2015年10月05日

全てが問題ないとわかるのは良いこと フレンズ9-21その2

皆様の応援のお陰で、現在、「人気ブログランキング」は2位、「にほんブログ村」は7位です。
ブログを続ける原動力となります。どうか今日も応援クリックをよろしくお願いします。
人気ブログランキングへ にほんブログ村 英語ブログへ


明日、不妊検査(fertility tests)を受けることについて、話をしているチャンドラーとモニカ。
チャンドラー: Do we really need to take those tests? (俺たち本当に、そんなテストを受ける必要あるの?)
モニカ: Honey, we've been trying to have a baby for over a year. I think it's a good idea to find out if everything's okay. Just a few routine tests. (ハニー、私たち、一年以上も赤ちゃんを作ろうとトライし続けてるのよ。全てがオッケーか(問題ないか)どうかわかることはいい考えだわ。2、3のお決まりのテストがあるだけよ。)
チャンドラー: But I don't wanna do it in a cup! (でもカップの中でそんなことしたくないよ。)
モニカ: What is the big deal? (何がそんなにおおごとなの?)
チャンドラー: It's weird! You're in a doctor's office. (ヘンだよ! (それをする時には)医院にいるんだよ[医院の中でそんなことをするんだよ]。)
モニカ: It's not okay to do it in a doctor's office but it is okay to do it in a parked car behind a Taco Bell? (それを医院でするのはオッケーじゃないけど、それをタコベルの後ろに駐車した車の中でするのはオッケーなわけ?)
チャンドラー: (embarrassed) I cannot believe Ross told you that! (pause) And in my defense, it was a Wendy's! ([恥ずかしそうに] そのことをロスが君に話したなんて信じられないよ。[間があって] そして、自己弁護のために言っとくけど、(タコベルじゃなくて)ウェンディーズだったんだ!)

「明日は不妊検査がある」と言ったモニカに対して、チャンドラーは、「俺たち本当に、そういうテスト受ける必要ある? 受けなきゃダメ?」と返します。
モニカは、have been trying という「継続を表す現在完了進行形」を使って、「私たちは、1年以上に渡って(for over a year)、子供を持とうと(子供を作ろうと)トライし続けてるわ」と言っています。

二人が子作りにトライしよう、と決めたのは、過去記事、今じゃないといけないって言ってるわけじゃないけど フレンズ8-23その2 の頃でした。
レイチェルの出産を待ちながら病院にいる時に、育児室にいる赤ちゃんを見て、チャンドラーが最初にそれを口にして、モニカもすぐにそれに同意して、その病院の空きベッドで早速エッチしたりしていた二人でしたが(笑)、今がフレンズ9-21 で、決めたのがフレンズ8-23 ですから、エピソードの放映時期で考えると、厳密には「1年弱」となり、for over a year 「1年以上に渡って」ではないですね^^
また、エピソードの内容面で見た場合でも、エマの出産直前に子作りを決めたことになるのですが、エマの1歳の誕生日のエピソードはフレンズ10-4 に当たるので、エマが1歳になる前の現在だとやはり、「1年以内」ということになってしまいます(まぁ、よくある”設定の不一致”というやつに過ぎませんが…笑)。

その後、モニカは、「全てがオーケーかどうかがわかることは、良い考えだと思う」と続けます。
everything's okay とは、「妊娠するために必要な項目が全てオッケーである」というような感覚ですね。
子作りしようとする時に、何も問題ない、とわかっているのはいいことでしょ、と言っているわけで、モニカとしては、「何か問題があるかどうかを知りたい」というよりも、「何も問題ないと言ってもらえたら、これからも安心して引き続きトライし続けることができるでしょ」みたいな、前向きな言い方をしているように思えます。
それはモニカ自身がそう思いたいこともあるでしょうし、また、テストを受けることに後ろ向きなチャンドラーに対して、「子供ができない原因が何かを探す」と表現してしまうと、ますます後ろ向きになりそうなので、「何も問題ないってわかったら、心配もなくなるでしょ」みたいな方向で話を進めているような気もします。
モニカが、「2つ3つのルーティンテスト(お決まりのテスト)があるだけ」と言うと、チャンドラーは、「でも俺は、カップの中でそれをしたくない!」と言っています。
不妊検査でのカップに採取するというその行為がいやだということですね。

「何がおおごとなのよ。何をそんなに大騒ぎしてるのよ」みたいにモニカに言われ、チャンドラーは、「ヘン(weird)だよ!」と言って、You're in a doctor's office. と続けます。
doctor's office は「医者の診療室」ということですが、日本語に訳す場合は「医院」くらいで良いでしょう。
医院の一室で、カップの中にそういう行為をするのがイヤだと言っているわけですが、この主語の You're は、「自分のことを、一般の人々を表す you で表現している感覚」になるだろうと思います。
「そういう行為をしないといけない時には、俺も君も医院にいるんだぞ」と、いる場所を相手にイメージさせるようなニュアンスになるでしょう。
I have to do it in a doctor's office. ということを言いたいわけですが、とにかくその「場所」がチャンドラーにとっては問題であって、本来は人に隠れて行うような行為を、人がたくさんいるような医院でする、というのがいやだということですね。
それで、It's weird! You're in a doctor's office. 「ヘンだよ! (だって想像してみてよ)医院にいるんだよ!」と、相手にその状況をリアルに想像させるような言い回しを使っているのだろうと思います。

医院でするのはいや、というチャンドラーに対して、モニカは、It's not okay to do it in A, but it is okay to do it in B という文を使って、「A (という場所)でするのはオッケーじゃなくて、B (という場所)でするのはオッケーなの[オッケーなわけ]?」みたいに問い返します。
A はチャンドラーが言っている医院で、「医院ではダメなのに、B ではオッケーなの?」と言ったことになるので、その表現から、過去にチャンドラーがその B の場所でそういうことをしたことがある、と言っていることになります。

B の場所は、(in) a parked car behind a Taco Bell で、「タコベル(大文字なので店の名前)の後ろに駐車した車の中で」になりますね。
タコベルは、taco という単語から想像できる通り、タコス(tacos)などのメキシコ料理のチェーン店。
Wikipedia 日本語版: タコベル にも説明がありますが、2015年4月に、渋谷に(日本再上陸の)日本第1号店がオープンしたそうです。
たまたまこうして、ブログでセリフを解説する半年ほど前に、日本にお店がオープンした、というのも何だか嬉しいです(^^)

そう言われたチャンドラーは、恥ずかしそうな顔をして、「そのことをロスが君に話したなんて信じられない」と言っています。
その発言から、「その話、ロスから聞いたんだな!」「その話を知ってるのはロスだけだったのに、ロスが妹である君(モニカ)に話したんだな!」と言っていることがわかりますね。

その後、少し間を置いてから、And in my defense, it was a Wendy's! とも言っています。

in my defense は、「自己弁護のために言うと」という意味。
まさにそのまんまのタイトルの過去記事、自己弁護のために言うと フレンズ5-13その6 でも、そのフレーズについて解説しています。

直訳すると、「そして俺の自己弁護のために言うと、それは(タコベルじゃなくて)ウェンディーズだった」と言っていることになります。
DVDの日本語訳も、「名誉のために言っとくけど」となっていましたが、まさにそういうニュアンスで使っていることになりますね。

「ロスがそれをしゃべったんだな。でも俺の名誉のために言わせてもらうと、、」という流れになった場合、「ロスはそう思ってるようだけど、実際には俺はそこでそんなことはしてない!」と、「そんな行為はしていない」という話になることが(普通は)予想されます。
それが、「そんな行為はしてない」ではなくて、「(行為をした場所は)(タコベルじゃなくて)ウェンディーズだった」と場所を訂正しているところに、ジョークのポイントがある、ということになるでしょう。

と同時に、「自己弁護のために言うと」の続きとして、店の名前を訂正していることから、チャンドラーとしては、「本当はウェンディーズだったのに、それをタコベルだった、と思い違いされているのは心外だ」という気持ちがあることが示唆されるわけですね。
タコベルとしては、あまり嬉しくない言われようですが(笑)、チャンドラーの中での位置付けでは、ウェンディーズの方が上になっているということになるでしょう。
わざわざ in my defense と言って付け足した情報が、「そんなことはしてない」ではなくて、「場所はそこじゃない」だったという面白さと、わざわざ訂正した店の名前が、メキシコ料理(タコス)とアメリカ料理(ハンバーガー)という違いがあるものの、どちらもファストフードのチェーンなので、「超高級レストランと比較するほどの極端な差があるような気もしない」ところに、このセリフの面白さがある気がしました。


ランキングをクリックして、応援していただけると嬉しいです。
人気ブログランキングへ にほんブログ村 英語ブログへ
posted by Rach at 15:21| Comment(0) | フレンズ シーズン9 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。