2015年09月02日

俺ほどには良くなかったけどね フレンズ9-19その1

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シーズン9 第19話
The One With Rachel's Dream (シュガー・ハイ・ジャーニー)
原題は「レイチェルの夢の話」


俳優のジョーイは、ソープオペラ Days of Our Lives に、ドクター・ドレイク・ラモレー役で出演中なのですが、とてもロマンティックな恋愛シーンが出てくるため、ジョーイはレイチェルに、「俺がうまく演技できているか、スタジオに見に来て欲しい」と頼みます。
スタジオに行ったレイチェルは、最初はジョーイの同僚の俳優にミーハーな対応をしていたのですが、ジョーイの恋愛シーンが始まると、ジョーイの演技に目が釘付けになってしまいます。
そんなスタジオ見学があった、しばらく後のシーン。
[Scene: Joey's apartment]
ジョーイのアパートメント。
レイチェル: Hi! (はーい!)
ジョーイ: Hey! (やあ!)
レイチェル: Joey, I gotta tell ya, I have been thinking all day about that scene you did. I mean, you were amazing! (ジョーイ、あなたに言わなくちゃ[これだけは言わせて]、私、一日中、あなたが演じたあのシーンについて考えていたの。ほら、あなたは最高だったわ!)
ジョーイ: Oh, you know, the writing was good. And the director's good. And... and my costar's good. But they're not as good as me! (あぁ、ほら、脚本が良かったんだよ。それから監督が良かった。それに…それに共演者が良かった。でも、それらは全部、俺ほどには良くなかったけどね![でも(それらよりも)俺が一番良かったけどね!])
レイチェル: God, you have to tell me what happens tomorrow! (あぁ、明日(ドラマの中で)何が起こるか教えてよ。)
ジョーイ: Ow, I'm just going over the script now! You wanna read lines with me? (おぉ、ちょうど、俺は今、脚本を読み返してるところなんだ! 俺と一緒にセリフを読みたい?)
レイチェル: Me? Oh, I am not an actress. (私が? あぁ、私は女優じゃないし。)
ジョーイ: Oh, all right, I can ask Monica. (じゃあ、いいよ、モニカに頼めるし。)
レイチェル: Oh screw her! That part is mine! (まぁ、モニカなんてだめよ! その役は私のものよ!)
ジョーイ: Right. (pause) Okay, so just from the top of the page right here. (わかった。[間があって] オッケー、それじゃあ、ちょうどここのページの頭から。)
レイチェル: Okay. (pause) (acting) Hello, Drake. I'm surprised to see you here. (わかった。[間があって] [演技しながら] こんにちは、ドレイク。あなたとここで会うとは驚きね。)
ジョーイ/ドレイク役(Joey/Drake): I can't believe you married him. (君が彼と結婚したとは信じられないよ。)
レイチェル/女優役(Rachel/actress): Well, what choice did I have? He was keeping my sister in a dungeon! (私にどんな選択肢があったというの? 彼は私の妹を地下牢に閉じ込めていたのよ!)

ジョーイは、スタジオで見たジョーイの演技に対して、まだ興奮冷めやらぬ様子で、家に戻ってくるなり、「あなたが演じたあのシーンについて、私、一日中ずーっと考えてたの」と言っています。
あのシーンが、一日ずっと頭から離れなかった、ということですね。
あなた、最高だったわ! と言われたジョーイは、絶賛されて照れた様子で、脚本(the writing)、監督(the director)、costar(共演者)が良かったんだ、と謙遜しているのですが、その後、But... のセリフを、満面の笑みと大きな声で言っています。
But they're not as good as me! を直訳すると、「でも(今俺が挙げた)それらは、俺ほどには良くなかった!」ということですね。
あのシーンが良かったのは、脚本、監督、共演者のおかげだけど、何より良かったのはやっぱり俺(の演技)だったよな! と自慢げに言っていることになります。

you have to tell me what happens tomorrow! は、have to のニュアンスを出して訳すと、「(あのシーンの続きで)明日何が起こるかをあなたは私に教えてくれなきゃだめよ」みたいな感じになるでしょうか。
あのシーンがすごく良くて、その続きが気になってしょうがないんだから、どうなるか絶対教えて! みたいな感じですね。

ジョーイは手に脚本を持っている状態で、「ちょうど、今、脚本を読み返してるところだ」と言い、「俺と一緒にセリフを読みたい?」と尋ねています。
台本の練習に付き合って、と言われたわけなので、レイチェルは、「私が? 私は女優じゃないしぃ〜」みたいに、もじもじと遠慮するような言葉を述べるのですが、ジョーイが、「じゃあいいや。モニカに頼めるし(モニカに頼むとするか)」みたいに言うので、さっきのもじもじとは打って変わった強い調子で、"Oh screw her! That part is mine!" と叫ぶことになります。
Screw her! は、少し前の記事、フレンズ9-18その3 に出てきた (So) screw you! と同様に、その人に対して怒りを表した表現となります。
今回の場合は、「彼女が何よ! 彼女なんかダメよ! 彼女なんかほっときなさいよ!」みたいになるでしょうか。
That part is mine. の part はこの場合は「(ドラマの)役」という意味ですね。
その役はモニカにはやらせないわよ、ジョーイの相手役は私のものよ! と言った感覚になります。

レイチェルが乗り気になったところで、ジョーイは「じゃあページの頭から」と言って、レイチェルに台本を読ませます。
ジョーイは自分のセリフはもう頭に入っているようで、レイチェルが読むセリフに合わせて、自分のセリフを挟んで行くことになります。

レイチェルは台本通りにセリフを読んで行きます。
「あなたとここで会うとは驚きだわ」と言うと、ドレイクは「君が彼と結婚したなんて信じられない」と返します。
what choice did I have? は、「私にどんな選択肢があったの?」ということですから、「私には、彼と結婚する以外の選択肢はなかったの」と言っていることになります。
その後、He was keeping my sister in a dungeon! というセリフを読むことになりますが、a dungeon という言葉を発した後、レイチェルは声には出さないものの「あー!」と言っている顔になり、ものすごく驚いた表情をしています。
「ストーリーがどうなるか知りたい」と言って、台本の読み合わせに付き合っているわけなので、レイチェル自身の発言を声に出しては台無しになってしまう、という思いから、「声には出さず、口の動きで伝える」という行為(これは、動詞の mouth というしぐさに当たります)で表現しているわけですね。

「ダンジョン」は、ゲームなどでよく聞く用語で、日本語としてもメジャーな言葉になっていますが、日本のゲームでは「(地下)迷宮」のような意味で使われているようですね(私はゲームに疎いので、ゲーム用語はあまり知りません)。
英語の意味は、上に訳したように、地下牢という意味で、ここで改めて、英英辞典の語義を見てみると、
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
dungeon : a dark prison that is below the surface of the earth, especially under a castle, used in the past
つまり、「地表の下(地下)にある、暗い牢獄、特に城の下にあり、過去に使われたもの」。

「彼と結婚したのは、彼が私の妹を地下牢に幽閉していたから」というのは、「私と結婚すれば妹を地下牢から出してやる」という交換条件を出されたことが想像されるのですが、「地下牢」という言葉が出てくるところに、「日常とかけ離れた、奇想天外でドロドロした設定が多いソープオペラ」っぽい部分がよく出ていると思いました。


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posted by Rach at 15:19| Comment(0) | フレンズ シーズン9 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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