2016年05月16日

4ポンド痩せたの。わかるわ。 フレンズ10-11その3

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大学の同窓会に来ているチャンドラーとロス。
当時の思い出話をしていて、場面が大学当時にフラッシュバックします。
[Flashback scene: 80's College party.]
フラッシュバック。80年代の大学のパーティー。
現在のチャンドラーの声(Present Chandler's voice): Remember that big party? Freshman year? A week before Christmas vacation? I do. You had some visitors. (あの大きなパーティーを覚えてるか? 1年生の時。クリスマス休暇の1週間前。俺は覚えてるぞ。お前には招待客がいた。)
(An 80's Rachel and fat Monica walk into the party room. Both with funny hairdos and clothes)
80年代の頃のレイチェルと太ったモニカがそのパーティールームに歩いて入ってくる。二人とも変な髪型と服装をしている。
モニカ: I can't believe we're at a real college party! (Rachel laughs excitedly) I have to pee so bad! (本物の大学のパーティーに自分たちがいるなんて信じられない! [レイチェルは興奮気味に笑う] すんごくおしっこに行きたい!)
レイチェル: This is so awesome! College guys are so cute! (これってすっごく素敵! 大学の男ってすっごくセクシー!)
モニカ: Hey, you've got a boyfriend! (ちょっと、あなたには恋人がいるでしょう?)
レイチェル: I know. But if some guy who looks like Corey Haim wants to kiss me tonight, I'm sooo gonna let him! (They spot Chandler) (そうね。でももしコリー・ハイムみたいな顔の人に今夜キスしたいって言われたら、絶対に彼にキスさせちゃうわ! [二人はチャンドラーを見つける])
モニカ: Hey, look, there's Chandler. You know, that stupid friend of Ross' who said I was fat. You know I've already lost 4 pounds! (ちょっと、ねぇ、あそこにチャンドラーがいるわ。ほら、ロスのおバカな友達で、私を太ってるって言ったやつ。私はもう4ポンドも減量したのよ!)
レイチェル: It... You can so totally tell. (それって… あなた自身がそれをよく物語ってるわね[あなたを見ているとそれがよくわかるわね]。)
モニカ: I KNOW! (でしょう!)
レイチェル: Well, let's see, maybe he knows where Ross is. (They walk towards Chandler) Hey, how's it going? (tries to look as un-interested in him as possible - checking out her nails) (うーんと、ロスがどこにいるかを多分、チャンドラーが知ってるわね。[二人はチャンドラーに近づく] はーい、元気? [できるだけ、彼には興味がないように見せるようにしている、自分の爪を見たりしながら])

ロスとチャンドラーが大学生の頃(80年代)の大学のパーティーに画面がフラッシュバックしています。
1年生の時、クリスマスの1週間前、ロスには招待客(visitors)がいたよな、というチャンドラーの声が流れた後、そのパーティー会場に現れたのは、その当時のレイチェルとモニカ。
大学生である兄のロスが、妹モニカとその友達のレイチェルをパーティーに紹介してあげたわけですね。
モニカはものすごく太っており、レイチェルも派手な格好をしています。
激太りのモニカは、「大学のパーティーにいるなんて信じられない」と騒いでいます。
I have to pee so bad! の so bad は、so badly 「ものすごく」という副詞のニュアンス。
bad は普通、形容詞ですが、badly のように -ly をつけなくても、このように副詞の位置に置くことで、badly の意味の副詞として使われることが、アメリカ口語ではよくあります。
real を、really という副詞の意味で使うのと同じ要領ですね。
DVDの日本語字幕では「ちびっちゃう」と訳されていましたが、まさにそんな感じで、興奮しておしっこしたくなっちゃった、と言っていることになるでしょう。

大学生の男性ってすっごく cute (セクシー、魅力的)ね、と喜ぶレイチェルに、モニカは、「あなたには彼氏がいるでしょう?」と言うのですが、レイチェルは、「確かに彼氏はいるけど、今夜コリー・ハイムみたいなルックスの男性にキスしたいって言われたら、絶対に彼にそうさせちゃうわ!」みたいに答えます。
コリー・ハイムさんについては以下のウィキペディアで。
Wikipedia 日本語版: コリー・ハイム
そのウィキペディアの説明に、「1980年代に子役・ティーンアイドルとして人気を博した。」とありますので、レイチェルにとっては同世代のアイドルであり、憧れだった、ということでしょう。
2010年に38歳の若さで亡くなられているようです。

モニカはパーティー会場でチャンドラーを見つけます。
that stupid friend of Ross' who said I was fat. は、関係代名詞 who が使われており、前から順番にイメージすると、「ロスの、あのバカな友達よ。私(モニカ)が太っていると言った(やつ)」ということですね。
「ほら、私はもう4ポンドも減量したのよ!」というのは、「太ってるって言われたけど、私だってあれから減量したんだから!」と言っていることになるでしょう。
1ポンドは約 0.454kg で、4ポンドだと、1.8kg ほどになります。

それに対してのレイチェルの返事、You can so totally tell. について。
tell は「言う」ですから、直訳すると「あなたは全く(そう)言うことができるわね」という風にも訳せるかとは思うのですが、この場合の tell は「言葉として言う」というよりも、「(主語が)(〜を)示す、物語る。(〜だと)わかる」というニュアンスが近いように思います。
ここで訳語として出した日本語の「物語る」も、実際に主語が「話を言葉で語る」わけではなく、「主語を見ていると〜であることがわかる」という意味で使われますよね。
それと同じ感覚で、今回のセリフも、「あなたは実に(そう)物語ることができている」→「あなたを見ると「あなたが4ポンド減量した」ということがよくわかる」と言っていることになるでしょう。

先ほど説明したように、4ポンド=約1.8kg なので、実際には2kg 弱痩せたくらいでは、あまり見た目としてはわからないはずですよね。
そして、画面を見てもわかるように、この当時のモニカは激太りしているので、元々の重量が大きい(笑)人の場合はなおさら、1.8kg の減量が目に見えてわかるはずもありません。
モニカが自分がものすごく太っているのを忘れているかのように、1.8kg の減量を声高に語っているので、レイチェルはちょっとあきれた風で、「えぇ、あなたのその姿では減量したことがはっきり出てるわね。減量したことがはっきりわかるわね」と言ったことになるでしょう。
ちょっと皮肉っぽくそう言ったのに、その言葉を真に受けて、I know! 「そうでしょ!」と返すのも、モニカっぽいですね。

ロスに招待されたことから、とにかくロスを見つけないと、と思ったのでしょう、多分、彼ならロスの居場所を知ってるわよね、と言って、二人はチャンドラーに近づきます。
ト書きにあるように、「できるだけ興味がないように見せようとして、爪を見ている」という仕草が面白いですね。
大学生の中に高校生の自分たちが混じっているので、子供扱いされたくないという気持ちから、はしゃぐ気持ちを抑えて、さも興味がなさそうな大人びた態度を何とか取ろうとしている様子がうかがえますね。


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posted by Rach at 14:42| Comment(0) | フレンズ シーズン10 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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