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シーズン9 第24話
The One In Barbados - Part 2 (運命のカリビアン・ナイト part 2)
原題は「バルバドスの話 パート2」
パソコンに入れていた、ロスの基調講演の原稿がウイルスによって消えてしまい、それを復元するために、同僚のチャーリーはずっとロスに付き添っていました。
それが無事完成したことで、二人の距離が縮まり、初対面の時からチャーリーが好きだったロスに対して、チャーリーもロスを意識するようになっています。
恋人のチャーリーがロスと一緒にいる間、ジョーイはレイチェルと薬剤師の学会で楽しい時を過ごしていました。
そうやって別行動をしていたジョーイとチャーリーが、しばらくぶりに顔を合わせた時、「チャーリーはロスと」「ジョーイはレイチェルと」それぞれ楽しい時間を過ごしていた、と知って、二人はお互いにとってベストな相手ではないと悟った様子。
その後のシーン。
[Scene: Rachel's hotel room. She is watching the Weather Channel on TV.]
ホテルのレイチェルの部屋。レイチェルはテレビで天気チャンネルを見ているところ。
アレクサンドラ・スティール(Alexandra Steele): (meteorologist) (pointing to the East Coast) All the East Coast is having beautiful weather. In New York, it's 72 and sunny! ([気象学者] [東海岸を指さしながら] 東海岸全ては素晴らしい天気です。ニューヨークでは、華氏72度(摂氏22.2度)で、晴れです!)
レイチェル: Oh! Weather bitch! (turns the TV off) (もう! 天気ビッチ[やな女]め! [テレビを消す])
(Someone knocks on the door)
誰かがドアをノックする。
レイチェル: It's open! (Joey walks in) Hi, Joe! (開いてるわ! [ジョーイが入ってくる] はーい、ジョーイ!)
ジョーイ: (downhearted) Hey. ([落胆した様子で] やぁ。)
レイチェル: (worried) What? Is everything okay? ([心配そうに] 何? 大丈夫?)
ジョーイ: Uh... Charlie and I broke up. (あぁ… チャーリーと俺は別れたんだ。)
レイチェル: Nooooo. Why? (えー? どうして?)
ジョーイ: Oh, well, she said we have nothing in common. (うーんと、チャーリーが言ったんだよ、俺たちには共通点がない、って。)
レイチェル: (laughing) Oh, that's crazy! ([笑いながら] まぁ、そんなのおかしいわ。)
ジョーイ: No, it's not. We have nothing in common! (いいや、おかしくない。俺たちには共通点がないんだよ。)
レイチェル: Yeah, that's true. (そうね、それは正しい。)
ジョーイ: Yeah. I mean, she should be with someone like... Ross! You know, I mean, he uses all those big words too! Man, smart people are dull! (あぁ。ほら、チャーリーは、ロスみたいなやつと付き合うべきだよ! ほら、彼も、ああいう難しい言葉を使うだろ! もう、賢い人って退屈なんだよな!)
レイチェル: (pretending to be offended) Well, hey! ([気分を害したふりをして] ねぇ、ちょっと!)
ジョーイ: (laughing sarcastically) Okay, Rach! ([皮肉っぽく笑いながら] わかったよ、レイチェル!)
(He punches her on her shoulder mockingly, then goes and sits down on her bed)
ジョーイは、からかうようにレイチェルの肩をパンチして、それから彼女のベッドのところに行って座る。
バルバドスは、いったんは晴れたものの、また雨となり、レイチェルは部屋でテレビの天気予報を見ています。
そのテレビの画面には、Today's Forecasts New York Alexandra Steele METEOROLOGIST THE WEATHER CHANNEL と書いてありますね。
The Weather Channel は、アメリカのお天気専用チャンネル。
Alexandra Steele さんの名前で検索すると、以下の Weather Center Live という番組がヒットしました。
スティールさんは、その「ウェザー・センター・ライブ」という番組のアンカーをされていたようですね。
Wikipedia 英語版: Weather Center Live
お天気専用チャンネルの The Weather Channel については、以下。
Wikipedia 英語版: The Weather Channel
その ウィキペディアの In popular culture では、今回のフレンズ9-24 で、レイチェルがこの番組を見ていたことも説明されています。
バルバドスは今、雨なのに、天気予報では「ニューヨーク東海岸は晴れです!」と言っているので、レイチェルは面白くないわけですね。
ニューヨークがお天気であることを、朗らかに伝えているので、レイチェルとしてはつい、彼女に毒づいてしまった、というところですが、実在の人物に、Weather bitch! とか言っているセリフもすごいですね^^
その後、レイチェルの部屋を、ジョーイが訪ねてきます。
落胆した様子のジョーイは、「チャーリーと俺は別れた」と告げています。
理由を聞かれたジョーイが「チャーリーが、”俺たちには共通点がない”って言ったんだ」と言うので、レイチェルは、that's crazy! と返します。
「そんなのおかしいわ」というのは、「ばかなこと言わないで。共通点が全くないなんて、そんなことないでしょう? 何か共通点くらいあるはずよ」というニュアンスですが、ジョーイは「いや、crazy なんかじゃない。(チャーリーが言うように)(確かに)俺たちには共通点がない」と再度強調することになります。
建前的に、「共通点がない、なんてことないわ」と言ったものの、確かにチャーリーとジョーイには全くと言っていいほど共通点がありませんし、ジョーイ本人も認めているので、レイチェルも今度は「そうね」と認めることになります。
she should be with someone like... Ross! は、「彼女は誰かと付き合うべきだ…ほら、ロスみたいなやつと!」という感覚ですね。
big word は「難しい・難解な言葉、もったいぶった言葉」で、チャーリーみたいに、ロスも難しい言葉をいっぱい使うから、二人はお似合いだよ、と言っていることになります。
smart people are dull! は「賢い人々は退屈だ」ですね。
それを聞いたレイチェルは、ト書きにあるように、「気分を害したふりをして」、hey! 「ちょっと!」と抗議する態度を見せますが、ジョーイは皮肉っぽく笑いながら、「わかったよ、レイチェル!」と言って、肩をポンと叩きます。
offended は、LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
offended [adjective] : very angry and upset by someone's behavior or remarks
つまり、「誰かの行動や発言によって、非常に怒っている、または憤慨していること」。
ジョーイが言った、「賢い人は退屈だ」という言葉は、賢い人に対する悪口みたいなものなので、レイチェルは自分がそういう人の一人(賢い人)だとでも言うように、「賢い人が退屈だ、なんて失礼ね!」という意味で、Hey! と抗議したわけですね。
ですが、「ロスとチャーリーはいわゆる”賢い人”だけど、レイチェルはそういうタイプじゃないだろ」とジョーイは思っている様子で、「賢い人ぶって抗議しても、レイチェルがそうじゃないって俺にはわかってるからね。はいはい」みたいな感じで、皮肉っぽく笑って、「そんな冗談やめなよ」という感じで、軽く肩をパンチしたことになります。
ジョーイにそういう反応をされたレイチェルは、何だか少し驚いた顔(「失礼ね」というような顔)をしていますので、最初っから冗談で言ったわけでもないのかもしれません。
ト書きでは、「気分を害した”ふりをする”」となっていましたが、「そんなわけないだろ、レイチェル」とつっこまれるのを想定した上で、ジョークとして「賢い人のグループのふりをした」という感じでもないようにも思います。
とりあえずここでは、レイチェルが気分を害したかのような態度を取ったことで、「今の発言は私にとって失礼なものだった」「あなたが批判した人たちのグループに、私も属する」とレイチェルは言いたい、ということがわかればいいということですね。
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2015年11月16日
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