2016年07月08日

今この時が最高級品の出番 フレンズ10-14その6

7月22日(金)開催の 枚方T-SITE でのセミナーについて、コメントやメッセージを下さった皆様、Twitter、Facebook などで、RT、いいね、をして下さった皆様、本当にありがとうございます!
セミナーは、
日時:2016年07月22日(金)19:00-21:00
場所:大阪府枚方市の 枚方T-SITE の 枚方 蔦屋書店 3F ラウンジスペース
となっています。
詳細、お申し込みは、以下の 枚方T-SITE 公式ホームページをご覧下さい。皆様のご参加をお待ちしております♪
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レイチェルは、新しい仕事を紹介してくれるという元同僚マークとディナーに行っています。
モニカとチャンドラーの家で、「マークはレイチェルに下心があるに違いない」とロスがボヤいている時に、レイチェルがディナーから帰ってきます。
レイチェル: (entering) Hi, you guys! ([入りながら] はーい、みんな!)
ロス: Hi. So uhm... How was dinner? (はーい。それで、その… ディナーはどうだった?)
レイチェル: Oh, it was great. Mark is so sweet. (あぁ、最高だったわ。マークってとっても優しいのよ。)
ロス: (speaking without pause, agitated) Oh, yeah? Yeah? I wonder why? What could that smarmy letch possibly want? ([止まることなくしゃべる、イライラした様子で] あぁ、そう? どうしてなんだろうね? あのゴマすりのスケベが欲しいものって何があるんだろうなぁ?)
レイチェル: Oh, Ross. Come on. He is happily married. His wife just had twins. (あぁ、ロス。やめてよ。彼は幸せな結婚をしてるのよ。彼の奥さんはちょうど双子を産んだところなの。)
ロス: Should we send something? (僕たち(彼にお祝いとして)何か送った方がいいかな?)
チャンドラー: How did the job stuff go? (仕事の件はどうなった?)
レイチェル: He offered me one. (マークは仕事をオファーしてくれたの。)
チャンドラー: That's great! (それはすごい!)
ロス: Congratulations! (おめでとう!)
レイチェル: I know, it's amazing. It's amazing. It's so much better than what I had at Ralph Lauren. The money is great... (そうなの、素晴らしい、素晴らしいわ。ラルフ・ローレンでの仕事よりもずっといいの。お給料もすごいし…)
ロス: Can we, can we just stop for a second? Who said something better would come along, huh? You didn't believe me. I told you everything was gonna work out. (gasps) You know what? This calls for a bottle of Israel's finest. (ちょっと話を中断していい? もっといいことが起こるって言ったのは誰だったかなぁ? 君は僕を信じなかったけど。僕が君に言っただろ、すべてはうまくいくって。[息を呑む(注:ここでは「息を呑む」と同時に、”そうだ!”と何か思いついた様子で指を鳴らしている)] ねぇ? これはイスラエルの最高級(シャンパン)の出番だよ。)
レイチェル: The job is in Paris. (they all stare at each other) (その仕事はパリなの[職場がパリなの]。[みんな(動揺した様子で)お互いを見つめ合う])

ディナーは最高だった、と嬉しそうなレイチェルに、マークへの嫉妬心全開のロスは、マークの悪口を言っています。
What could that smarmy letch possibly want? の smarmy は「お世辞たらたらの、おべんちゃらを言う、ごますりの」。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
smarmy [adjective] : (disapproving) polite in an insincere way that you do not like or trust
つまり、「(非難的な表現) 好まない、または信用できないような不誠実(偽善的)な様子で礼儀正しい」。
悪口のニュアンスで、「丁寧なんだけど、何かいけすかない」と感じるような様子だということですね。
letch は lech とも綴りますが、「好色な男、スケベ」という意味。
lecher も同様の意味で、LAAD では、lecher と lech が同じ項目で出ています。
lecher also lech : [noun, countable] (disapproving) a man who is always thinking about sex or trying to get sexual pleasure
つまり、「(非難的な表現) いつもエッチのことばかり考えている、または性的快楽を得ようとしている男性」。

smarmy letch は、どちらの単語も disapproving ですし、「ぱっと見、丁寧で親切そうに見えるけど、何かいけすかない、あのスケベ」みたいな意味ですから、ロスがマークに対してどれほどのヤキモチを妬いているかがよくわかりますよね。
What could that smarmy letch possibly want? は、「あのゴマすりスケベは何を欲しいと思ったりするんだろうなぁ?」のようなニュアンスですから、そのように表現することで、「下心のあるあいつは、君の身体を狙ってるに決まってるよ」ということを暗に言わんとしていることがわかります。

帰ってくるなり、マークの悪口を言いまくるロスに、レイチェルは「ロス、やめてよ」と言って、「彼は幸せに結婚してるのよ。彼の奥さんはちょうど(つい最近)双子の赤ちゃんを産んだばかりなの」と説明します。
その話を聞いたロスは、しばらく沈黙した後で、急に態度をコロッと変えて、「僕たち何か送るべき?(送った方がいいかな?)」みたいに言っていますね。
「双子が生まれたばかりという彼に、出産祝いとして何か送ってあげようか?」と言ったことになりますので、それまで猛烈な嫉妬モードだったのにもかかわらず、マークが幸せいっぱいの結婚生活を送っていると知った途端に、その嫉妬の気持ちが一気になくなった、ということを示していることになります。

チャンドラーが「仕事の件はどうなった?」と尋ねると、レイチェルは「彼は私に one (= a job) をオファーしてくれた」→「仕事を提供してくれた」と言うので、フレンズたちは口々にお祝いの言葉を述べています。
so much better than what I had at Ralph Lauren は、「私がラルフ・ローレンで持っていたものよりも、ずっと良い」ですから、与えられる仕事内容がもっと良いものとなる、と言っていることになります。
お給料もいいし、、と言いかけたところで、ロスは、「ちょっと話を止めていい?」みたいに言って、レイチェルの話を全て聞く前に、「ほら、僕がいいことあるって言ったろ?」と、自分はこんな風に最終的に良い結果となることを見越していた、僕の言った通りになった、ということを自慢げに語り始めます。
Who said something better would come along は、「何か良いことがやってくるだろうと言ったのは誰かな?」ということで、「そう言ったのは誰だったかな?」と言葉にすることで、それを予言したのは僕だった、ということをアピールしている感覚になります。
You didn't believe me. は、「僕は確かにそう言ったのに、君はそれを信じなかったよね」。
work out は「うまくいく」ですから、I told you everything was gonna work out. は「僕は君に言ったよね、すべてがうまくいく(ことになる)って」になります。

This calls for a bottle of Israel's finest. について。
finest は fine 「素晴らしい、上等の」の最上級。
「イスラエルの最高級のボトル」ということですが、これは今回のエピソードのアドブレイク前のシーンで、「終身在職権を得た!」という嬉しい出来事があったロスが、手にシャンパンを持ちながら、セントラルパークに入ってきたシーンの流れから来ています。

そのシーンでは、
ロス: Hey! What--? What's this? (showing the bottle) Well, it's a, it's a bottle of champagne. Why is this here? (やぁ! これは何かな? [ボトルを見せながら] シャンパンのボトルだ。どうしてこれがここにあるのでしょう?)
その後、チャンドラーがそのシャンパンのラベルを見て、
チャンドラー: Ooh! Israeli champagne. And it's vanilla! (あぁ! イスラエルのシャンパンだ。しかもバニラ(味)だ!)
ロス: I got tenure. I didn't win the lottery. (僕は終身在職権を得た。(けど)宝くじには当たってない。)
というやりとりもありました。
「シャンパンと言っても(フランス産とかじゃなくて)イスラエル産で、しかも味はバニラだって?」というチャンドラーの言い方から、そのシャンパンにケチを付けていることがわかりますし、それに対する「僕は終身在職権を得たんであって、宝くじに当たったわけじゃない」というロスの言い方からも、「宝くじに大当たりしたんじゃないんだから、高価なシャンパンは僕には買えないよ」と言っていることもわかります。
「ロスは終身在職権をフレンズみんなで祝おうと、イスラエルのシャンパンを持ってきた。けれどそのシャンパンはそれほど高価なものではなかった」ということで、しかもその時には、「レイチェルはラルフ・ローレンをクビになったという悪いニュースがあった」というタイミングだったため、一応、みんなグラスに入れて一口ずつ飲んだものの、「お祝いのシャンパン」としてちゃんと機能しないまま終わっていた、という状態でした。
一口飲んだフレンズたちも、みんな「何これ、まずい」という顔をしていたので、やっぱり高級品と呼べる代物ではなかったようでしたが、その「お祝いするためにせっかく買ったのに、役に立たないまま残っている」そのイスラエル産のシャンパンを、今こそ飲んでお祝いしようよ、と思いついたということです。
「イスラエル(産)の最高級品」のように、産地を限定した上で最上級にすることで、「そこで作られたシャンパンとしては上物」のように言ってみせたわけですね。
A call for B は「A が B を呼ぶ、求める」ですから、「このことがイスラエルの最高級シャンパンを求める」→「今この時こそ、イスラエルの最高級シャンパンの出番だ」と言っていることになります。

ロスが「ほら、僕が言った通りになったろ!」と一人でまくし立てている時、レイチェルは何とも言えない表情をしていたのですが、そのロスの発言が一通り済んだ後、レイチェルは、The job is in Paris. だと説明します。
「(オファーされた)その仕事はパリにある」→「その仕事の職場はパリになる」ということですね。
「新しい仕事、それも前よりいい仕事が見つかって、おめでとうー!」と大喜びだったフレンズたちも、「パリ」と聞いて動揺が隠せません。
この後のエンドクレジットでは、ジョーイが8歳の女の子マッケンジー(ダコタ・ファニング)から、電話で俳優についてのアドバイスを受けている、というコメディっぽいシーンがあるため、少し救われた感はありますが、最終話まであと4話、この先の怒涛の展開を予感させるエンディングになっていると思います。


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posted by Rach at 16:35| Comment(0) | フレンズ シーズン10 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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