2015年12月09日

頭から追い出せそうにない フレンズ10-1その4

皆様の応援のお陰で、現在、「人気ブログランキング」は5位、「にほんブログ村」は7位です。
ブログを続ける原動力となります。どうか今日も応援クリックをよろしくお願いします。
人気ブログランキングへ にほんブログ村 英語ブログへ


隣の部屋で盗み聞きしていたチャンドラーたちは、レイチェルの部屋に入ってきて、レイチェルとジョーイが恋愛関係に進もうとしていることについて、「こんなことしたら、ものすごく面倒なことになる」「ロスは、チャーリーとの関係を進める前に、先に(チャーリーの元彼の)ジョーイと話をしたいと言っていた」などとアドバイスのような意見を言います。
自分たちのことは自分で解決するわ、とチャンドラーたちを隣の部屋に追い返した後のシーン。
(They leave and Rachel locks the door.)
チャンドラーたちは去り、レイチェルはドアに鍵をかける。
レイチェル: Are they right? (彼らの意見は正しい?)
ジョーイ: Probably, yeah. I mean, maybe we should... hold off until we talk to Ross. (多分ね。多分、ロスに話すまで、俺たちは(行動を)控えるべきだと思うんだ。)
レイチェル: Yeah. Yeah! We can wait. We don't have to do anything tonight. (そうね、そうよね! 私たち、待てるわ。今夜しなければいけないわけじゃないもの。)
ジョーイ: Yeah, I think that'd be best. So, so I'm gonna-- I'm gonna take off. (そうだよ。それがベストだと思う。だから、俺は…俺は行くね。)
レイチェル: (Joey walks to the door) Although-- ([ジョーイはドアに歩いていく] だけど…)
ジョーイ: (turns around very fast) I like "although"! ([素早く振り返って] 「だけど」って大好き!)
レイチェル: I mean, you know.... Ross and I haven't dated in, like... six years. (ほら… ロスと私はもう…6年くらい付き合ってないし。)
ジョーイ: Six years? Wow. That's almost as long as high school. (6年? わぉ。それって高校の長さと同じだな。)
レイチェル: Plus, you know, he is with Charlie now. (プラス、ほら、ロスには今、チャーリーがいるし。)
ジョーイ: Absolutely! He's not thinking about you. (その通りだよ! ロスは君のことは思ってない。)
レイチェル: No. (思ってないわ。)
ジョーイ: I'm thinking about you. (俺は君のことを思ってる。)
レイチェル: Yeah. (そうね。)
ジョーイ: Let's forget about Ross. (ロスのことは忘れよう。)
レイチェル: It's forgotten. ((ロスとのことは)もう忘れられてるわ。)
(They want to kiss, but just before their lips touch, Rachel pulls back quickly, gasping)
二人はキスしようとするが、唇が触れる直前に、レイチェルは素早く後ろに身体を引いて、息を呑む。)
ジョーイ: What's wrong? (どうしたの?)
レイチェル: Nothing. (何でもない。)
ジョーイの声だが、レイチェルにはロスが見えている(Joey's voice, but she sees Ross): Seriously... What is it? (まじで… 何なの?)
レイチェル: Nothing. It's really-- It's nothing. Come here. Come here. (何でもない。本当に…何でもないの。来て、来て。)
(again, just before their lips touch, she pulls back, gasping)
また、唇が触れる直前に、レイチェルは身を引き、息を呑む。
ジョーイの声/ロス(Joey's voice/Ross): What's wrong? (どうしたの?)
レイチェル: Sorry, I just uhm... I can't seem to get Ross out of my head. (ごめんなさい。私はただ… ロスのことを頭から追い出すことができそうもないの。)
ジョーイ: Well, maybe I can help. (he grabs her head passionately, closes his eyes and kisses... Ross in Rachel's dress! He realizes it too late, and when he does, pushes Ross's/Rachel's head away) (じゃあ、多分、俺がそれを手伝うことができるよ。[ジョーイはレイチェルの頭を情熱的に掴み、目を閉じてキスする… レイチェルのドレスを着たロスに! ジョーイはそれに気づくのがあまりにも遅く(キスしてしまい)、それに気づいた時、ロスの(レイチェルの)頭を押しやる]
レイチェル/ロス(Rachel/Ross): Ooh, your lips are so soft. Do that again. (and she/he moves in for another kiss. Joey, pushes her head away again...) (あぁ、あなたの唇はとっても柔らかいわ。もう一度して。[そして彼女(彼)はもう一度キスするために近づく。ジョーイは彼女の頭をもう一度押しやる])
ジョーイ: Yeah, we, we need to talk to Ross. Yeah. (そうだな、俺たちはロスと話す必要がある。うん、そうだよ。)
レイチェル: Yeah. (そうね。)

「彼ら(の意見・アドバイス)は正しい(と思う)?」とレイチェルが尋ねると、ジョーイは「多分、そうだね」と同意して、「俺たちがロスに(俺たちの仲のことを)話すまでは、holf off すべきだと思う」と答えます。
hold off は「(行動などを)延ばす、延期する、遅らせる」なので、「この関係を先に進むことは延期する、控えるべきだと思う」と言っていることになります。
「私たち、待てるわ」と言った後の、We don't have to do anything tonight. を直訳すると、「今夜何かをしなければならないわけではない」ですね。
DVDの日本語訳では「今夜しなきゃいけないわけじゃない」となっていましたが、まさにそういうことで、今夜を逃すと二度とチャンスが来ない、ってわけじゃないんだから、何も慌てて今夜何かをしなくちゃいけない、ってわけじゃない、今夜は我慢して、問題が解決するまで待てるわ、と言っていることになるでしょう。

「それがベストだって俺も思うよ。じゃあ俺は行くね」と言ってジョーイは立ち去ろうとするのですが、レイチェルが Although-- 「だけど…」と言うと、ジョーイが「”だけど”って大好き!」と言ってささっと戻ってくるのが面白いです。
お互い、「ロスに話すまでは何もしないでおこう、我慢しよう」と言って納得したわけですが、レイチェルの方から「でもぉ〜(我慢しなきゃいけないわけでもないんじゃない?)」みたいに言ってきたので、ジョーイは嬉しくてそれに乗ってしまった、ということですね。

Ross and I haven't dated in, like... six years. は「ロスと私は6年くらいの間、デートしていない」、つまり、「別れてからもう6年くらいになる」ということ。
6年と聞いたジョーイは「6年? わぉ」と言って、「それって高校とほとんど同じ長さだな」と言っています。
レイチェルは、え? みたいな顔でジョーイを見ていますし、観客からも笑い声(ラフトラック)が上がっていますね。
日本では高校は3年ですが、アメリカの場合は「3年または4年」となっているそうで、長い方の4年の高校に行っていたとしても、「俺は高校に6年いた」というのは、人よりかなり長いことになりますから、落第や留年などで卒業が遅れたらしいことがそのセリフからわかる、ということになるでしょう。

「ロスと別れてから6年経つし、今はロスはチャーリーと一緒だし(ロスはチャーリーと恋愛関係にあるし)」とレイチェルは言い、ジョーイも、「その通りだよ。ロスは今チャーリーに夢中で、レイチェルのことを(女性として)思っているわけじゃない。そして俺は君のことを思ってる」と言います。

Let's forget about Ross. 「ロスのことは忘れよう」というジョーイに対して、レイチェルは、It's forgotten. と返していますが、これは、It is forgotten. という受動態ですね。
it は「ロスとの間のこと、ロスとの恋愛関係・恋愛感情」などの「ロスに関すること」を指すことになるでしょう。
「忘れる」という意味の forget は、about なしの forget something という他動詞の形で使うこともできますし、forget about something のように about を入れた形でも使うことができますね。
その違いは、まさに直訳通りの forget something 「〜を忘れる」、forget about something 「〜について忘れる」ということで、前者は something という「もの・存在」を忘れる、後者は something 「について(のこと)」を忘れる、と言っていることになるでしょう。

今回のジョーイのセリフも、Let's forget about Ross. 「ロスについてのことは忘れよう」となっていて、Let's forget Ross. 「ロスを忘れよう」ではないですね。
もし、Let's forget Ross. だったら、それに対するレイチェルのセリフも、He's forgotten. 「彼は忘れられてるわ」になるのでしょうが、「ロスという人、ロスという存在」を忘れるということではなく、「ロスとの間に起こったこと」を忘れる、ということなので、he ではなく、it を主語にして、It's forgottnen. という形になっていることになります。

そのような会話を交わして、ロスのことは吹っ切れた様子で、二人はキスをするのですが、ト書きにあるように、唇が触れる直前に、レイチェルは身体を引き、息を呑んでいます。
驚いたジョーイが「どうしたの?」と聞いて、レイチェルは「何でもない」と答えていますが、その後、レイチェルから見たアングルでカメラが切り替わり、そこにはジョーイではなく、ロスの顔のアップが映っています。
声はジョーイなのですが、姿はロスになっている、という描写ですね。

レイチェルはもう一度気を取り直してキスしようとするのですが、また「声はジョーイで顔はロス」状態となってしまい、今度は「ロスのことを頭から追い出すことができそうにない」と正直にジョーイに告げます。
seem to は「〜のように思われる、〜らしい」という話し手の推量を込めた表現で、can't seem to は「〜できそうもない」という意味になります。
can't seem to で私が思い出すのは、Backstreet Boys の Incomplete という曲。
歌詞の中に、以下のように can't seem to というフレーズが出てきます。
I don't mean to drag it on
But I can't seem to let you go
「引きずるつもりはない、でも君を行かせることはできそうにない」ということですが、この歌詞も、シンプルな I can't let you go であれば「君を行かせることができない」になりますが、「君を行かせるということはできそうもない(と自分には思われる)」と表現することで、「そうしたくてもそうできない、自分にはそういうことをするのは無理そうだ、自分ではどうしようもない」ニュアンスが出るように思うのですね。

「ロスを頭から追い出せそうにない」というレイチェルの言葉を聞いて、ジョーイは優しく maybe I can help と言いますが、これは、maybe I can help you get Ross out of your head. ということですね。
「多分、君が君の頭からロスを追い出すのを、俺が手伝うことができる」ということで、「ロスを頭から追い出すのを、俺が手伝ってやるよ」と言っていることになります。
そうして「元彼のことを頭から追い出す」ために、ジョーイが優しくレイチェルにキスしようとするのですが、ト書きにあるように、ジョーイが目を閉じてキスしようとすると、画面には、「レイチェルが今着ているのと同じドレス(!)を着たロス」にジョーイがゆっくりとキスする場面が映ります。
ト書きに「それに気づくのがあまりにも遅く」と書いてあるのは、目を閉じていたせいで、キスする前に相手がロスであることに気づかずそのままキスしてしまった、キスしてしまってから相手がロスであることに気づいた、ということですね。

ジョーイから見た映像では、「声はレイチェルだけど顔はロス」になっていて、そんな相手に「あなたの唇ってとっても柔らかいのね。もう一度(キス)して」とか言われて顔を近づけて来られると、ジョーイとしてはゾッとするしかないですね^^
それでキスしようとする相手の頭を押しやって、「(やっぱり)俺たちはロスと話す必要があるな」と言うことになるわけですね。


ランキングをクリックして、応援していただけると嬉しいです。
人気ブログランキングへ にほんブログ村 英語ブログへ
posted by Rach at 15:38| Comment(0) | フレンズ シーズン10 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。