2015年10月07日

The MetとMets フレンズ9-21その3

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前回のエピソードでは、ロスは新任教授のチャーリーに惹かれ、レイチェルはソープオペラパーティーで、出演俳優といい感じになりながらも、やはりジョーイへの気持ちを断ち切れず、彼にアプローチしようとしていました。
そのエピソードの終わりのシーンで、チャーリーを探していたロス、ジョーイを探していたレイチェルは、ジョーイとチャーリーがキスしているところを目撃してしまいます。
「ジョーイとチャーリー」というのは、非常に意外な組み合わせなのですが(笑)、二人はパーティーで意気投合し、お互いに惹かれ合ってしまった様子で、今はすっかり仲睦まじくなっています。
ジョーイの部屋にチャーリーがやって来て、軽くキスをした後で、二人が会話している場面。
チャーリー: So I am just so excited to be here. And I can't wait to start exploring the city! (それで、ここにいる(ニューヨークにいる)なんて、とってもわくわくするの。街を探索するのが待ちきれないわ!)
ジョーイ: Hey, if you need a tour guide... (point to himself) (ねぇ、もしツアーガイドが必要なら… [自分自身を指さす])
チャーリー: Oh, you mean it? That would be so fun! (まぁ、ほんとに? もしそうならとっても楽しいわ!)
ジョーイ: Oh, yeah, definitely, definitely. Okay. What do you wanna see first? (あぁ、そうだ、その通りだよ。よし。最初に何を見たい?)
チャーリー: Oh, well, we could go see the Kronos Quartet at Avery Fisher Hall. (あぁ、そうね、エイヴリー・フィッシャー・ホールで、クロノス・カルテットを見に行けるかも。)
ジョーイ: (looking puzzled and nodding) Okay! ([悩むような顔をしてからうなずいて] オッケー!)
チャーリー: And there's a collection of Walt Whitman letters on display at the public library. (それから、ウォルト・ホイットマンの書簡コレクションが公立図書館で展示されてるわ。)
ジョーイ: I know, yeah! (知ってる、そうだよね!)
チャーリー: But first, I have to see the Met. (でも(やっぱり)最初に、ザ・メット(the Met)を見ないと。)
ジョーイ: Okay, let me stop you right there. The Mets suck, okay? You wanna see the Yankees. (ちょっと、ここで君を止めさせて。ザ・メッツ(the Mets)は最低だよ、いい? 君はヤンキースを見た方がいい。)
チャーリー: No. No, not the Mets. The Met. Singular. (違う、違うの、ザ・メッツじゃないわ。ザ・メット。単数形よ。)
ジョーイ: Which one? They all suck. (どれ[どいつ]のこと? (メッツの)やつらは全員、最低だよ。)
チャーリー: The museum. (美術館よ。)
ジョーイ: (looking puzzled) I don't think so. ([悩んだ顔をして] 俺はそうは思わないな。)

チャーリーは「ここ(ニューヨーク)にいるなんて、すごくわくわくする。この街(ニューヨーク)を探索するのが待ちきれない」と言っています。
すると、ジョーイは、「もし、ツアーガイド(観光ガイド)が必要なら…」と言って自分自身を指さします。
なんなら、ニューヨーカーの俺が君を案内してあげるけど? という申し出になります。

you mean it? は、「それってほんと?」みたいな感じですね。
mean は「〜のつもりで言う」という意味なので、「ただ話の流れ的におあいそでそう言ってるだけじゃなくて、本当にそのつもりで言ってくれてるの?」と、相手の発言が本心からのものであるかどうかを尋ねている感覚になります。
That would be so fun! は、would に仮定のニュアンスが込められていて、「もしほんとにジョーイが案内してくれるんだとしたら、すっごく楽しいものになるわね」という意味になります。

ジョーイが「最初に何を見たい?」と尋ねると、チャーリーは、the Kronos Quartet at Avery Fisher Hall と言っています。
それを聞いたジョーイは、口をつぐんで、しばらく目を丸くした後で、Okay! と言っています。
その表情から、「チャーリーの言った場所の見当がつかない。何のことを言っているのか全然わからない」ということがわかりますね。
ジョーイも知らないわけですし(笑)、このやりとりについては、「チャーリーが行きたいと言った場所が、ジョーイにはわからなかった」ということが読み取れればそれで良い、ということになります。
大学教授であるチャーリーが行きたがっている場所で、ジョーイが知らない場所、であることから、おハイソな場所、高尚な場所であることも想像できればそれで十分ですね。
一応どんなところか知っておきたいという方は、Google 画像検索で、Avery fisher hall と入れると、オーケストラが演奏するような絢爛豪華なホールの写真がたくさんヒットします。
いかにも、「こーゆーのはジョーイは知らないだろうなぁ」という場所ですね。

詳しくは以下のウィキペディアで。
Wikipedia 日本語版: エイヴリー・フィッシャー・ホール
ウィキペディアの説明にあるように、「ニューヨーク・フィルハーモニックの本拠地」ということで、それだけでこのホールの格がわかるというもの。
ホールがこの名前になった経緯なども、ウィキペディアで説明されています。

Kronos Quartet も、ウィキペディアにありました。
Wikipedia 日本語版: クロノス・クァルテット

次にチャーリーが挙げたのも、固有名詞が入っていて、それを聞いたジョーイは I know, yeah! と知ったかぶりをしていますが、その様子から「今度のこれも全然わかんない」ことは明白ですね。
there's a collection of Walt Whitman letters on display at the public library. を直訳すると、「公立図書館で展示(陳列)されている、ウォルト・ホイットマンの書簡(手紙)コレクションがある」ということですから、もう少し自然な日本語っぽくすると、「ホイットマンの書簡コレクションが公立図書館で展示されている」ということですね。

ウォルト・ホイットマンは、アメリカの詩人。
Wikipedia 日本語版: ウォルト・ホイットマン
ウィキペディアに詳しい説明がありますが、代表作は「草の葉」(原題: Leaves of Grass)だそうです。
ウィキペディアの記事中、他の著者との交流に関する説明で、「二人はホイットマンの死まで書簡を交わしていた」という記述もありますので、「ホイットマン書簡展」という展示は、「いかにもありそうな展示」ということになるでしょう。

ジョーイが全くわからないものを2つ挙げた後、チャーリーは、But first, I have to see the Met. と言っています。
それまでは何を聞いてもチンプンカンプンで、さも知っているような顔で軽く流していたジョーイですが、ここでは、let me stop you right there. と言って、チャーリーの発言を軽く止めています。
「ちょうどそこで君を止めさせて」ということですから、「その発言、ちょっと待って。そのまま続けて話さないで、ここで俺に一言、言わせて」という感覚ですね。

チャーリーの発言を止めてのジョーイの言葉、The Mets suck, okay? You wanna see the Yankees. について。
まず、The Mets suck, okay? と言ったところで、観客がかなり笑っています。
これは、チャーリーが言った、the Met を、ジョーイが the Mets と勘違いしていることがわかったので、観客は即座に反応しているわけですが、その後の、the Yankees. の発言が、その勘違いをさらにはっきりさせる効果を生んでいます。

これについてはまず、チャーリーが言った the Met が何を指しているかをわかっていないといけませんね。
The Met とは、マンハッタンにある「メトロポリタン美術館」のことで、Google 検索で、「the Met」と入れると、The Metropolitan Museum of Art がしっかりヒットします。
そのことからも、The Met は、「誰でもそれだけでピンと来る」広く知られた略称だということがわかりますね。
日本人の場合は、「メトロポリタン美術館」という名称は知っていても、その略称 The Met は知らないかもしれないので、その場合には、チャーリーのこのセリフも、瞬時にわかるのは難しいかもしれません。
ちなみに私は「メトロポリタン美術館」と聞くと、昔、「NHKみんなのうた」に出てきた「メトロポリタン美術館(ミュージアム)」という歌が、頭の中をグルグルします^^ (歌っていたのは、大貫妙子さん)

チャーリーとジョーイのこのやりとりの面白さは、誰でも知っているはずの、The Met = The Metropolitan Museum of Art であることをジョーイが知らなくて、チャーリーが、The Mets のことを言っていると勘違いしたところにあります。
ジョーイが言った、その The Mets の方ですが、こちらは日本人でも「メッツ」と聞けばピンと来るように、アメリカ大リーグの球団「ニューヨーク・メッツ(New York Mets)」のことですね。
Wikipedia 日本語版: ニューヨーク・メッツ に、興味深いことが書いてありました。
ちなみに「メッツ」とは1880年代に存在したニューヨーク・メトロポリタンズ(メトロポリタンとは都会人の意)というチームの愛称を元にしている。
野球チームの「メッツ」という名前の由来も、美術館と同様に、metropolitan という単語の略称から来ている、ということですね。

The Mets suck, okay? の suck は「最低である」(= be terrible)という意味の動詞。
フレンズでは、That sucks. 「そんなのってひどい。そんなのって最低」のような形でよく登場しますが、このように主語が that などの場合は、「3単現の -s 」がついて、sucks という形になります。
今回のジョーイのセリフでは、主語が the Mets と複数形になっているので、3単現の -s がつかない suck が使われているということですね。
このセリフで、ジョーイが「(野球チームの)メッツは最低だよ」とけなしているわけですが、その後のセリフ、「君は(メッツじゃなくて)ヤンキースを見た方がいいよ(見るべきだ)」という発言で、「ジョーイは the Met という美術館を、the Mets (野球チームのメッツ)と勘違いしている」ということがより明確になる、という仕組みです。
ヤンキースとメッツは、共に本拠地がニューヨークで、2チームの試合は「サブウェイ・シリーズ」と呼ばれて盛り上がったりしますよね。
ジョーイはニューヨークの2つのチームのうち、ヤンキースの方が好きであることがこの発言からわかります。

「ニューヨークでメッツを見るんなら、ヤンキースを見た方がいい」というジョーイの言葉で、ジョーイが勘違いしていることに気づいたチャーリーは、No. No, not the Mets. The Met. Singular. 「違うわ。the Mets じゃなくて、the Met よ。単数形よ」と言って、間違いを指摘しています。
「メッツって言ったら野球チームになっちゃうけど、私が言ったのは、メッツじゃなくて、メットなの、-s はつかない方よ」と説明したことになるのですが、その後のジョーイのセリフが、さらにまた面白いですね。

Which one? は、「単数形の Met って、Mets のうちのどの Met のこと?」と問い返している感覚。
つまり、Which one? = Which Met? 「どれ? どいつ?」=「どのメット?」というニュアンスですね。
そして、They all suck. は、「彼ら(Mets の中の Met たち)はみんな(全員)、最低だ」と言っていることになります。
そして、ジョーイが言わんとしている、単数形の Met とは、この場合は、「メッツという野球チームの中の選手一人」を意味します(これについては、後述します)。

「メトロポリタン美術館の略称が The Met である」ということを少しでも知っていれば、チャーリーが「複数形じゃなくて、単数形の方」と指摘した際、「あぁ、君が言ったのは、メッツじゃなくて、メット(美術館)の方ね!」とわかるのですが、美術館などに関心なさそうなジョーイは、それが美術館の略称であるなんて、全く気付いていないのでしょう。
the Met という単数形だと説明しても、まだ野球のメッツのイメージから抜け出すことができず、「単数形ってことは、チームじゃなくて、選手個人の話? 君はメッツの選手の誰のことを言ってるの?」みたいに問い返したことになります。
そして、「君はメッツのどの選手を見たいのか知らないが、メッツの選手はどいつもこいつも最低だよ」という意味で、They all suck. と続けたことになります。
そのセリフを言わせることで、「ジョーイがまだ野球チームの話だと勘違いしていること」が一段とはっきりするという(脚本上の)効果もあるわけですね。

その後、チャーリーは、「The Met というのは美術館のことよ」という意味で、The museum. と答えるのですが、ジョーイはそれを聞いて、しばらく考えた後、I don't think so. と言っています。
この I don't think so. については、DVDの日本語訳では
(字幕)そんな選手いない/(音声)そんな選手、いないよ
と訳されていましたが、「その発言のジョーイの意図」を汲むと、確かにそういう意味で言っているように、私にも思えました。

とにかくこのシーンでは、ジョーイは、The Met が美術館であるとは全く気付いていない、ジョーイとしては、Met/Mets と聞くと、ニューヨーク・メッツしか思い浮かばない、という徹底ぶりが面白さの基礎となっています。
ですから、シーンの最後でチャーリーが、「私が言っている The Met は美術館のことよ」とまではっきり言ったのに、それでもまだ(!)ジョーイは野球チームのことだと思い込んでいて、「ジョーイの Which one? (Which Met?) に対する答えが、The Museum であると思った」、つまり、「メッツのどの選手のこと?」という問いに対して、チャーリーが、「ザ・ミュージアム」という「名前(らしきもの)を答えた」とジョーイは勘違いしたのだろうと思います。
それで、しばらーく考えた上で、「俺はそうは思わない」と返したわけですが、その意味は、「チャーリーは、メッツのザ・ミュージアムという名前の[と呼ばれている]選手に会いたいと言っているようだけど、そんな選手聞いたことないなぁ。でもチャーリーがわざわざ名前を出したんだから、そういう名前の選手いるのかな」みたいに思って、名前に聞き覚えがないながらも、名前を出したチャーリーに話を合わせる形で、「チャーリーはその選手がすごいと思っているみたいだけど、俺はそうは思わないな」と否定した、それが、I don't think so. なんだろうなと私も思ったわけです。
つまり、You want to see him (= the Museum) that much? I don't think he's that good. 「君はその彼にそんなに会いたいの? その選手、そんなにすごいって俺は思わないけど」ということなんだろうなぁ、と。
I don't think so. と言うまでの間に、かなりの時間の間(ま)があるのですが、それも「そんな選手いたっけなぁ〜?」と考えを巡らせてみていることの表れなのかなと思うわけです。

最初、このセリフを見た時には、「メットって美術館のことよ」と指摘したチャーリーに対して、「俺はそうは思わないな。メットってのは、野球チームのことだけど?」という意味で、I don't think so. と返したのかと思ったのですが、DVDの日本語訳が「そんな選手、いないよ」となっていたのを見て、「ジョーイは、The museum をメッツの選手の名前だと思っている」方が、確かに面白いな、と思ったのです。
The museum を文字通りの「美術館」という意味だとも気づかずに、「メッツの1選手の名前」だと最後まで勘違いしていると考えた方が、フレンズっぽいオチになるような気がしたのですね。

I don't think so. 「俺はそうは思わない」という表現が、何だかとても漠然としているので、具体的に何についてそう言っているのかがはっきりしないのが残念なのですが、「チャーリーがメッツを見たいと言っている、メッツのある選手に会いたいと言っている」ということに対して、「メッツなんか最低だよ」と思っているジョーイが、「君はそんな風に思っているようだけど、俺は賛成・同意しかねる」という意味で、I don't think so. と言った感覚なのかな、と私は思ったということですね。
もし、the Museum を人名と勘違いしたのだとしたら、この最後のセリフが、I've never heard of him. 「その彼(the museum って名前の選手)のこと、今まで聞いたことない」みたいなセリフになっていれば、人の名前と勘違いしていることがはっきりしたのかもしれません。

最後に、「単数形の Met が、メッツ(Mets)という野球チームの中の選手一人を意味する」ことについて説明します。
まずは簡単にイメージの話から。
野球チームなど、複数で行うスポーツのチーム名は、Mets, Yankees のような複数形になっていることが多いですね。
これは複数の選手が集まっているからで、逆に考えると、「Mets というチームは、単数形 Met が集まったもの」だと言えるので、Mets というチームの中の選手一人は、Met という単数形で表わすことができる、ということになります。
これについては、過去記事、フレンズ2-20その20 で、Yankees という言葉が出てきた時に、「ヤンキースの選手一人を指す時は、Yankee と言います」と解説したことがありました。
その時に参考例として挙げたのが、松井秀喜選手の英語版ウィキペディアだったのですが、
英語版ウィキペディア: Hideki Matsui
今回改めて調べてみると、その松井選手のウィキペディアでは、「ヤンキースの(一人の)選手」として、単数形の Yankee が使われている文章が、合計3回も出てきていました。
3箇所の文章を引用させていただくと、

1. On July 28, 2013, Matsui signed a one-day minor league contract with the New York Yankees in order to officially retire as a Yankee.
2. At the 2003 Yankee home opener, he became the first Yankee to hit a grand slam in his first game at Yankee Stadium.
3. He became the first Yankee to drive in seven runs in a game at Fenway since Lou Gehrig in 1930.


1. の as a Yankee は、「ヤンキースの選手として」ということですね。(これを「ヤンキーとして」と訳すと、何だか別の意味(「ヤンキーの兄ちゃん」みたい)に聞こえてしまいそうですね^^)
2. と 3. はどちらも、he became the first Yankee to... 「彼は〜した最初のヤンキース選手となった」という表現になります。

ヤンキースを例に挙げて説明することになってしまいましたが、今回のジョーイのセリフもこれと同じように、the Met という単数形を「メッツの1選手」という意味で解釈した、ということですね。


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posted by Rach at 15:03| Comment(2) | フレンズ シーズン9 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
Rachさんこんにちは。the Mets のところは解説読んでなるほど!と思いました。私は単純に、美術館じゃないよね、と聞き流していたのですが、確かに落ちとしてはplayer名のセンスですよね。そこはまさにYou wanna see と来ていてI don’t think・・と受けているわけですよね。英語ってやっぱりかなり文法的にかっちりしてますね。そういう意味で日本人にとっては(多分)どうでもよいthe Mets やthe Yankeesなどのtheも入れるべき時にはきちんと入れてますよね。それからThe Mets suck、と当たり前ですが複数で扱っているのも文法通り。以前チャンドラーの脱ぎ捨てたパンツ(ショーツだったかな?)をレイチェルが手に取って、Whose are those? と叫んでる場面がありましたがWhose is this? では無いんだなと妙に感心(?)しました。こちらの感覚としては単数だったので。英語は文法に忠実というか単複の差異が明確に意識されているということですね。改めてこの場面でいろいろなことを確認できました。さすがRach流深読み展開解説です。いつもありがとうございます。
Posted by koroyakun at 2015年11月02日 10:26
koroyakunさんへ
こんにちは。コメントありがとうございます。

さらっと聞くと、「美術館じゃないよね」という意味で流してしまいそうなのですが、あくまでもジョーイは選手のことだと思っている、最後まで勘違いしている、という方が、ジョークとしても面白いし、フレンズ的だなぁ、と思ったわけですね。「そんな選手、いないよ」というDVDの日本語訳がなければ、引っ掛からずに流していたかもしれません。そういう「気づき」を生んでくれるという意味でも、日本語訳を確認することは大事なんだなぁ、と思います。

そういう意味だと考えると、see なら「見物する」だけではなく「人に会う」という意味でも使えるから、お互いの勘違いが自然に成立することにもなりますし、いろいろな意味で納得できる気がしました。

日本人は、「ズボン・パンツ系は(足が2本あるので)複数形になる」という感覚にはなかなかなじみにくいですよね。Whose are those? とネイティブなら自然に出てくるのは、さすがの感覚だと思います。日本人の場合だと、名詞そのものは、pants, shorts となんとか複数形で馴染んでいたとしても、それを代名詞で表現する時には、「1着」のイメージが先に立ってしまい、つい単数形で言いたくなってしまいますよね^^

The Met と Mets の話は、個人的に好きな話だったので、つい長々と解説してしまったのですが、それを「Rach流深読み展開解説」とお褒めいただけて、とても嬉しく思います。
温かいお言葉、ありがとうございました(^^)
Posted by Rach at 2015年11月02日 16:34
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