2016年05月13日

エア引用符されると傷つく フレンズ10-11その2

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ロスとチャンドラーは、大学の同窓会に来ています。
二人が大学時代にあこがれていた女性、ミッシー・ゴールドバーグという女性も来ていて、大学時代は「二人ともミッシーには手を出さない」という協定を結んでいたのですが、ミッシーは離婚したらしいことから、既婚者であるチャンドラーがロスに「ミッシーを誘ってもいい」と言って、その協定を破る許可を与えます。
[Scene: College reunion party. Ross is talking to Missy.]
大学の同窓会パーティー。ロスはミッシーに話をしているところ。
ロス: So Saturday night? (それじゃあ、土曜日の夜にね?)
ミッシー: I'd love to! (喜んで!)
ロス: Great! (良かった!)
ミッシー: So how come it took you so long to ask me out? (それで、どうして私を誘うのにそんなに時間がかかったの?[どうして大学当時は誘ってくれなかったの?])
ロス: Oh, well, uh, this is gonna sound kinda silly, but, do you remember my roommate, Chandler Bing? (あぁ、うーんと、こんなのバカみたいに聞こえるだろうけど、でも、僕のルームメイトのチャンドラー・ビングを覚えてる?)
ミッシー: Sure. He was in your "band." (she air quotes band) (ええ。彼はあなたの(いわゆる)”バンド”にいたわよね。)
ロス: It's been 16 years, but the air quotes still hurt. (あれから16年になるけど、そのエア引用符は今でも傷つくよ。)
ミッシー: Sorry. (ごめんね。)
ロス: That's okay. Uh, anyway, well, he and I both really liked you a lot, uhm, but we didn't want anything to jeopardize our friendship, so we kinda made a pact, that neither of us could ask you out! (いいんだよ。とにかく、彼と僕は二人とも、君のことがものすごく好きだったんだ。でも僕たちは僕らの友情を危険にさらすようなことは何もしたくなかったから、協定をしたんだよ。僕らは二人とも君を誘わない、って(いう協定を)ね。)
ミッシー: Really? (ほんとに?)
ロス: Yeah, why? (あぁ、どうして?)
ミッシー: Well, Chandler and I used to make out! A lot! (うーんと、チャンドラーと私は当時、いちゃいちゃしてたわよ。しょっちゅうね。)
ロス: You did? (君らはそんなことしてたの?)
ミッシー: Yeah. We'd go to the science lab after-hours! (ええ。放課後に、科学実験室(理科室)に行ったものだわ。)
ロス: (angrily) AND ON MY TURF? ([怒って] それに僕のなわばりで?)

大学時代には誘えなかった女性を、同窓会の時にやっと誘えて、ホッとしている様子のロス。
相手の女性ミッシーは、So how come it took you so long to ask me out? と言っています。
「それで、私をデートに誘うのに、あなたにはどうしてそんなに長い時間がかかったの?」ということですね。
同窓会のこの場で誘うんだったら、どうして大学生の時には私を誘おうとしなかったの? と問うていることになります。

ロスは、「(今から話そうとする)こんなことはバカげてるように聞こえるだろうけど」と前置きした後で、「僕のルームメイトのチャンドラー・ビングを覚えてる?」と言います。
ミッシーが Sure. He was in your "band." と答えた時のト書きには、she air quotes band とあります。
air quote が動詞で、主語が she という3人称なので、3単現の -s がついて、air quotes になっており、「ミッシーは、band (という単語)を、エア・クオート(エア引用符)する」という意味になります。
この air は、ギターの弾きまねをする時の「エア・ギター」(air quitar)のエアと同じニュアンスで、「(何もない)空中で、そのしぐさをする」というような感覚になるでしょう。
つまり、「エア・クオート(エア引用符)する」というのは、ある言葉を言う時に、両手の2本の指(人差し指と中指)を曲げることで、「” ”」= double quotation marks (クオーテーションマーク、引用符)を表すしぐさをする、ということで、これまでのフレンズにも何度も登場しました。
特定の言葉に引用符をつけることで、「あなたが言うところの、いわゆる〜ってやつ」みたいなニュアンスを出す効果が生まれます。
今回のミッシーのセリフも、引用符ジェスチャーなしで「彼はあなたのバンドにいたわね」だったら、普通のセリフなのですが、band という単語にわざわざ引用符をつけたことで、「あなたたちが”バンド”だって言ってた、そのグループにいた人ね」みたいな感覚が生まれ、「あれってバンドって呼べるようなものだったかどうかは疑問だけど、あなたたちは自分たちでそう呼んでたわよね」というようなニュアンスが出るわけですね。

「あなたたちがバンドって呼んでたやつ」みたいに、その band をバカにされたことになるため、ロスは、It's been 16 years, but the air quotes still hurt. と返すことになります。
この自動詞の hurt は、「人の気持ち・心を害する・痛める」という意味。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
hurt : UPSET SOMEBODY to make someone feel very upset, unpappy, sad etc.
例) Her words hurt, but I didn't get angry.

つまり、「誰かをとても動揺させたり、不幸に感じさせたり、悲しませたりすること」。例文は「彼女の言葉は(私の)気持ちを害したが、私は怒らなかった」。

hurt という自動詞は、目的語を取らずに、「主語が誰かの気持ちを害する(傷つける・悲しませる)」という意味で使われ、今回のロスのセリフも、「そのエア引用符(ミッシーが band に引用符ジェスチャーをつけたこと)が、僕の気持ちを害した」→「そのエア引用符には(僕は)傷ついた」という意味になるわけですね。
「(バンドを組んでた大学生の頃から)今で16年経つけど、でも、そのエア引用符には(16年経った今でも)まだ、傷つくよ」と言っていることになります。

その後、ロスは、大学時代にミッシーを誘わなかった理由を説明します。
「僕とチャンドラーは(バンドを組んでいた大学時代)、君のことがとっても好きだった。でも、僕らは二人の友情を危険にさらす(脅かす)ようなことは何もしたくなかったので、協定を結んだ、って感じなんだ」と言った後、that 以下で、その協定の内容を説明しています。
「その協定っていうのは、僕らのどちらも君をデートに誘うことはできない(誘っちゃいけない)っていうものなんだ」という感覚ですね。

その協定について説明すると、ミッシーは「ほんとに?」と驚いたような反応を示すので、「どうしてそんなに驚いた顔をするの?」というように、ロスは、Yeah, why? と返します。
make out は「いちゃつく」なので、ミッシーのセリフは、「チャンドラーと私は(大学時代)いちゃついていた[いちゃついてたものだった]わ! (それも)よく(たくさん)ね!」になります。
協定があるのに、チャンドラーはミッシーといちゃついてた、それも一度や二度ではなく、A lot! と言われたので、ロスは驚くのですが、ミッシーはさらに「私たちは放課後に、サイエンス・ラボに行っていたものだった」と告白するので、ロスは怒った顔で、AND ON MY TURF? と言うことになります。
turf は「芝、芝地」という意味ですが、「僕の庭」のようなニュアンスから、「(自分の)なわばり、シマ、テリトリー」という意味にもなります。
ですから、And on my turf? というのは、「君たちはそんなことしてたの?[二人でいちゃついてたの?] それも僕のなわばりで?」と言ったことになります。
ロスは自分が科学者であると常々言っていますので、自分にとってはサイエンス・ラボは自分のなわばりのようなものだと思っている、そんな僕の庭で、僕に隠れて君らはそんなことをしてたのか? と言って怒っているわけですね。


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posted by Rach at 14:15| Comment(0) | フレンズ シーズン10 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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