rachel again? I mean, apart from the great food. (すてき! [離乳食の瓶をもらって] ありがと。それでまたレイチェルと一緒に住むっていうのはどう(どんな感じ)? つまり、素敵な食べ物は別にしてね。)
ジョーイ: I'm fine, I'm fine. It's just, it's just weird what's happening with her and Ross. You know, yesterday he asked me to fix him up with somebody. (大丈夫、大丈夫だよ。ただレイチェルとロスの間に起きてることが変だな、ってことだけだよ。ほら、昨日、ロスは俺に、誰かを紹介してくれって頼んだんだぜ。)
フィービー: Oh my god, Rachel asked me if I knew anyone for her too. (なんてこと。レイチェルも私に、自分に合う誰かを知ってるか、って尋ねてきたわ。)
ジョーイ: Why are they doing this? (どうして二人はこんなことするんだろうね?)
フィービー: I don't know. They're so perfect for each other. It's crazy. (さあね。二人はお互いにとって完璧なのに。おかしいわよ。)
ジョーイ: You know what's crazy? These jars. What is there, like, two bites in here? (おかしいって言えば何かわかる? この瓶だよ。そこに何が入ってる? ほら、ここには2口だけだよ。)
フィービー: I just wish they'd realize they should be together. (私はただこう願うわ、二人は一緒にいる(一緒になる)べきだって、二人が気づく[悟る]といいのに、って。)
ジョーイ: I know, I know. And when they moved back in together, I figured y'know, that's where things were headed. (そうだね、そうだね。そして、二人が一緒に住み始めた時、それ(二人が一緒にいるべきだと彼らが気づくこと)に向かって(物事は)進んでいくんだろうな、って俺は思ってたんだよ。)
フィービー: I know. They should be a family. They should get married and have more children. (そうね。二人は家族になるべきよ。二人は結婚して、もっと子供を持つべきよ。)
ジョーイ: Yes. And they should name one of their kids Joey. I may not have kids. Someone's gotta carry on the family name. (そうだね。そして、二人は子供の一人にジョーイと名前を付けるべきだ。俺は子供を持たないかもしれないから。誰かが俺の名字を継いでくれないと。)

ジョーイの家にフィービーがやってきたので、ジョーイは「俺は今から何か食べようとしてたところなんだけど、何か欲しい?(フィービーも何か食べたい?)」と尋ねます。
それに対してフィービーは、What you got? と尋ね、ジョーイも冷蔵庫の中身をチェックしながら、we got... と言って、冷蔵庫の中にあるものの名前を挙げて行っています。
この話の流れから、意味としては、「何があるの?」「うーんと、(冷蔵庫には)これとこれがある」と言っていることはわかりますが、ここが「見た目が、過去形の got になっている」ことに引っかかる日本人英語学習者の方も結構多いように思うのですね。
この got は、「have(持っている)の意味で使われる got」で、(宣伝になって申し訳ないのですがw)拙著「読むだけ なるほど! 英文法」の p.176 でも、「got が、have の意味で使われることがある」という項目で説明させていただいています。
拙著では、I got leftovers in the fridge. (冷蔵庫の中に残り物がある。)という文を例文として使っていますが、今回のように、フレンズでは、「冷蔵庫に(〜という食べ物)がある」と表現する場合に、この got がよく使われることを踏まえて、そういう例文にしたわけですね^^

「(何か食べる?って言うけど)あなたの家には何があるの?」とフィービーが尋ねたので、ジョーイは冷蔵庫を物色しながら、we have... の意味で、we got... と言いながら、strained peas, strained carrots... Ooh! Strained plums. と、やたらと、strained という単語の入った食品を挙げています。
strain は「(ぴんと)引っ張る」という意味で使われることが多いですが、今回は「液体などを濾す(こす)、(食べ物を)裏ごしする」という意味で使われています。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
strain [verb] : LIQUID [transitive] to seperate solid things from a liquid by pouring the mixture through something with very small holes in it
例) Strain the sauce through a sieve.

つまり、「固形物を液体から分離すること、非常に小さい穴がある何かを通して、(固体と液体の)混合物を注ぐことで」。
例文は、「ざる(ふるい、こし器)を通してそのソースを濾しなさい」。

ここでは、豆、ニンジン、そしてプラムを濾したもの、裏ごししたものが挙げられていますが、やたらと「裏ごししたもの」ばかりが出てくるのは、赤ちゃんのエマが住んでいるから、その離乳食として、裏ごししたペースト状のものばかりが冷蔵庫に入っている、ということですね。
We haven't tried that yet. は「それ(直前に言った”裏ごししたプラム”)は、まだ試してない」ということですが、主語が we になっていますね。
実際には、エマの離乳食を食べてみたりしているのはジョーイだけなので、I haven't のように主語を I にして、「俺はプラムはまだ試してない」と表現しても良いのでしょうが、これから一緒に離乳食の試食会(笑)みたいなことをしようとしているフィービーも含める形で、「俺たちは(君も含めて俺も)、プラムはまだ試してないよ」と表現している感覚になるだろうと思います。
自分一人が行う行為ではなく、これから二人で一緒にやろうとしていることに関する話だから、「やったかやらないか」の話を語る時にも、主語を we にして表現しているということでしょう。

goody は、研究社 新英和中辞典では、
goody 【間】 [特に子供が喜びを表わして] すてき!、すごーい!、うれしい!
と出ています。

フィービーはジョーイと一緒に離乳食を食べながら、「レイチェルとまた一緒に住むのはどんな感じ?」と尋ねています。
apart from は「〜は別にして、〜はさておき」ということで、the great food は今食べている離乳食のことを指しています。
赤ちゃんを子育て中のレイチェルがいることで、離乳食が食べられる、というような食べ物的な話は別にして、レイチェルとの同居はどう? と尋ねていることになりますね。

ジョーイは「俺は大丈夫、問題ない」みたいに言った後、「レイチェルとロスに起こってることがただ変だな、ってだけだよ」と続けます。
fix up は「取り決める、手配する、手筈(てはず)を整える」ということで、fix up with 人、だと「デートの相手を見つける・紹介する」というようなことですね。
昨日、ロスが俺に、デートの相手を用意してくれ、見つけてくれ、と頼んできたんだよ、とジョーイが言うと、フィービーは驚きの声を上げて、「レイチェルも私に、レイチェルのために誰か(いい人を)知っているかどうかって尋ねてきた」と同じような内容を言っています。

ロスとレイチェルが、それぞれ同性の友人にデート相手の紹介を頼んだと知って、「何で二人はこんなことするんだろ」「二人はお互いにとってものすごく完璧なのに(二人は相性ぴったりなのに)。ばかげてる」と言います。
crazy という言葉を使ったフィービーに対して、ジョーイは「何がクレイジーかわかる?」と言った後、「この瓶(これらの瓶)だよ」と言って、今、自分が食べている離乳食の小さな瓶を示します。
What is there, like, two bites in here? を直訳すると、「そこには何がある(入ってる)? ほら、この中に二口(ふたくち)?」みたいなことですね。
スプーンですくえば、2回で終わってしまうようなわずかな量しか入っていないことを、「何がクレイジーかって言えば、この瓶の中身の少なさだろ」と言ってみせたわけですね。

I just wish they'd realize they should be together. は、I wish they would の形で、「彼ら二人は一緒になるべきだということに彼ら二人が気づいてくれたらなぁ、とただ思うわ」ということ。

And when they moved back in together, I figured y'know, that's where things were headed. について。
back のない move in together というフレーズは、「引っ越して一緒に住む、一緒に住むために(同じ場所に)引っ越す」というニュアンス。
同居すると切手代が減る フレンズ5-21その4 でも、
フィービー: We're moving in together! (私たち(引っ越して)一緒に住むのよ! )
というセリフが出てきました。

ここで、back がついているのは、get back together 「よりを戻す」のようなニュアンスだろうと思います。
実際には、「また交際を始めた」わけではなかったものの、「二人がよりを戻すかのような形で、一緒に住む」ことを、move back in together と表現しているのだろうと思ったわけですね。

I figured that's where things were headed. は、「それが、物事(状況)が向かって進む(目指す)場所だ、と俺は思ってた」になるでしょうか。
「二人が同居を始めた時に、向かっているのはそこだと思った」ということで、that が指しているものは、その前にフィービーが言った「二人が一緒にいるべきだと二人が気づくこと」になると思います。
フィービーが「二人は一緒にいるべきだと気づけばいいのに」と願望を述べたことに対して、ジョーイは、「二人が同居し、一緒に生活することで、”二人は一緒にいるべき”だと気づくようになる」→「二人の同居はそういう気づきに繋がることになると思っていた」と言っているように私は感じた、ということですね。
一緒に住んでいれば、居心地よくてお互いの良さもわかるはず、自然とまた恋愛感情が芽生えるはず、と思っていたのに、みたいなことになるでしょう。

フィービーが「二人は家族になって、もっと子供を持つべきだ」と言うと、ジョーイはそれに同意して、「二人は自分たちの子供の一人にジョーイと名前を付けるべきだ」と言います。
その理由として、「俺は子供を持たないかもしれない。誰かが俺の名字を継がないといけない」と言っていますね。
carry on は「続ける」という意味なので、名字の話だと「名字を継ぐ、継承する」ということになります。
ジョーイという名前はファースト・ネームで、ジョーイの family name はトリビアーニの方ですから、ジョーイはかなりボケたことを言っていることになります。
それを聞いたフィービーも、一瞬「おや?」という顔をしますが、特にその間違いを指摘することなく、まあいいか、みたいな顔でスルーし、次の話題に移ってしまうのもフィービーらしいところ。
また、脚本の流れ的には、ここでツッコミを入れない(ジョーイに間違いだと気づかせない)ことで、このネタをまた後でもう一度使おうと考えている、という脚本家たちの意図が見えるように思います。
実際、この「名前」ネタは後でまた登場するのですが、「さらっと流しておいて、同じネタを再度使う」というパターンは、日英問わず、お笑いの定番パターンと言えそうですね。


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posted by Rach at 13:07| Comment(0) | フレンズ シーズン9 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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