2016年06月22日

みじめな気持ちで目覚めることはなかった フレンズ10-13その6

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入院しているパパのお見舞いの後、気が弱くなっているレイチェルは、ロスをベッドに誘おうとするのですが、「君の弱みに付け込んでる気がするから」と言って、ロスはその誘いを断ります。
翌日、パパが入院している病院で二人が顔を合わせると、レイチェルは明らかに不機嫌な様子。
レイチェル: In the future, when a girl asks for some ill-advised sympathy sex, just do it. (she smiles fakely at him) (これから先、女子が、無分別な同情のエッチを求めてきたら、(つべこべ言わず)しなさい。[レイチェルは嘘っぽい微笑みをする])
ロス: (half amused) Wait, wait. (looks around a little) You're mad at me about last night? I was just trying to do the right thing. ([半分、面白がった様子で] 待って、待ってよ。[ちょっと周りを見回して] レイチェルは昨日の晩のことで、僕に怒ってるの? 僕はただ、正しいことをしようとしただけだよ。)
レイチェル: (sarcastically) Really? Well, it seems to me if you'd done the right thing, I wouldn't have woken up today feeling stupid and embarrassed. I would've woken up feeling comforted and satisfied! ([皮肉っぽく] あらそう? そうねぇ、私にはこう思えるわ、もしあなたが正しいことをしたのなら、私は今日、愚かで恥ずかしい気持ちで目覚めることはなかっただろう、って。私は安心して、満足して目覚めただろう、って。)
ロス: (acknowledging the last part of her sentence) Well-- ([レイチェルが言った文章の最後の部分を認めて] そうだね…)
レイチェル: Oh, stop that! (あぁ、もうやめてよ!)
ロス: I can't believe this. I was just being a good guy. I treated you with respect and understanding. (こんなの信じられないよ。僕はただいい人間でいようとしていただけだよ。僕は尊敬と理解をもって君に接したんだよ。)
レイチェル: (sarcastic) Oh, that is so hot. (She walks around him to the other side) ([皮肉っぽく] あぁ、それってすっごくセクシーね。[レイチェルは彼を回って反対側に行く])
ロス: Hey, I was looking out for you. (ちょっと、僕は君に気を配ったんだよ。)
レイチェル: Oh, really? Well, Ross, you know what? I am a big girl. I don't need someone telling me what is best for me. (あら、そう? ねぇ、ロス、いい? 私は大人の女よ。私にとって何がベストかを誰かに言ってもらう必要はないわ。)
ロス: I gotta say, I've not had sex a lot of times before. This is the worst ever! (これだけは言わせてよ、これまでも、エッチしなかったことはたくさんあるけどね。今回のがこれまでで最悪だよ!)
レイチェル: Oh, really? Really? Well, it wasn't very good for me either. (She turns to leave and Ross over takes her and stands infront on her, his back to the row of doors leading to the hospital rooms) (あら、そう? そうなの? ふーん、私にとってもあまり良くなかったわ。[レイチェルは立ち去ろうとして向きを変えると、ロスはレイチェルに追いつき、病室に続くドアの列に自分の背中を付けて、その前に立ちはだかる])
ロス: Oh, okay, you know--? Hey, hey, you know what? You know what? To avoid this little thing in the future, let's just say, you and me? Never having sex again. (あぁ、いいさ。ねぇ? いいか、いいかい? 将来こんなつまらないことを避けるために、こうしよう、君と僕はね。二度とエッチはしない。)
レイチェル: What? (何ですって?)
ロス: That's right! Sex is off the table! (The door starts to open behind him and Dr. Green emerges) I am never having sex with you again. (Rachel stays quiet and after a few moments Ross realizes what has happened. He turns abruptly) Dr. Green, are you feeling better? (Rachel's dad glares at him with a deadly look) (その通りだ! エッチはナシだ! [ロスの後ろでドアが開き始めて、ドクター・グリーンが姿を現す] 僕は決して二度と君とエッチしないぞ。[レイチェルはしばらく黙っていて、少し後でロスは、何が起こったかに気づく。ロスは慌てて振り向く] ドクター・グリーン、ご気分はいかがですか? [レイチェルのパパは憎悪に満ちた顔でロスをにらむ])

ill-advised は「無分別な、賢明でない、軽率な」。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
ill-advised : (formal) not sensible or not wise and likely to cause problems in the future
つまり、「(フォーマル) 分別・思慮がない、または賢明ではなく、将来、問題を引き起こしそうである」。
その反対の「分別のある、賢明な」は、well-advised になります。

ill-advised sympathy sex は、「昨日の夜、レイチェルがロスに求めたけれど、断られたエッチ」ですね。
昨日の晩、レイチェルからの誘いを断る時に、"I think one of us has to be thinking clearly."
とロスが言ったことを受けて、「ロスは思慮深く考えて断った」→「レイチェルの誘いは考えなしの無分別なものだった」とレイチェル自身が言っていることになります。
レイチェル自身、「後先のことを考えず、一時的な感情の赴くまま、ロスを誘ってしまった」ことはわかっているわけですが、それを冷静に諭されたことで、レイチェルは余計にショックだっただろうことがわかります。

それを聞いたロスは、「君は昨晩のことで僕に怒ってるわけ? 僕はただ、正しいことをしようとしただけなのに」と言います。
それに対するレイチェルの返事は、文章としては長いですが、レイチェルの気持ちがよく表れていて面白いですね。
文章をシンプルにすると、if you'd pp, I wouldn't have pp. I would've pp. という形になり、その前に、it seems to me がついています。
it seems to me は「私には〜だと思える」という主観を表す表現で、「あなたがどう思うか知らないけど、私にはこう思えるわ」のように、ある事柄に対しての、自分の見え方、捉え方を述べている感覚。
if you'd pp, I wouldn't have pp. I would've pp. は「仮定法過去完了」ですね。
直訳すると、「もしあの時、あなたが正しいことをしたのなら、私は今日、愚かで恥ずかしい気持ちで目覚めることはなかっただろうに。私は安心して満足して目覚めただろうに」。
仮定法過去完了は、「過去の事実とは異なる仮定」を表す表現なので、「もし〜してくれていれば、…することはなかっただろうに」→(実際には)「〜してくれなかったせいで、…することになってしまった」と言っていることになります。
そのように表現することで、「ロスは自分が正しいことをしたって主張しているけれど、昨日のあなたの行動は正しいものではなかった」→「だって、そのせいで私はこんな惨めな気持ちで目覚めることになってしまったんだから」と言っているわけです。

もし主語が私(自分)で、「もし私があの時〜していたら、こんなことにはならなかったのに」と仮定法過去完了で言った場合には、過去の自分の行動を後悔するセリフとなりますが、今回のように「もしあなたが〜してくれていたら、私はこんなことにはならなかったのに」と言った場合は、自分に起こった悪い結果は、過去のあなたの行動に原因がある、あなたのせいでこんなことになっちゃったのよ、と相手を責める表現になるわけですね。
私をこんな惨めな気持ちにさせたのに、それが正しい行動なわけないじゃない、と言いたいということです。

レイチェルが最後の単語、satisfied を特に強調するように言ったことを受け、ロスはちょっと考えるような顔をした後、少しニヤッと笑いながら、Well-- と何か言いかけるので、レイチェルは怒った様子で、Oh, stop that! と言います。
ロスが言わんとしていることがわかったので、「もう、そういうこと言うのやめてよ!」と止めた感じですね。
DVD日本語字幕では「僕のテクで…」と訳されていましたが、多分ロスが言いたいのもそういう方面(笑)のことで、昨日、実際に僕とエッチしていたら、君は満足していただろうねぇ、、みたいな発言をしかかっていたということになるでしょう。
レイチェルは気持ち的な話を言って怒っているのに、ロスがその satisfied の部分にだけ反応しようとしたので、「そっち系の話に持って行かないでよ」と怒ったわけでしょう。

レイチェルが自分を責めるのを聞いて、ロスは「僕はいい人でいようとしただけだ。尊敬と理解をもって君に接したんだ」と言うのですが、レイチェルは皮肉っぽく、「あぁ、それってすっごくセクシーね」と返します。
hot というのは恋愛においては「セクシー」という意味ですね。
レイチェルが誘ったのに、ロスは後々のことなどを考え、冷静に判断して断ったという事実、「君のためを思ってそうしたんだ」というロスの説明は、「情熱的・激情的なセクシーさ」とはほど遠いものなので、それを皮肉って、「まぁ、何てセクシーなのかしら」と言ってみせたわけです。

次のロスのセリフの、look out for は「〜を見張る、注意する」という意味で使われますが、この場合は「目配りをする、気を配る」という感覚が近いでしょう。
LAAD では、
look out for somebody/something : to try to protect someone or something from anything bad that might happen, or try to give them advantages
つまり、「起こるかもしれない何か悪いことから誰かや何かを守ろうとすること、またはそれらに有利な点を与えようとすること」。
今回のロスも、「君が不幸にならないように、僕は君を守ろうとした」ということを言おうとしていることになります。

そう言われたレイチェルは、「私は大人の女(a big girl)よ」と言って、「私にとって何がベストかを言ってくれる人は必要ない」と言っています。
「良かれと思ってそうした」的なことをロスが言うので、「私にとって何が良いことかは、私自身が判断するわ。あなたにそれを教えてもらう必要なんかない」と返したことになります。

前回の記事にあったように、ロスは「4ヶ月ごぶさただったのに、僕はレイチェルのためを思って我慢したんだ」という気持ちがあるため、そのことでそこまで責められるのは我慢ならないのでしょう。
それで、「これまでも、エッチしなかった、っていう経験は何度もあるけど、今回のが今までで最悪だ!」とロスが言うのですが、「これまでにもそういう経験はあるけど」みたいな自虐的な表現を盛り込むのが面白いです。

売り言葉に買い言葉で、どちらもヒートアップする中、ついにロスは、「将来こういうつまらないことを避けるために、こうしよう。君と僕は、二度とエッチはしない」と宣言します。
レイチェルが、What? と言うので、ロスはさらに大きな声で、Sex is off the table! と叫ぶことになるのですが、病院の廊下で、病室の真ん前でそんな言葉を叫んでいるため、中にいたドクター・グリーンが、ドアを開けて顔を見せることになります。

off the table については、Macmillan Dictionary では、
off the table : not discussed or considered
つまり、「議論されない、考慮されない」。
対義語の on the table は、同じく、マクミランでは、
on the table : if a proposal or offer is on the table, someone has suggested it officially and people are considering it
つまり、「ある提案や申し出が on the table であるというのは、誰かがそれを公式に提案し、人々がそれを考慮中である、ということ」。
on the table の方は、会議のテーブル上に、その提案が乗っている、というイメージですから、off the table の方は、「この議案はもう、議論や考慮の対象ではない」ということで、テーブルの上から外された感覚になるでしょう。
「この件については、もうナシ!」という感じです。

I am never having sex with you again. とさらに大声でレイチェルに向かって宣言していますが、レイチェルが黙っているのを見て、ロスは状況を察した様子。
振り返らずとも、後ろに立っているのがドクター・グリーンだとわかるため、ロスは後ろを振り返る前に、Dr. Green と先に呼び掛け、その後、後ろを向いて「ご気分はいかがですか?」と尋ねることになるわけですね。


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posted by Rach at 13:48| Comment(0) | フレンズ シーズン10 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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