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広告業界のインターンの仕事をゲットしたチャンドラーですが、「ミーティングに参加すると自分よりずっと若い人間ばかりで、自分だけ年寄りだった、、」とフレンズたちにグチっていました。
底にローラーがついた派手なスニーカーの試作品を持って帰ってきたチャンドラーは、そのコピーを考えるために、それを履いていたところ、コケてお尻を打ってしまったりもしていました。
その後のシーン。
[Scene: Chandler's new workplace, we are witnessing a presentation of a fellow intern]
チャンドラーの新しい職場。(チャンドラーの)同僚インターンのプレゼンを(視聴者は)見ている。
インターン: ... and then, at the end of the commercial, the girls get out of the hot tub and start making out with each other! (…それから、コマーシャルの最後に、その女の子たちは浴槽から出て、お互い、いちゃいちゃし始めるんだ!)
ボス: (ironic) That's interesting! Just one thought: You didn't mention the shoes. Who's next? (Chandler raises his hand) Chandler. ([皮肉っぽく] それは面白いね! ただこう思うんだが。君は(商品となる)靴のことを言ってなかった[靴の言及がなかった]。次は誰? [チャンドラーが手を挙げる] チャンドラー。)
チャンドラー: Okay.... (He stands up) You start on the image of a guy putting on the shoes. He's about my age. (よし… [チャンドラーは立ち上がる] ある男がその靴を履いている映像から始まります。彼は僕くらいの年齢です。)
インターン: (snorting) Your age? ([鼻を鳴らして] あんたぐらいの年?)
チャンドラー: A-huh. So he's rolling down the street and he starts to lose control. You know. Maybe he falls. Maybe he hurts himself. Just then, a kid comes flying by wearing the shoes. He jumps over the old guy and laughs. And the line reads: "Not suitable for adults." (あぁ。それでその男は通りをローラーで下って[滑って]行く。そしてコントロールを失い始めるんだ。ほら、多分、彼は転ぶ。多分、けがをするだろう。ちょうどその時、ある子供がその靴を履いて飛ぶように走ってくる。その子供は、その年取った男を飛び越えて笑う。そして、その(コピーの)1行にはこう書いてある。「大人には不向き」。)
ボス: Well, Chandler, that's great! (あぁ、チャンドラー、それって最高だよ!)
チャンドラー: Oh, thank you, sir. Or, man-who's-two-years-younger-than-me. (He sits down again) (あぁ、ありがとうございます(上司殿)。または、僕よりも2歳若い人。[チャンドラーは再び座る])
若いインターンが、自分が考えたコマーシャルを得意気にプレゼンしています。
言っている内容は、「CMの最後に、女の子たちがバスタブから出て、お互い、いちゃいちゃし始める」ということ。
それを聞いていたボスは、ト書きにあるように皮肉っぽいニュアンスで「それ、面白いね」と言った後、Just one thought: You didn't mention the shoes. と言っています。
just one thought は「ただ一つの考え、思いつき」みたいなことですから、「ちょっと1つ思ったんだけどね」というところ。
後半は、「君はその靴のことを言及していなかった、靴のことを言っていなかった」となります。
靴の宣伝なのに、靴の言及が全くない、と言いたいわけで、「商品名が出てこないなら、それじゃあ全然CMになってないよ」と言っているのですね。
「次は誰?」と聞かれて、チャンドラーは挙手し、立ちあがってプレゼンを始めます。
You start on the image... は、「その靴を履いている(ある一人の)男の映像でスタートする」という感じですね。
He's about my age. は「彼(そのCMの男)は僕くらいの年齢」。
それを聞いた若いインターンは、バカにしたようにプシューと鼻を鳴らして、「あんたの年?」と言っています。
若い子向けの靴なのに、どうしてあんたみたいなおじさんが履いてるんだよ、と言いたいのは明らかですが、チャンドラーは、それを適当にあしらって、プレゼンを続けます。
roll down the street は、この靴はローラー付きの靴であることから、「ローラーで通りを下って行く」みたいな感覚ですね。
その後も彼の描写は続き、「彼はコントロールを失い始める。多分、彼は転び、けがをするだろう」と言います。
a kid comes flying by wearing the shoes. は「一人の子供が、靴を履いた状態で(wearing the shoes)、fly by しながらやって来る」という感覚になるでしょうか。
このように、come doing は「〜しながらやってくる」というニュアンスになります。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) でも、以下の形が出ています。
come running/flying/speeding etc.
例) Jesse came flying around the corner and banged right into me.
例文は「ジェシーは角をぐるりと回ってやってきて、俺にドシンとぶつかった」。
come というのは、「イメージしている場所へ近づく」というニュアンスですが、近づくという行動の中で、どういう動きをしているかを、come doing の形で表現できる、ということですね。
fly は「飛ぶ」ですが、「飛行機のように空中に浮いて飛ぶ」だけではなく、「飛ぶように走る、大急ぎで行く」という意味もあります。
fly by だと「〜の近く・そばを飛ぶように走る」、または「飛ぶように過ぎ去る」という意味になります。
「その子供は、the old guy、つまり、チャンドラーと同い年くらいの男をジャンプで飛び越え、笑う」と描写は続きます。
And the line reads: の read は「(主語が)〜と書いてある、〜と読める、〜と示している」というニュアンス。
line は、フレンズでは(ジョーイの職業が俳優であるために)「(俳優の)セリフ」という意味で使われることが多いですが、ここでは「文字の行(ぎょう)」という意味になるでしょう。
LAAD では、
line : WORDS [countable] a line of words on a page from a poem, story, song etc.
例) Read the first two lines of the poem.
つまり、「言葉。詩、話、歌などのページの言葉の列(行)」。
この場合は、「ある言葉が、文字で1行書いてある」という感覚で、その内容は「大人には適していない、ふさわしくない」→「大人には向いてない、大人には不向き」ということになります。
そのプレゼンの内容を聞いて、ボスは感心した様子で、「チャンドラー、それって最高だよ!」と心から褒めています。
最初は「俺と同い年くらいのおじさんが履いてる」という設定を言って、若者にバカにされていたわけですが、最初におじさんに履かせたことをうまく利用して、若者向きであることをアピールした、素晴らしいプレゼンだと言えるでしょう。
また、「自分で考えたCMの情景を、言葉で説明するとこうなる」というのをチャンドラーのセリフは示してくれており、英語学習者としても、学びどころが多いなぁ、という気がします。
ボスにプレゼンを褒められて、チャンドラーは「ありがとうございます」とお礼を言っています。
相手は上司だと言うことで、Thank you, sir. のように、ちゃんと敬称の sir を使っているところにも注目ですね。
そのように、敬称を使って上司に礼を言った後、Or, man-who's-two-years-younger-than-me. とも言っています。
長い文章がハイフンで繋がっていることで、それ全体が一つの呼び掛け語であることを表しています。
直訳すると、「僕よりも2歳若い人」ということですね。
sir という言葉を使ったけれど、上司のあなたは実際には僕より2歳年下なんですけどね、と言った感覚になります。
年下の人の部下になっている自分のことを、少々自虐的に言ってみせたわけですね。
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2015年07月15日
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