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シーズン10 第6話
The One With Ross's Grant (ロス、恋の面接審査)
原題は「ロスの助成金の話」
ロスは、研究のための助成金をもらえる最終候補に残ったと喜んでいます。
その助成金の運営者が、チャーリーの元彼ベンジャミン・ホバートだとわかったので、チャーリーは3人で食事して、そこでロスのことをベンジャミンに紹介してあげる、と提案します。
その食事会当日。
[Scene: A restaurant. Ross and Charlie are waiting for her ex-boyfriend, Benjamin Hobart]
レストラン。ロスとチャーリーは、チャーリーの元彼ベンジャミン・ホバートを待っているところ。
ロス: I can't believe I'm about to meet Benjamin Hobart. I've always thought of him as one of the people I'd invite to my fantasy dinner party. Do you think there's any chance he'll bring Christie Brinkley or C-3PO? (ベンジャミン・ホバートと会おうとしてるところだなんて、信じられないよ。僕はずっと彼を、僕の夢の夕食会への招待客の一人として考えてきたんだ。彼がクリスティ・ブリンクリーか、C-3PO を連れてくるって可能性あると思う?)
チャーリー: (glances over Ross' shoulder) Sorry, looks like it's just him. ([ロスの肩越しに見て] 残念ね、彼だけみたいよ。)
ベンジャミン: Charlie! My God, you look absolutely stunning! (チャーリー! なんてことだ、君はものすごくきれいだよ!)
ロス: Well, I... I am having a good hair day. (あの… 今日は髪型、いい感じなんですよ。)
ベンジャミン: So good to see you. (会えてすごく嬉しいよ。)
チャーリー: Oh, you too. (she and Benjamin are hugging for very long and Ross starts pretending to clear his throat, until they stop) (あぁ、私もあなたに会えて嬉しいわ。[チャーリーとベンジャミンはかなり長くハグして、ロスは彼らがハグをやめるまで、咳払いをするふりをする]
ロス: I'm okay. (大丈夫ですよ。)
チャーリーの元彼のベンジャミン・ホバートは、ロスの研究分野での成功者であり有名人なので、その彼に会えると知って、ロスはわくわくしています。
ベンジャミンの名前は、過去記事、フレンズ9-20 に出てきました。
その部分は解説していなかったので、ここでご紹介させていただきますと、、。
チャーリーがロスに、自分の過去の恋人の話をしているシーン。
チャーリー: Albie was seriously insecure. I mean, he was really intimidated by the guy I dated before him. (アルビーは本当に不安だったのよ。つまり、彼は、私が彼の前に付き合っていた男性に怯えて[威圧されて]いたの。)
ロス: Who's intimidating to a guy who won the Nobel Prize? (ノーベル賞受賞者を威圧するような人って誰?)
チャーリー: A guy who won two. (2回受賞した人よ。)
ロス: (a little surprised) Two? Wha--? Don't tell me you dated Benjamin Hobart? ([少し驚いて] 2回? 何? (どうか)君が付き合ってたのは、ベンジャミン・ホバートだなんて言わないで!)
チャーリー: Yeah, for three years. (えぇ(彼と付き合ってたのよ)、3年間ね。)
「元彼にノーベル賞受賞者が2人いて、そのうちの1人は2回受賞」というのは、あまりにも話が大きすぎますが、そんな設定が許されるのもコメディならでは、というところなのでしょう。
be about to は「まさに〜しようとしている」なので、「僕が今からまさにベンジャミン・ホバートに会おうとしているだなんて信じられない」ということですね。
I've always thought of him as one of the people は、「僕は彼のことを〜する人々の一人だと、いつも思ってきた」。
どういう人々の一人かというと、I'd invite to my fantasy dinner party 「僕が自分のファンタジーのディナーパーティーに招待しようと思う(人々)」ということですね。
僕が夢見る夕食会の招待客の一人として、いつも彼のことを考えていたんだ、自分の夢の夕食会には彼を絶対に招待しようといつも思ってたんだ、と言っていることになります。
その後の、Do you think there's any chance... のセリフについて。
「彼が〜するチャンスが(少しは)あると君は思う?」ということで、その内容は、「彼がクリスティ・ブリンクリーか C-3PO を連れてくる(チャンス・可能性)」になります。
「来ることになっているベンジャミンが、その二人を連れて来てくれる、ってことあるかな?」と言っているのは、その二人を連れてきてくれたら、僕の「夢の夕食会」のメンバーが全員揃うんだけど、と言っていることになりますね。
そのクリスティさんは以下のウィキペディアで。
Wikipedia 日本語版 : クリスティ・ブリンクリー
アメリカのスーパーモデルで、ビリー・ジョエルの元妻。
ビリー・ジョエルの Uptown Girl のプロモーション・ビデオの女性を演じているのが、このクリスティさんなんですね^^
60代となった今もモデルとして美しい姿を見せておられることでも有名な方のようです。
そして、C-3PO は、ご存知、スターウォーズに登場するドロイドですね。
ロスが夢見る憧れの夕食会のゲストとして、「自分の専門分野での第一人者」を挙げたのはロスの「学者らしいところ」が出ていますが、他の招待客は専門分野の人ではなく、一人は「スーパーモデル」で、もう一人は「スターウォーズの登場人物(それもドロイド)」という全く方向性が違う3人を挙げた面白さになるでしょう。
それを聞いたチャーリーは、ロスの肩越しに見て「残念ね、彼一人だけみたいよ」と言っています。
ベンジャミンが来たことをそう表現しているわけですが、ロスが「残りの二人も連れてきてくれるといいのになぁ〜」と言ったことに対しての返事も兼ねてユーモラスに言っているのが、おしゃれだなぁと思います。
ベンジャミン・ホバートが登場すると、観客から歓声と拍手が上がっています。
演じているのはグレッグ・キニア(Greg Kinnear)で、1997年の映画「恋愛小説家」(原題:As Good as It Gets)では助演男優賞にノミネートされたという有名な俳優さんだそうです。
他にも、1998年の映画「ユー・ガット・メール」(原題:You've Got Mail)など様々な映画に出ておられるようですが、残念ながら、この方が出演された映画、私はどれも見ておりません、、、。
チャーリーの元彼であるベンジャミンは、チャーリーを見て、君はものすごく素敵だ! と絶賛しています。
stun は「人を気絶させる、人をぼうっとさせる」という意味。スタンガンのスタンは、この stun ですね。
「人を気絶させるような」という意味から、stunning は「(びっくりするほど)素敵な、素晴らしい、魅力的な」という褒め言葉になります。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
stunning [adjective] : extremely attractive or beautiful
つまり、「極めて魅力的または美しい」。
研究社 新英和中辞典には、
She's absolutely stunning. 彼女は実にすてきだ。
という例文が出ていますが、absolutely stunning という組み合わせは今回のセリフと全く同じですね。
ベンジャミンとロスが会えるようにセッティングしてもらったというのに、ベンジャミンの方はロスには目もくれず、元カノのチャーリーを見つめ、絶賛しているので、「僕がいることをお忘れじゃないですかね」的なアピールも込めて、「実にすてきだ」という言葉がさもロスに向けられたものであるかのように、I am having a good hair day. と言っていることになるでしょう。
直訳すると、「僕は良い髪の毛の日を持っている」ということですが、要は「僕の今日の髪型はイケてる、決まってる、いい感じ」と言っている感覚ですね。
そんな風にアピールしても、ロスをちらっと見ることもなく、ベンジャミンはチャーリーと固いハグを交わします。
ハグして、さらに強く抱きしめる感じで、チャーリーからいっこうに離れる様子がないのを見て、チャーリーの現在の彼氏であるロスは、わざと咳払いをして、ベンジャミンの意識を自分に向けようとしています。
そして、咳をするロスをベンジャミンが見たので、「いや、咳は大丈夫ですよ」という感じで、I'm okay. と言ったわけですね。
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2016年02月17日
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