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養子縁組斡旋業者の事務所で、赤ちゃんを妊娠中の女性エリカと面談しているチャンドラーとモニカ。
業者のシステム上のミスで、エリカは、チャンドラーを医者、モニカを牧師だと勘違いしています。
(The agency guy enters the room)
斡旋業者の男性が部屋に入ってくる。
斡旋業者の男性: So how's everything going in here? (それでここではどんな感じに進んでますか?)
エリカ: We're great. I think I may have asked all my questions. (最高です。自分の質問は全部聞けたかも、って思います。)
斡旋業者の男性: Good. Do you have any questions for Erica? (良かった。エリカさんに何か質問はありますか?)
チャンドラー: Yeah, actually. So you read a file that you liked and then you gave the agency the serial number and they contacted us? (えぇ、実は。それじゃあ、あなたはあるファイルを読んでそれが気に入って、それから斡旋業者にシリアルナンバーを渡して、業者が私たちにコンタクトしてきたわけですか?)
斡旋業者の男性: Yes. Our system ensures total anonymity. We're very proud of it. (そうです。私たちのシステムは完全な匿名性を保証しています。私たちはそれがとても誇りなんですよ。)
チャンドラー: You should be. You're really on top of stuff. (あなたがたはそれを誇りに思うべきですね。あなたがたは本当に、物事を完全に掌握していますよ。)
斡旋業者の男性: (to Erica) Well then, if there's nothing else, then the two of us should talk. ([エリカに] それでは、もし他に何もないのなら、それでは私たち二人だけで話しましょう。)
エリカ: I actually.... I don't think we have to. (実は…そうする必要はないと思います。)
モニカ: We don't? (そうする必要がない?)
エリカ: Yeah, when I read about you two, I was pretty sure I wanted you, but I just thought we should meet face to face. (to the agency guy) I've made my decision. I choose them. (えぇ、あなたがた二人のことを読んだ時、私が望むのはあなたがただと確信したんです、でも直接会うべきだと思ったので。[斡旋の男性に] 私の気持ちは決まっています。私は彼らを選びます。)
モニカ: Oh my God, this is great! This is so great! (to Chandler, who looks bewildered) Did you hear that? (なんてこと、これって最高だわ! これってすっごく最高だわ! [チャンドラーに向かって、そのチャンドラーは当惑した顔をしている] 今の聞いた?)
チャンドラー: Yeah, I did. (あぁ、聞いたよ。)
モニカ: (to Erica) Hey, thank you. Thank you so much. (they hugs) You are SO going to heaven! ([エリカに] まぁ、ありがとう。本当にありがとう。[二人はハグする] あなたは絶対に天国に行けるわ!)
斡旋業者の男性が、面談中の部屋に入ってきて、So how's...? と尋ねています。
直訳すると、「それで、ここでは(この部屋の中では)全てがどのように進行していますか?」というところで、「今、どんな感じですか? いい感じに話は進んでますか?」と状況を尋ねる質問になるでしょう。
We're great. は「私たちは最高です」ですから、「私たちは、いい感じに話ができています。いい雰囲気で過ごしています」というところ。
I think I may have asked all my questions. の may have asked は may have p.p. (過去分詞)の形で、「〜したかもしれない」。
直訳すると、「私は自分の全ての質問を尋ねたかもしれないと思う」ということで、「聞きたいと思っていたことの全てが聞けた気がする」のように、この面談で聞きたいことが全て聞けて満足している様子を語っていることになるでしょう。
エリカからはもう質問がなさそうなので、斡旋の男性は、チャンドラー側に「質問はありますか?」と尋ねます。
Yeah, actually. は「ええ、実は」というところで、そんな風に話を振っていただいて助かる、実はこちらから聞きたいことがあったんですよね、という気持ちが出ていますね。
So you read a file that... の文章は長いですが、前から順番にイメージしていくと、「それじゃあ、あなたは、あるファイルを読んで、あなたはそのファイルを気に入った」→「それから斡旋業者にそのシリアルナンバー(整理番号)を伝えた」→「そして彼ら(斡旋業者)が我々に連絡した」ということですね。
斡旋業者が自分たちに連絡してくるまでの手順を、ここでチャンドラーが確認していることになります。
それを聞いた業者の男性は、Our system ensures total anonymity. と言った後、小声で、We're very proud of it. と付け足しています。
ensure は「〜を確かにする、確実にする、保証する」、anonymity は「匿名性」ですね。
「私たちの(養子縁組斡旋)システムは、完全な匿名性を保証しています」ということで、名前は伏せた状態のシリアルナンバーのみでの認識システムを、完全な匿名性と言っていることになります。
「私たちはそれ(完全な匿名システム)がとても自慢・誇りなんですよ」と小声で誇らしげに言う相手に、チャンドラーは、ちょっと冷めた様子で、You should be. と返します。
言葉としては、「これがうちの自慢なんですよ」「ええ、是非自慢して下さい(いいシステムですよね)」ということですが、これはチャンドラーの大いなる皮肉ですね。
完全な匿名性で、シリアルナンバーのみでのやりとりとなっているために、エリカが選んだ「医者と牧師のカップル」ではないチャンドラーとモニカに連絡が行ってしまっても、連絡段階で間違いに気づくことができなかったわけで、そのせいで今、チャンドラーたちは困った立場に追い込まれているわけです。
そのシステムを「うちの自慢です」と得意げに言う相手には、「ええ、確かに自慢のシステムですよねぇ〜」と皮肉を言うしかないわけですね。
You're really on top of stuff. の on top of は「〜の上に」ということから、「〜の優位に立って、〜を支配・掌握して」という意味で使われます。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
on top of something : in complete control of a job, situation etc.
例) Nathan always stays on top of things.
つまり、「仕事や状況などを完全にコントロール(掌握)している」。例文は、「ネイサンは常に、物事を掌握している」。
実際には、「番号だけの管理のため、間違った相手を紹介してしまう」という事態を引き起こしており、業者の知らないところで、システムがトラブっているわけですが、それを皮肉っぽく、「あなたたちはこのシステムを完全に掌握していて、システムが完璧に機能している」と言ってみせたことになります。
それ以上、お互い質問もない様子なので、斡旋の男性は、「他に何もないのなら、私たち二人だけで話しましょう」とエリカに言います。
里親候補である二人のいないところで、彼らについてどう思うか、彼らを里親として認めるかどうかの返事を聞かせてほしい、ということですね。
それに対して、エリカは、「実は二人だけで話す必要はないと思います」と言って立ち上がります。
そして、エリカは、チャンドラーとモニカを前にして、自分の考えを伝えることになります。
when I read... のセリフを直訳すると、「私があなたがた二人について(のファイルを)読んだ時、私があなたがたを望んでいると私は強く確信していた。でも私はただ思ったんです、私たちは直接会う[顔を合わせる、対面する]べきだって」になるでしょう。
つまり、「ファイルを読んで、あなたたちのことを知った時から、あなたたちに里親になってほしいと確信していたけれど、資料だけで決めるのではなく、実際に直接会うことも必要だろうと思ったから会うことにした」というところですね。
I've made my decision. I choose them. 「私はすでに決心しました(心を決めています)。私は彼らを(子供の里親に)選びます」とエリカに言われ、モニカは感動したように立ちあがって、great と連呼しています。
とにかく嬉しいと感動している様子のモニカに対し、チャンドラーはト書きにあるように、戸惑った顔をしています。
最初エリカが勘違いしているとわかった時にも、チャンドラーはその間違いをすぐに訂正しようとしていましたし、今も、モニカが「医者と牧師のカップルのふりをしよう」と考えているのに合わせているだけに過ぎません。
エリカの when I read about you two... のセリフにあるように、エリカは会ってから決めようと思っていたわけではなく、会う前からほぼ心は決まっていた、と言っていることになるわけですが、その表現からも、「父親が医者で、母親が牧師」という里親夫婦の職業が最大の決め手になっていることがよくわかりますね。
本当はその情報は間違いであることを考えると、そのセリフを聞いたチャンドラーとしては素直に喜べなかっただろうことが容易に想像できます。
直前にエリカの口から、「二人の職業が最大の決め手である」ことがはっきり語られていることで、「あなたたちを選びます」という嬉しいはずのニュースにも素直に喜べない、、というチャンドラーの心の動きが見ている人にも痛いほど伝わるわけですね。
また、モニカの方は、「相手が自分たちの職業を勘違いしてても構わない」というように、とにかく「この子の里親になりたい」という気持ちのみであることがよくわかります。
Did you hear that? Yeah, I did. 「今の聞いた?」「あぁ、聞いたよ」という会話の二人の声のトーンの違いが、今の二人の気持ちの温度差をよく表していると思います。
見ている観客も、その二人の受け止め方の違いを感じずにはいられないので、見ていても少し辛くなってしまうシーンではありますが、コメディのシーン終わりのお約束として、モニカが、You are SO going to heaven! と言うことで笑いが起きるのが、せめてもの救いといったところでしょうか。
これは、You are going to heaven! 「あなたは天国に行ける」に、強調の意味で so がついた形で、セリフでも、so が強く発音されていますね。
so は、so much, so good のような形で使われることが多いですが、口語英語ではこのように、動詞を強調する形でも使われることがありますね。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
so [adverb] : (informal) used like "definitely" before phrases to emphasize what you are saying
例) I am so going to punish you for that.
つまり、「(インフォーマル) 自分が言っていることを強調するために、フレーズの前に、definitely のように使われる」。例文は、「そのことで、私は君を必ず(絶対に)罰する(懲らしめる)ぞ」。
里親として選ばれた後もまだ、牧師のふりをし続けて、「よい行いをしたあなたは、きっと天国に行ける!」と言ってみせた、というオチになるわけですね。
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後藤大道
ご案内ありがとうございます。
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お役に立てず申し訳ありません。