2015年07月10日

あの日々は過去のもの フレンズ9-15その3

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ロスとフィービーの二人が裏通りを歩いている時、財布を出せ! とすごむ強盗が現れるのですが、それがフィービーの知り合いだとわかり、フィービーとその強盗は嬉しそうな顔でハグします。
あきれた顔でそのハグを見ているロスに、
フィービー: (excited) I'm sorry, Ross, this is my old friend, Lowell, from the streets! Lowell, Ross. ([興奮しながら] ごめんね、ロス。こちらは私の古い友人のローウェル、ストリート時代の友達なの! ローウェル、ロスよ。)
ローウェル: Ross, nice to meet you. (He stretches his hand out to him) (ロス、会えて嬉しいよ。[(握手のための)手をロスに伸ばす])
ロス: Yeah, a real pleasure. (あぁ、こちらこそ(光栄だよ)。)
フィービー: Ah, it's been so long! Oh, so long. (They hug again) I can't believe you're still doing this! (あぁ、久しぶりね! すっごく久しぶり。[二人はまたハグする] あなたがまだこんなことしてるなんて信じられないわ!)
ローウェル: Ough, I know. But I quit smoking! (あぁ、そうだね。でも禁煙したよ!)
フィービー: Good for you! (えらいわ(よくやったわ)!)
ローウェル: So you look like you're doing really well! I guess your mugging days are behind you? (それで、君はすごくいい感じでやってるみたいだね! 君の強盗していた日々は過去のものかな?)
フィービー: Ouh… (she nods) (うーん… [フィービーはうなずく])
ロス: (shocked) Oh, my God. Phoebe, you used to mug people? ([ショックを受けて] なんてこった、フィービー、君は人に強盗を働いてたのか?)
フィービー: Excuse me, Ross, old friends catching up. (失礼、ロス、旧友が情報交換中なのよ。)

フィービーはロスに、「こちらは(この人は)私の古い友人のローウェルよ」と説明します。
from the streets は、やんちゃをしていたストリート時代の友達ということですが、「(人であれば)〜出身、(物であれば)〜産」「起源、由来」などを表す from を使えば、こんな風にシンプルに、from the streets で説明できてしまうわけですね。
外出するのはすごくいい気分だった フレンズ9-9その6 でも、Bill from the bar 「バーで会ったビル」という表現が出てきていましたよね。

紹介されたローウェルは、ロスに握手の手を差し出し、「会えて嬉しいよ」と強盗らしからぬ朗らかな挨拶をしています。
そう言われたロスは、言葉では、Yeah, a real pleasure. 「そうだね、(君に会えたことは)本当の喜びだ」→「僕も会えて嬉しいよ」と言って握手もしますが、相手の顔をじーっと見つめて、「何だ、こいつ。信じられない」という顔をしています。

so long 「久しぶり」だと何度も言って、またハグした後、「あなたがまだこんなことをしてるなんて信じられないわ!」とフィービーは言っています。
今でもこんな風に、通りで強盗してるなんて信じられない、ということですね。
そう言われたローウェルは、「そうだね。でも俺はたばこをやめたよ、禁煙したよ」と言い、フィービーも、「(禁煙するなんて、あなた)えらいわね!」というように、Good for you! と言っています。
そういう会話を、ロスはあきれた様子で見ていますが、ロスにしてみれば、「強盗みたいな犯罪やってるくせに、禁煙してえらいわね! はないだろ?」というところでしょう。

ローウェルはフィービーの姿を見て、「君はほんとに良く(いい感じで)やってるみたいだね」と言い、I guess... 以下のセリフを続けています。
直訳すると、「僕が思うに、君の強盗していた日々は君の後ろにある、かな?」みたいになるでしょうか。
そのように behind は「〜の後ろに」という前置詞ですが、今回は、以下の研究社 新英和中辞典の語義が当てはまるでしょう。
behind 【前】 〈人〉にとって過ぎて[終わって]
All his difficulties are now behind him. 彼の苦労はみんな今では過去のものとなった。


LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
behind [preposition] : if an experience or situation is behind you, you are not taking part in it anymore, or it does not upset you or affect your life anymore
例) Ronstadt's days as a rock star are behind her, for now.

つまり、「経験や状況が behind you だというのは、自分がもうそれに参加していない、またはそのことがもう自分を動揺させない、または自分の人生に影響を与えない、ということ」。
例文は、「ロックスターとしてのロンシュタットの日々は、今のところ、彼女にとって過去のものとなっている」。

この語義説明、非常にわかりやすいですね。
「自分の後ろにある」ということから、「自分はもはやそこにはいない」→「それには参加していない」「そこから何かの影響を与えられることもない」ということで、今の自分はその過去からは切り離されている、過去とは決別していることを言っていることになるでしょう。

「君の強盗の日々は、今は君の後ろにある、君の強盗の日々は過去のものとなっている」ということは、過去に強盗の日々を送っていた、ということですから、その話を聞いたロスは、「君は昔(かつて)、人にと強盗を働いてたのか?」と尋ねています。
used to は「昔は・以前は〜したものだった」という過去の習慣を表す表現ですね。
そんな風に言われて、ちょっとまずいな、という表情をして、数秒沈黙したフィービーですが、今は別の人がいるのをいいことに、「失礼、ロス」と言って、old friends catching up と答えます。
catch up は「追いつく、遅れを取り戻す」という意味で使われることが多いですね。
この場合は、旧友が catch up するということなので、長い間ご無沙汰していた相手と近況を伝え合う、情報交換している、みたいな感覚になるでしょう。
今、昔の友達といろいろな話をしているところなんで、こっちを優先させてね、というところですね。

今回のシーンは、「フィービーには、まだまだ私たちの知らない過去がある」というのを示すものとなっており、ロスとフィービー、それぞれの言動が、いかにもそのキャラらしい感じとなっていて、楽しいなと思いました。


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posted by Rach at 14:42| Comment(0) | フレンズ シーズン9 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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