2016年01月21日

しないのはそれが理由じゃない フレンズ10-4その2

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ロスとレイチェルは、娘エマの1歳の誕生日にパーティーを開く予定で、チャンドラーとモニカに出席してもらいたいと願っています。
その日、バーモントのインを予約してしまっているチャンドラーたちは、バーモントに行きたいと言うのですが、
レイチェル: Well, can't you just go to Vermont the next day? (うーん、ただ次の日にバーモントに行くってことはできないの?)
ロス: Yeah, we want everyone to be there. As much as I hate to delay your doing weird sex stuff to my little sister. (そうだよ、僕たちはみんなにその場にいてほしいんだ。それと同じくらい、君が僕の妹に、変なエッチ行為をするのを延期させたくはないんだけどね。)
レイチェル: And, I mean, you know, you guys, this is a big deal. I mean, how can we have her first birthday party without her aunt and her uncle? (それで、ほら、これは大事なこと(大ごと)なのよ。だって、エマのおばさんやおじさんなしで、どうやってエマの初めての誕生日パーティーができるっていうの?)
モニカ: All right, we'll stay. We can just drive up after the party. (いいわ、私たち、いるわ[残るわ]。パーティーの後、車で行くことができるし。)
チャンドラー: Fine. But if we end up not doing this Maxim thing because of this party-- (わかったよ。でももし、このパーティーのせいで、このマキシムのやつができないってことになったら…)
モニカ: Believe me, that is not why we won't be doing that! (言っとくけど、それが、そういう行為をしない理由じゃないからね!)

チャンドラーたちに「俺たちが旅行から帰ってきた後じゃダメなの?」と聞かれても、エマの誕生日当日にパーティーを開くことにこだわるロスとレイチェル。
今度は逆にレイチェルが、「パーティーの翌日にバーモントに行くことはできないの? 無理なの?」と尋ねています。
ロスはそれに同意する形で、「そうだよ、僕たちはみんなにそこに(エマの誕生パーティーの場に)いて欲しいんだ」と言った後、As much as... のセリフを言っています。
as much as は「同じ程度〜ではあるが」というようなニュアンス。
hate は「嫌う」と訳されますが、I hate to do は「〜するのはいやだ、〜したくない」と訳した方が、ニュアンスが出るでしょう。
今回のような、I hate to delay の場合だと、「延期したくない」になりますね。
we want A, as much as I hate to B の形なので、「僕たちは A を望んでいる、それを望むのと同じくらい(の強さで)、B したくもないんだけど」と言っている感覚になるでしょう。
つまり、「A であることをものすごく望んでるんだ、B するのも、ものすごくいやだけどね」と言ったことになるわけですね。
何を hate しているかが以下で述べられており、その内容は「君が僕の妹に変なエッチ行為をすることを延期する」になります。
weird sex stuff というのは、前回の記事で説明した、「マキシム(という男性誌)に載っていたことを試したい」を受けてのものですね。
チャンドラーは男性誌の名前を出しただけで、具体的な行為の内容は言いませんでしたが、「それってつまり、”変わったエッチ行為”をしたいってことだよね」と、ロスがここではっきり言葉にしたことになります。
DVDの日本語訳では、「僕の妹に、お前が変態プレイをやるのを、延期させて申し訳ないけど」となっていましたが、今回の hate to delay はそういうニュアンスだろうと私も思いました。
「延期させたくない」→「延期させることになってしまって申し訳ない」という感覚ですね。

「君らにエマのパーティーにいて欲しいと思う気持ちと同じくらいの強さで、旅行を延期させることになるのを申し訳なく思っている」と言っているわけですが、行為の対象となる相手がロスの妹モニカであるにもかかわらず、「男性誌に載ってたことをやってみたいから、エマの誕生日よりも週末旅行を優先したい」と言ったチャンドラーに対して、皮肉の意味も込めて、「旅行を延期する」ではなくて、「君が僕の妹に変態プレイをするのを延期する」と表現したわけですね。

レイチェルは、プレイの話で皮肉を言うことはなく、純粋に二人の出席がどれほど大切かということを訴えて説得しようとしています。
how can we have ... without 〜 は「〜なしで、どうやって…ができると言うの?」というニュアンス。
エマの父親はロスなので、ロスの妹モニカは叔母さんに当たるため、叔母さん夫婦が欠席の状態で、誕生日パーティーなんか開けないわ、是非とも叔母さん夫婦にはいてもらわないと困るわ! と言っていることになります。

「あなたたちなしで、パーティーは開けない」のように「その場にいて欲しい大切な人」だと言われると、さすがに断り切れない様子で、モニカは、「私たちは(旅行に出かけずに)ここにいるわ。パーティーの後、車で向かうこともできるし」と言って、残ることを承諾します。

チャンドラーは Fine. 「結構だ。それで構わないよ」と言った後、But if we end up not... のセリフを言っています。
直訳すると、「でももし、この(エマの誕生日)パーティーのせいで、このマキシムのこと[マキシムに載ってたプレイ]ができないってことになったら」という感じですね。
end up doing は「結局〜することになる」ですから、end up not doing は「結局〜しないことになる」となります。

「せっかく、マキシムのプレイを試そうと思ってたのに、パーティーのせいでできなくなったら怒るからな、許さないからな」的なことを言おうとしているようですが、それを聞いたモニカは、Believe me, that is not why... のセリフを言っています。
That is why SV のように not がない場合は、That is the reason why SV 「それ(今言ったこと)が S が V する理由である」という意味になりますね。
今回は、that is not why we won't be のように、両方に not がついているので、直訳すると、「あなたが今言ったことは、私たちが(未来において)〜していない理由ではない」と言っていることになるでしょう。
do that の that は、"this Maxim thing = (ロスの言葉で言うと) weird sex stuff" を指します。
we won't be doing that は「私たちは(旅行に行った先で)マキシムに載っていたエッチ行為をしていない、そういうことをしていることにはならない」で、そういうことをしないのは、それ(チャンドラーが今言ったこと=パーティーに出席しなければいけないこと)が理由じゃない、と言っていることになります。
つまりモニカは、「私たちは旅行先でそういうことはしないけど、しないのはパーティーが理由じゃないわ」→「パーティーに出ても出なくても、旅先でそんなことはしないからね!」と釘を刺していることになるでしょう。
DVDの日本語訳では、「(字幕)元々やらないって/(音声)言っとくけど、しないのはそのせいじゃないわよ!」となっていましたが、まさにそういうことでしょうね。
「それ(マキシムに載っていた行為)をしないのは、それ(今チャンドラーが言ったこと)が理由ではない」→「しないのはそのせいじゃない、パーティーに関係なく、そんなことはしない・するつもりはない」と言っているわけですね。


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posted by Rach at 14:57| Comment(0) | フレンズ シーズン10 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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