2016年07月19日

強い音を意識するリスニングをセミナーで行います

7月22日(金)開催の枚方T-SITEでのセミナーでは、リスニングの際に意識すべき「音」についていろいろ語らせていただくつもりにしています。
セミナーでは、フレンズ1-7(停電の話)を教材として使って、「DVD英語学習法」の「はしょる3段階」の実演(デモ)を行います。
はしょる3段階は、
第1段階 英語音声・字幕なし (=テスト)
第2段階 日本語音声・日本語字幕 (=答え合わせ)
第3段階 英語音声・英語字幕 (=調べる)
という流れになっています。

第1段階では、ネイティブが見ているのと同じように「字幕を出さずに、英語音声だけで見る」ので、初見の場合は「何を言っているのかわからない」という感想を持たれる方がほとんどだと思います。
そういう「容赦のない本物の生きた英語」を味わっていただいた後、第2段階で日本語にして見ることで、一気に内容と掴むと共に、「第1段階で見た時に、どこがわかって、どこがわからなかったか」ということを感じていただけるはずです。
そして最後の第3段階で、英語字幕を表示させて、各セリフの意味を確認していきます。
直訳するとこういう意味になるから、日本語っぽく訳すとそうなる、という説明や、出て来た文法事項の解説を行うことで、生きた英語を紐解き、理解する方法を示します。

第3段階で私が行う説明は、私がいつもブログでやっていることと同じで、その辺りは「ブログの実況中継」みたいな感じになるわけですが、文字で書いているブログと大きく異なるのは、セミナーでは「実際に音を聞いた後、それに対する説明を、私が声で説明できる」という点です。
音に関する話では、文字で伝えられることに限界があり、説明もくどくどと長くなってしまいますが、実際にセミナーという1つの会場で皆さんに英語の音を体感してもらった後で、その中のどこに意識を向けるかということを文字ではなく音で説明できるということが、セミナーの利点だと思うのですね。

私は拙著の中で、リスニングを伸ばすコツとして、「すべての音を聞き取ろうとせず、強く発音された「内容語」に重点を置いて聞く」ということを述べています。
日本人にとって、ネイティブの英語、特にドラマや映画のセリフは「速すぎて聞き取れない」という意識を持ってしまいがちです。
ですが、ネイティブの英語を聞き取るためのコツは、「あの速さについていって、一言一句聞き漏らさないようにしよう」ということではなく、「ネイティブがあのスピードで話す中で、大きく強く発音された単語をその語順のまま受け止める」ことが大切になってきます。

英語は強弱とリズムが何より大切な言葉です。
伝える内容として重要な言葉(内容語)が強く発音されることで、強弱のリズムが生まれます。
さらには、セリフのような口語の場合は、主語や be動詞の省略も多く、英語資格試験のナレーションよりもさらに強弱が強調されたものとなっています。
ネイティブが省略する部分は、「なくても問題ない、なくても意味が通じる」から省略されているわけで、小さく速く発音されている部分も同様です。
そういう「小さく速く」発音されている部分も何とか聞き取ろうと頑張るのではなく、内容を伝える大事な部分をしっかり聞き取る意識に変えていただけたらと思っています。
He's が、He is なのか、He has なのかがわかるのは、内容から自ずとそう判断されるということで、音の違いではありません。
それと同じことで、「小さく速く」発音されている部分は、音がよく聞き取れなくても、話の流れと内容から判断できることがほとんどです。

第1段階で見てみた時に、「全然聞き取れない、わからない」と感じた方には是非、「どの部分が聞き取れていればわかったのか」ということを具体的に感じていただきたいと思っています。
速さに怯えるのではなく、「強い音を待ち構える」意識でリスニングしていただきたいと思うのですね。

シットコムには笑い声が入るので、ジョークの笑いどころがわかるという利点があるのですが、その「笑い声が入る箇所」をさらに意識することで、「ネイティブがどの単語を聞いた時点で、セリフの面白さを認識したか」ということもわかります。
途中までは何の話をしているのかよくわからないけれど、ある単語が出てきたことで、「そういう意味だったのか!」と気づけて笑える、という仕組みですね。
ネイティブと同じタイミングで笑えるようになる、ということが、ネイティブが話す語順そのままで意味を受け止め、理解できていることの大きな証明となります。
「ネイティブもこの時点ではまだ何のことか気づいていませんが、この単語を聞いた直後に爆笑が起こっていますよね」というような説明は、音を共有しているセミナーでなければできません。

英語のセリフの面白さは、書かれた英文を訳すことでもかなりの部分は伝わりますが、やはり「音として発せられたセリフを理解できた時」に、その本当の面白さがわかるのだと思います。

「英語が速すぎて聞き取れない」と日頃お悩みの方には是非、「英語を理解するための音の聞き取り」を体験していただきたいと思っています。

7月22日のセミナー、いよいよ今週金曜日となりました。
HIRAKATA T-SITE : 【イベント】海外ドラマDVDで英会話を学ぼう
皆様と一緒にフレンズの生きた英語を楽しみながら、楽しく効果的に英語を学ぶ方法をお伝えさせていただくのを、心から楽しみにしています♪


P.S. 「フレンズ解説記事」は、今日、この下に(1つ前の記事として)投稿しています。


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posted by Rach at 15:40| Comment(0) | セミナー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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