2015年12月18日

両手で抱っこしてたら守れない フレンズ10-2その2

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[Scene: Central Perk. Frank Jr., Phoebe and the triplets are there. The triplets are now sleeping on top of each other on the couch.]
セントラル・パーク。フランク・ジュニア、フィービーと三つ子がそこにいる。三つ子は今、カウチの上で、お互いにもたれて眠っている。
フィービー: Oh, God. So adorable. Look at them, sleeping there like angels. (まぁ。すっごく可愛らしいわ。あの子たちを見て、そこで天使のように眠ってるわ。)
フランク・ジュニア: Yeah, I really cherish these moments, 'cause before you know it, they're gonna be awake again. (あぁ、俺はほんとにこの瞬間を大切にしてるんだ、だって気づかないうちに、三つ子はまた起きちゃうんだよ。)
フィービー: Well, they may be a handful, but they're so cute. (あぁ、あの子たちは手に負えないかもしれないけど、でも、すっごく可愛いわ。)
フランク・ジュニア: Yeah. (うん。)
フィービー: Oh, God, last time I babysat them, they did the funniest thing. (あぁ、こないだ、あの子たちの子守[ベビーシッター]をした時、彼らはすっごく面白いことをしたのよ!)
フランク・ジュニア: I haven't slept in four years! (俺、4年間、寝てないんだ!)
フィービー: That's a, that's a long time. (それは、それは長い時間ね。)
フランク・ジュニア: You just don't know how hard it is, Phoebe. There's just so many of them. You know, two I can handle. Two's great. You just hold one in each hand. But what do I do when the third one runs at me with his bike helmet on? I got no more hands to protect my area! There's three of them, Phoebe. Three! (どんなに大変かわからないだろ、フィービー。ただとにかく数が多いんだ。ほら、2人なら俺も扱える。2人なら最高だよ。ただ、それぞれの手に1人ずつ抱っこすればいい。でも、どうしたらいいんだ? 3番目の子が、自転車のヘルメットをかぶって、俺に向かって走ってきたら? 俺のエリアを守るための(それ以上の)手はないんだ! 3人もいるんだ。3人だぞ!)
フィービー: Yeah, I know, Frank. I counted them when they were coming out of my area. (そうね、知ってるわ、フランク。私、あの子たちの数を数えたもん、あの子たちが私のエリアから出てきた時にね。)

フィービーの弟のフランク・ジュニアは、セントラルパークに三つ子を連れて来ています。
弟夫婦のために、フィービーが代理母となって産んだ三つ子ですね。
疲れてお互いにもたれるようにして、カウチの上で眠っている三つ子ちゃんたちを見て、フィービーは、So adorable. 「とっても可愛らしいわ」、Look at them, sleeping there like angels. 「あの子たちを見て、(そこで)天使のように眠ってるわ」と愛しげに言っています。

I really cherish these moments の cherish は「〜を愛情をこめて大事にする、大切にする」という意味。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
cherish : to feel that something is very important to you
つまり、「自分にとって何かが非常に大切だと感じること」。

ですから、フランクは「(三つ子たちが)眠っているこの瞬間を、俺は本当に大切に思ってるんだ」と言っていることになり、天使のような寝顔を見ているこのひと時を、幸せで大切なものに思っている、という親ならではの発言をしているように聞こえますね。
ですが、その後の 'cause に続く説明で「すぐに、この子たちはまた目を覚ましちゃうから」と言っているので、「寝ていてくれるこのひと時が本当に大事なんだ」というのは、「起きたら大変だから、寝ててくれるとありがたい」的な発言だったということがわかる、という仕組みですね。

「目を覚ます前の、眠っていてくれるこの時間がとっても大切で貴重なんだ」みたいに言う弟に対して、フィービーは、「(確かに)この子たちは a handful かもしれないけど、でもすっごく可愛いわ」と言っています。
この handful は、a handful のように不定冠詞の a がついていることからもわかるように「名詞」です。
-ful と言えば、beautiful, careful のように形容詞のイメージが強いですが、「〜1杯(の量)」という意味で、名詞語尾の接尾語としても使われます。
an armful of flowers なら、「腕いっぱいの花、ひと抱え(かかえ)の花」ですね。

handful は「手一杯、ひとつかみ、ひと握り」という意味になり、a handful of sand なら「ひと握りの砂」ということですが、a handful は口語で「手に負えない人・もの・こと」という意味として使われます。
ですから、they may be a handful は「あの三つ子たちは、手に負えないかもしれないけど」ということですね。

LAAD では、
a handful : (informal) someone, especially a child, who is difficult to control
例) 3-year-old Matilda is a handful.

つまり、「コントロールするのが難しい人、特に子供」。例文は「3歳のマチルダは手に負えない(子だ)。」
今回のフレンズのセリフと同様に、"(子供)is a handful." の形で、「(この子)は手に負えない」と表現できることが、この例文からもよくわかりますね。

その後、「大変だけど可愛い」話の続きとして、「こないだ、3人の子守(babysit)をした時、すごく面白いことをしたのよ」と、その時にあった出来事を語り始めようとするのですが、フランクはそんな話を聞くどころじゃない、というような様子で、疲れ切って、鬼気迫るような形相で、I haven't slept in four years! と言っています。
文字通り訳すと、「この4年間、俺は全然寝ていない」みたいなことですね。
4年間一睡もしていない、ということは不可能ですが、気持ちとしてはそれくらい寝てない感じの、ゆっくり寝る暇もない、この4年間寝た気がしないほど、子供たちに振り回されていることを表現していることになるでしょう。

ものすごい顔でそう言ってくるので、フィービーも「それは長いわね」と言うしかありません。
フランクは、「それがどんなに大変かフィービーにはわからないんだよ」と言った後、There's just so many of them. と言っています。
「ただもう、多すぎるんだ」という感じですね。
You know, two I can handle. Two's great. は、「ほら、2人なら俺も扱えるんだ。2人は最高だよ」ということ。
I can handle two (children). の「2人」という部分を強調するために、前に出した形となるでしょう。
その後、三つ子ではなくて、2人の双子ならどうなるか、ということをフランクは説明しています。
You just hold one in each hand. は「ただ、それぞれの手に1人を抱けば(抱っこすれば)いい」ということですね。
その後、「3人いる場合は、手は2つしかないから、1人抱っこできない子がでてくる」というようなことならまだ普通の話の流れなのですが、その後の説明がフランクらしくて面白いです。

But what do I do when the third one runs at me with his bike helmet on? は「でもどうしたらいい? 3番目の子が、自転車のヘルメットをつけて俺に走ってきたら?」ということですね。
I got no more hands to protect my area! の got は have の意味で、「俺のエリアを守るための手はもうそれ以上(持って)ない」と言っていることになります。
my area というのは漠然とした表現ですが、フランクも area という単語を強めに発音しているので、ある場所のことを「ある特定のエリア」のように意味ありげに言っていることがわかります。
「両手で2人抱っこしている時に、もう1人の男の子が頭にヘルメット付けて俺に向かって突進してきた時に、俺は両手がふさがっているんで、「俺のエリア」を守るための手がないんだ」という話の流れから、男性にとって守るべき大事な場所(笑)である、あのエリアのことを言っていることになりますね。
このセリフ、その突進してくる男の子が、わざわざ「自転車のヘルメットをかぶって」いるというのが、余計に面白さを増していると思います。
子供本人はヘルメットで頭が守られている分、アメフト選手のように全力でぶつかってくるわけで、痛さも倍増、というところなのでしょう。

「3人もいるんだ。3人だぞ!」とことさら3人であることを強調するフランクに対して、その三つ子を代理母として産んだフィービーは、「えぇ、知ってるわ。フランク」と言った後、I counted them when they were coming out of my area. と言っています。
直訳すると、「私はあの子たちの数を数えた。あの子たちが私のエリアから出てきていた時に」になるでしょう。
フランクが my area と言ったのを受けて、フィービーも、MY area のようにマイを強調して言っています。
「マイ・エリア(俺のあの場所)が守れない! 3人もいるから」と騒いでるけど、えぇ、3人だってことはよーくわかってるわよ、だってその3人は、マイ・エリア(私のあの場所)から出てきたんですもの、みたいに返したことになるでしょう。
身体の秘めたる大事な部分のことを二人とも「(俺の・私の)あの場所」と表現しているわけですが、ちょっと下品な感じで表現すると「アソコ」みたいな感じになるでしょうか。
具体的な単語を使わずとも、漠然とした my area という表現で、話の流れからその場所を指しているとわかる、ということですね。
「2人と比べて3人は大変」ということを述べるなら、他にもいろいろ言えることがあるでしょうが、「2人を両手に抱えてたら、大事なところが守れない」みたいな話を持ち出すのがフランクらしいし、それに対して「同じレベルで」(笑)返すところが、似た者姉弟という感じがして、面白いシーンだなと思いました。


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posted by Rach at 16:19| Comment(2) | フレンズ シーズン10 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
Rachさんこんにちは。シーズン10に入り、いよいよ展開がスピードアップしてきてますね。今年もRachさんの楽しくためになる解説のおかげでFriendsを十分堪能できました。いつものことながら本当に感謝しています。シーズンが進んでくると何となくセリフもこなれてきてユーモアたっぷりになっているような感じがして、逆にその分聞き取れなかったり理解できないフレーズも増えてきている気がします。生の会話はいつまでたってもチャレンジングです。前回のChill! や今回のmy areaなんかはどこかで使ってみたいフレーズで、また a handfulという言葉に手に余る子供という意味があるのも初めて知りました。こんなことの繰り返しで自分の語彙の引き出しが増えていくことを喜びとしています。Friends自体の面白さはもちろんですが、Rachさんの解説があるからこそ引き出しにちゃんとしまっておけるものになっているのだと実感しています。本当に今年もお世話になりました。では、少し早いですが良いお年をお迎えください。
Posted by koroyakun at 2015年12月19日 10:08
koroyakunさんへ
こんにちは。コメントありがとうございます。

こちらこそ、いつものことながら拙ブログに対する高い評価のお言葉、本当にありがとうございます。そのように言っていただけると、とても励みになり、もっともっと頑張ろう! という気持ちになれます♪

10シーズンも続いているのに、それでも視聴者を飽きさせないものを作り続けている作品だけあって、次から次へと面白いフレーズ、興味深いフレーズが出てきますよね。a handful が「手に余る”子供”」という名詞なのは、表現としてとても面白いなぁ、と私も思いました。

自分が調べてわかったことを、こうしてブログ記事の形でご披露し、共有できることは本当に幸せだと、いつも感じています。いつもきっちり読んで下さっていること、本当にありがたく、心から感謝しております。

こちらこそ今年もお世話になりました。おかげさまで今年も幸せな一年でした。
koroyakunさまも、どうか良いお年をお迎えくださいませ(^^)
Posted by Rach at 2015年12月22日 16:02
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