2016年08月19日

両方の痛みを経験できる人はいない フレンズ10-17その2

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チャンドラーとモニカは、エリカという女性が妊娠中の赤ちゃんを養子として迎える約束になっています。
そのエリカに陣痛が来たので、チャンドラーとモニカも病室で付き添っています。
モニカがトイレに行くため、少しの間、部屋を離れることになり、部屋にはチャンドラーとエリカの二人だけとなった状態。
チャンドラー: So, ah... Any plans for the summer? (それで、あの… 夏には何か予定あるの?)
エリカ: I don't know. Maybe church camp? (さあね。多分、教会のキャンプとか?)
チャンドラー: Hah. May not wanna mention this. So you ever wonder which is worse? You know, going through labor or getting kicked in the nuts? (はは。こんなこと言わないほうがいいな。で、君はどっちがつらいか考えたことある? ほら、陣痛に耐えるのと、タマタマを蹴られるのと?)
エリカ: What? (何?)
チャンドラー: Well, it's just interesting. You know, because no one will ever know because no one can experience both. (うん、ただ興味あってさ。ほら、だって誰にもわからないだろ、誰も両方を経験することはできないから。)
(Erica just looks at him like he's crazy.)
エリカは、チャンドラーはクレイジーだというような目で彼を見る。
チャンドラー: One of life's great unanswerable questions. I mean, who knows? Maybe there's something even more painful than those things. Like this. (人生の答えられない大きな質問の一つだ。だって、誰にもわからないだろ? 多分、そういうのよりももっとつらいこともあるけどね。こんな風に[今のこの状況みたいに]。)

モニカが部屋を出て行ったため、妊婦のエリカと二人きりになったチャンドラーは、何か会話をしなければ、と思ったのでしょう、「この夏に何か予定ある?」と尋ねています。
聞かれたエリカは、「多分、church camp とか?」と答えます。
camp と言えば、ボーイスカウトのキャンプ(scout camp)や サマーキャンプ(summer camp)などがイメージされますね。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) で camp を見てみると、以下のように出ています。
camp : a place where children go to stay for a short time and take part in special activities, often as members of an organization.
つまり、「子供が短期間、滞在しに行き、特別な活動に参加する場所、しばしばある組織のメンバーとして」。
ですから、church camp は「所属する教会の一員として、参加するキャンプ」ということになるでしょうね。
Google 画像検索で、church camp を調べると、大勢の子供が参加している写真がたくさんヒットしましたので、やはり「子供が参加するキャンプ」のイメージで挙げたのだろうと思います。

今、陣痛で苦しんでいる妊婦のエリカに、「この夏の予定は?」などと尋ねるのは何ともトンチンカンな感じがしますよね。
エリカも今そんな質問をされたことに対して、あきれの気持ちがあるのでしょう、それで、子供に夏の予定を聞いた時のよくある答えである「キャンプ」を挙げて、「そういう返事を期待してるのかしら?」という気持ちで返事したのだろうと思います。
エリカがチャンドラーの質問にあきれていることがわかったので、チャンドラーは「こんなこと言うべきじゃないな、言わない方がいいな」と言ってから、話題を変えて、「それで君は、どっちがひどい(悪い、つらい)かって疑問に思ったことある?」とまずは問いかけます。
その後、「どっちがつらいと思うか?」の具体例を挙げていますが、その例えが面白いですね。

going through labor の go through は「体験する、経験する」、labor は妊娠の話だと「陣痛」ですね。
getting kicked in the nuts? の nuts は、俗語・卑語で「睾丸」という意味ですから、「タマタマを蹴られること」。
チャンドラーは、「ねぇ、どっちがつらい(痛い)と思う? 陣痛を体験する[陣痛に耐える]のと、タマタマを蹴られるのと」という質問を世間話として挙げたわけですが、今、陣痛で苦しんでいるエリカに対して、「今の君の痛みと、男が股を蹴られる痛みと、どっちが痛いだろうねぇ?」なんていう質問をぶつけるデリカシーのなさが、笑いのポイントになっていると言えるでしょう。

エリカは明らかに「今、陣痛中の私にそんな質問する?」みたいな顔をしていますが、話題に出した以上、引くに引けなくなったのか、まだその話で引っ張ろうとするチャンドラーが、彼らしくて面白いです。
「ほら、ただ興味あるんだよ、興味深いんだよ」と言った後の、because... のセリフもいいですね。
「だって誰にもわからないんだ、誰も(陣痛の痛みと、股を蹴られた痛みの)両方を経験することはできないから」ということです。
どちらも痛みも、「女にしかわからない痛み」「男にしかわからない痛み」の例えとして、日本人の会話でもよく挙げられる項目なだけに、日本人にもわかりやすいジョークだと言えるでしょう。

KYな質問にもかかわらず、まだ話を続けようとするチャンドラーに、エリカは冷たい視線を送っています。
One of life's great unanswerable questions. は「人生における答えられない[答えの出ない]偉大な質問の中の一つ」。
自分が言った質問を、さも「人生における最大の謎」のように仰々しく表現したチャンドラーでしたが、エリカの視線が相変わらず冷たいので、その後、Maybe there's something even more painful than those things. Like this. と続けています。
than those things までを 直訳すると、「多分、そういうこと(陣痛や股を蹴られること)よりもずっともっと痛い(つらい)ことがある」。
Like this. はここでは「(例えば)このような。こんな感じ・こんな状況」のように、今のチャンドラーが置かれている situation を指していることになるでしょう。
陣痛も股を蹴られるのも究極に痛いけど、今、変な質問をしてエリカに睨まれているこの状況は、もっと痛い(つらい)よね、と言っているわけですね。


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posted by Rach at 14:35| Comment(0) | フレンズ シーズン10 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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