2015年12月24日

サンタを信じてるって書いといて フレンズ10-2その4

皆様の応援のお陰で、現在、「人気ブログランキング」は6位、「にほんブログ村」は5位です。
ブログを続ける原動力となります。どうか今日も応援クリックをよろしくお願いします。
人気ブログランキングへ にほんブログ村 英語ブログへ


トイレに行く途中、ビルとコリーンの息子オーウェンにすれ違ったチャンドラーは、「君を養子に迎えた時の話を聞きに来てるんだ」と言います。
それを聞いたオーウェンが「僕、養子なの?」と驚いたのを見て、自分が養子であることをオーウェンは知らなかった、ということにチャンドラーは気付くのですが…。
[Scene: Bill and Colleen's apartment. Chandler comes running into the living room. Monica is the only one there.]
ビルとコリーンのアパートメント。チャンドラーはリビングに走ってやってくる。モニカだけがそこにいる。
チャンドラー: Where are Bill and Colleen? (ビルとコリーンはどこ?)
モニカ: They're in the kitchen, getting something to eat. Can you believe how nice they are? (二人は台所にいるわ、何か食べるものを用意してる。あの二人、ほんとにいい人よね。)
チャンドラー: We have to leave!! (俺たち、ここを出なきゃ!)
モニカ: Why? What did you do in the bathroom? (どうして? トイレで何をしたの?)
チャンドラー: I didn't get to the bathroom. I bumped into Owen on the way. And he didn't know he was adopted. And there's a slight chance I may have told him. (俺はトイレには行かなかったんだ。途中でオーウェンにばったり会って。それで彼は自分が養子だってことを知らなかったんだ。そして俺は彼に(そのことを)話してしまったかもしれないって、かすかな可能性がある。)
モニカ: Oh, my god, where's my purse? No, you know what? I can replace everything in there. Get that binder and let's go! (なんてこと、私のバッグはどこ? いいえ(そんなことはいいわ)、ねぇ、バッグの中身は全部買い換えられる。そのバインダーを持って、出て行くわよ!)
(Bill and Colleen enter.)
ビルとコリーンが入ってくる。
コリーン: Hi. (はーい。)
ビル: Some little snacks for everybody. Oh, you don't have to eat the sour worms. Those are for Owen. (みんなに軽食を持ってきたよ。あぁ、サワー・ウォームは食べなくていいよ。それはオーウェンのものだから。)
コリーン: I'll go get him in a second. By the way, you should know we haven't told him he's adopted yet. (すぐにオーウェンを連れてくるわ。ところで、彼が養子であることはまだ彼に言ってないってことを、あなたがたには知っておいてもらいたいの。)
チャンドラー: But kids are so intuitive. Don't you think, on some level, he already knows? (でも子供ってすごく勘が鋭いですよ[直観力がありますよ]。思いませんか? ある程度、彼はもう知ってる、って?)
(Owen comes running in.)
オーウェンが走って入ってくる。
オーウェン: I'm adopted?! (僕、養子なの?)
チャンドラー: See? Intuitive! (ほらね? 勘が鋭い!)
ビル: What? Where did you hear that? (何だって? そのことをどこで聞いたんだ?)
オーウェン: He told me! And he paid me 50 dollars not to tell. (あの人が僕に言ったんだ! そして、僕に言わないように、って50ドルくれたんだよ。)
チャンドラー: Which, technically, now you should give back! (その50ドル、理論的に言うと、今はそれを返してもらわないとな!)
コリーン: You told him he's adopted? (彼が養子だって彼に言ったの?)
チャンドラー: I'm so sorry. But you should have a sign out there or something. Or at least whisper it to people when they come in the door. "Owen doesn't know he's adopted, and he also thinks that Santa is real." (本当に申し訳ない。でもどこかに掲示を出しとくとかすべきですよ。または少なくとも家に来た人間にささやくとか。”オーウェンは自分が養子だと知らない。それから彼はサンタが実在すると思ってる”ってね。)
オーウェン: He isn't?! (サンタは実在しないの?)
チャンドラー: (to Monica): We have to get out of here, baby! ([モニカに] 俺たち、ここから逃げなきゃ、ベイビー!)

部屋に慌てて入ってきたチャンドラーは、「ビルとコリーンはどこ?」とそこにいるモニカに尋ねています。
モニカは「何か食べるものを用意するために、台所にいるわ」と言った後、Can you believe how nice they are? と続けます。
直訳すると、「あの二人がどんなにナイスか(どんなにいい人か、親切か)信じられる?」ということですが、つまりは、「あの二人、ものすごくいい人よね」と言っていることになりますね。

「俺たち、ここ(この家)を出なきゃ[立ち去らなきゃ]!」と言うのを見て、モニカが What did you do in the bathroom? と言っているのが面白いです。
手を洗うためにトイレに行ったチャンドラーが、帰って来るなり、「ここを出なきゃ!」と慌てているので、トイレで何かしでかした、子供みたいにトイレを汚してしまったとか、そんなことをモニカは想像したようですね。

トイレのことが原因かと思ったモニカに、「俺はトイレには行かなかったんだ」とチャンドラーは言った後、「途中で、オーウェンにばったり会った[出くわした]んだ」と説明します。
「オーウェンは自分が養子だってことを知らなかった」と言って、And there's a slight chance... 以下のセリフを言っていますね。
slight chance は「わずかな・かすかな可能性」なので、直訳すると、「俺が彼に(彼が養子だってことを)話してしまったかもしれないって、かすかな可能性がある」になるでしょう。
「もしかしたら、俺、話しちゃったかも」というところで、チャンドラーは自分がそれを言ってしまった、とはっきり自覚しているわけですが、「自分が養子だと知らない子供にその事実を告げてしまった」という大失敗をしたことから少しでも逃げたい気持ちで、「俺、言っちゃった可能性がちょっとあるかも」みたいに言ってみせたわけでしょう。

事情がわかったモニカは、今すぐここを立ち去らなければと思ったようで、「私のバッグはどこ?」と聞いています。
purse は「パース」で、日本語では「小銭入れ」のイメージが強いですが、アメリカ英語では「ハンドバッグ」の意味で使われることが多く、フレンズで出てくる場合ももっぱら「女性が持つハンドバッグ」の意味ですね。
I can replace everything in there. は「その中(私のバッグの中)のすべてのものは取り替えることができる」という感覚。
バッグを探したけれど、すぐには見つかりそうにないので、中の物はまた全部、新しく買い換えれば済むことだわ、だからバッグのことはあきらめましょう、と言っていることになるでしょう。
「そのバインダーを持って、行きましょう!」と言っていることからも、モニカにとっては自分のバッグよりも、大切な情報満載の「買い替えのきかない」バインダーの方が大事だと思っていることがよくわかりますね。

ビルとコリーン夫妻が来るまでに立ち去ろうとした二人ですが、ちょうどそこに、軽食を持って夫妻が戻ってきます。
「みんなに、ちょっとした軽食だよ」と言った後、「sour worms は食べる必要ない(食べなくていい)。それ(ら)はオーウェンのためのものだから」と言っています。
sour worms については、Google 画像検索をすればすぐにわかっていただけると思います。
DVD日本語訳では、「ミミズ形のアメ/キャンディー」と訳されていたのですが、まさにそんな感じで、「カラフルなミミズ形のキャンディー」というところですね。
英語でも、the sour worms と大文字表記にはなっていないことから、固有名詞の商品名ではなく、「お菓子の一般的名称」だと考えれば良いでしょう。
実際、画像検索の結果、いろいろなメーカーのパッケージがヒットしますので、そういう形状のキャンディーは複数のメーカーで生産されているようですね。

コリーンは、すぐにオーウェンを連れてくる、と言って、「彼が養子だってことはまだ彼には言ってない、そのことをあなたがたには知っておいてもらいたい」と言っています。
既にオーウェンに会って、うっかりそのことを言ってしまったチャンドラーは、「でも子供ってすっごく直観力ありますよ[勘がいいですよ]」と言います。
そして、「彼はもう自分が養子だってことを、ある程度、知ってるって思いませんか?」と言って、「子供は勘が鋭いから、誰からか聞く前に既に自分で察している」という風に話を持って行こうとするのですが、そこにオーウェンが入ってきて、「僕、養子なの?」と両親に尋ねています。
オーウェンがそう言ったのを受けて、「ほらね、勘がいいでしょ?」みたいにチャンドラーは言うのですが、父親のビルは驚いて、「そのことをどこで聞いたんだ?」と尋ねます。

オーウェンは近くにいるチャンドラーを指して、「この人が僕に言ったんだ!」と言ってから、he paid me 50 dollars not to tell. と続けます。
pay+人+金額+to do は「〜するために人に(その金額の)金を払う」という感覚ですから、「人に(その金額の)金を払って〜させる」という意味になります。
今回は not to のように not が付いていますので、「人に金を払って〜しないようにさせる」という意味になります。
ですから直訳すると、「彼は僕に50ドル払って、言わないようにさせた」、つまり、「言わないように、と僕に50ドルくれた」ということになります。
DVD日本語訳では、「口止め料に50ドルくれた」となっていましたが、まさにそういうことですね。
「口止め料(として金)をくれた」という日本語を英訳したいと思った場合に、「口止め料」って英語ではどんな単語? と「置き換える英単語を探す」のではなく、口止め料とはつまり「言わないようにと金を払う」ことだと考えれば、今回のような pay を使ったフレーズを思いつくことも可能だろうと思います。
英訳というのは、「日本語で伝えたい”内容”を、自然な英語で表現する」ということですから、日本語の構造にとらわれ過ぎず、「つまりはこういうことだから」と意味を噛み砕いた上で、自然でシンプルな英語を組み立てることが重要だ、ということですね。

「養子であることを、その事実を知らなかった子供に伝えた上、俺が教えたって言っちゃだめだよ、と言って口止め料まで支払った」という「最低男」ぶりをバラされてしまったチャンドラーは、ジョーク的なことを言って逃げるしかないようです。
Which, technically, now you should give back. の which は、オーウェンが言った 50 dollars という金額を指すでしょう。
つまり、Technically, now you should give 50 dollars back. の金額部分を、オーウェンのセリフを受ける形で、which として前に出した形ですね。
「その50ドル、厳密に言うと、今、その金を、君は返すべきだ」という意味になるでしょう。
「口止め料として渡したのに、今、バラしたんだから、その金は返してもらわないとな」と言っているわけですね。

「養子だってことを本人に言ったの?」と驚くコリーンに、チャンドラーはとりあえず謝罪した後、「でも、どこかに a sign (標示、掲示、看板)を出しとくべきだよ」と言っています。
「どっかに張り紙でもして書いといてよ」みたいなことですね。
Or at least whisper it to people when they come in the door. は、「または少なくとも、人(来客)にそれをささやいてよ、その人がドアにやって来る時[訪問する時]に」になりますね。

本人の見えるところに掲示や張り紙するのがマズいのなら、せめて、この家を訪問したその時に、内緒話としてこっそり教えておいてくれないと、、、事前に教えてもらわないとわからないよ、みたいなことをチャンドラーは言っていることになります。

そうして、「オーウェンは自分が養子だってことを知らない」ってことを掲示するか、こっそり教えるかしといてよ、と、その「教える内容」を言っていますが、その後、「例えばこういうのも、その例の一つだよね」というように、「(彼は自分が養子だと知らないし)サンタは実在するとも思ってる」って何かの形で伝えといてよ、と言います。
それを聞いたオーウェンは驚いた顔で、He isn't?! と言っていますね。
つまりは、He isn't real?! 「彼は実在してないの?」と聞き返していることになるので、オーウェンはサンタが実在すると、サンタさんは本当にいるとこの瞬間まで信じていた、ということがわかります。
わかりやすい例として、話のついでにサンタの話を持ち出しただけなのに、その余計なひと言で、オーウェンにさらにショックを与えてしまった、ということになってしまったわけですね。
失言に次ぐ失言で、ここにはいられないと悟ったチャンドラーは、「ここから逃げなきゃ、ベイビー」と言っています。
普段はモニカに対して、baby と呼び掛けるようなキャラではないですが、ちょっと冗談っぽくベイビーなどと言わないと、この場の気まずい空気から逃れられない、という気がしたのでしょうね。

ちなみに、「サンタはいない、と子供に言った」という話では、アリー my Love (Ally AcBeal)の、シーズン4第6話「クリスマスの秘密」(原題: 'Tis The Season)で、「サンタはいない、とニュースで発言したキャスターが、自分がテレビ局から解雇されたのは不当解雇だと訴えた」というエピソードがありました。
「孫がそれを聞いてショックを受けた」という関係者の話から、その発言が子供に及ぼした影響を実証するために、8歳のジェイコブ君が召喚され、アリーの同僚のリン(演じるはルーシー・リュー)が彼に質問するシーン。
ニュースでそう言っていた時に、本当はサンタはいない、ってわかってたんじゃないの? という話の続きで、リンがその子に以下のような質問をしていました。
リン: You thought Santa delivered presents to all over the world? (サンタが世界中にプレゼントを配ると思ってたの?)
ジェイコブ: On Christmas Eve. (クリスマス・イブにね。)
リン: So, it takes a jet going 700 miles per hour, six hours just to fly across on country, and you thought eight tiny reindeer could lug this big sled all over the world in one night? (ジェット機でも、時速700マイル(1100キロ)で、国を横断するだけで6時間かかるわね。それであなたは、8頭の小さなトナカイが、一晩で世界中を大きなソリを引いて回れると思ってたの?)

8歳の子供にこんな理詰めの質問で攻めるのが、いかにもリンらしくて、とても印象に残っています^^

今回、「オーウェンはサンタが実在すると思ってる、って、掲示でもしといてよ」というセリフを解説することになりましたが、今日がクリスマス・イブだったのがあまりにもタイムリーだと思ったので、アリーのクリスマスエピソードも併せてご紹介してみました。

、、、ということで、
Have a Merry Christmas, you guys! ;)


ランキングをクリックして、応援していただけると嬉しいです。
人気ブログランキングへ にほんブログ村 英語ブログへ
posted by Rach at 16:33| Comment(2) | フレンズ シーズン10 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
お久しぶりです。

アリー my Loveのお話、リーが最後子供に「あなたはかしこいからわかるでしょ?」みたいに
相手の自尊心を巧みに利用した完璧な詰将棋・・・だったですかね、とても印象に残っています。

とうとう最後の10シーズン目に入りましたね。私は2巡目に入ったところで大停滞(^^;)
最近やっと少しづつ進み始めたところです。
もちろんRachさんの記事は欠かさず読ませてもらっています。

では。
Posted by aki-kiyo at 2015年12月25日 21:58
aki-kiyoさんへ
お久しぶりです。コメントありがとうございます。

アリーのお話はまさにそのような展開でしたね。サンタにまつわる「考えてみたら変だと思わない?」的な事柄をいくつも挙げた後で、
リン: Jacob, you seem intelligent. I want you to tell us what you really think of the idea of Santa Claus. (ジェイコブ、あなたは賢いと思えるわ。サンタの考えについて、あなたが本当はどう思うかを、私たちに話して聞かせてほしいの。)
ジェイコブ: It's stupid. (バカげてるよ。)
と言わせていました。「完璧な詰将棋」、まさにおっしゃる通りですね。言っていることは何とも夢がないですが(笑)、容赦のない追い詰め方がリンらしくて、私もとても印象に残っていました。

はい、お蔭様で無事、ファイナルの10シーズン目に入ることができました。aki-kiyoさんにも、2巡目をゆっくり楽しんでいただけたらと思っています。
記事を欠かさず読んで下さっているとのこと、本当に光栄で嬉しいです。ありがとうございます。
これからも頑張ります!♪
Posted by Rach at 2015年12月29日 13:48
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。