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フィービー: What's Emma doing today? (今日、エマは何をする予定なの?)
レイチェル: Well, let's see... uh... I know that she has a meeting with her lawyer and then she has to make a very big poop. Why? (えーっと、そうねぇ、エマは弁護士との打合せがあって、それから、すっごく大きなウンチをしないといけないの。どうして(そんなこと聞くの)?)
フィービー: Well, I wanna enter her in a baby beauty pageant. (えっと、私はエマを、赤ちゃん美人コンテストに出したいのよ。)
レイチェル: Oh, my God! That's the creepiest thing I've ever heard! (なんてこと! それって、私が今まで聞いた中で一番ゾッとすることだわ!)
フィービー: Okay, but, well, before you say no, my friend Suzanne is entering her kid. And compared to Emma, she's a real dog! (いいわ、でも、あなたがノーと言う前にね、私の友達スザンヌが自分の子供を出場させるつもりなの。それでエマと比べると、その子はほんとにブサイクなの!)
レイチェル: Oh! Phoebe, all babies are beautiful! (あぁ! フィービー、赤ちゃんはみんな、美しいわ!)
フィービー: (sarcastic) Oh, okay. ([皮肉っぽく] えぇ、そうね。)
レイチェル: No. Phoebe, just the idea of pitting one baby against another, I mean, you know, and judging who's cuter just for a trophy.... (違うのよ、フィービー、ただ、ある赤ちゃんを別の赤ちゃんに対抗して戦わせるって考えがね… つまりほら、そしてただトロフィーのためだけに、誰がより可愛いかを決めることは…)
フィービー: And a thousand dollars. (それと、1,000ドルね。)
レイチェル: ...is something I'm very interested in! Oh, please, do not tell Ross. He still believes that (in a deep voice, mocking Ross) what's on the inside is important. (…(そういうことは)私がものすごく興味あることね! あぁ、どうかロスには言わないで。彼はまだ信じてるのよ [低い声で、ロスの真似をしながら] 中身が大事だ、って。)
フィービーが、赤ちゃんであるエマの予定を尋ねているので、エマのママであるレイチェルは、「エマは(彼女の)弁護士とミーティングがあって、それから、すごく大きなウンチをしないといけないの」と言っています。
赤ちゃんに対して、「今日の予定は?」などと大人に尋ねるような質問をするので、レイチェルの方も大人が予定を尋ねられた時のように「弁護士との打合せがある」と言ってみせてから、赤ちゃんがする行為としてウンチ(poop)の話を出したわけですね。
そういうことを言った後、最後に Why? と言っているのは、「赤ちゃんであるエマの”予定”を尋ねるなんて、なぜ? どうして?」という気持ちですね。
そう聞かれたフィービーは、"I wanna enter her in a baby beauty pageant." と言っています。
「ビューティ・ページェント」は「美人コンテスト」。
enter は「入る」が基本語義ですが、ここでは他動詞で「人を競技・コンテストに出す・出場させる」という意味で使われています。
That's the creepiest thing I've ever heard! の creepy は「気味悪い、ゾッとする」ですから、「それ(今のフィービーの発言)は、私が今まで聞いた中で一番ゾッとすることである」と言っていることになります。
子供をコンテストに出すことを、そこまで嫌がっているレイチェルに対し、フィービーは「あなたがノーと言う前に(聞いて欲しいんだけど)、私の友達のスザンヌが自分の子供を出場させる予定なの」と説明しています。
そして、「エマと比べると、その(スザンヌの)子供は、a real dog だ」と続けます。
dog はご存知「犬」ですが、英和辞典を見ると、「醜い女、ブス」という意味も載っています。
Macmillan Dictionary では、
dog : OFFENSIVE someone who is not attractive, especially a woman
つまり、「(侮辱的) 魅力的ではない人、特に女性」。
ということで、英英辞典の語義もいわゆる「ブス」を指していることがよくわかりますね。
「エマを美人コンテストに出したい。私の友達の子供も出場予定だけど、エマに比べるとその子は〜だから」という話の流れ的にも、a real dog が悪口であることは想像できますが、「まさに犬っころ」みたいな比喩ではなくて、「美しくない」ということをはっきり言っている言葉だということですね。
そのフィービーのセリフを聞いたレイチェルが、「まぁフィービー、全ての赤ちゃんは美しい(beautiful)わ!」と言っていることも、a real dog が、not beautiful という意味であることを示していることになるでしょう。
レイチェルが本心からそう言っているのではないとわかる(笑)フィービーは、皮肉っぽい口調で「えぇ、そうね」と言うのですが、レイチェルは子供を美人コンテストに出したくない理由を、詳しく説明しています。
just the idea... 以下の文章は長いですが、基本的な構造は、just the idea of doing... and judging 「ただ〜するという考えと、…を判断することは」のような「動名詞 and 動名詞」になりますね。
「A するっていう考えと、B するっていうことが…」のように、その部分が主語になっていて、その後、そういうことについて自分はどう思っているかが続くことが予想されます。
それぞれの動名詞の意味について。
pit は他動詞で「人を〜と競争させる、戦わせる」という意味なので、pitting one baby against another は「ある一人の赤ちゃんを別の赤ちゃんと競争させること」になります。
judging who's cuter just for a trophy は、「ただ(1個の)トロフィーのためだけに、誰がより可愛いかを判断する・決めること」になりますね。
美人コンテストに出場させて、他の赤ちゃんと競わせるとか、トロフィーのために誰が可愛いかを決めるとか、そういうのは私は嫌なのよ…みたいな流れになりそうなところですが、フィービーが、「(トロフィーのためだけじゃなく) 1,000ドル(の賞金)もあるのよね」と付け加えたことで、レイチェルは、「そういうのは嫌なの」と言いかけたであろうところを別の言葉に変えて、「そういうことって、私がとっても興味があることだわ!」と言っています。
「たかがトロフィー1個のために、そんなことをするのは嫌だわ」と言おうとしていたのに、トロフィー以外に 1,000ドルの賞金が出ると知って、「他の赤ちゃんと競わせるとか、誰が可愛いかを決めるのとかって…私、すっごく興味ある!」と、手の平を返したように急にコンテストを肯定し始めたわけですね。
この発言でレイチェルがエマをコンテストに出す気になったことがわかりますが、レイチェルは「お願いだからロスに言わないで」と言った後、「ロスはまだ信じてるのよ」と言って、ロスの真似をしながら低い声で、what's on the inside is important と続けます。
直訳すると「内部にあるものは重要である」、つまり「中身が大切・大事」ということですね。
美人コンテストは容姿で優劣を決めるコンテストですから、そんなものに娘を出場させたと知ったらロスはきっと怒るわ、「人間は見かけじゃない、中身だ」とまだ信じている人なんだもの、とレイチェルは言っているわけですね。
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ミス・ユニバースといえば日本人で初めて(というか東洋人で初めて)ミス・ユニバースの栄冠に輝いた児島明子さんは先日亡くなられた俳優の宝田明さんの(元)奥さまでした。銀幕上の宝田さんはとにかくカッコよく「やっぱ映画スターは違うわ」とつくずく思ったものです。
個人的な話で恐縮ですが5年ほど前にイベントで宝田さんにお会いして出演された特撮映画のDVDにサインしてもらった際「あぁ、この映画はねぇ...」と色々話してくださったのですが、こちらはメチャクチャ緊張して一言も話せませんでした(笑)。「ゴジラ」第一作に主演し米国でも知名度の高い宝田さんは正に昭和を代表するスターでした。合掌。
コメントありがとうございます。お返事大変遅くなり誠に申し訳ありません。
確かにページェントは「野外劇」のようなイメージがありますよね。
また、宝田明さんのお話もありがとうございます。映画スターとミス・ユニバース、、、美しすぎるご夫婦でしたね。
その宝田さんにイベントでお会いされたとのこと、さらには宝田さんがいろいろお話して下さっただなんて、すごいです!(うらやましい!!)
「ゴジラ」は世界中で認知されている日本を代表するキャラクターですし、第一作の「ゴジラ」が後世に、そして世界に与えた影響は非常に大きいですよね。「銀幕のスター」がまた旅立たれてしまったことは本当に寂しい限りです、、、
興味深いお話、ありがとうございました!