2016年05月03日

私も彼もサラ・ジェシカ・パーカーもそうしてる フレンズ10-10その4

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チャンドラーとモニカが郊外に引っ越すことを考えていると知り、ショックを受けるフレンズたち。
レイチェル: What is wrong with raising a kid in the city? I'm doing it. Ross is doing it. Sarah Jessica Parker is doing it! (都会で子供を育てることの何がいけないの? 私はそうしてるわ。ロスもそうしてる。サラ・ジェシカ・パーカーもそうしてる!)
モニカ: And that's great for you guys, but we want a lawn and a swing set. (あなたたちにとってはそれが最高なのよね。でも私たちは芝生とブランコが欲しいの。)
チャンドラー: And a street where our kids can ride their bikes and maybe an ice-cream truck can go by. (それに、俺たちの子供が自転車に乗ることができたり、多分、アイスクリームのトラックが来てくれたりするような通りも(欲しいんだ)。)
ロス: (sarcastic) So you wanna buy a house in the 50's. ([皮肉っぽく] それじゃあ君は50年代の家を買いたいんだねぇ。)
フィービー: Have you thought about what you would be giving up? You can't move out of the city. What if-- What if you want Chinese food at 5 a.m.? Or a fake Rolex that breaks as soon as it rains? Or an Asian hooker sent right to your door? (自分たちがあきらめることになることを考えたことある? あなたたちは都会を出ることはできないわ。もし、朝の5時に中華料理が食べたくなったらどうする? それとか、雨が降るやいなや壊れる偽ロレックスとか? または、自宅に呼べるアジア人売春婦とか?)

レイチェルのセリフ、What is wrong...? は、「都会で子供を育てることの何が悪いの?」
その後、A is(am) doing it. B is doing it. C is doing it. と3人の主語を使って、「A もそうしてる。B もそうしてる。C もそうしてる」と畳み掛けるように言っています。
最初の A は自分自身で、B はロス。
ロスとレイチェルは二人の子供エマを、ここマンハッタンで育てていますし、ロスとキャロルとの間の息子ベンもマンハッタンに住んでいますから、ロスは自分の子供二人を都会で育てていることになります。
「私だってそうしてる。ロスだってそうしてる」というのは、「友達の私たちが問題なくそうしてるのに、何がいけないの?」という気持ちが入っていますが、最後の「〜もそうしてる」と言って名前を出したのが、サラ・ジェシカ・パーカーなのには、オオウケしてしまいました。

サラ・ジェシカ・パーカーは、「セックス・アンド・ザ・シティ」(Sex and the City, SATC)のキャリー役で有名ですね。
SATC も舞台が NY で、NY を舞台にした作品として、「フレンズ」と「SATC」が挙げられることも多いです。
そして、キャリーを演じるサラ・ジェシカ・パーカー自身も NY に住んでいて、そこで子供も育てていることは有名なので、今回、レイチェルは、「NY で子育てしている有名人」として、サラの名前を挙げたことになります。
サラと言えば、誰もが真っ先に、SATC を思い出すでしょうから、同じ NY のドラマとして、よく比較に出される作品がらみのネタ(主演女優の名前)を、レイチェルが「フレンズ」の劇中で言及している、という面白さになるでしょう。

「私たちもサラもそうしてる」と、都会で子供を育ててる人なんかいっぱいいるわ、と訴えるレイチェルに対し、モニカは、「そのこと(都会で子供を育てること)は、あなたちにとっては最高なんでしょうね」と言った後、「でも私たちは〜が欲しいの」と、都会では手に入らないものを挙げています。
モニカが、we want A and B. のように、A, B 2つの名詞を挙げた後、チャンドラーは続けて、And a street where... と続けています。
チャンドラーが、we want C の C にあたる名詞を、a street where と表現した形になりますね。

まずモニカが挙げたのは、a lawn 「芝生」と、a swing set 「ブランコ(のセット)」。
そして、チャンドラーの a street where は、a street where SV and S'V' という構造になっており、「S が V できたり、多分、S' が V' できたりするような通り(ストリート)」と言っていることになります。
つまり、モニカとチャンドラーで、「芝生とブランコ」「そして、こういう通り」と挙げたことになり、その通りがどういう通りかということを、where 以下で詳しく説明していることになるのですね。
SV の部分は、「俺たちの子供たちが自分の自転車に乗れるような(通り)」、S'V' の部分は、「(多分)アイスクリームのトラックがそばを通る[家の近くに来てくれる]ような(通り)」になります。
ブランコ台が置けるような広い芝生の庭があり、その通りにはアイスクリーム屋さんのトラックが時たま来たりするような、そういうイメージを楽しそうに語っているのですが、それを聞いたロスは、皮肉っぽく、「じゃあ君たちは、50年代の家を買いたいんだね」と言っています。
芝生の庭があって、子供たちが通りを自転車で走れるような、、 ということだと、ドラマ「デスパレートな妻たち」(Deperate Housewives)の舞台となっている架空の町「ウィステリア通り」みたいなイメージですね。
チャンドラーが「アイスクリーム屋さんが来るような」と言ったところに、どことなくレトロな雰囲気が漂っているので、それでロスは「50年代の家かっ!」とツッコミを入れたことになるでしょう。

その後、フィービーは、Have you thought about what you would be giving up? と言っています。
「(もし引っ越した場合に)あなたたちがあきらめることになるだろうことについて、考えたことある?」ということですね。
その後、「あなたたちは都会から引っ越すことはできないわ」と続けていることからもわかるように、新しい場所に引っ越して、そこでの楽しい生活ばかりを思い描いているようだけど、マンハッタンから引っ越すことで、ここでしかできないことができなくなっちゃうのよ、と言っていることになるでしょう。
そしてフィービーは、What if you want A. Or B. Or C. という文章で、「もし A や B や C が欲しいと思ったらどうするの? 郊外ではそういうもの手に入らないわよ」と言うことになります。
A は「午前5時の中華料理」。朝早くから中華料理の出前を取ることがここ NY では可能だ、と言いたいわけですね。
B は「雨が降るやいなや壊れる偽のロレックス」、C は「自宅のドアに直接、送られて[派遣されて]くるアジア系売春婦」。
「こういうものが手に入らなくなること、残念じゃないの?」みたいに言っているわりには、A の早朝中華の出前以外は、う〜ん、、とうなりたくなるようなものが挙げられていることが、フィービーというキャラのズレ具合を表していると言えるでしょう。


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posted by Rach at 08:18| Comment(0) | フレンズ シーズン10 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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