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シーズン10 第4話
The One With the Cake (エマのファースト・バースディ)
原題は「ケーキの話」
[Scene: Central Perk]
セントラルパーク。
チャンドラー: Honey, I got us that room at the Woodford Inn this weekend. (ハニー、今週末、ウッドフォード・インのあの部屋を(俺たちのために)取ったよ。)
モニカ: That place in Vermont? You can take a hint! (バーモントのあの場所(あそこ)? 私の意図、察することできるじゃない!)
レイチェル: Wait, you can't go away this weekend! It's Emma's birthday! (待って、あなたたち、今週末は出かけちゃだめよ! エマの誕生日だもの!)
ロス: Yeah! (そうだよ!)
レイチェル: We're having a party. (私たち、パーティーを開くの。)
モニカ: Well, can't you just have the party when we get back? (うーん、私たちが戻ってきた時に、そのパーティーを開くってことはできないの?)
ロス: No. (できないよ。)
レイチェル: No, that day... that won't be her real birthday! (だめよ、その日は…それは、エマの本当の誕生日じゃないもの。)
チャンドラー: Gee, if only she were 1 and had no idea what the hell a birthday was! (あぁ、ただエマが1歳で、誕生日って一体何なのか、ってことがわからないなら良かったのに!)
ロス: C'mon, you guys, this is really important to us. (おいおい、これは僕らにとってほんとに重要なんだよ。)
モニカ: Well, I'm sorry, but Chandler and I could really use a weekend away. You know, to reconnect... emotionally. (あぁ、ごめんなさい、でもチャンドラーと私は、週末にでかけることが必要なのよ。ほら、もう一度繋がるためにね…感情面で。)
チャンドラー: There's this thing I really want us to do. I read about it in Maxim. (自分たちでほんとにやりたいことがあるんだよ。マキシムで読んだんだ。)
チャンドラーはモニカに、「今週末、ウッドフォード・インのあの部屋を取った(予約した)」と言っています。
got us that room は「自分たちにあの部屋をゲットした」という感覚ですから、「自分たちが泊まるために、あの部屋を取ったよ」と言っていることになるわけですね。
That place in Vermont? を直訳すると、「バーモントのあの場所?」ということですから、そのウッドフォード・インというのはバーモント州にあり、that place 「あの場所、あそこ」のように指示語を使って言っていることから、以前に二人で、そのインについて話したことがある、お互いが知っている場所であることも想像できます。
You can take a hint! は「ヒントを得る」という感覚で、「ピンとくる、人の意図を読み取る・察する」という意味で使われます。
「そのインに泊まりたいと思っていた」という私の気持ちをちゃんとわかってくれたのね、私の希望を察してくれたのね、と言っていることになるでしょう。
二人がバーモントのインに泊まる話をしているのを聞いて、レイチェルは「待って。あなたたちは、今週末、(遠くに)出かけることはできないわよ[出かけちゃだめよ]! エマのバースデーだもの!」と言っています。
「パーティーを開く予定なのよ」と言うレイチェルに、「私たちが(旅行から)戻った時に、パーティーを開く、ってことはできないの?」とモニカが尋ねると、あきれたようにプッと息を吐いたロスとレイチェルはそれぞれ、「できない」「その日はエマの本当の誕生日じゃないもの」と答えます。
that day は「チャンドラーとモニカが旅行から帰ってきた日」を指していて、それじゃあ、エマの本当の誕生日の日付より遅くなってしまう、その日はエマの本当の誕生日にならない→誕生日でもない日にパーティーを開くなんてあり得ない、と言っていることになります。
「本当の誕生日の日付にパーティーを開く」ことにこだわる様子の二人に、チャンドラーは皮肉っぽい答えを返しています。
if only she were 1 and had no idea what the hell a birthday was! の、if only は「ただ〜でさえあれば良かったのに!」という意味で、実際にはそうではなかったことを、「そうだったら良かったのに」と願望するニュアンスなので、if only 以下は「現実とは反対の仮定」を表わす「仮定法過去」が使われることになります。
今回のセリフでも、if only she were のように、過去形 were が使われていますね。
「ただ〜でさえあれば良かったのに」と表現することで、「実際には〜ではなかった」ことを示しているわけですが、そのニュアンスを出して直訳すると、「彼女(エマ)が1歳で、誕生日っていうのは一体何なのか、ということが全くわからないなら良かったのに」という意味になります。
言葉通りに解釈すると、「エマが1歳なら良かったのに、それなら誕生日が何なのかわからないから、”実際の日付と違う日にパーティーされた”ってことにも気づかれないのに」みたいに言っていることになります。
レイチェルが開く予定にしている誕生パーティーというのは、エマの1歳の誕生日パーティーなので、「エマは今1歳だから、誕生日の意味なんかわからない」というのが、実際の状況なわけですが、それを皮肉っぽく、「エマが”もし”1歳だったら、誕生日の意味なんかわからなかったのになぁ〜」と表現することで、「1歳の子に、誕生日がどうの、とか、ましてや、”実際の誕生日とは違う日にパーティーが開かれた”とかわかるわけないだろ!」とチャンドラーは言いたいわけですね。
そういう皮肉っぽい抗議に対しても、エマの父親であるロスは、「これは僕たち(エマとその両親である僕たち)にとって、本当に重要なことなんだ」と頑張ります。
ですが、モニカはモニカで、その週末旅行が大切であることを主張しています。
could use は「〜が(是非とも)必要である」というニュアンス。
a weekend away は「週末の旅行」という感覚ですね。
週末に旅行することが必要だと言った後、モニカは、to reconnect... emotionally と続けています。
直訳すると、「感情的に・感情面で、再結合する[再度、結合する・繋がる]ために」というところでしょう。
私たちには「結合すること、繋がること」が必要なのよ、と言ったことになり、その表現から、身体を繋ぐ、エッチする、というイメージが連想されるわけですが、それだとあまりに露骨だと思ったのか、「繋がるって言っても、感情面の話よ」のように、emotionally を付け足したことになるでしょう。
そのようにモニカは、「肉体面で繋がることが必要、って話じゃないのよ」と言ってみせたわけですが、チャンドラーはわざわざ「感情面で」と言ったモニカの意図を気にすることなく、肉体面で繋がる話をしているのが面白いですね。
チャンドラーのセリフを直訳すると、「俺たちに本当にさせたいと思うことがあるんだよ。俺はそれをマキシムで読んだんだ」ということですね。
Maxim は大文字で始まっておりイタリックになっていることから、何かの名称であることがわかるのですが、read 「読んだ」と言っていることから、本か雑誌の名前であることが想像されますね。
その Maxim という雑誌については以下のウィキペディアで。
Wikipedia 英語版: Maxim (magazine)
右上の枠内に、見本としての表紙画像が出ていますが、ナイスバディな下着姿の女性が写っているその表紙のイメージ通り、「男性向け雑誌、男性誌」(men's magazine)です。
この手の雑誌で読んだことを、二人でしてみたい、と言っているわけですから、「エッチなプレイ、テクニック」の話をしているだろうことが想像できますよね。
セリフの中で「こんなエッチを試してみたい」などと直接的に言うことなく、「あの雑誌に載ってたことをしてみたい」と有名な雑誌の名前を出して表現することで、「あぁ、あの雑誌に載ってるようなエッチ系の話ね」とわからせる面白さになるということですね。
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コメントありがとうございます。
Friends Cast Reunion Coming to NBC のことですね。先日もその件でコメントを下さった方がおられたのですが、キャストの6人全員が同じ番組に出演する、とのことで、あちこちで話題になっていますよね。
フレンズの新作という形ではないのが残念ではありますし、出演も同時ではないとか、マシュー・ペリーはビデオ出演になる、などの噂も聞こえてきています。
USA TODAY
Matthew Perry won't be part of 'Friends' 'reunion'
http://www.usatoday.com/story/life/tv/2016/01/14/matthew-perry-wont-part-friends-reunion/78803180/
どんな形の出演になるのかはわかりませんが、フレンズのキャストが再集結するのは、とても嬉しいことだと思います。今後もこの番組の情報には注目していきたいと思っています(^^)
コメントありがとうございました。