2016年09月02日

念のために予備も積んでいます フレンズ10-18その2

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飛行機に乗ってしまったレイチェルを降ろそうと、フィービーは携帯電話で「その飛行機の左のフィランジ(フィービーの造語)が故障してる」と伝えます。
その会話を知ったレイチェルの隣の乗客が騒ぎ出し、乗っていた乗客は全て、飛行機を降りてしまいました。その後のシーン。
[Scene: The gate at the airport. The passengers are standing in line, and they're about to board the plane again.]
空港のゲート。乗客が列に並んでいて、再び飛行機に乗り込もうとしているところ。
ゲート受付係2(Gate attendant #2): Ma'am, I assure you, the plane is fine. (マダム、間違いなくこの飛行機は大丈夫です。)
乗客2: And you fixed the phalange? (それで、例のフィランジは修理したの?)
ゲート受付係2: Yes. The phalange's fixed. As a matter of fact, we've put a whole lot of extra phalanges onboard, just in case. (はい。そのフィランジは修理しました。実は、予備のフィランジも飛行機に積みました、念のために。)
(Rachel walks up to the gate. Cut to Ross and Phoebe who come running up to the gate.)
レイチェルがゲートに歩いてくる。ゲートに向かって走ってくるロスとフィービーに画面がカット。
ロス: Where is she? (レイチェルはどこ?)
フィービー: I don't see her. (姿が見えないわ。)
ロス: Rachel! Rachel Green! (レイチェル! レイチェル・グリーン!)
フィービー: There she is! (レイチェルはあそこよ!)
ロス: Rachel! (レイチェル!)
受付係2: Whoa, excuse me, sir, do you have a boarding pass? (おっと、失礼、搭乗券はお持ちですか?)
ロス: No, no. I just have to talk to someone. (いいや。僕はただある人に話をしないといけないだけなんだ。)
受付係2: I'm sorry. You cannot go any further without a boarding pass. (申し訳ありません。搭乗券なしではこれ以上先には進めません。)
ロス: No, no, no, but you don't-- (いやいや、でも…)
フィービー: (screaming) RACHEL!! ([叫んで] レイチェルー!!)
(Rachel comes back to the gate.)
レイチェルがゲートに戻ってくる。
レイチェル: What? Oh, my God. What.. What are you guys doing here? (何? なんてこと。あなたたち、ここで何してるの?)
フィービー: Okay. You're on. (よし。[ロスに] あなたの出番よ。)
レイチェル: What? What, Ross? Okay, you're scaring me. What's going on? (何? 何なの、ロス? [ロスはレイチェルの手を引っ張る] あぁ、私、怖いんだけど。何が起こってるの?)

ゲートのアテンダント(案内係)が乗客に、Ma'am, I assure you, the plane is fine. と言っています。
この ma'am だけでなく、その後も sir, Miss など丁寧な呼び掛け語を使っているところに、接客業の言葉遣いである感じが出ています。
assure は「保証する、請け合う」という動詞なので、I assure you (that) SV の形だと、「SV だと保証する」「大丈夫、SV だ」のように、後に続く SV という文の内容が「間違いない、保証する」感覚になります。
「左のフィランジに問題がある」と騒ぎになり、乗客全員が降りることになったので、乗客はまだその「フィランジ」のことを心配しています。
「あなたたち(航空会社)はその(例の問題になった)フィランジを修理した・直したの?」と尋ねた乗客に、Yes. The phalange's fixed. と答える係の人が面白いですね。
phalange というのはフィービーが言ったでまかせの造語で、本当にそんな部品や部分が飛行機にあるわけでもなかったのに、みんなが「フィランジが故障だ。フィランジがない」と大騒ぎをしたので、これ以上騒ぎにならないよう、客が納得するように話を合わせておこう、と思ったのがよくわかります。

それに続くセリフもまた面白いですね。
「実は(そのフィランジを修理しただけではなく)、予備のフィランジも飛行機に積みました、念のために」ということで、壊れただの、ないだのと騒がれたことへの対応として、ちゃんと予備の分も積んでありますから、さきほどのようなトラブルにはなりませんからご安心を、、と言ったことになります。

そんな時、ロスとフィービーがゲートの方に走ってきます。
二人はレイチェルの姿を探すのですが、すぐには見つかりません。
フィービーが「レイチェルはあそこよ!」と見つけた時には、飛行機の方に歩いていく後ろ姿が見えただけでした。
ロスはレイチェルを追いかけようとするのですが、係員にゲートで止められてしまいます。
こういう場合でも、sir という敬称を付け、客に対する言葉遣いで注意していますね。
「搭乗券はお持ちですか?」「持ってないけど、僕はただある人と話をしなくちゃいけないだけだ」との会話の後、「申し訳ありませんが、搭乗券なしではこれ以上先に(奥に)進むことはできません」と言われてしまいます。
それでも、、と何とか頑張ろうとするロスですが、ロスと一緒に来ていたフィービーが、すごい声で RACHEL!! (発音は、レイチョーーーーー!! みたいな感じw)と叫ぶので、その声が聞こえたらしいレイチェルが「何事?」という顔で戻ってくるのが、コメディっぽくて面白いですね。

名前を呼ばれて出てきたら、ロスとフィービーがそこにいるので、レイチェルは驚き、「(家でさよならを言ったはずなのに)どうしてあなたたちはここにいるの? どうして空港まで来たの?」と言います。
You're on. は「あなたの出番よ」という感覚ですね。
私が大声で叫んでレイチェルを連れ戻してあげたから、今後はあなたが頑張る番よ、あなたの出番よ、とフィービーは言っていることになります。

you're scaring me. の scare は「人を怖がらせる」という他動詞で、人が「怖い」と言う場合にはよく、I'm scared. という形で使われます。
何かによって私が怖がらせられるということから、be scared 「怖がらせられる」という受身形で「怖い。怖いと感じる」という意味になるわけですね。
今回は、「ここにいるはずのないロスがいて、飛行機に乗ろうとしている私に何か言おうとしている」というロスの様子が私を怖がらせる、というように、「私が何だか怖い、と感じる原因が、あなた(ロス)である。あなたが今私を怖がらせている」と、怖いと感じる原因が you であることをはっきり言及している表現になるでしょう。
「あなたがここにいて、そんな様子だから、私、今、怖いんだけど」というところですね。


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posted by Rach at 16:05| Comment(0) | フレンズ シーズン10 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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