2015年12月29日

そうじゃないということを除いては、そうだ フレンズ10-2その5

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ジョーイとレイチェルがキスしているのを目撃してしまったロスは、明らかにパニクっている様子でしたが、「僕とチャーリー、ジョーイとレイチェルの4人で、一緒に食事しよう!」と言い出します。
4人が集まると、やはりロスは普通の状態ではなく、他の3人があきれるほどのハイテンションで、一緒にいるのが気まずくなったチャーリーが、まず先に帰ることになります。
ジョーイとレイチェルも一緒に帰ろうとしたのですが、ロスの様子が心配だから俺は残ってロスの様子を見とく、と言って、ジョーイだけが残ることになります。
[Scene: Ross's apartment the next morning. Ross is very hung-over on the couch as Joey enters with a cup of coffee for him.]
翌朝のロスのアパートメント。ロスはカウチの上で、すっかり二日酔い状態で、そこにジョーイがロスのために、1杯のコーヒーを持って入ってくる。
ジョーイ: Morning. Here you go. (おはよう。どうぞ。)
ロス: Thanks. Did you stay here all night? (ありがと。一晩中、ここにいたの?)
ジョーイ: Yeah. (あぁ。)
ロス: So you took off my pants and shoes? (じゃあ、君が僕のパンツ(ズボン)と靴を脱がせたわけ?)
ジョーイ: No, no, no. You actually did that when you were dancing to the Chicago soundtrack. Look, Ross, about, about Rachel and I. Listen, you don't have to worry about that, okay, because nothing's gonna happen. (違う違う違う。実際にはお前が(自分で)そうしたんだよ。「シカゴ」のサントラに合わせて踊りながらね。なぁ、ロス、レイチェルと俺のことについてだけど。その件については心配する必要ないよ。だって何も起こらないからさ。)
ロス: What do you mean? (どういうこと?)
ジョーイ: Well, she and I said from the beginning that we weren't gonna do anything unless you were okay with it. And clearly-- (うーんと、レイチェルと俺は最初から言ってたんだよ。お前がその件について大丈夫になるまでは、俺たちは何もしない、って。それで明らかに(今のお前は大丈夫じゃないから)…。)
ロス: Hey, what are you talking about? I'm fine! (ちょっと、何言ってるの? 僕は大丈夫だよ。)
ジョーイ: It's okay, Ross. You know, I... totally understand. Of course you're not fine. You're... You're Ross and Rachel. (いいんだよ、ロス。ほら、俺は…よーくわかってるから。もちろん、お前は大丈夫じゃない。お前たちはロスとレイチェルなんだからな。)
ロス: Yeah, except we're not. I mean, we haven't been a couple in, like... six years. Oh, my God, is that right? Has it been that long? (そうだね、僕たちは(もう)”ロスとレイチェル”(というカップル)ではない、ということを除いてはね。だって、僕たちはもうカップルじゃないんだよ、ほら…6年くらい。なんてこった。それってほんと? そんなに長いの[そんなに経つの]?)
ジョーイ: That's what I hear, yeah. (俺もそう(6年だって)聞いた。そうだよ。)

ソファで眠っていたロスのために、ジョーイは目覚ましのコーヒーを持ってきます。
朝なのにジョーイがいることに気づいたロスは、「一晩中、ここにいたの?」と尋ねた後、「君が僕のパンツ(ズボン)と靴を脱がせたの?」と言っていますね。
ジョーイはそれを否定して、You actually did that when... のセリフを言っています。
直訳すると、「(俺がしたんじゃなくて)実際にはお前が(自分で)そうした[パンツと靴を脱いだ]、「シカゴ」のサントラで[サントラに合わせて]踊っていた時に」になります。
「シカゴ」は、ブロードウェイの人気ミュージカルで、2002年には映画にもなり、レニー・ゼルウィガー、リチャード・ギア、キャサリン・ゼタ=ジョーンズなどが出演していました。
その映画のサントラを流しながら、ロスは踊り子のように服を脱いでいた、ということなのでしょう。

その後、ジョーイは「レイチェルと俺のことについて、お前は心配する必要がない。だって、何も起こらないから」と言っています。
ロスに「どういうこと?」と聞かれたジョーイは、もう少し詳しく事情を説明していますね。
she and I said from the beginning that は「レイチェルと俺は、最初から(that 以下だと)言っていた」、unless は if not 「もし〜しなければ」ですから、that 以下は「もしお前がそれ(レイチェルと俺が付き合うこと)にオッケーじゃないなら、俺たちは何もしないつもりである」になります。

And clearly-- で言葉が止まっていますが、これは「明らかに今のお前は大丈夫じゃないから…(レイチェルと決めたように、俺たちは何もしない)」と言いかけていることがわかりますね。
それでロスは「一体何言ってるんだよ? 僕は大丈夫だよ」と言うのですが、少し前の4人デート中の、普通ではないロスの姿を見ていたジョーイは、「いいんだよ、ロス、ほら、俺はよくわかってるから。お前は大丈夫じゃないよ」と言って、You're Ross and Rachel. と続けます。
直訳すると「お前たちは、ロスとレイチェルだ」ということですね。
「お前とレイチェルは、Ross and Rachel だ」と、ごく当たり前の事実を述べているようですが、この Ross and Rachel には、「ロスとレイチェルという(みんなが知っている)カップル、二人」という感覚が込められています。
常にカップル、コンビなどで呼ばれる人たちの「お決まりカップル、お似合いコンビ」みたいなニュアンスですね。
このような、Ross and Rachel は、過去のエピソードにも出てきました。
”ロスとレイチェル”のロス フレンズ3-12その7 では、レイチェルの職場に電話をかけ、
ロス: This is Ross. (僕はロスです。)
マーク: Ross of...? (ロス、というのは、どちらのロスさん?)
ロス: Of "Ross and Rachel." (「ロスとレイチェル」の(ロスです)。)
と言っていました。
「レイチェルに電話してくるロスと言えば、レイチェルの彼氏のロスに決まってるだろ」みたいな気持ちが込められていますね。

”ロスとレイチェル”だぞ フレンズ3-16その19 では、
フィービー: They're gonna get through this, aren't they? (二人はこの(辛い)状況を切り抜ける[乗り越える]わよね。)
チャンドラー: Yeah, come on, it's Ross and Rachel. They've got to. (あぁ、そりゃそうだよ。”ロスとレイチェル”だぞ。二人は(きっと)切り抜けるはずだ。)
というセリフもありました。
このセリフには、「俺たちがずっと見てきたベストカップルの”ロスとレイチェル”」という感覚が出ていますね。
今回のセリフも、ただ二人の名前を並べただけではなく、「お前たちは、あの”ロスとレイチェル”」なんだから、ロスとレイチェルのロスが、レイチェルの新しい恋愛に普通でいられるわけがないことくらい、俺もわかってるよ、と言っていることになるでしょう。

You're Ross and Rachel. 「お前たちは(あの)”ロスとレイチェル”なんだ(から)」とジョーイが言ったことに対して、ロスは、Yeah, except we're not. と返しています。
これは、Yeah, except we're not Ross and Rachel. ということで、直訳すると、「そうだね。僕たちが”ロスとレイチェル”じゃない、ということを除けばね」と言っていることになります。
これは何とも回りくどい言い方ですが、要は、「君はそう言うけど、実際には僕たちはもう”ロスとレイチェル”(というカップル、間柄)じゃないんだ」と言っていることになります。

このような、except の使い方は、過去のフレンズにも出てきています。
加入ではなく共同設立 フレンズ8-9その5 では、ロスとウィル(演じるのはブラピ)の会話で、
ロス: But if you think about it, the "I Hate Rachel Club" was really the "I Love Rachel" Club. (でも考えてみたら、「レイチェル大嫌いクラブ[レイチェルを憎んでるクラブ]」は本当は「レイチェル大好きクラブ[レイチェルを愛してるクラブ])だったんだよ。)
ウィル: Uh, except that it was really the "I Hate Rachel Club." (あー、それが本当に「レイチェル大嫌いクラブ」であったということを除いてはね。)
というものがありました。

少し前のエピソード wiggle room フレンズ9-16その5 では、
マイク: No, but you don't want to get married either, right? (ないね、でも、君も結婚したいわけじゃないんだろ?)
フィービー: Right. Except that I do want to get married. (そうね。私は実際には結婚したいと思っている、ってことを除いてはね。)
というやりとりがありました。

どちらも、相手の言ったことをいったんは肯定したような返事をした後、「(相手が言ったこととは反対のこと)を除いてはそうだ」のように付け足すことで、「実際には(本当のところは)、相手が言ったことは間違いである」と完全否定する、相手の発言をひっくり返す、という表現になります。

今回のセリフでは、ジョーイが「お前たちは”ロスとレイチェル”なんだから(相手のことが気になって当然だよ)」と言ったことに対して、「ああ、そうだよね」とまずは肯定しながらも、「僕たちは”ロスとレイチェル”じゃないということを除いては(お前の言うのが正解)」みたいに表現することで、「実際には、お前の発言は間違っていて、僕たちはもう”ロスとレイチェル”(という関係・間柄)じゃないんだ」と相手の発言を訂正・修正したことになるわけですね。

「僕たちは(今はもう)”ロスとレイチェル”じゃない」と言った後、今度はもう少し具体的に、we haven't been a couple 「僕たち(僕とレイチェル)はカップルじゃない」と表現しています。
そのカップルじゃない期間として「6年くらい」と言った後、自分で「それって本当? そんなに長いの?」と驚いています。
That's what I hear, yeah. は「それ(二人が別れてから6年経つこと)が俺が聞いていることだ」という感覚で、こなれた日本語にすると、「あぁ、俺もそう聞いてる。俺が聞いたのもそうだ」ということになるでしょう。
フレンズ10-1 で、元彼ロスのことを気にするジョーイにレイチェルが、"Ross and I haven't dated in, like... six years." と言っていたことを思い出して、「レイチェルも確かに、6年だと言ってたよ」という意味で、そう言ったわけですね。


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posted by Rach at 13:15| Comment(0) | フレンズ シーズン10 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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