皆様の応援のお陰で、現在、「人気ブログランキング」は4位、「にほんブログ村」は7位です。
ブログを続ける原動力となります。どうか今日も応援クリックをよろしくお願いします。
ジョーイとフィービーに、昨日レイチェルとベッドを共にしたことを話したロスは、フィービーに「よりを戻したいの?」と尋ねられ、昨日の夜のことを思い出すうちに、「そうだ、僕はレイチェルとよりを戻したい!」という自分の気持ちに気づきます。
ジョーイとフィービーが席を外した後、ロスとレイチェルはキスをして、昨日の晩の出来事は素敵だったと語り合うのですが、その会話の中でレイチェルが、It's just the perfect way to say goodbye. 「(昨日の晩のことは)さよならを言う完璧な方法だった」→「昨日は最高のさよならができた」と言ったので、ロスはショックを受けます。
その後のシーン。
[Scene: Central Perk. Ross, Phoebe and Joey are there.]
セントラルパーク。ロス、フィービー、ジョーイがそこにいる。
ロス: And then she said it was the perfect way to say goodbye. (それからレイチェルは言ったんだ、さよならを言う最高の方法だった[最高のさよならだった]、って。)
ジョーイ: Oh, my God! What did you say? (なんてこった! お前は何て言ったんだ?)
ロス: Nothing! What do you say to that? (何にも[言ってないよ]! それに対して何て言うんだよ?)
フィービー: Ross, you've got to tell her how you feel! (ロス、あなたは自分の気持ちをレイチェルに言わなきゃいけないわ!)
ロス: No way! (だめだよ[嫌だよ]!)
ジョーイ: Well, you can't just give up! Is that what a dinosaur would do? (ただあきらめちゃだめだ! 恐竜ならそんなことするか?)
ロス: What? (何?)
ジョーイ: Dude, I'm just trying to speak your language. (おいおい、俺はただ、お前の言葉で話そうとしただけだよ。)
フィービー: Ross, Rachel doesn't know that you even wanna get back together. If she did, she might feel differently. She might not even go. (ロス、あなたがよりを戻したいと思ってることをレイチェルは知らないわ。もし彼女がそれを知ったら、彼女は違う気持ちになるかもしれない。(パリに)行かないかもしれないわ。)
ロス: You really think so? (ほんとにそう思う?)
フィービー: I'm telling you! Oh, okay! This is the part of the musical where there'd be a really good, convincing song. (Singing) "Bum-bum-bum-bum. Don't take no for an answer, bum-bum-bum. Don't let love fly away, bum-bum-bum-bum." (本当よ[もちろんよ]! あぁ、よし! ここが、本当に素敵な、説得力のある歌の出てくるミュージカルのパートよ。[歌いながら] バンバンバンバン、ノーの答えは受け入れないで! バンバンバン、愛を飛んで行かせないで。バンバンバンバン…)
(Rachel enters and interrupts Phoebe's song.)
レイチェルが入ってくるので、フィービーの歌が中断される。
レイチェル: Hi! (はーい。)
フィービー: Can't a girl finish a song around here? (ここでは女の子が1曲歌い終えることもできないの?)
ロスはジョーイとフィービーに、レイチェルが言った言葉を説明しています。
ロスはレイチェルとよりを戻そうと思っていたのに、レイチェルには全くそのつもりがない様子のその言葉に、ジョーイとフィービーもショックを隠せません。
「そんな風に言われて、お前は何て言ったんだよ?」とジョーイに言われ、ロスは、Nothing! What do you say to that? と返します。
Nothing! は「(僕は)何も言わなかったよ!」ということですね。
What do you say to that? を直訳すると、「you はそれに対して何て言う?」ということですが、この場合の you は、ロスが話している相手のジョーイを指しているというよりも、一般の人々のニュアンスで使っているように思います。
「自分はよりを戻したいと思っていたけれど、自分がその気持ちを伝える前に相手の方から、最高のさよならができたわね、と言われてしまったら、それに対して(人は)何を言うんだ? 何を言えるって言うんだ?」みたいな一般論を語っている感覚になると思います。
「そんな風に言われたら、誰でも何も言えなくなるだろ」というところですね。
フィービーが、how you feel 「あなたがどのように感じているか」=「あなたの気持ち」をレイチェルに伝えなきゃだめよ、と強く言うのですが、ロスは、No way! と強く否定します。
それに対して「ただあきらめちゃだめだ」と言った後のジョーイのセリフ、Is that what a dinosaur would do? が面白いですね。
直訳すると、「それが、恐竜なら(そう)するだろうことか?」になるでしょうか。
つまりは、「自分の気持ちをレイチェルには言わない」と言ったことに対して、「恐竜ならそんなことするか?」と言ったことになります。
唐突に恐竜が出てきたので、ロスも「は?」となっていますが、I'm just trying to speak your language. と理由を言っているのも面白いです。
「俺はただ、お前の言葉・言語で話そうとしているだけだ」ということで、DVDの日本語訳では、「(字幕)お前向けの例だ/(音声)お前がわかる例を出したんだよ」となっていましたが、まさにそんな感じですね。
ロスにとって身近な存在である恐竜に例えてみたら、お前にはわかりやすいかと思ってそうしてみた、というところです。
フィービーはさらにロスの説得を続けています。
ロスがよりを戻したいと思っていることをレイチェルは知らないから、もしそのことを知れば、違う風に感じるかもしれない→気持ちが変わるかもしれない、ということですね。
「ほんとにそう思う?」とロスが言った後の、フィービーの I'm telling you! は「本当よ。本当なんだから」のように強調するニュアンス。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
I tell you also I'm telling you, let me tell you : used to emphasize that what you are saying is true, even though it may be difficult to believe
つまり、「自分が言っていることが真実であると強調するために使われる、例えそれが信じがたいことかもしれなくても」。
次の This is the part of the musical where there'd be a really good, convincing song. について。
convincing は「説得力のある、人を納得させる」ですから、直訳すると、「これは、本当に良い、説得力のある歌が存在する、ミュージカルのパートである」となるでしょう。
「今この時が、ミュージカルで素敵な説得力のある歌が登場するまさにその場面ね」という感覚ですね。
そう言ってフィービーは、バンバン…と言いながら、ミュージカル風の歌を歌い始めます。
今回のエピソードでは、ロスとレイチェルが復縁するかもしれない、チャンドラーとモニカの子供が生まれるかもしれない、などの嬉しいニュースが続いた時に、フィービーが、I feel like I'm in a musical! 「私、ミュージカル(にいる)みたいな気分よ」と言って、歌い始めるシーンがありました。
その時、レイチェルが部屋に入ってきて、歌が中断されてしまった時、フィービーは、"Guess you'll never know how it ends." 「その歌がどう終わるかを(人が)知ることはないようね」と言っていました。
最後まで歌いたかったのに中断されてしまったことを、「歌を最後まで聞いてもらえないようね」と表現したわけですね。
今回歌い始めたのは、先にそういう「ミュージカル風の歌を歌う」というシーンがあったことからの流れとなります。
not take no for an answer は、「答え・返事として、ノーを受け入れない」ということですから、don't take no for an answer は否定の命令文で、「ノーの返事を受け入れないで、相手にノーと言わせないで」と言っていることになるでしょう。
fly away は「飛び去る」ですから、don't let love fly away は「愛を飛び去らせないで」→「愛が逃げて行くのを許しちゃだめ、愛を逃がしちゃだめ」ということになります。
ご機嫌で歌い上げている時に、レイチェルが部屋に入ってきて歌が中断されてしまったフィービーは、すねたような顔をして、「ここでは女の子が1曲歌い終えることもできないの?」と言っています。
これはさきほど説明した、"Guess you'll never know how it ends." と同じ流れですね。
これより前のシーンで最初に歌った時も、レイチェルが入ってくることで歌が中断され、「歌を最後まで聞いてもらえない」とボヤいていましたが、今回もまたレイチェルが入ってきたことで邪魔されてしまったので、「この辺りでは、女の子が1曲歌い終えることもできないの?」と表現することで、「少し前にも邪魔されたし、また今回も邪魔された。ただ女の子が歌を歌おうとしているだけなのに、最後まで歌い切ることすらできないのね、ここでは」と言っていることになります。
ランキングをクリックして、応援していただけると嬉しいです。
2016年08月24日
この記事へのコメント
コメントを書く