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2016年08月15日

10年経つのに何一つわかってない フレンズ10-16その6

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レイチェルは他のフレンズ4人には個別にさよならを言ったのに、ロスだけさよならを言ってもらえなかったことで、ロスはレイチェルの部屋に行き、「僕らの間にはいろいろあったのに、こんな終わらせ方をするなんて信じられない!」と怒りをぶつけ、去って行きました。
それからしばらく後のシーン。
[Scene: Ross's apartment. Rachel bursts in.]
ロスのアパートメント。レイチェルが突然入ってくる。
レイチェル: You really think I didn't say goodbye to you because I don't care? (私が(あなたのことを)どうでもいいと思ってるから私があなたにさよならを言わなかったと、本気で思ってるの?)
ロス: That's what it seemed like. (そんな風に見えたけどね。)
レイチェル: I cannot believe that after 10 years, you do not know ONE thing about me! (10年も経つのに、あなたが私のこと何一つわかってないなんて信じられない!)
ロス: Fine, then why didn't you say something? (いいだろう、で、どうして君は(何かしらの言葉を)言わなかったわけ?)
レイチェル: Because it is too damn hard, Ross! I can't even begin to explain to you how much I'm gonna miss you. When I think about not seeing you every day, it makes me not want to go. Okay? So if you think that I didn't say goodbye to you because you don't mean as much to me as everybody else, you're wrong. It's because you mean more to me. So there, all right? There's your goodbye! Oh! (それはあまりにも辛すぎるからよ、ロス! あなたをどれほど恋しく思うかってことをあなたに説明しようとしても言葉に詰まってしまう。あなたに毎日会えないと考えたら、私は行きたくなくなってしまうのよ。わかる? そして、あなたが他のみんなほど私にとって意味がないからという理由で私があなたにさよならを言わなかったともしあなたが思ってるなら、間違いよ。私にとってあなたが(他の人より)もっと大事だからよ。だからほら(それで)いい? 今のがあなたへのさよならよ。あぁ!)
ロス: Rach! (レイチェル!)
レイチェル: What? (何?)
ロス: You keep-- You keep-- You can't-- (君は…君は…君は…できない…)
レイチェル: WHAT? (何?)
(Ross walks over to her and starts to kiss her passionately. After a while Rachel backs out. She thinks a while and starts kissing him back.)
ロスはレイチェルのところに歩いて行って、レイチェルに情熱的なキスをし始める。しばらくして、レイチェルは身を引く。レイチェルはしばらく考えてから、レイチェルの方からキスを返し始める。

レイチェルは、ロスのアパートメントに入ってきて、いきなり、You really think I didn't say goodbye to you because I don't care? と言っています。
「私があなたのことをどうでもいいと思ってる[あなたのことを気にしてない]から私はあなたにさよならを言わなかった、って、あなたは本気で思ってるの?」ということですね。
「本気でそんな風に思ってるわけ?」というのは「そんなわけないでしょう?」という意味であることが示唆されますが、ロスはただ、That's what it seemed like. と返します。
seem like は「〜のように見える」ですから、「それ(今君が言ったこと)=”〜のように見えた”の〜の内容」ということになります。
「(僕には)そんな風に見えたけどね」→「僕のことをどうでもいいと思ってるから君はさよならをくれないんだって風に僕には見えたけどね」ということで、「本気でそう思ってるの?」って言われたけど、僕にはそうとしか見えなかったよ、と言っているわけですね。

それを聞いた後のレイチェルのセリフに泣けてしまいます。
I cannot believe that after 10 years, you do not know ONE thing about me! で、指で1を示しながら、one (ワン)の部分を強調して言っています。
「10年も経つのに、あなたが私について一つもわかってないなんて、信じられない」→「知り合ってからもう10年の付き合いになるのに、そんなに長い間一緒にいて、私のこと未だに何一つわかってくれてない!」ということですね。
レイチェルとしては、「長い間一緒にいたあなたなら、私から言葉で説明しなくても、私の気持ちわかってくれると思ってた」と言いたいわけですね。

そう言われたロスは「いいさ(わかったよ)」と言って、then why didn't you say something? と続けます。
ここが Why didn't you say anything? のような anything ではなく、something が使われている感覚としては、以下の研究社 新英和中辞典の説明が分かりやすいでしょうか。

something=[疑問文で] 何か、あるもの、ある事
(用法:疑問文・否定文では通例 something を用いず anything が用いられるが、話し手の心の中に肯定の気持ちが強い場合には something が用いられる)
Is there something to eat? 何か食べるものがありますか (比較 Is there anything to eat? 何か食べるものがありませんか)
Can't you do something? 何とかなりませんか (比較 Can't you do anything? どうにもなりませんか)


Why didn't you say anything? であれば、not anything 「何も〜ない」ということから、「(じゃあ)どうして(あの時)何も言わなかったの?」ということになりますが、something を使った場合は、「どうして何かしらの言葉を言う、ということを君はしなかったの?」のように、「何か言ってくれても良かったのに」「さよならの一言くらいあっても良かったはずなのに」という気持ちが込められているような気がします。

why? と理由を聞かれたレイチェルは、Because で理由を述べます。
too damn hard の damn は、Damn it! 「ちくしょう!」などの形で使われる単語ですが、今回は副詞で「すごく、ひどく」という強調語となりますので、too damn hard は「あまりにもものすごくつらすぎる」ということ。
「あなたにさよならを言わなかったのは、さよならを言うことがあまりにもつらすぎるからよ!」と言った後のセリフが、また泣けてしまいます。

I can't even begin to explain to you how much I'm gonna miss you. は「私がどんなに(どれほど)あなたを恋しく思うか[あなたがいなくなって寂しく思うか]を、あなたに説明し始めることすらできない」。
「説明し始めることができない」というのは、説明しようとしてもうまく言えない、言葉にならない、言おうとすると言葉に詰まって言えなくなってしまう、というようなことですね。

When I think about not seeing you every day, it makes me not want to go. は、「あなたと毎日会えないことを考えると、それが私を行きたくないという気持ちにさせる」。
「あなたと毎日会えなくなる、あなたの顔が毎日見れなくなるって考えたら、(パリに)行きたくなくなっちゃうのよ」ということ。

So if you think that I didn't say goodbye to you because you don't mean as much to me as everybody else, you're wrong. は長めの文章ですが、基本的な構造は、if you think that..., you're wrong. 「もしあなたが(that 以下)と思ってるなら、それは間違いよ[あなたは間違ってるわ]」ということですね。
that 以下の文章は、今回のシーンの冒頭でレイチェルが言っていた内容(I didn't say goodbye to you because I don't care)を少し言い換えた形になっています。
「気にしてないから、あなたのことがどうでもいいから」という I don't care の部分が、you don't mean as much to me as everybody else 「あなたが私にとって、他のみんなほど重要じゃない[大きな意味を持たない]から」のように、他のみんなとの比較の形を取っています。
とにかくロスが怒っていたのは、「他のみんなは個別に挨拶してもらえたのに、僕一人だけなかった。僕一人が軽んじられて、無視された」という内容だったので、レイチェルは自分がさよならを言わなかったのは、「他の5人に比べてあなたが重要じゃないからとか、あなたを軽んじていたからとか、そんな理由じゃない」という風に、比較で表現したわけですね。

「あなたが他のみんなより重要じゃない、大事な存在じゃないからって理由で、さよならを言わなかったとあなたが思ってるなら、それは間違いよ」と言った後、本当の理由として、It's because you mean more to me. 「それはあなたが私にとって、(他のフレンズたちよりも)もっと大切だからよ、重要だからよ」と説明します。
not mean as much as (everybody else) 「他の人より大切じゃない」だなんてとんでもない、その正反対で、mean more 「他の人より(あなたの方が)もっと大切」だからよ、と大切さの違いを比較で説明した形になります。
more と言う時に、人差し指でロスの胸をドンと突いているのが印象的ですね。
みんなより「あなた」の方が「もっと!」大切だからそうしたのに、どうしてそれがわかってくれないの! という気持ちがそのしぐさに出ています。

So there, all right? There's your goodbye! について。
So there, all right? は、「じゃあ、ほら[それで、今ので]いいわね?」というところでしょう。
There's your goodbye! は「そこにあなたのさよならがある!」という感覚ですから、「今言った言葉が、(あなたが欲しがっていた)あなたの分のさよなら(私からあなたへのさよなら)よ!」というニュアンスになるでしょう。

そう言い残して、レイチェルはドアの方に歩いて行きます。
ロスは Rach! と呼び掛けて、You keep-- You can't-- と言うのですが、言葉になりません。
レイチェルが二度目の What? を言うと、ロスは黙ってレイチェルにキスします。
キスの後、いったんは身を引いた形になるレイチェルですが、その後、しばらくして今度はレイチェルの方からキスをして、エンドクレジット、、となります。

今回のエピソードでは、「レイチェルからの言葉を期待して待っていたロスは、さよならさえ言ってもらえなかった」ということが、コメディとしては笑いの要素となっており、またロスへの同情にも繋がっていました。
「何でさよなら一つさえ言えないの?」と、ロスを始めフレンズたちも観客たちも、ずっと疑問に思い続けて、最後の最後にその理由を、「さよならを言うことがあまりにもつらすぎるから。どんなに寂しくなるか言葉にすることもできない。あなたに毎日会えないと思うと、パリに行きたくなくなっちゃう。さよならを言えないのはあなたが誰より一番大事だから」とレイチェルが告白することで、レイチェルの切なく苦しい気持ちをより強く感じられる、という効果が生まれたと言えるでしょう。
「10年も一緒にいたのに、あなたは私のこと、何一つわかってない!」と言って、レイチェルが気持ちを爆発させる様子が何とも切なく、またそのように「10年」という年月がセリフの中に言葉として出てくることも、フレンズをファイナルまで見続けたファンにとっては感慨深いものがありますね。


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posted by Rach at 15:21 | フレンズ シーズン10

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