2016年08月02日

あなたなしでは素晴らしいことは起きなかった フレンズ10-16その2

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仕事でパリに転勤になるレイチェルに対して、今夜はさよならパーティーが開かれています。
レイチェルはフレンズ一人一人を別室に呼んで、さよならを言っています。
まずはフィービーが呼ばれて、次にモニカが呼ばれます。
[Scene: The guest bedroom. Rachel and Monica are talking to each other.]
客用寝室。レイチェルとモニカが話をしている。
レイチェル: Mon. Okay. I better... just say what it is I'm gonna say. None of the amazing things that have happened to me in the last 10 years, would have happened if it wasn't for you. No one has been more like a sister to me. (モニカ。いいわ。私はただ私が言おうとしていることを言った方がいいわね。もしあなたがいなければ、この10年間で私に起こった素晴らしいことは何一つ起こらなかった。あなた以上に姉妹だと思える人は他にはいないわ。)
モニカ: I know what you mean. You're like a sister to me too. (あなたの言うことわかるわ。あなたも私にとっては姉妹みたいよ。)
レイチェル: (starts crying and speaking at the same time, making it almost impossible to understand what she's saying) I don't know what I'm gonna do without you.... ([泣き始めると同時に話しているので、レイチェルの言っていることを理解するのはほとんど不可能である] あなたがいないと、私はどうすればいいのかわからない…)
モニカ: (having the same problem) You're the greatest friend I ever had. ([同じ問題(泣きながら話しているので聞き取れない)の状態で] あなたは今までで最高の友達よ。)
レイチェル: (says something that cannot be understood) ([理解できないことを言いながら])
モニカ: What? (何?)
レイチェル: I-- I-- I-- (again saying something that cannot be understood) ([私、私、私… [また理解できないことを言いながら])
モニカ: That is so sweet. (they hug) (それってとっても優しいわ。[二人はハグする])
[Scene: Back to the living room. Monica and Rachel enter and hug each other. The guys see this.]
場面がリビングに戻る。モニカとレイチェルが入ってきて、お互いハグし合う。フレンズたちはそれを見る。
ロス: (to Joey) Oh, no, she took down Monica. And I'm the crier in the family. Oh, God! I could be next. Maybe she won't talk with me if it looks like we're deep in converstation. Oh, so that thing you said about the thing, it really made me think about that other thing. ([ジョーイに] あぁだめだ、モニカも落ちた[レイチェルはモニカも落とした]。そして僕は家族で一番の泣き虫なんだぞ。あぁ、なんてこった! 僕が次かもしれない。多分、僕たちが話に没頭しているように見えれば、レイチェルは僕と話そうとしないかも。あぁ、それで、君が例の件について言っていたあのことのせいで、また別のことを思い出しちゃったじゃないか。)
チャンドラー: Uh, Rach? (あのー、レイチェル?)
レイチェル: Yeah. (ええ。)
ロス: Oh, it's okay, Chandler's talking to her. (あぁ、よし、チャンドラーがレイチェルに話してる。)
ジョーイ: I really made you think about that thing, huh? (ほんとに、俺がお前にあの件のことを思い出させたんだな?)

客用寝室にモニカを呼んだレイチェルは、モニカに対してお別れの言葉を述べています。
None of the amazing things... のセリフは、とても感動的ですね。

まず、最後の部分の if it wasn't for you. について。
if it wasn't for you のような、if it wasn't for... の形は、if it were not for... とも表現されますが、「もし…がなければ、…がいなければ」という仮定法過去を使った表現。
実際には存在するけれども、もしそれがなかったと仮定したら、という意味で「現在の事実に反する仮定」であるために、仮定法過去が使われていることになります。
if it were not for... は、without... 「もし…がなければ」と言い換えることも可能です。

ちなみに文法書では、今説明したように、if it were not for という形で載っていることが多いですね。
If I were a bird などもそうですが、I や it のような単数主語であっても、was ではなく were を使うのが仮定法の原則・慣例であると説明されていることも多いですが、口語ではこのように、人称に合わせた形の、if it wasn't for... のような形で使われることもあり、今回はその典型例と言えそうですね。

次に if it wasn't for you より前の部分を見てみましょう。
長い文章ですが、None of... last 10 years までがこの文章の主語になっています。
シンプルな構造にすると、None of the things would have happened ということで、主語に否定語が入っているので、「(〜した)ことは何も起こらなかっただろう」と言っていることになります。
if... 以下と繋げると、「もしあなたがいなければ、(〜した)ことは何も起こらなかっただろう」ということになりますね。
そして things については、amazing things that have happened to me in the last 10 years だと説明されています。
「この10年間に私に起こった素晴らしいこと」ということで、「もしあなたがいなければ、この10年間に私に起こった素晴らしいことはどれも起こらなかったでしょう」と言っていることになります。
「10年間に私にはいろいろな素晴らしいことが起こったけれど、それは全てあなたがいてくれたからこそ起きた出来事だったのよ。私に素晴らしいことが起こったのはすべてあなたのおかげよ」と感謝の気持ちを述べているわけですね。

No one has been more like a sister to me. も主語に否定語が来ていますが、直訳すると、「私にとって、より姉妹のような人はいなかった」になるでしょう。
「(それ)より〜な人はいない」という比較は、今レイチェルが話しかけている相手(モニカ)との比較ですね。
「あなたよりそう感じられる人はいない」→「あなた(モニカ)は私にとって、一番、姉妹のような人だった」と言っていることになります。
「あなたより姉妹だと思える人は他にはいない」と言われたことに感動したモニカは、You're like a sister to me too. 「あなたも私にとって姉妹のようだわ。姉妹みたいよ」と返します。

その後、ト書きにあるように、レイチェルは泣き始めてしまったので、泣きながらしゃべる内容が聞いている人にはよくわからない、という状態になってしまっています。
「あなたがいないと私はどうすればいいのか…」「あなたは最高の友達よ」という二人の会話も、確かにそんなことを言っているようだな、とわかる程度ですね。

その後も言葉は続くものの、さらに大泣きになってしまい、今度は本当に聞き取れないような状態になってしまいます。
そのレイチェルのセリフの不明瞭な部分は、DVDの英語字幕では、"--seeing you every day." "--see you every day!" のように一応文字化されていますが、モニカも、"What?" と言っているように、ここは聞き取れないということで全く問題ないでしょう。
レイチェルが泣きながら、モニカが感動するようなことを言っているのは間違いないので、モニカも「何て言ってるの?」などと無粋なことは言わず、「それってとっても優しいわ」と返して、ハグすることになります。

レイチェルとモニカがリビングに戻ってきて、フレンズたちの前でハグし、それを見たロスは、she took down Monica. と言っています。
この take down は「倒す、やっつける」に近い感覚になると思われます。
DVD日本語訳では「モニカまで落とされたぞ」となっていましたが、まさにそういうニュアンスでしょう。
あのしっかり者のモニカが、あんなにボロボロに泣くところまで陥落されてしまった、というような感覚ですね。
And I'm the crier in the family. の crier は、「cry+ -er(人を表す接尾語)」ですから、「泣く人、泣き虫」。
よって、「僕は家族の中で(一番の)泣き虫だ」と言っていることになります。
妹のモニカよりも僕の方が泣き虫なんだぞ、モニカがあんなに泣いてたら、僕はどれだけ泣かされるはめになるだろう、というところですね。
「僕が次かも」と言ったロスは、Maybe she won't talk with me if it looks like we're deep in conversation. と続けます。
be deep in conversation は「会話の中に深くいる、会話にどっぷりつかっている」というような感覚ですから、「会話に熱中・没頭している、話し込んでいる」という意味。
ですから直訳すると、「多分、レイチェルは僕と話そうとしないだろう、もし僕たち(ジョーイと僕)が話し込んでいるように見えれば」→「僕たち二人が熱心に会話中のように見えれば、レイチェルは(次に挨拶をする相手として)僕を指名しないだろう」ということですね。

そう言った後、ロスは「何かしらの件でジョーイと話し込んでいる」様子を見せようとして、早速ジョーイに向かって話しかけることになります。
so that thing you said about the thing, it really made me think about that other thing. を直訳すると、「それで、君(ジョーイ)がそのことについて言ったあのことは、本当に僕に別のことについて考えさせたよ」になりますね。
英語も漠然とした thing という単語が連発していますが、別にレイチェルに内容が聞こえなくても「何かしら話し込んでいる」ことだけがわかればいいので、あえて具体的な内容ではなく、抽象的な単語を並べていることになるでしょう。

そうやって、とりあえずしゃべっている風を装っていると、レイチェルはチャンドラーを呼んだので、ロスは安心するのですが、ロスのさっきの意味不明な会話に対して、ジョーイが "I really made you think about that thing, huh?" と何だか嬉しそうに返しているのが面白いです。
ロスが言っていたのは適当に会話っぽくしただけのセリフで、thing と言っていたことはどれも特定の内容があるわけではないのですが、「その件でジョーイがあんなことを言うから、別のことを思い出しちゃったじゃないか」という言葉をそのまま受け止めて、「俺が何か言ったせいで、お前は何かを考えることになっちゃったんだな」「俺のせいでそうなっちゃったんだな」というような「俺のロスに対する影響力」のようなものをちょっと嬉しそうに語っていることになるでしょう。
ロスの発言に何も思い当たる節もないはずなのに、「俺のせいでそれを思い出しちゃったって?」と嬉しそうな顔をしているジョーイのズレ具合が、いかにもジョーイっぽい面白さだということですね。


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posted by Rach at 13:38| Comment(0) | フレンズ シーズン10 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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