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チャーリーと別れたことを、ジョーイがレイチェルに話した後、
ジョーイ: I feel so stupid, you know? Why... why do I keep going after the wrong girls? (すっごくバカみたいな気がする、だろ? どうして俺は間違った女の子を求め続ける[追いかけ続ける]んだろう?)
レイチェル: W-What are you, what are you talking about? (何、何言ってるの?)
ジョーイ: Oh, c'mon. I mean, there's you, then there's Charlie. And it's like.... (sighs) What the hell's my problem? OH! I just.... (He falls back on the bed) (わかるだろ、だって、君がいて、それからチャーリーがいる。まるで… [ため息をつく] 俺の問題って一体何? ああ! 俺はただ… [彼はベッドに寝転ぶ])
レイチェル: Okay. Maybe you're not always going after the wrong girl. (いいわ。多分、あなたはいつも間違った女の子を求めてるわけじゃない。)
ジョーイ: (sitting up again) I'm telling you, Rach, Charlie is not right for me. ([また身体を起こして] 本当だよ、レイチェル。チャーリーは俺にはふさわしくないよ。)
レイチェル: Yeah, I'm not talking about her. (えぇ、私は彼女のことを言ってるんじゃないわ。)
ジョーイ: Well, then, who? The waitress I went out with last month? (gives her a meaningful look) (へぇ、じゃあ、誰なの? 先月デートした、あのウェイトレス? [レイチェルに意味ありげな表情をする])
レイチェル: You know what? Forget it! (ねぇ。今のは忘れて!)
ジョーイ: (stands up) No-no-no-no, no! Who, who are you talking about? ([立ち上がって] だめだめだめだめ! 誰、誰のことを言ってるんだよ?)
レイチェル: No, I-I-I-I don't, I don't. I actually don't know who I'm talking about, so.... (いいえ、違うわ。私は自分が誰のことを言ってるのか実はわかってないのよ、だから…)
ジョーイ: Okay! (わかった。)
レイチェル: Yeah. (そうね。)
ジョーイ: All right, well, I'm gonna see if I can get a room for the night and I'll... I'll see you later! (よし、じゃあ、泊まれる部屋があるかどうか確かめてくるよ。また後でね。)
レイチェル: Yeah, sure. Okay. (えぇ、そうね。オッケー。)
(Joey walks out, while Rachel is pensive. Once he's out of her room, he suddenly realizes who she was talking about and goes back in. He looks at her in disbelief and she looks like she was caught red-handed)
ジョーイは歩いて外に出る、レイチェルは憂いに沈んだ様子。いったんジョーイが部屋の外に出ると、彼は突然、レイチェルが誰のことを話していたかに気づき、部屋の中に戻る。信じられないという顔でジョーイはレイチェルを見る。レイチェルは、現行犯で捕まったような顔をする。
「すっごくバカみたいな気がする」と言って、ジョーイは、「どうして俺は間違った女の子(the wrong girls)を go after し続けるんだろう?」と言っています。
go after は「〜の後を追う、〜を追いかける、〜を求める」という感覚ですね。
どうして俺は、自分に合ってない、ふさわしくない、お似合いじゃない女の子ばっかり、好きになってしまうのかな、ということですね。
「何言ってるのよ?」と言われた後も、「だって、君がいて、チャーリーがいて」と、「自分には合っていない間違った女の子」の例を挙げます。
以前、ジョーイがレイチェルに告白した時、「ジョーイのことは友達として大好きよ、でも…」とレイチェルが振る形になってしまったので、そのことを「レイチェルを好きになったのは間違いだった」とジョーイは今、言っているのですね。
そのように、いったんはジョーイを振ってしまったレイチェルでしたが、その後、レイチェルの方が、ジョーイを男性として意識することになってしまい、今は「ジョーイはレイチェルのことを吹っ切れているが、レイチェルはジョーイと恋愛関係に進みたいという気持ちがありながら、葛藤している」という状態です。
それで、「レイチェルを好きになったのも間違いだった」と言っているのを訂正したくて、レイチェルは「あなたはいつも間違った女の子を求めているわけじゃないわ」と言っているのですね。
そういうレイチェルの意図に、ジョーイは全く気づく様子がなく、「本当に、チャーリーは俺には合ってない、似合いじゃない、ふさわしくない」と言うと、レイチェルは「チャーリーのことを言ってるんじゃないわ」と、また意味ありげな風に言うのですが、そこまで言ってもジョーイはまだ、「先月デートした、あのウェイトレスのこと?」と言って、あの子も全然、俺には合ってなかったよ、という顔をしています。
レイチェルは自分のことだと気づいてもらいたいのに、ジョーイは全然わかってくれないので、レイチェルはあきらめた様子で、 Forget it! 「今のは忘れて!」と言います。
ジョーイには全然ピンと来ないものの、レイチェルが何か言おうとしかけて「もういいわ、忘れて」と言うと、それはそれで気になるのでしょうね、誰のことを言ってるんだよ? とジョーイは頑張ります。
レイチェルは、「私自身も、具体的に誰のことを言ってるかわかってないんだけど、はっきり誰をイメージして話しているわけじゃないの」みたいに言って、とりあえずその質問をかわします。
I'm gonna see if I can get a room for the night は、「その夜(今夜)のための部屋を、俺がゲットできるかどうか見てくる(確かめてくる)」ですね。
ジョーイとチャーリーは恋人同士ということで、二人一部屋を取っていたのですが、別れてしまった以上、同じ部屋に泊まるわけにもいかず、今夜自分が寝るための部屋を取れるかどうか、フロントに行って確かめてくる、と言っていることになります。
この後は、ト書きになりますが、見ていてドキドキするシーンなので(笑)、ト書きの表現も、あわせて解説しておきますね。
Rachel is pensive の pensive は、「憂いに沈む、哀愁を漂わせた」という意味。
「レイチェルのことを好きになったのは間違いだった」と言ったジョーイに対して、「それは間違いなんかじゃなかった。今では私もジョーイのことが好き」というのを伝えるチャンスだったのに、それがうまく伝えられずに、切ない気持ちになっている、という顔ですね。
いったんは部屋の外に出たジョーイでしたが、ふと何かに気づいた様子で、いろいろと考える顔をしています。
ようやく、「レイチェルは自分自身のことを言っていた」ことに気づいたジョーイは、また部屋に戻り、「まさか、レイチェルが俺のことを好きなの?」というような、信じられないという顔でレイチェルを見る(looks at her in disbelief)のですが、それに対してのレイチェルの表情が、なんとも可愛らしいですね(^^)
戻ってきたジョーイに対して、レイチェルは、親指をかんでジョーイを上目づかいに見て、わかっちゃった? みたいな顔をしています。
それをト書きでは、she looks like she was caught red-handed と表現してあるのですが、red-handed は「現行犯で」という意味で、catch someone red-handed は「人を現行犯で捕らえる・つかまえる」という意味になります。
red-handed を直訳すると「赤い手の状態で」という感じになるでしょうか。
この語源については、どこかで読んだ気がするのですが、手持ちの辞書には載っていないので、とりあえず記憶のままに書いておくと、、
「殺人などを犯し、犯人の手が血で赤く染まっているという状態で」というところから、「犯罪直後に犯人を逮捕する」→「現行犯で捕らえる」という意味になる。
という説明だったと記憶しています。
語源はそのように殺人から来たもののようですが、実際の使用例は殺人に限らず、何らかの犯罪で現行犯逮捕された場合に使われるようで、必ずしも「手が赤い状態で捕らえられる」わけではない、ということになります。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
red-handed [adjective]
catch somebody red-handed : to catch someone at the moment when they are doing something wrong
例) The FBI caught the mayor red-handed using drugs.
つまり、「人が何か悪いことをしている瞬間に、その人を捕まえること」。例文は、「FBI は、その市長を、薬物使用で現行犯逮捕した」。
今回のレイチェルの場合は、別に doing something wrong 「何か悪いことをしていた」わけではないのですが、「私はジョーイのことが好きよ」と暗に伝えようとしていたことが、今、そのジョーイにわかってしまった、という瞬間なので、「悪事がバレた」ということではなく、「本心がバレた」ことを、そのように「現行犯逮捕されたような顔」だと表現したことになるでしょうね。
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