2016年05月27日

パパの家に転がり込んだら話は別だけどね フレンズ10-12その2

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明日マイクと結婚式を挙げる予定のフィービーは「養父は刑務所にいて出席できないから、バージンロードをエスコートする父親役をジョーイにやってほしい」と頼み、ジョーイはそれを快諾します。
[Scene: Wedding rehearsal dinner. Joey and Mike are talking.]
結婚式のリハーサル・ディナー。ジョーイとマイクが話をしている。
ジョーイ: So, you know I'm filling in for Phoebe's stepdad, tomorrow, right? (それで、俺が明日、フィービーの養父の代役をするって知ってるよな?)
マイク: Yeah, yeah. Hey, thanks for doing that. (あぁ、あぁ。そうしてくれて、ありがとう。)
ジョーイ: Oh, hey, my pleasure. (he suddenly becomes very serious) So, what are your intentions with my Phoebe? (あぁ、こちらこそだよ。[ジョーイは突然、非常にまじめになる] それで、うちの[私の]フィービーと結婚するつもりなのかね、君は?)
マイク: I intend to marry her. (僕は彼女と結婚するつもりだけど。)
ジョーイ: Oh, a wiseacre. (Mike looks bewildered) No, no, no, I understand you plan to support your wife by playing the piano? Isn't that kind of unstable? (おぉ、生意気なことを言うねぇ。[マイクは当惑した顔をする] 違う違う、ピアノ演奏(の仕事)で妻を養うつもりだってことはわかってるさ。それってちょっと不安定じゃないのかな?)
マイク: No more so than acting. (役者より不安定ってことはないよ。)
ジョーイ: Strike two! (2ストライク!)
マイク: You're right. She probably will support me. Hey, unless we move in with you, Dad. (君の言う通りだね。多分フィービーが僕を支えてくれるだろう。ほら、僕らがあなたの家に転がり込んだら話は別だけどね、パパ。)
ジョーイ: Strike three! You only get one more, Mike! (3ストライク(三振)! (バッターアウトまで)あと1回だぞ、マイク!)

fill in for は「(人)の代役・代行を務める」。「(人)のために中を満たす」→「空いている穴を埋める」というような感覚になるでしょう。
マイクがお礼を言った後、ジョーイは急に真面目な顔になって、So, what are your intentions with my Phoebe? と尋ねます。
intention は「意図、意志、意向、心づもり」なので、直訳すると、「私のフィービーのことで君の意向はどうなのか?」的なことを尋ねていることになりますが、実はこの文は、ただの「意志、意向」よりももっとはっきり「結婚の意志」を問うているセリフになります。
研究社 新英和中辞典では、
intention=[複数形で] (交際中の女性に対する男性の)結婚の意志
(例) He has honorable intentions. 「彼は正式に結婚するつもりでいる」

と出ています。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
what are your intentions (toward somebody)? : (old-fashioned or humorous) used to ask someone whether or not they plan to marry someone else
つまり、「(古い、またはユーモラスな表現) 相手が誰か他の人と結婚する予定があるのかどうかを尋ねる時に使われる」。
今回のセリフは、what are your intentions with somebody のように、toward ではなく、with が使われていますが、形はほぼ同じですね。
具体的に結婚という言葉は使われてはいませんが、この言い回しで、「君は(その人と)結婚する気があるのかね? 結婚するつもりなのかね?」と尋ねていることになります。
「古い(時代遅れの)またはユーモラスな表現」ということなので、養父の代わりをすることになったジョーイが、「うちのフィービー、私の可愛いフィービーと結婚するつもりなのかね、君は?」とすっかり父親気分になって言っている面白さになるでしょう。

いきなり、古風な父親が言うように「結婚の意志はあるのか?」と聞かれたマイクは、内心、「明日結婚式やるんだから、結婚する気があるに決まってるじゃん」と思ったでしょうが、ここは素直に、「僕は彼女と結婚するつもりだ、結婚する意志がある」と答えます。
そんな当たり前の返事に対して、ジョーイが、Oh, a wiseacre. と答えるので、マイクは当惑の表情を浮かべています。
wiseacre は「利口ぶる人、生意気な人」。
LAAD では、
wiseacre [noun] : (old-fashioned) someone who says or does annoying things, especially to make themselves seem smarter than other people
つまり、「(古い表現) うっとうしいことを言ったりしたりする人、特に、他人より自分が賢く見えるようにするために」。
この単語も old-fashioned であることがまたポイントですね。
古めかしい表現を使うことで、「昔ながらの頑固親父が娘の結婚についてあれこれ言っている」感じが出ているということです。
「結婚するつもりがあるのか?」と聞かれ、「結婚するつもりです」と素直に答えたのに、それを「自分を賢く見せようと、えらそうなことを言うじゃないか」みたいに言われてしまったので、マイクはジョーイの発言の意図が見えず、困った顔をしていることになるでしょう。

ジョーイの意図を計りかねているマイクを見て、ジョーイは、I understand you plan to support your wife by playing the piano? と続けます。
「ピアノを演奏することで、君が、君の妻(となるフィービー)を支える(養う)つもりなのは理解してるよ」ということですね。
マイクはピアニストなので、そう言っているわけですが、その後、「それってちょっと不安定じゃないかな?」→「ピアニストの仕事で十分に妻を養っていけると、君は考えているのか?」と言います。

マイクが返したセリフ、No more so than acting. を直訳すると、「アクティング(演技すること)よりもそう(unstable)である、ということはない」ですから、「俳優の仕事よりも不安定ということはない」と言っていることになり、「俳優の仕事だって不安定さでは似たようなもんじゃないか」と返したことになります。
するとジョーイは、Strike two! と言います。
これは、先ほど、Oh, a wiseacre. と言ったことの続きで、「また生意気なことを言った。これで二回目だぞ」という感覚で、2ストライクと表現したわけですね。

マイクの You're right. は「君の言う通り、ピアニストの仕事は不安定だよ」と認めたことになります。
「多分、(マッサージ師の仕事をしているフィービーの方が稼ぎが良くて)彼女が僕を養ってくれることになるだろうね」と言うのですが、その後、おまけのように unless を付け足して、ジョーイに「3ストライク(三振)」と言われてしまうことになります。
その流れからも、unless 以下の付け足しが「生意気発言3回目」であることがわかるのですが、セリフに出てくるこのような unless は「もし〜なら話は別だけど」と訳すとしっくりきます。
move in with は「(人)と一緒に住む(同居する)形でその人の家に引っ越して来る」という感覚ですから、「人の家に越してくる、人のところに転がり込む」というニュアンスになります。
ジョーイがすっかりパパぶって、あれこれ偉そうに言っているのを逆手に取って、「確かに生活は不安定だと思うから、パパの家に同居させてもらってもいいかなぁ、ねぇ、パパ」みたいに言ってみせたことになります。
「パパみたいに説教するなら、パパらしく僕らを養ってよ」と返したマイクに、ジョーイは「これで3回目だ」と Strike three! と言うのですが、その次のセリフがまた、笑いのポイントになっています。
普通、3ストライクで三振となり、バッターアウトなわけですが、ジョーイは「お前はあともう1回だけゲットできる」→「あともう1回ある、あともう1回やったらアウトだぞ」みたいに言っていて、既に三振でアウトであることに気づいていないような発言をしているのが面白い、ということになります。
普通に野球ファンであるジョーイが、三振でバッターアウトを知らないみたいに言っているのは、さすがにちょっとボケるにもほどがある、という気もしますが、厳格な父親になりきって、それらしいセリフを言うことに集中していて、初歩的な間違いにも気づいてない、という楽しさになるのでしょうね。


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posted by Rach at 15:20| Comment(2) | フレンズ シーズン10 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
御無沙汰してます。
その節はFacebookでお世話になりました。
新刊の発行おめでとうございます。

南谷さんのサイトと著書をヤフーの知恵ノートで紹介しましたので、ご了承ください。既に読まれたかも知れませんが、ノートのリンク先はホームページアドレスに入れておきました。
Posted by 辰弥 at 2016年05月31日 06:17
辰弥さんへ
コメントありがとうございます。こちらこそ、Facebook ではお世話になりました。

また、ヤフーの知恵ノートで紹介して下さったこと、とても光栄です。ありがとうございます。
海外ドラマで生きた英語を学びながら、英検などの資格試験で英語の伸びを測る、という方法で英語学習を続けてきましたので、その私の方法を評価していただけたこと、とても嬉しく思います。
ご紹介ありがとうございました。
Posted by Rach at 2016年06月01日 18:58
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