2016年07月21日

ファイナルにもやはり登場のあの人 フレンズ10-15その4

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郊外の家を買うことに決めたチャンドラーとモニカでしたが、購入予定の隣の家も売りに出ていると知り、買った後で後悔しないで済むよう、隣の家も見学することにします。
[Scene: house next to the one the Bings are moving into. Chandler and Monica knock, a lady opens the door.]
ビング夫妻が引っ越す予定の家の隣の家。チャンドラーとモニカがノックすると、ある女性がドアを開ける。
モニカ: Hi. We're buying the house next door, and we were wondering if we could just take a look around. (はーい。私たちは隣の家を買う予定で、ちょっと(この家の中を)見せてもらえないかなぁと思ってたんですが。)
女性: Oh, sure. I'm showing it to someone else right now, but please, look around. (あぁ、もちろん。たった今、別の人に家を見せているところなの。でも、どうか、見て下さいな。)
モニカ: Thanks. (ありがと。)
チャンドラー: I feel like we're cheating on our house. And if we're gonna cheat, shouldn't it be with like a hot, younger house, that does stuff that our house won't do? (俺たちの家に隠れて浮気しているような気がするよ。それでもし俺たちが浮気するのなら、セクシーでもっと若いような家とすべきじゃない? 俺たちの家がしてくれないようなことをするような家とさ。)
モニカ: Ours is so much better! This living room is smaller, the dining room looks like a cave! What a hole! (私たちの家の方がずっといいわ! この居間は(うちのより)小さいし、ダイニングは洞穴(ほらあな)みたい! なんて、ひどい住まいなの!)
女性: So, what do you think? (それで、どう思われますか?)
モニカ: Love it! (大好きです[最高です]!)
女性: Well, we already have one offer on it. I think the lady upstairs is going to make another one. (それで、この家にはすでに1件申し込みがあります。上の階にいるその女性も、申し込んでくれると思います。)
モニカ: They could be our neighbors. What are they like? (その人たちが私たちのご近所さんになる可能性があるのね。その人たち、どんな感じですか?)
女性: Oh, the woman upstairs is very nice. She and her husband have two kids. He's on Wall Street, and she's a-- (あぁ、上の階にいる女性はすごく素敵ですよ。彼女とご主人には二人の子供がいます。彼はウォール・ストリートに勤めてて、彼女は…)
ジャニス: Oh...my...God! (オー、マイ、ゴッド!)
(Chandler and Monica are speechless).
チャンドラーとモニカは言葉を失う。
チャンドラー: (to Monica): Sure. ([モニカに] もちろん(そうだよね)。)

We're buying the house next door の the house next door は「隣の家」ということ。
next door を直訳すると、「隣のドア」ということで名詞のように見えますが、the house next door の next door は副詞で「隣に(ある)」という意味になります。
副詞なので、the house next door のような語順になっているわけですね。
名詞の前に付く形の形容詞にする場合は、our next-door neighbors 「隣の人、隣家の人」のように、next-door とハイフンがつくことになります。
副詞の next door については、LAAD (Longman Advanced American Dictionary) で、以下のように説明されています。
next door : [adverb] : in the house, room etc. next to yours or someone's else's.
例1) The boy next door cuts our grass for us.
例2) The Garcias bought the house next door to my mother's.

つまり、「自分、また他の別の人の隣の家や部屋の中」。例文1は、「隣の家の少年は私たちのために草を刈ってくれた」。例文2は、「ガルシア一家は、私の母の隣りの家を買った」。

the boy next door というと、アリー my Love (Ally McBeal)の挿入歌の Neighborhood という曲を思い出します。
Here's a photo I've been looking for
It's a picture of the boy next door
という歌詞で、アリーの幼なじみであるビリーをイメージする歌として、劇中で流れていました。
この曲のおかげで、the boy next door という語順にはなじみがあるため、the house next door という表現も私にはしっくりきます。

we were wondering if we could... は「私たちが〜できるかどうかなぁ、って思っていたんですが」という感覚で、過去進行形を使い、「〜できたりするかなぁ、って思っていた」と表現することで、遠慮がちに自分の希望を述べることができます。

女性が、「たった今、この家を他の人に見せているところだけど、どうかご覧になって」と言うので、二人はこの家を見ることになります。
cheat は「だます」という意味で、cheat on の形を取ると、「(配偶者などに隠れて)浮気をする」という意味になります。
ですからチャンドラーは、「買う家を決めたつもりなのに、その隣家をこうして見学に来ている」ことを、「自分が決めた家に隠れて、別の家と浮気してるみたいな気分だ」と言っているわけですね。
そのように「他の家に浮気している」みたいに言った後、その浮気ネタでさらにジョークを言っています。
And if we're gonna cheat, shouldn't it be with... は、「もし俺たちが浮気することになるのなら、その浮気は…との浮気であるべきじゃないか?」というところですね。
「どうせ浮気するのなら、こういう相手と浮気すべき」と言っているわけで、その相手の内容として、「例えば、セクシーでもっと若い家、俺たちの家がしないようなことをする家」と表現しています。
浮気に例えた流れで、浮気相手はどうせなら「若くてピチピチしてセクシーで、今の恋人がしてくれないような(エッチな)ことをしてくれる人」がいいんじゃないかな? と言ってみせたわけですね。
家の話なのに、まるで「人間との浮気」みたいに、理想の浮気相手を語っている面白さになります。

隣の家を見学しながら、モニカは「私たちの家の方がずーっといいわ!」と言います。
そして、「こっちのリビングの方が小さいし、ダイニングは洞穴(ほらあな)・洞窟(どうくつ)みたいに見える」と言った後、勝ち誇ったように、What a hole! と言います。
hole はご存知「穴」ですから、話の流れ的にも悪口のニュアンスで使っていることはわかりますね。
このニュアンスについては、研究社 新英和中辞典の以下の説明がわかりやすいと思います。
hole
1. (ウサギ・キツネなどの)巣穴
2. 《口語》 (穴のように小さく)むさくるしい家、ひどい住まい

「巣穴」という意味があることから、「まるで巣穴のような、ひどい住まい」という意味になるわけですね。
LAAD では、
hole : UNPLEASANT PLACE (informal) a place for living in, working in etc. that is dirty, small, or in bad condition
例) I have to get out of this hole.

つまり、「不愉快な場所 (インフォーマル) 汚い、小さい、または悪い状況にある、(その中に)住むため、または(その中で)働くための場所」。

そんな風にこの家の悪口を言いまくっている時、この家の案内人である女性がモニカたちに「それで(この家を)どう思います?」と尋ねます。
腕組みしてそう尋ねた様子からも、モニカが言っていた悪口が彼女に聞こえていただろうことがわかりますね。
悪口を聞かれて、しまった、と思ったらしいモニカは、Love it! を「ラーヴ」を強調して言い、横にいるチャンドラーは、両手を寄せてサムアップしています。
Love it! は、We love it! ということですが、わかり切った主語である we を省略して、この文章の一番のポイントとなる動詞の love を強調したセリフとなります。

女性は、「この家にはすでに1件の申し込みがあります。上の階にいる女性ももう一つの(新たな)申し込みをすると思います」と言います。
申し込みしそうな女性が今、上の階で見学中ということなので、モニカは「その人たちは私たちのご近所さんになる可能性があるわ。その人たちってどんな感じ?」と尋ねます。
What are they like? のような「be動詞+like」は、「〜のようである」ということですから、その人たちの人柄や雰囲気などを尋ねる感覚になります。
be動詞の部分を look にした形の、look like なら「見た目はどんな感じですか?」を尋ねる質問になりますね。

He's on Wall Street. は「(上の階で見学中の女性の)ご主人は、ウォールストリート(ウォール街)にいる」ということで、Wall Street は、ニューヨーク証券取引所(New York Stock Exchange, NYSE)がある、ニューヨークの金融街ですから、「金融関係の仕事をしている、証券マンである」と言っていることになります。
女性がそんな説明をしている時、背後から声が聞こえるのですが、「オ」という声が聞こえた瞬間に、その人物が誰だかわかってしまいますね^^

待ってました! という感じのジャニス登場で、観客からも歓声が上がっています。
あまりのことにショックで言葉もないチャンドラーとモニカの様子は、ト書きの speechless という表現がぴったりですね。

しばらーく言葉が出てこなかった二人ですが、かなりの間(ま)の後、チャンドラーが静かな口調で Sure. と言うのが面白いです。
Sure. という言葉は「もちろん。そうだよね」という意味で使われる言葉ですが、この部分、DVDの日本語字幕では「来たか」と訳されていて、そういうニュアンスが当たっているな、と思いました。
この日本語は「やっぱり来たか」というところでしょう。
「この家を買おうとしている別の女性がいるんです」みたいな話の流れで、ここで誰かが登場するとしたら、それはやっぱり、くされ縁であちこちで遭遇してしまうジャニスその人なんだよね、みたいに、あきらめの気持ちを込めて、「やっぱりジャニスだったか」と述べた感覚が、驚きもせず淡々と述べた Sure. に込められていると言える気がします。

ちなみに、ジャニスは、レギュラーのフレンズ6人に対して、準レギュラーと言えるキャラクターですが、フレンズ6人以外で、全てのシーズンに出演したことがあるのは、ジャニス、ガンター、ゲラー夫妻(ロスとモニカの両親)の4人だけとなっています。
Wikipedia 英語版 : List of Friends characters ; Recurring guest stars に、何度も登場するゲストキャラの一覧表があって、そのキャラがどのシーズンに登場したかが、一見してわかるようになっています。
それを見ても、全シーズンに出演しているのはその4人だけであること、中でもガンターの出演150回が断トツに多いこともよくわかりますね(ガンターはセリフがなくても、セントラルパークの背景の中によく映り込んでいますからw)
次いで、ジャック・ゲラーの20回、ジュディ・ゲラーとジャニスが並んで19回となります。

長くなってしまいますが、「ファイナルシーズン、ジャニス登場記念!」といたしまして、過去のジャニスの出演エピソードについて、以下に簡単に説明しておきますね。

1-5: チャンドラーはジャニスと別れようとするが、なかなかうまく行かない。フィービーの助けで無事別れられる。
1-10: チャンドラーは大晦日に一人でいることができなくて、パーティーにジャニスを呼んでしまう。
1-14: ジョーイがセッティングしたダブルデートに来た相手がジャニスだった。
2-3: ヘッケルさんが孤独に死んだことにショックを受け、チャンドラーは元カノのジャニスに電話してしまう。現れたジャニスは他の男性との間の子供を妊娠中だった。
2-24 から 3-8: チャンドラーがある女性とインターネットで惹かれ合う。実際にその女性と会う約束をしたら現れたのはジャニスだった。現在の夫と離婚協議中のジャニスと、チャンドラーはラブラブになるが、3-8 でジャニスが夫と復縁を考えていると知って、チャンドラーは身を引く。
4-15: ジャニスと偶然再会してしまったチャンドラーは、イエメンに転勤すると嘘をつく。
5-12: 元妻のエミリーが再婚すると知ってショックのロスは、ジャニスと関係を持ってしまう。
6-17: チャンドラーとモニカは、バレンタインに手作りのものを交換する約束をするが、チャンドラーはすっかり忘れていて、見つけたカセットテープをプレゼントとして渡すが、それは昔、ジャニスがチャンドラーのために作ったテープだった。(ジャニスは声のみの出演。それでもインパクト大でした^^ )
7-7: モニカはジャニスと偶然出会い、チャンドラーと結婚することをしゃべってしまう。
8-23 から 8-24: レイチェルが分娩室にいる時に、入ってきた妊婦がジャニスだった。
9-21: チャンドラーとモニカが不妊検査を受けに行った病院に、ジャニスも来ていた。
10-15: 今回のエピソード。チャンドラーとモニカが買う予定の隣りの家をジャニスが購入予定。

これを見るとわかるように、「思いがけないところでばったり出会ってしまう」というパターンが多いですね。
今回のような、「ちょっと登場をもったいつけたように、誰かが前振りでその人物のことを説明してからの〜」という流れは、ジャニス登場の典型的なパターンだと言えるでしょう。
ファイナルシーズンでもそろそろ出てくるはず、というファンの期待を裏切らなかったことで、観客も大喜び。うっとうしいんだけど憎めない、愛すべきキャラクターですね。


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posted by Rach at 16:56| Comment(10) | フレンズ シーズン10 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
>next door を直訳すると、「隣のドア」ということで名詞のように見えますが、
>the house next door の next door は副詞で「隣に(ある)」という意味になります。

えっ!副詞で名詞を後ろから修飾するの?

で、Forestの副詞を調べたら、「時や場所を表す副詞が名詞を後ろから修飾する。」という項目があり、
コズミカでも next door 【副】隣家に、隣に で、例文として the people next door 隣家の人々
とありました。

副詞が名詞を修飾することがあるとは知らなかったです。

ジャニス登場くらいにびっくり(笑)

いよいよ明日セミナーですね。申し込んでます。
楽しみです。(^^)

では。
Posted by aki-kiyo at 2016年07月21日 22:56
aki-kiyoさんへ
温かいコメントありがとうございます!
まずは「next door は副詞」の件、文字で the house next door という形を見ると、一見不思議な感じがしてしまいますよね。そこで辞書を調べると「副詞」と出ていて、文法書ではそのように「場所を表す副詞が名詞を後ろから修飾する」と説明されているのを見て、へぇ〜と納得し、記憶に残る、、というのが、まさに英語学習ですよね。
ジャニス登場と同じくらいびっくりしていただけて良かったです。きっと vividly に記憶に残ってくれると思うので^^

そして、そして、セミナーにお申込み下さったこと、本当に本当にありがとうございます! とても光栄で嬉しいです(^^)
これまでにたくさんの温かいコメントを下さったこと、拙著をお読みいただきブログに感想をお寄せ下さったこと、私の解説手法を「鋼で出来た芋づる」(!)と表現して下さったこと、などなど、お礼を申し上げたいことがたくさんあります。今日セミナーで実際にお会いして、直接お礼の言葉をお伝えできるのを楽しみにしていますね(^^)

aki-kiyoさんを始めとする参加者の皆様に楽しんでいただけるセミナーになるよう、精一杯頑張ります!
どうかお気をつけてお越し下さいませ。お会いできるのを心から楽しみにしています♪♪
Posted by Rach at 2016年07月22日 11:39
こんにちは。

昨日は有意義なセミナーをありがとうございました。m(_ _)m

シーンの切れ目ごとにはしょる3段階を進めていく方法。
Rachさんが実際にやってらっしゃるようにデモで再現していただきとても参考になりました。

また参加者の方々からの質問で「直訳はどの程度に?」に「くどいくらい」とか
英語字幕と日本語訳等を入力したエクセルファイルを見せていただいたりと、
とても興味深かったです。

お声がけできればいいなとセミナー終了後に思い切って話しかけたところ、
過分なお礼の言葉をいただき、又ご著書にサインをいただいたりとうれしかったです。(^^)

今回は南海電鉄利用でりんくうタウン駅まで、そこから車で約40分程。
自宅には日の変わらないうちに無事戻ることができました。(笑)

それで質問なんですが「場所を表す副詞が名詞を後ろから修飾する」件です。

文法書や辞書で確認してそのような用法があると納得なのですが、
さて名詞を形容詞で修飾する場合とニュアンスがどう違うのだろう?
という疑問がわいてきます。

隣家の人を英訳する場合、たいていは our next-door neighbors にすると思うんですよ。
副詞で名詞を修飾するというのはかなりまれなんじゃないかという思いがあります。

our next-door neighbors ではなく、the house next door と表現したことでなにか
ニュアンスの違いがあると思うのですが、その違いがわからないんです。(汗)

Rachさんはどう思われますか?

よろしくお願いします。

Posted by aki-kiyo at 2016年07月23日 11:44
aki-kiyoさんへ
こんにちは。こちらこそ昨日は拙セミナーへのご参加ありがとうございました!
セミナーの内容について、参考になった、興味深かったと感じていただけたこと、とても嬉しいです。
また、セミナー終了後にご挨拶下さったこと、本当にありがとうございました! 以前にもセミナーにご参加下さったのに、今回もまたこうして来ていただけたこと、本当に光栄に思っています。夜のセミナーにもかかわらず、和歌山からご参加下さったこともとてもありがたく、そのことを是非直接会ってお礼申し上げたいと思っておりましたので、お話できたこと本当に嬉しかったです♪

そして、さっそくのご質問もありがとうございます。形容詞+名詞で良さそうなものなのに、the house next door のような「名詞+副詞」という形を取る、というのは、考えてみると不思議ですよね。

私の手持ちの文法書にも、その違いの説明については載っていないようです。よくわからないので、原点に戻るつもりで、英英辞典を調べてみますと、形容詞と副詞の語義は、それぞれ以下のようになっていました。

next-door [adjective] : relating to the room, building etc. that is next to yours
next door [adverb] : in the house, room etc. next to yours or someone else's

形容詞の方は、「自分の(部屋や建物の)隣の部屋や建物に関する・関係・関連している」。
副詞の方は、「自分、または他の別の人の隣の家や部屋の中」。

the room next to yours 「自分の隣の部屋」という説明部分はほぼ同じですが、形容詞の方は、relating to (the room) で、副詞の方が in (the room) と説明されているところが「違い」なのかなぁ、という気がします。
ここからは単なる私の推測なのですが、形容詞の方は、「隣の」という関係性を述べていて、副詞の方は「隣にいる、隣にある」という「いる場所、存在する場所」と指している感覚になるのかなぁ、と。
意味としてはどちらも「隣の部屋」のような日本語訳となり、内容としては同じなのですが、the house next door のように副詞で表現した場合には、「その家は隣にあるんだ」という「隣にある、存在する」という場所感が強く出るような気がするのですね。
例えば、the house in the wood 「森の中にある家」という表現をした場合には、頭の中に「森の中に存在する家」がイメージされていると思うのですが、それと同じ感覚で、the house next door と表現した場合には、「隣に位置する場所にある」という場所のイメージが頭に描かれているのかなぁ、と。形容詞で next-door+名詞にした場合には、「隣の」という関係性は述べているけれども、頭の中には「場所」のイメージは浮かんでいない、ということなのかなぁ、と。

特に根拠があるわけではないので、私のイメージに過ぎませんが、場所を強くイメージした場合には副詞で、関係性を述べた場合には形容詞になる、というのが今の私の推測になります。

これはなかなか興味深いお話なので、引き続き考えてみます。また何か思いついたことがあれば、こちらのコメント欄に追記で書かせていただくことにしますね。

昨日はいろいろお話させていただけて、本当に嬉しかったです(^^) これからもどうかよろしくお願いいたします。ありがとうございました!!
Posted by Rach at 2016年07月23日 18:15
おはようございます。

早速のご返事、ありがとうございます。

>私の手持ちの文法書にも、その違いの説明については載っていないようです。
>よくわからないので、原点に戻るつもりで、英英辞典を調べてみますと、
>形容詞と副詞の語義は、それぞれ以下のようになっていました。

なるほど。英英辞典の語義から違いを類推する・・・
私も時々英英辞典を使うことがありますけど、そんな風に使ったことなかったです。

>ここからは単なる私の推測なのですが、形容詞の方は、「隣の」という関係性を述べていて、
>副詞の方は「隣にいる、隣にある」という「いる場所、存在する場所」と指している感覚になるのかなぁ、と。

例えば「中村さんは私の隣です。」は関係性、
「中村さんの家は私の隣です。」は位置という感じですね。

>例えば、the house in the wood 「森の中にある家」という表現をした場合には、
>頭の中に「森の中に存在する家」がイメージされていると思うのですが、
>それと同じ感覚で、the house next door と表現した場合には、
>「隣に位置する場所にある」という場所のイメージが頭に描かれているのかなぁ、と。
>形容詞で next-door+名詞にした場合には、「隣の」という関係性は述べているけれども、
>頭の中には「場所」のイメージは浮かんでいない、ということなのかなぁ、と。

とても分かりやすいご説明で、おそらくそうに違いないですね。
このあたり、日本語に堪能な英語ネイティブさんに訊いてみたい気もしますね。

では。
Posted by aki-kiyo at 2016年07月24日 08:51
aki-kiyoさんへ
こちらこそご丁寧なお返事ありがとうございます。

英和辞典で同じような訳語になっている場合には特に、英英辞典で「基本的な意味」を確認してみるのが有効だという気がするのですね。
上のコメント欄に書いたことは、あくまで私の推測に過ぎないのですが、賛同していただけてとても嬉しく思います。日本語に堪能な英語ネイティブさんならどう説明されるのか、私も気になります^^

the house next door という語順、気になりますよね、という話から、aki-kiyoさんにご質問いただけたことで、形容詞と副詞のニュアンスの違いにまで話を広げることができました。興味深いご質問、ありがとうございました!(^^)
Posted by Rach at 2016年07月24日 19:19
Rachさん、こんばんは。

「場所を表す副詞が名詞を後ろから修飾する」が最近気になり出しまして、
次の3文もそうだと思うのですが念のためRachさんにご確認をお願いしたいです。

@ You hear those other rats over in Test Group B?

あっちのテストグループBのラットたちの音が聞こえるだろ?

A I keep gettin' this diet of junk food and stuff high in saturated fats.

ジャンクフードと飽和脂肪がいっぱいの食べ物ばかりをもらっている。

B I am not discouraged, because every wrong attempt discarded is another step forward.

私は落胆してはいない。なぜなら、失敗に終わった試みはすべて、次への新たな一歩になるからだ。


@は over が副詞で前の rats を修飾している。(あっちのラットたち)

Aは high が副詞で前の stuff を修飾している。(<飽和脂肪において>高くに位置する物)

Bは forward が副詞で前の step を修飾している。(前の方へのステップ)


いかがでしょうか?ちょっと自信あるねんけど(笑)


尚、出典は、@Aは「AFN最強の生英語リスニング」という本のP.38から、
      Bは「杉田 敏・選 英語金言カレンダー2010」の7月28日からです。

よろしくお願い致します。
Posted by aki-kiyo at 2016年07月28日 22:07
aki-kiyoさんへ
コメントありがとうございます。「場所を表す副詞が名詞を後ろから修飾する」件について、一緒にいろいろと考えていただけてとても嬉しいです(^^)

挙げて下さった例文は、どれも当てはまっていると思います。
その3つの中で特にわかりやすいのが、forward かもしれませんね。

forward は形容詞として、a forward movement 「前進」という形で使うことができますが、挙げて下さった例文の another step forward と同様、a step forward のように、a step という名詞を後ろから修飾する副詞の形でも使えることになります。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) でも、
forward [adverb] (副詞)の例文の中に、
Negotiators are trying to find a way forward in the peace talks.
というものが出ていました。
「交渉者は、和平交渉において、前に進む(前進の)方法を探そうとしている」ということですよね。

いろいろな事例を探して下さったこと、感謝しております。ありがとうございました!
Posted by Rach at 2016年07月29日 18:08
早速のお返事、ありがとうございます。

>挙げて下さった例文は、どれも当てはまっていると思います。

よしっ!(^0^)/

こうしてみると副詞で修飾されてる名詞というのは結構ありますね。

7/21のコメントで私「副詞が名詞を修飾することがあるとは知らなかったです。」
と書いてますが、それまでどんな解釈の仕方をしていたんだろう・・・(^^;)

@ over は前置詞かな?前置詞が2つ続くって・・・おかしくないよな・・・
A high は形容詞かな?それだと high stuff になるんとちがうか?まぁええか・・・
B forward は副詞かな? is forward の間に another step が割り込んでる・・・

こんな感じ。たぶん雰囲気でイメージしてたんでしょうね。(汗)

それでもそんなに外れのイメージではないから
「時や場所を表す副詞が名詞を後ろから修飾する。」なんて分析的に
読む必要はないんじゃないかという考えもあると思うけど、
やっぱりわかった方がすっきりします。

車のフロントガラスの汚れをガソリンスタンドのお兄さんに綺麗に
拭き取ってもらった後みたい。(笑)

Rachさんの記事のおかげです。
ありがとうございました。m(_ _)m

では。
Posted by aki-kiyo at 2016年07月29日 21:13
aki-kiyoさんへ
ご丁寧なお返事ありがとうございます。
「綺麗に拭き取ってもらった後」のようなすっきり感♪ を感じていただけたのなら良かったです(^^)

私も「時や場所を表す副詞が名詞を後ろから修飾する」という事項をこれまで特に意識したことはなかったように思います。
the house next door の next door が「副詞に見えない副詞」だったせいで、ちょっと話を膨らませてみたのですが、aki-kiyoさんのおかげで、そこからいろいろと話を発展させることができました。
こちらこそありがとうございましたm(_ _)m
Posted by Rach at 2016年07月31日 17:07
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