2016年09月09日

ブレイク中なら話は別だけど フレンズ10-18その5

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飛行機の中から携帯電話でロスの留守電にメッセージを入れていたレイチェル。
ロスはそのメッセージを茫然とした顔で聞いています。
「私も愛してる、って言うことすらできなかった」と言っているうちに、「愛してる。愛してる、、、 私あなたに会わなきゃ。私この飛行機を降りなきゃ!」とレイチェルが言い始め、留守電の音声の様子から、降りようとするレイチェルを客室乗務員が止める、という状態になっていることがわかるのですが、肝心なところで留守電の録音が終了してしまい、ロスが慌てて電話機に近づく、というシーン。
(The message is finished. Ross jumps over to the answering machine.)
(ピーという音がして)留守電メッセージが終わる。ロスは留守電のところに飛んで行く[慌てて近づく]。
ロス: No! No! Oh, my God. Did she get off the plane? Did she get off the plane? (だめだ! だめだ! なんてこった。彼女は飛行機を降りたのか? 彼女は飛行機を降りたのか?)
レイチェル: I got off the plane. (私は飛行機を降りたわ。)
声の方向にカメラが向き、入口で立っているレイチェルを映す。
ロス: You got off the plane. (君は飛行機を降りたんだね。)
(He walks over and kisses her.)
ロスはレイチェルに近づきキスをする。
レイチェル: I do love you. (あなたを本当に愛してる。)
ロス: I love you too, and I am never letting you go again. (僕も君を愛してる。僕は君を二度と離さないよ。)
レイチェル: Okay. 'Cause this is where I wanna be, okay? No more messing around. I don't wanna mess this up again. (ええ、だって、これが私がいたいところだから[私が望む場所だから]。もうこれ以上ばかなことをするのはいや。このこと[この関係]をまた台無しにしたくない。)
ロス: Me neither, okay? We are - we're done being stupid. (僕もいやだよ、だろ? バカをやるのはもうこれで終わりだ。)
レイチェル: Okay. It's you and me, alright? This is it. (そうね。あなたと私、そうでしょう? これなのよ[これが私たちの求めていたものよ]。)
ロス: This is it. Unless we're on a break. (これなんだよ。僕たちがブレイク中なら話は別だけどね。)
(Rachel gives him a look.)
レイチェルはロスを見る。
ロス: Don't make jokes now. (今は冗談言っちゃいけないな。)
(They kiss again.)
二人はまたキスをする。

ロスは留守電のところに飛んで行って、「彼女は飛行機を降りたのか?」と繰り返しながら、どこかに何か声が入っていないかとでもいうように留守電を操作している様子で、巻き戻し・早送りの際の音のようなキュルキュル音も聞こえています。

ロスが必死に電話を操作して、Did she get off the plane? Did she get off the plane? と2回言った後、少しの間があって、ロスの背後から I got off the plane. という声が聞こえます。
そして、カメラがそちらに移動し、その声の主、戸口に立っているレイチェルを映し出します。
観客からは大きな歓声と拍手が上がっていますね。

そこにレイチェルがいるのを確認したロスは、震える声で、You got off the plane. 「君は飛行機を降りたんだね」と言います。
レイチェルは半泣きの状態で、その後二人は、近づいてキスをします。

レイチェルは、さっきは電話でしか言えなかった「愛してる」という言葉をここで改めて言っています。
「さっき言ったことは本当よ」というように、I do love you. 「あなたを本当に愛してる」と love を強調する do を入れているのが印象的ですね。
ロスは、I love you too. と答え、「もう君を二度と離さない」と言います。

'Cause this is where I wanna be は「(ええ、離さないで) だってこれが私がいたいところだから」というニュアンスになるでしょうか。
here is なら、「今ここにいる場所が、ここが(私がいたい場所)」ということになるでしょうが、here ではなく this を使っているので、「ここという場所」というよりも、「この状況」をさしている感じが出るように思います。
「パリではなくここNYが私のいたいと思う場所」ということではなくて、「あなた(ロス)と一緒にいる、というこの状況が[こうしてロスと一緒にいることが]、私がいたいと思うところ、私がいたいと思う環境」のように言っているように思うわけですね。
ロスが「君をもう離さない」と言った、この「ロスとレイチェルが離れないで一緒にいる」という状況を this と言った、ということでしょう。

その後レイチェルは、mess around, mess up という表現を使っています。
まず、mess around はここでは「ばかなことをする」というニュアンスですね。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
mess around : to play or do sillly things instead of working or paying attention (SYN: fool around)
例) Stop messing around and get ready for school.

つまり、「働いたり、または注意を払ったりする代わりに、遊んだり、ばかなことをしたりすること」。例文は「ばかなことはやめて[ばかなことをやってないで]、学校に行く準備をしなさい」。

mess up は「台無しにする、めちゃめちゃにする」。
LAAD では、
mess sth up / mess up sth : to spoil or ruin something, especially something important or something that has been carefully planned
例) His flight was canceled, which messed everybody's schedule up.

つまり、「何かを台無しにしたり、ダメにしたりすること、特に何か重要なこと、または注意深く計画されたことなどを」。例文は、「彼のフライトがキャンセルされて、それでみんなのスケジュールがめちゃくちゃになった」。

「二人の関係をまた台無しにしたくない」と言ったのを受けて、ロスも Me neither 「僕も(そんな風には)したくないよ」と言い、その後、we're done being stupid. と言っています。
done は do の過去分詞形ですが、be done で「〜を済ませる、〜を終える」という意味でも使われます。
ですから、we're done being stupid. は、「僕たちは、stupid でいることを[stupid であるという状態を]終える」という意味だと考えられるでしょう。
done と言っている時のロスの手のしぐさが、「もうこれでやめ、おしまい」という感じの手の動きに見えますし、「stupid でいることは[stupid という状態は](これで)もうおしまい」→「バカなことをするのはもうこれで終わりだ」と言っていると思われます。

It's you and me, alright? This is it. について。
It's you and me の it は訳さずに、「あなたと私なのよ」というニュアンスで考えれば良いでしょう。
This is it. は「これよ、これなのよ、これがそうなのよ」と訳せば良い感じになると思いますが、you and me というこの状態(this)が、it(私たちの求めるもの)である、という構造になります。
「あなたと私が一緒にいる、というこの状態が、私たちの求めていること、望んでいることよね」という感じですね。
ロスもその言葉に同意して、This is it. と答えるのですが、その後、ちょっといたずらっぽい顔で、Unless we're on a break. と言っています。
それを聞いたレイチェルは、ちょっとイライラしたような顔でロスをにらんでいます。
観客からも笑いが起こり、その笑いがかなり後を引く感じで、長く続いていますね。
それだけ「面白いセリフだった」ということになるわけですが、その Unless...のセリフについては、少し後で説明します。

レイチェルににらまれたロスは、Don't make jokes now. 「今はジョークを言っちゃいけないな、ジョークにしちゃダメだな」と言って、二人はまたキスをします。
この時に流れている音楽は、「U2 の With or Without You に良く似ているけれども少し違う曲」です。
フレンズ2-7 で、セントラルパークの前で初めてキスしたシーンに流れていた、ファンには思い出の曲ですね。
過去記事、ウィズオアウィズアウトユー フレンズ3-15その20 で、「2-7 の時は、似た音楽を使ったけれど、2-8 で「ロスがラジオでリクエストした曲」として、本物の With or Without You が使われた」など、そのU2風の音楽にまつわるトリビアについて触れています。

では、観客がオオウケしていた、Unless we're on a break. について。
on a break は「ブレイク中」みたいなことですが、この on a break は、フレンズにおけるキーワードですね。
レイチェルがファッション業界で働き始めるようになってから、ロスとレイチェルの二人はすれ違い状態になり、ブレイクをとる フレンズ3-15その14 で、レイチェルは、"maybe we should just take a break!" 「多分、私たちはただ、ブレイク(break)をとるべきだと思うの」という言葉を口にします。
その break という言葉にショックを受けたロスは動揺し、さらにレイチェルとマークとの仲を誤解して、その後、自分に好意を持っていたコピー屋のクロエと寝てしまうのですが、後でそのことで口論になった時に、お互いの break の認識が異なっていたことが判明します。
レイチェルの方は(自分の中でもはっきりしないながらも)「一時的に離れる」という感覚で break という言葉を出した、それに対してロスは break を「決定的な別れ」だと捉えていたことが、breakupとon a break フレンズ3-16その16 のセリフを見るとわかります。
その後も何かにつけて「他の女と寝た」ことをレイチェルが皮肉っぽく持ち出すたびに、"We were on a break!" 「僕たちはブレイク中だったんだ!」とロスが叫ぶのが、フレンズのお約束みたいになっています。
ロスが、We were on a break! と叫んでいるエピソードは、ブログの過去記事では、
君が非難できる立場か? フレンズ3-17その20valid reason フレンズ3-17その23
あなたが全責任を認めるのなら フレンズ4-1その5バランスの取れた見方 フレンズ4-1その6 などで出てきました。
その on a break というキーワードが、フレンズの最後のエピソード、それも二人がよりを戻してハッピーエンド♪ となったこの時にそのフレーズが出て来たことが、ファンにとっては面白くてしょうがないわけですね。

そして、unless は「もし〜でなければ(if ... not)」ということですが、今回のように何かを言った後で、付け足しのような感じで使う、Unless+文(SV). は、「もし(文)なら話は別だけど」と訳すとしっくりきます。
つまり、This is it. Unless we're on a break. は、「これがそうなんだ(僕たちが望んでいたことだ)。(でも)もし僕たちが(今)ブレイク中なら話は別だけどね」になるでしょう。
「僕たちが今、ブレイク中の状態じゃないのなら、This is it. って言えるけど、もしブレイク中なら、This is it. とは言えない」と言っている感覚になります。

「これがそうだ。今二人が一緒にいる状態が僕らの望む理想の姿だ」というのが、This is it. のニュアンスですが、「これがそうよね」「うん、そうだね」とレイチェルの言葉をいったんは認めた上で、Unless we're on a break. と付け足すことで、「僕らが今、ブレイク中だったりすると、This is it. とは言えなくなる・認められなくなるんだけど」→「ところで今は、ブレイク中じゃないよね、ブレイク中じゃない、って認識でオッケーだよね?」という発言をしているということだと思います。

レイチェルはパリ行きをやめてロスのところに戻ってきて、キスをして、お互い、I love you. と言い合った後なので、「何の問題も障害もない、大好きな二人がよりを戻したハッピーエンド」なわけですが、「念のために確認しとくけど、今のこの状態は、We are on a break. の状態じゃないよね? 僕たちはきちんとよりを戻したってことで大丈夫だよね。愛してるとは言い合ったけど、実はまだ別れた状態のまま、とかってことはないよね」のようなことを、これまで何度もモメる原因となっていたそのフレーズを持ち出すことで、表現したことになるでしょう。
これまで、「クロエと寝た時は、ブレイク中だったか、そうではなかったか」ということについて、二人の認識の違いが何かと喧嘩の原因になっていたわけですが、せっかく二人が幸せ絶頂な気分になっているこの時に、「今はブレイク中じゃないよね?」というフレーズを持ち出したことで、レイチェルは「今、そんなこと言う?」みたいな顔でにらんでいます。
ロスは嬉しくてつい、そんなジョークを口走ってしまったわけですが、「今はそんなジョークを言っちゃいけないな。このことをそんな風にジョークにしちゃいけないな」と反省し、二人はまたキスをすることになります。

ロスとレイチェルが離れ離れになってしまう、、というような悲しい結末はフレンズには似合わないと思いますので、二人がよりを戻すだろうことは、ある程度は想定内だったようにも思いますが、やっぱり実際にこうして幸せそうにキスする二人を見ると、あぁ〜良かった〜♪ と思えますね(^^)


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posted by Rach at 14:45| Comment(6) | フレンズ シーズン10 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
「海外ドラマDVD英語学習法 日本で、自宅で、一人で、ここまでできる!」を拝読しました。海外ドラマ大好きなので、とても興味深かったです。
つきましては突然ですが、南谷様のセミナー開催について、ご相談させていただくことは可能でしょうか?
お手数をお掛けしますが、私のメールにご返信頂けましたら幸いです。
どうぞよろしくお願い申し上げます。
Posted by NCC 花岡 at 2016年09月11日 15:44
NCC 花岡さま
ご連絡ありがとうございます。
拙著をお読みいただけたこと、そして、セミナーにも興味を持っていただけたこと、本当に光栄で嬉しいです。ありがとうございます!
こちらこそどうぞよろしくお願い申し上げます。
Posted by Rach at 2016年09月12日 14:28
Rachさん

こんにちは。
フレンズ解説、最後まで完走おめでとうございます!!
お祝いのコメントが遅くなってしまいごめんなさい。
シーズン1に戻ってまた解説をされるとのこと。嬉しいです!
Rachさんと一緒にリアルタイムでシーズン1から見るつもりです。

"unless"を取り上げてくださってありがとうございます。
Rachさんが"unless"の解説を記事にされたら絶対にコメントしようと思っていました。
以前コメント欄で質問をさせていただいたのはもう随分前のことになりますね。
懐かしいです。
あの時お返事で解説をしていただいて、何が面白いのかわかった感動を今でもはっきりと覚えています。
その節は本当にありがとうございました。

フィービーの"So you just let her go?"から始まって、ロスの"Don't make jokes now."で終わる一連の流れがとても好きです。
何度見ても飽きません。
6人の中で、フィービーとロスは色々な考え方の違いもあってか、ぶつかることも多かったと思うのですが、レイチェルとロスの仲を取り持つといいますが、この件に関していつもロスにポジティブな考え方や行動を促していたのはフィービーだったように思います。
ロスとレイチェルが離れ離れにならなくて本当に良かったですよね!

最後に以前からお伺いしたいと思っていたのですが、RachさんのハンドルネームのRachはレイチェルからとったものだと思うのですが、"Rach"にされた理由はフレンズ6人の中でレイチェルが一番好きでいらっしゃるからですか?
もしよろしければお聞かせ頂けますと幸いです。
Posted by proy at 2016年09月16日 00:51
proyさんへ
こんにちは。コメントありがとうございます!
ごめんなさい、だなんてとんでもないです。この Unless we're on a break. の記事に来ていただけてとても嬉しいです。
unless へのご質問があったのは、以下の記事でしたよね。
breakupとon a break フレンズ3-16その16 のコメント欄
http://sitcom-friends-eng.seesaa.net/article/388471333.html#comment
ご質問をいただいたのは、2008年で、まだシーズン3でしたし、とてもじゃないけれどファイナルまで行けそうな気がしないから、ネタバレにならないように最終話のそのフレーズを説明したこと、本当に懐かしいです。
この4月にも、シーズン10の記事にその件でコメントをいただき、こうして最終話でじっくり説明させていただくのを私もものすごく楽しみにしていました。無事最終話に到達し、それが解説できたこと、2008年に無理だと思っていたことが、こうして現実になったこと、本当に嬉しく思っています。

この話は何度見ても飽きませんよね。いつもは特に仲が良い感じもしないロスとフィービーでしたが、最後はフィービーが大活躍でしたね^^ 自身がマイクと結婚したことで、好き同士のロスとレイチェルももっと素直になるべきよ、、と応援する気持ちも強まったのでしょうし、また、フィービーが一緒だったから、「フィランジが、、」みたいな理由も使えたわけで、ああいうピンチの時には、フィービーの「思い切った行動」に救われることも多いなぁ、と思います。
くっついたり離れたりを繰り返す二人を見るのは、コメディとはわかっていてもやりきれない気持ちにもなってしまいます。きっと最後に二人は、、と信じていたけれど、やっぱり最後に二人が一緒になったことは本当に嬉しかったです。I got off the plane. とあの歓声、何度見ても泣けてしまいますね。

ハンドルネームを Rach にした理由は実にいろいろあるのですが(笑)、6人の中でレイチェルが一番好き、というのがやはりまず最初にありますね。ああいう顔が好みで(笑)、シーズン1からファイナルまで、いつ見ても綺麗だなぁ〜と思ってしまうんですね。わがままなところもあるけど可愛げがあって憎めないという性格も好きで、あと「レイチ」という音の響きが可愛いなとも思ったし、レイチェル役のジェニファー・アニストンと同い年だったから、というのもあります。
セリフの中に、呼び掛け語で Rach という言葉が出てくるので、ハンドルネームを「登場人物の愛称そのまんま」にしたのはマズかったかな、、と思ったこともあるのですが、「シットコムで笑え!の Rach」というブロガーでいることで、私がフレンズというシットコムを教材として強くお勧めしていることを少しでも多くの人に伝えることができればいいなぁ♪ という思いも込めているのですね。

シーズン1に戻ることを「嬉しい」と言っていただけたこと、また、私と一緒にリアルタイムで見ていただけることも、本当に光栄で嬉しいです。私も楽しみながら続けて行きますので、どうか一緒に楽しんで下さいね♪
温かいコメント、ありがとうございました!
Posted by Rach at 2016年09月16日 22:33
本当に長い期間解説お疲れ様でした。
このブログがあったからこそより一層フレンズを楽しめました。
そして昨日Twitterでも呟きましたがまさかあんなラストにするとは思ってなかったので
思わず泣いてしまいました。いや・・ファンでロスとレイチェルのことを知っていたら泣かない人はいないと思いますが・・。
こうして全部見終わっても爽快感というかああ、終わってしまったんだなという悲しさはなかったです。本当に素晴らしい恋愛コメディドラマだと再認識致しました。
Posted by tsubasa at 2017年10月17日 17:56
tsubasaさんへ
コメントありがとうございます。
「このブログがあったからこそより一層フレンズを楽しめました」と言っていただき、大変光栄で嬉しいです。

ラストは本当に感動的でしたね。Did she get off the plane? - I got off the plane. のところなど、思い出しただけで涙が出てきます。

面白くて笑える作品ながらも、要所要所に感動的なシーンがあり、フレンズたちの成長も感じられ、ずっと見続けてきて良かったと思える、本当に素敵で素晴らしいドラマだと私も思います。
Posted by Rach at 2017年10月18日 13:26
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