2016年01月12日

こうしなかったことが信じられない フレンズ10-3その5

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晴れてカップルになれたジョーイとレイチェルは、キス以上に進もうとするのですが、ジョーイが太ももをなでるとレイチェルはジョーイの手を叩く、レイチェルのブラをジョーイが外そうとしてもうまく外れない、、と、なかなか先に進めません。
シャンパンを冷やし、キャンドルをともし、レイチェルはみずからブラを外し(笑)、何とか先に進もうと頑張る二人。
ジョーイを安楽椅子に座らせて、レイチェルが上に乗る形で迫ろうとしたところ、ジョーイの大事な部分を膝で押しつぶす形になってしまい、また失敗に終わってしまいます。
何が問題なのかと途方に暮れる二人は、部屋を訪ねてきたチャンドラーに質問しています。
レイチェル: Hi! Hey, listen, can we ask you a question? When you and Monica first hooked up, was it weird going from friends to... more than that? (はーい! ねぇ、あなたに質問してもいい? あなたとモニカが最初に付き合った(くっついた)時、友達から…それ以上(の関係)になるのは変(な感じ)だった?)
チャンドラー: Kinda. You know, sneaking around, having to hide from you guys-- (まあね。ほら、人目を逃れてこそこそしたり、君らから隠れないといけなかったりとか…)
レイチェル: No, no, no... No, I mean... se-x-u-ally.... (違う違う違う。そうじゃなくて、性的に[性的な面で]ってことよ。)
ジョーイ: Yeah, was there a part of you that, that... felt like it was... really wrong? (あぁ。それがほんとに悪いことのように感じた、お前の中の一部分っていうのは存在した?[そんな風に感じた自分がいた?])
チャンドラー: Actually, no. No, it felt right, you know? It felt like uhm... "I can't believe we haven't been doing this the whole time." (実を言うと、ないね。ないよ、正しいって感じたもん。こんな感じだったな、うーんと… ”俺たち、ずっとこういうことをしてこなかったなんて信じられない”って感じだった。)
(Rachel and Joey are still looking at Chandler, slowly letting his words get to them)
レイチェルとジョーイはまだチャンドラーを見つめている、ゆっくりと彼の言葉を自分たちに届かせるように。
チャンドラー: I can tell from your expressions that's the good news you were hoping for. Well, I'm gonna go continue to... spread the joy. (Chandler leaves the apartment. Joey sighs) (君らの表情から、今の(俺の発言)が君たちが望んでた良い知らせだってことがわかるよ。さぁ、続けるとするかな…喜びをばらまく[まき散らす・振りまく]のをね。[チャンドラーはアパートを出る。ジョーイはため息をつく])

レイチェルはチャンドラーに質問しています。
first hooked up の hook up は、「ホックで留める」「つなげる、接続する、結合する」という意味で、人間であれば「付き合う、くっつく」という意味になります。
ですから、「チャンドラーとモニカが最初に付き合った(くっついた)時」ということですね。
going from friends to... more than that は「友達からそれ以上(の関係)になること」なので、「友達から、友達以上の恋人(男女)関係になることは、変(な感じ)だった?」と尋ねていることになります。
日本語でも「友達以上の関係」みたいに表現することがありますが、英語でもやはりこんな風に表現するのですね。
Kinda. は Kind of. で、「まぁ、そんな感じ」というところ。
sneak around は「人目を逃れてこそこそする」という感覚で、フレンズ内で付き合っていることを他のフレンズたちに知られてはまずいと、こそこそしたり隠し事をしたりするのが変な感じだった、ということです。
レイチェルは、「違う(私が聞きたいのはそういうことじゃない)」と言って、「私が言いたいのは、sexuallly の意味よ」と言っています。
友達にそういうことを聞くのが恥ずかしいのか、se-x-u-ally と区切って発音していますが、「変な感じがした? っていうのは性的な面で、つまり、初エッチの時、変に感じたかどうかってことよ」と言っていることになります。

レイチェルに続いてジョーイも、チャンドラーに、was there a part of you that...? という質問をしています。
この文章の構造をシンプルにすると、Was there a part of you (that...) ? つまり、「(…したような)お前の一部がいたか?」ということですね。
関係代名詞 that 以下が、a part of you を詳しく説明していることになります。
その that 以下の説明は「それ(自分たち二人が付き合うこと)が本当に悪い(いけない)ことだって感じた」ですから、「(友達だった)俺たち二人が付き合うなんていけないことだと感じる、自分の一部(自分の中にいる別の自分)がいなかったか?」と尋ねていることになるでしょう。

そう問われたチャンドラーは、Actually, no. 「実を言うと、そんなことはなかったんだよ」と言って、it felt right 「それは正しいと感じられた」と言った後、その時感じた具体的な気持ちを言葉にして述べています。
こんな風に感じたんだよ、と言ったその内容は、"I can't believe we haven't been doing this the whole time." で、つまり、「(二人が知り合ってから)ずっと(その間)、俺たちがこういうことをしてこなかったなんて、信じられない」って感じだった、ということですね。
幸せそうな顔で、そんなことを言うチャンドラーを、ジョーイとレイチェルはじっと見つめています。
ジョーイはしばらくしてからうなずいていますね。
ト書きでは、slowly letting his words get to them と表現されていますが、それは「彼の言葉を自分たちに届かせるように(自分たちの身に染み込ませるように)」という感覚ですね。
日本語なら、「彼の言葉の一言一言を、噛み締めるように聞いている」とでも表現しそうなところかなぁ、と思います。

その次のチャンドラーのセリフ、I can tell from... について。
ちょっと長めの文章ですが、直訳すると、「今俺が言ったことが、君らが望んでいた[期待していた]良いニュース[知らせ]だということが、君らの表情からわかるよ」ということですね。
ですがこれは文字通りの意味ではなくて、ジョーイとレイチェルがチャンドラーの言うことをじっと見つめながら、「チャンドラーとモニカはそんな感じだったんだ、、」という顔で、その言葉を噛み締めるように聞いていることから、「これは二人が望んでいた答えではなかった」ということは明白でしょう。
ジョーイとレイチェルが期待していたのは、「俺とモニカも最初のエッチの時は違和感を感じて、なかなかうまく先に進めなかった」というような、「今のジョーイ&レイチェルと同じ状態を経験したことがある」ということだったはずですね。
それをチャンドラーはあっさり、「今まで長い間一緒にいたのに、どうして今までエッチしなかったんだろう、って思ったくらい、そういう関係になることが自然だった、これが正しい姿なんだと感じた」みたいに言ったわけです。
「チャンドラーとモニカはそういう感じだったのか。チャンドラーとモニカは自分たちみたいにギクシャクしたりしなかったのか、、」ということがわかってしまったわけで、二人の反応を見れば、二人の期待通りの答えでなかったことはチャンドラーにもわかったでしょう。
それを「申し訳ないけど、どうやら君らの期待通りの答えじゃなかったみたいだね。がっかりさせちゃったみたいで悪いね」などとは言わずに、「君らの期待通りの答えができて良かった」みたいにわざと皮肉っぽく正反対のことを言うことで、二人が受けたであろう衝撃を、ジョークで少しでも和らげたいという気持ちがあったのかな、と思います。

お互いのことが好きなのに、なかなか先に進めない状態のジョーイとレイチェルにとっては、チャンドラーとモニカは理想的で幸せなカップルに見えたことでしょう。
二人にそんな目で見られていることを意識して、その後、I'm gonna go continue to... spread the joy. 「(今、俺が君らにしたように)(自分たちはこんなに幸せなカップルだという)喜びをばらまく、っていうことをこの先も続けよう」と言いながら出て行くことになります。
今の話を、行く先々で言いふらして、うまく行ってないカップルに聞かせてやろうーっと、みたいな、ちょっといじわるなことを言い残して去っていた、ということですね。


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posted by Rach at 15:13| Comment(2) | フレンズ シーズン10 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
はじめまして。
いつも参考にさせて頂いています。
フレンズと、このサイト(とBBCのPodcast)のおかげで、TOEIC900点を超えることができました!

ところで、こちらのニュースはご存じでしょうか?
http://www.ew.com/article/2016/01/13/friends-reunion

楽しみですね!
どうやってみればいいのか思案中ですが・・・
Posted by rim at 2016年01月14日 10:39
rimさんへ
はじめまして。コメントありがとうございます。
フレンズのおかげで、TOEIC900点を超えられたとのお話、こういうブログを書いているものとしてとても嬉しいです。フレンズ英語学習において、拙サイトが少しでもお役に立てていたとしたら、とても光栄に思います。

それから、嬉しいニュースのお知らせありがとうございます。私は Facebook の FRIENDS (TV Show) でその情報を知って、驚いていたところでした。

リンクでご紹介いただいた Entertainment Weekly の記事では、関係者の話として「6人が同時に同じ部屋にいてくれることを願っている」というようなことも書かれていて、同時に6人が揃う姿を見ることができない可能性も高いように見受けられます。そういう意味では、純粋な意味での Friends Reunion にはならないのかもしれないのですが、それでもその特番に6人全員が出演するのは間違いないようですから、どんな感じでみんなが出演して、どんなことを話してくれるのか、私も是非とも見てみたい! です♪

アメリカでの放映日は2月21日とのこと。エンタメニュースサイトなどで、一部だけでも観られたらいいなぁ、と期待しつつ、フレンズ情報をチェックして楽しみに待ちたいと思います。

嬉しいお知らせ、ありがとうございました!(^^)
Posted by Rach at 2016年01月14日 16:31
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