皆様の応援のお陰で、現在、「人気ブログランキング」は2位、「にほんブログ村」は7位です。
ブログを続ける原動力となります。どうか今日も応援クリックをよろしくお願いします。
ロス以外のフレンズたちは、50ドルずつ出し合って、くじを買い、当たったら山分けすると決めています。
モニカは職場から、ウィッシュボーンを持って帰ってきていました。
ウィッシュボーンは(前回の記事で説明しましたが)、トリの胸の骨を引っ張り合って、長い方を取った人の願いが叶う、というもの。
誰かやりたい人? と尋ね、フィービーが最初に名乗りを上げました。その続きのシーン。
モニカ: All right. Rach? (いいわ。レイチェル?)
レイチェル: Oh no, I'm good. I don't wanna get that turkey smell all over my hands. (あぁ、いいわ。私は大丈夫よ。そのターキーのにおいを、手じゅうに(手のあちこち)に付けたくないの。)
ジョーイ: I'll do it!! It'll get the casserole stink off of mine. (俺がやる! それで、俺の手からキャセロールの(いやな)においが取れるから。)
(Phoebe and Joey both grab one side of the wishbone)
フィービーとジョーイの二人は、ウィッシュボーンの片方を握る。
フィービー: I hope I win! (勝ちますように!)
モニカ: Well, it doesn't really matter. You're both wishing for the same thing, right? (うーんと、そんなの[どっちが勝つかは]あまり問題じゃないわ。二人とも同じことを願ってるでしょ?)
ジョーイ: I can't tell you what I'm wishing for, or else, you know, it won't come true! (俺が何を願ってるかは君には言えないな。さもないと[言っちゃうと]、願いが叶わないよ!)
モニカ: Right! But we "know" what you're wishing for! (そうね! でも、あなたが何を願っているか、私たちにはわかってるわよ。)
ジョーイ: I can't really say! (俺には言えないの!)
モニカ: I understand. But you're wishing for what we think you're wishing for, aren't you? (わかってるわ。でも、あなたが願うと私たちが思ってることをあなたは願ってるわよね?)
ジョーイ: (slightly irritated) I'm not really comfortable with these questions! ([かすかにイラついて] こういう質問って、あんまり好きじゃないんだけど!)
レイチェル、チャンドラー、モニカ: Please, just do it! (お願い、つべこべ言わずに(ただ)やって!)
フィービー: Okay. One, two, three! (オッケー。1、2,3!)
(they break the wishbone)
二人はウィッシュボーンを折る。
ジョーイ: I won! Hey! (勝った! よし!)
ロス: You know what? I'm sure your wish is gonna come true. But, you guys, just in case, maybe a genie will come out if we rub this lamp! (rubs lamp, stops because it's very hot) Ah!! That thing gets hot!! (ねぇ? ジョーイの願いは叶うって思うよ[確信するよ]。でも、みんな、念のために、多分、精霊が出てくるよ、もしこのランプをこすったら! [ランプをこするが、それをやめる、なぜならランプがとても熱いから] あー! あれ(あのランプ)、熱くなってる!!)
モニカは、レイチェルにウィッシュボーンをするか尋ねるのですが、レイチェルは断っています。
その理由として、I don't wanna get that turkey smell all over my hands. と説明しています。
直訳すると、「そのターキーのにおいを、私の手じゅうに付けたくない」ということですね。
骨を握ることになるので、手のあちこちにターキーのにおいが付いちゃうから、それはいやだ、ということです。
それを聞いたジョーイは、I'll do it!! 「俺がやる!」と名乗りを上げます。
その後、レイチェルと同じように理由を述べていますね。
It'll get the casserole stink off of mine. の mine は、その前のレイチェルの my hands を受けてのもので、ジョーイが自分の手(my hands)のことを mine と言っていることになります。
get the casserole stink off of は、「〜からキャセロール(蒸し焼き鍋料理)の悪臭(いやなにおい)を取る(get off する)」ということですね。
レイチェルは「手にターキーのにおいが付くから嫌」と言っていて、ジョーイは「ターキーのにおいでキャセロールのにおいが消えるからやる」と言っている、その対比の面白さとなるでしょう。
ウィッシュボーンは、フィービーとジョーイがすることに決まったので、二人は二つに分かれた骨をそれぞれ持ちます。
「長い方を取った人の願いが叶う」というものですから、フィービーは、I hope I win! 「勝ちますように!」と願いをかけています。
それを聞いたモニカは、it doesn't really matter. と言っていますね。
「それは、それほど(あまり)重要ではない、問題ではない」ということで、その理由が、次の You're both wishing for the same thing, right? で述べられています。
「あなたたちは両方とも(二人とも)、同じことを望んでいる(願っている)んでしょ?」ということで、モニカの考えでは、「二人ともくじを買っていて、誰かが当たれば山分けなんだから、どちらも”くじが当たりますように!”と同じことを願っているはず。だから、どっちが勝とうが、”くじが当たる”ことになるんだから、どちらが勝っても構わないでしょ?」ということですね。
それを聞いたジョーイは、「俺が何を願っているかは、君には言えないな」と言っています。
or else は「さもないと」なので、つまりは、「もし願いを君に話してしまったら、その願いが実現しない・叶わない」と言っていることになります。
モニカの Right! は「その通りよ!」ということで、「願いを人に話してしまったら、願いが叶わなくなる、っていうのは確かにその通り」と認めているわけですが、その後、、But we "know" what you're wishing for! と言っています。
訳すと、「でも私たちは、あなたが何を願っているかを”知っている”」ということですね。
「言ったら叶わないから、言わない!」と頑張っているジョーイに、「この状況での願い事と言ったら、”くじが当たりますように”しかないんだから、ジョーイが言わなくたってわかるわよ。みんなわかってるんだから、言わないって頑張っても無駄よ」と言いたいわけですね。
I can't really say! は、really の前に否定語 not が来ているので、not really 「それほど〜でもない、あまり〜ない」という部分否定になります。
「願いごとは人にほいほい言うもんじゃない」みたいに言った感覚になるでしょう。
ジョーイも頑固ですが、モニカもさらに頑固で(笑)、モニカが想像している通りのことをジョーイが願っていると考えて、さらっと流せばいいものを、白黒はっきりつけたいタイプだからでしょうか、また念押しのような確認で、But you're wishing for what we think you're wishing for, aren't you? と付加疑問の形で問うています。
you're wishing for というフレーズが2回登場していますが、この文の構造をシンプルな形にすると、you're wishing for A, aren't you? 「あなたは A を願っている、わよね?」になります。
何を願っているか、という内容が、what we think you're wishing for で、「あなたが願っていると私たちが思っている(考えている)こと」になります。
つまり、「私たちが「ジョーイはきっとこれを願ってるはず」と思っているその内容を、ジョーイも思ってるわよね? 私たちの想像通りのことを願ってるはずよね?」と言っていることになります。
そのモニカのしつこい問いに対して、ト書きの通り、ちょっとイライラした様子のジョーイは、「俺は、こういう質問に対して、あまり comfortable じゃないんだけど!」のように怒っています。
not really comfortable 「あまり快適じゃない、あまり心地よくない」というのは、そういう質問をされるのは嫌だ、ということですね。
モニカはジョーイの願いが想像通りかどうかを尋ねようとする、ジョーイは「言ったら願いが叶わなくなる」と言って内容を言おうとしない、そんなやりとりがずっと続くのにうんざりした他のフレンズたちは、Please, just do it! 「頼むから(お願いだから)、(つべこべ言わずに・さっさと)(ただ)ウィッシュボーンをやって!」と言います。
いちにのさんで、二人が力を込め、パキッと音がして、ウィッシュボーンが折れます。
長い方(曲がった部分が残った方)を取ったのはジョーイで、I won! と喜んでいます。
それを見ていたロスは、「ジョーイの願いが叶うって、僕は確信するよ」と言った後、But, you guys, just in case, maybe a genie will come out if we rub this lamp! と言っています。
just in case は、「万一に備えて、念のため」。
genie は「精霊」ですね。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
genie [noun, countable] : a magical spirit, especially in Arabian stories, that will do what you want when you call it
つまり、「魔法の精霊、特にアラビアの物語の中の、それを呼ぶ[呼び出す]と、自分が望むことをしてくれる」。
ディズニーアニメ「アラジン」にも、ジーニー(Genie)という名前の精霊が出てきていましたよね(私はその映画は見ていないのですが、、)。
ジニーと言えば、「かわいい魔女ジニー」という作品(アメリカのシットコム)もありましたが、こちらは原題が、I Dream of Jeannie で、主人公のジニーの綴りは、Jeannie ということになります。
英語版ウィキペディア: I Dream of Jeannie 内では、Jeannie (a homophone of genie) という説明がありました。
「Jeannie は、genie の同音語」ということですから、ジニー(Jeannie)という名前は、精霊を意味する単語 genie のイメージから来ているのは間違いないようです。
かわいい魔女ジニーは、壺(a bottle)から出てきますが、アラジンのジーニーは、「ランプをこすると精霊が出てくる」という「ランプの精」ですよね。
その「魔法のランプ」(a magical oil lamp)は、「金色のやかんの注ぎ口を長くしたような形」をしていますが(身も蓋もない言い方ですみません)、ちょうどロスの目の前のテーブルの上に、a table lamp 「テーブルランプ、電気スタンド」があったので、どちらも同じ lamp だと言うことで、そんなセリフを言ったことになるでしょう。
前回の記事で、「霊媒師やウィッシュボーン」の話をするフレンズたちを、あきれた様子でからかっていたロスですが、今回もその流れで、ウィッシュボーンでジョーイが勝ち、喜んでいるみんなに対して、「今のウィッシュボーンの結果から、きっとジョーイの願いが叶うだろうって思うけど、万一それが叶わなかった時のために、他のお願いもしといた方がいいんじゃない?」と言って、ランプをこすって精霊を出すようなイメージで、テーブルの上のランプの胴体部分をこすってみせたわけですね。
「ウィッシュボーンでジョーイの願いが叶うことは保証されたみたいだけど、念のため(just in case)」みたいな前振りをわざわざ付けているところに、ロスっぽさが出ている気がしますが、胴体部分を触ったら、それが熱くなっていたようで、慌てて手を放し、「あれ(that thing)、熱くなってる!」と叫ぶことになります。
迷信的なことをバカにしてからかおうとして、逆にバチが当たった感じですね^^
ランキングをクリックして、応援していただけると嬉しいです。
2015年08月21日
この記事へのコメント
コメントを書く