2016年05月06日

ここにいたいと思う、たった一つの場所 フレンズ10-10その5

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チャンドラーとモニカが、今住んでいるNYマンハッタンから、郊外へ引っ越すことを考えていると知り、フレンズたちは動揺しているのですが、
ロス: You know what? If you wanna look for a house, that's okay. (ねえ。もし君らが家を探したいんなら、それは構わないよ。)
ジョーイ: No! No, it's not! Don't listen to him! (to Ross) I'm gonna thump you! (points his fist at him) (ダメダメ! よくないよ。ロスの言うことは聞くな! [ロスに] お前をぶん殴るぞ! [自分のこぶしをロスに向ける])
ロス: (to Joey) It's okay, because they have to get it out of their system. Okay? (back to Mon and Chan) But you're gonna realize this is the only place you wanna be. ([ジョーイに] いいんだよ、だって二人は悩みを解放しないといけないんだよ。だろ? [モニカとチャンドラーに対して] でも君らはきっとわかるよ、ここが君らがいたい、たった一つの場所だ、って。)
(pause before Monica and Chandler speak, they look like they are looking for the right words)
モニカとチャンドラーが話すまで、間がある。正しい言葉を探しているようである。
チャンドラー: Actually... we already found a house we love. (実は… 俺たちはもう、気に入った家を見つけたんだ。)
ロス: What? (何だって?)
モニカ: And about an hour ago, we made an offer. (それも1時間前にね。私たち、申し込みをしたの。)
(All the friends looked shocked and confused. There is a long silence.)
フレンズみんなはショックで混乱している様子。長い沈黙がある。
チャンドラー: Bet you wish I was having an affair now, huh? (俺が浮気してたら良かったのに、、って今思ってるだろ?)

チャンドラーとモニカが郊外への引っ越しを考えていると知って、フレンズたちは引き止めるような言葉を次々と述べるのですが、ロスが「もし君らが家を探したいのなら、それは構わないよ。探したいんだったら探せばいいさ」みたいに言うので、ジョーイは「何てこと言うんだ」とばかりにロスに対して怒っています。
I'm gonna thump you! の thump は「(げんこつ・棒などで)ゴツンと叩く、殴る」なので、I'm gonna thump you! は「(そんなこと言うと)お前をぶん殴るぞ」のニュアンスが近いですね。
ですがロスは平然とした顔で、「いいんだよ、だってチャンドラーとモニカは get it out of their system しないといけないから」と言います。
get ... out of one's system は、研究社 新英和中辞典では、以下のように出ています。
get…out of one's system=《口語》〈悩み・心配などを〉捨て去る、忘れる

LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
get something out of your system : (informal) to get rid of strong, bad, or upsetting feelings
つまり、「(インフォーマル) 強い、悪い、または動揺している感情を取り除くこと」。

そして、LAAD には、system として、以下の意味が出ていました。
somebody's system : a phrase meaning someone's body, used when you are talking about its medical or physical condition.
例) Too much alcohol is bad for your system.

つまり、「人の身体を意味するフレーズで、身体の医学的、肉体的状態を言う時に使われる」。
例文は、「アルコール過多は、身体に悪い」。

system = body ということなので、「自分の身体から(何か悪いこと)を取り出す」→「(いやなこと)を捨て去る、忘れる」という意味になるわけですね。
今回の場合の it は、今、チャンドラーとモニカが悩んでいる事柄を指しており、それを無理矢理押し込めておくんじゃなくて、悩みを解放して、やりたいと思ったようにやってみればいいさ、と言っていることになるでしょう。
「郊外で家を探したいと思ったのなら、そうすればいいさ。悩みや問題を解決するように行動すればいいさ」と言ったわけですね。

ちなみに、この get it out of one's system という表現は、過去記事、私の身体、私のシステム フレンズ3-6その10 の以下のセリフで出てきました。
レイチェル: Oh, I don't know. Well, maybe it's just the idea of Barry for the rest of my life. I don't know, I think I feel like I need to have one last fling, y'know, just to sort of get it out of my system. (あぁ、わからないわ。ほら、多分、死ぬまで[これからずっと]バリー、って考えるとね。わからないけど、最後に一度、軽い情事[ロマンス]をしてみたいって気がするの。ただ、この悩みやストレスを発散するためだけに。)

今回のエピソードに戻ります。
「悩みを解放したらいいよ」と言った後、ロスは、But you're gonna realize... のセリフを言っています。
「郊外に家を探してみたとしても、(結局は)ここが自分たちがいたいと思う唯一の場所だってことに気づくよ」ということですね。
他と比較したら、ここの良さを再認識する結果になるだけだから、気の済むように探してみればいいさ、と言ったわけで、なかなか素敵なセリフだと思うのですが、それを聞いたチャンドラーとモニカは、何と言えばいいか言葉を選んでいる様子で、しばらく沈黙が流れます。
その後、「実は、俺たちは自分たちが気に入る家をもう見つけたんだ」「1時間前に申込みをしたの」と説明します。
「いろいろ見回ってみたところで、ここが最高だってわかるから」と自信たっぷりに言っていたロスも、他のフレンズたちも、「気に入る家を見つけちゃって、もう申込みも済ませて来た」という発言に、驚きで言葉を失っています。

ショックで言葉もないフレンズたちに対してのチャンドラーの発言、Bet you wish I was having an affair now, huh? について。
Bet で始まっていますが、I bet ということで、「〜だと確信する」というニュアンス。
you wish I was having は仮定法過去で、「俺が(事実とは異なり)〜していたら良かったのに、と君らは思ってる[願ってる]」。
ですから、「(実際には浮気じゃないってわかったけど、さっきまでみんなが誤解してたように)俺が浮気してたら良かったのに、って、君らは今きっと思ってるよね」と言ったことになります。
チャンドラーの浮気を疑い、モニカのことを心配していたフレンズたちでしたが、浮気ではないとわかったものの、二人が引っ越すというショッキングなニュースを聞くことになってしまったため、「こんなことなら、俺(チャンドラー)が浮気してた方がましだった、って、今思ってるだろ?」と、ちょっとジョークっぽい感じで言ってみせたことになるわけですね。


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posted by Rach at 15:21| Comment(0) | フレンズ シーズン10 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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