皆様の応援のお陰で、現在、「人気ブログランキング」は4位、「にほんブログ村」は6位です。
ブログを続ける原動力となります。どうか今日も応援クリックをよろしくお願いします。
[Scene: Ross's apartment. Ross enters and checks his messages.]
ロスのアパートメント。ロスは部屋に入り、留守電のメッセージをチェックする。
レイチェル: (on the answering machine) Ross. Hi, it's me. I just got back on the plane, and I just feel awful. That is so not how I wanted things to end with us. It's just that I wasn't expecting to see you. And all of a sudden you're there and saying these things, and..... Now I'm just sitting here and thinking of all the stuff I should have said and I didn't. I mean, I didn't even get to tell you that I love you too. Because of course I do. I love you. I love you. I love you. What am I doing? I love you! God, I've gotta see you. I've gotta get off this plane. ([留守電で] ロス。私よ。今、飛行機に戻ったの。ただもう最悪の気分よ。私たちのことをあんな風に終わらせたくなかった。ただ、私はあなたに会うとは思ってなかっただけなの。それで突然、あなたがそこにいて、ああいうことを言うから… 今私はただここに座って、いろんなことを考えてるの、私が言うべきだったのに言わなかったことを。ほら、私は、私も愛してる、ってことすら言わなかった。だって、もちろんそうなんだから。あなたを愛してる。愛してる。愛してる。私何してるの? 愛してる! あぁ、あなたに会わなくちゃ。この飛行機を降りなくちゃ!)
ロス: Oh, my God! (なんてこった!)
レイチェル: (on the answering machine) Okay, ex-- excuse me? ([留守電で] いいわ、あの、すみません。)
客室乗務員(Air stewardess): (on the answering machine) Miss? Please, sit down! ([留守電で] お客様? どうかお座り下さい!)
レイチェル: (on the answering machine) No, I'm sorry. I'm really sorry, but I need to get off the plane, okay? I need to tell someone that I love them. ([留守電で] いいえ、ごめんなさい、ほんとにごめんなさい。でも私は飛行機を降りないといけないのよ。ある人に、その人を愛してる、って私は言わなくちゃいけないの。)
客室乗務員: (on the answering machine) Miss, I can't let you off the plane. ([留守電で] お客様、あなたを飛行機から降ろすことはできません[飛行機から降りることを認めるわけにはいきません]。)
ロス: Let her off the plane! (彼女を飛行機から降ろしてやれよ!)
客室乗務員: (on the answering machine) I am afraid you are gonna have to take a seat. ([留守電で] 申し訳ありませんがお席に着いていただかなければなりません。)
レイチェル: (on the answering machine) Oh, please, miss. You don't understand! ([留守電で] あぁ、お願いよ、あなたはわかってないのよ!)
ロス: Try to understand! (わかろうとしてやれよ[わかってやれよ]!)
レイチェル: (on the answering machine) Oh, come on, miss, isn't there any way that you can just let me off the-- ([留守電] あぁ、お願いよ、とにかく私を降ろす方法が何かないかしら…?)
(The message is finished. Ross jumps over to the answering machine.)
(ピーという音がして)留守電メッセージが終わる。ロスは留守電のところに飛んで行く[慌てて近づく]。
ロスは空港から自宅に帰ってきます。
留守電をチェックすると、レイチェルの留守電メッセージが入っていました。
「ちょうど飛行機に戻ったところで、ただもう最悪の気分よ」と言っています。
That is so not how I wanted things to end with us. は、「さっきのは、私が私たちのことで物事をこんな風に終わらせたいと思うようなものでは全くなかった」というところでしょう。
so は not を強調していて、That is not how I wanted 「さっきの(ような別れ方)は、私が望んだ状態ではない」が基本的な構造になります。
It's just that... は「ただ…なだけなの」という感覚なので、「私が望んでああしたわけじゃなくて、ただ、あなたに会うとは予期してなかったから・思ってなかったから、あんな別れ方をしてしまった、ってだけなの」と言っていることになります。
And all of a sudden you're there and saying these things は、「そして突然(そこにいるとは思いもしなかった)あなたがそこにいて、こういうことを(「行かないで。愛してるんだ」と)言っている」。
そして今、私はここ(飛行機の席)に座って、all the stuff I should have said and I didn't を考えている、と続けます。
all the stuff 以下は、「私が言うべきだったのに(実際には)言わなかったことすべて」。
「言うべきだったのに言わなかったこと」の内容を、I mean 「それはつまり」と続けて、I didn't even get to tell you that I love you too. と言っています。
even get to のニュアンスを出して訳すとすると、「私もあなたを愛してるということを、あなたに言うことにすらならなかった」というところでしょう。
ただ「言わなかった」と言っているのではなく、言う状況にすらならなかった、言葉にするところまでも行かなかった、という感じで、言いたいことを何一つ言えないままの別れになってしまったことを後悔している様子が感じられますね。
その後、Because of course I do. は「だって、もちろん、私はそうなんだから[あなたを愛しているんだから]」。
「あなたが”愛してる”と言ってくれたことに対して、”私も愛してる”という返事をしなかった」ことを悔いる発言をしているその理由として、because を使って、「だってもちろん私はあなたを愛してるんだもの」と言っていることになるでしょう。
Because の後は、I do のように、love ではなく、代動詞 do を使っていますが、その後、はっきりと love という動詞を使って、何度も何度も I love you. を繰り返しています。
留守電のメッセージで、何度も何度も I love you. と言っているので、観客からも少し笑いが漏れていますが、その後、What am I doing? 「私、何やってるの?」と言って、もう一度、I love you! と切ない感じで言った後に、「あなたに会わなくちゃ。この飛行機を降りなくちゃ」と言い始めます。
留守電メッセージを聞いていたロスは、メッセージの中でレイチェルが「飛行機を降りなくちゃ」と言い始めたので、驚きの表情を浮かべています。
その後も、留守電に録音されている音声で、レイチェルが飛行機を降りようとしている様子がわかるようになっています。
レイチェルが、excuse me? と言った後、客室乗務員が、「お客様? どうかお座り下さい!」と言っていることから、レイチェルが座席から立ち上がっていることがわかります。
もうすぐ出発しようとしている飛行機から降りようとしているのは明らかで、乗務員に注意されたレイチェルは、ごめんなさいと謝った後、「私は飛行機を降りないといけないの」、その後、I need to tell someone that I love them. と言っています。
love them の them は、someone を受ける代名詞ですね。
someone は単数形ですが、someone を代名詞で受ける場合、このように them という複数形を使うことがよくあります。(拙著「読むだけ なるほど! 英文法」の p.104 でも説明しています)
「私はある人に、私はその人を愛してる、って言わないといけないの」という感覚ですね。
客室乗務員は当然のことながら、I can't let you off the plane. 「あなたを飛行機から降ろすことはできません。飛行機から降りることを認める[許可する]わけにはいきません」と引き留めます。
留守電メッセージでそんなやりとりが行われているのを、自宅で音を聞くだけしかできないロスですが、思わず立ち上がり電話に向かって、Let her off the plane! 「彼女を飛行機から降ろしてやれよ!」と叫んでいるのが面白いですね。
相手に聞こえないとわかってはいるでしょうが、「降りたいと言ってるんだから、降ろしてやれよ。止めるなよ!」と言わずにはいられない心境なわけですね。
客室乗務員は「申し訳ありませんが(I am afraid)、お席に着いていただかなければなりません」と説得を続けていますが、レイチェルは、You don't understand! 「(私がどれほど降りなければいけないか)あなたはわかってないのよ」と叫びます。
ただのわがままで言ってるわけじゃない、これには深い深い理由があるのよ、と言いたい感じですね。
それを聞いたロスがまた電話に向かって、Try to understand! 「わかろうとしてやれよ。わかってやれよ」と叫ぶのも面白いです。
「とにかく私を降ろす方法はないかしら?」と just let me off the-- と言ったところで、録音終了のピー音が鳴ります。
留守電のメッセージが肝心なところで終わってしまったので、ロスは電話機のところに飛んで行きます。
続きは、次回といたします(^^)
ランキングをクリックして、応援していただけると嬉しいです。
2016年09月07日
この記事へのコメント
コメントを書く