2016年09月12日

最終話の解説、終了! フレンズ10-18その6

今日のこの記事がフレンズ最終話の最後の解説になります。最後のシーンは全部取り上げたかったのと、過去記事絡みの内容も多かったため、大変長い記事になってしまいました^^
フレンズ最後のシーンを一緒に楽しんでいただければ幸いです(^^)


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[Scene: Monica and Chandler's apartment. Chandler and Monica are holding the twins. Joey and Phoebe are sitting by the window, while Ross and Rachel are standing together. The apartment is completely empty. Two men are carrying a large dresser.]
モニカとチャンドラーのアパートメント。チャンドラーとモニカは双子を抱っこしている。
ジョーイとフィービーは窓のそばに座っており、ロスとレイチェルは一緒に立っている。アパートメントはすっかり空っぽである。二人の男性が大きなドレッサーを運んでいる。
モニカ: Okay, please be careful with that. It was my grandmother's. Be careful. Thank you. (どうかその家具は気をつけて(運んで)。私のおばあちゃんのものなの。気をつけて。ありがとう。)
(Two other men are rolling the big white dog out of the apartment.)
別の二人の男性が、大きな白い(陶器製の)犬を部屋から(台に付いているローラーを転がしながら)出そうとしている。
モニカ: If that falls off the truck, it wouldn't be the worst thing. (もしそれがトラックから落ちても、最悪ってことにはならないから。)
(She slips them some money.)
モニカは彼らにお金をそっと渡す。
ロス: Wow. ([がらんとなった部屋を見て] わお。)
レイチェル: I know. Seems smaller somehow. (そうね。何だか小さく見えるわ。)
ジョーイ: Has it always been purple? ((壁の色は)ずっと紫だったっけ?)
チャンドラー: (to his children) Look around, you guys. This was your first home. And it was a happy place, filled with love and laughter. But more important, because of rent control, it was a frigging steal. ([自分の子供たちに] 見ておくんだよ。これが君たちの最初の家だった。幸せな場所で、愛と笑い声であふれていた[いっぱいだった]。でももっと重要だったのは、家賃統制のおかげで、ものすごく格安(品)だったことだ。)
(Monica and Chandler put Jack and Erica in their stroller.)
モニカとチャンドラーがジャックとエリカ(二人の子供の名前)をベビーカーに乗せる。
フィービー: Hey, do you realize that, at one time or another, we all lived in this apartment? (ねぇ、気づいてる? 一度か二度は、みんなこのアパートメントに住んだことあるのよ?)
モニカ: Oh, yeah. That's true. (あぁ、そうね。ほんとだわ。)
ロス: Uh, I haven't. (あー、僕は住んだことないよ。)
モニカ: Wait a minute. What about that summer during college that you lived with grandma, and you tried to make it as a dancer? (ちょっと待って。あなたがおばあちゃんと住んでて、ダンサーとして成功しようとしてた、大学時代の夏についてはどうなの?)
ロス: Do you realize we almost made it 10 years without that coming up? (そのことを持ち出さないでもう少しで10年になろうとしていたってことに気づいてる?)
モニカ: Oh, honey, I forgot. I promised Treeger that we'd leave our keys. (あぁ、ハニー、忘れてたわ。(管理人の)トリーガーと約束したの、鍵を置いていくって。)
チャンドラー: Oh, okay. (あぁ、わかった。)
(Chandler and Monica walk over to the kitchen-counter and leave their keys. Then the other four pick out their keys and leave them as well.)
チャンドラーとモニカがキッチン・カウンターに歩いて行って、自分たちの鍵を置く。それから他の4人が自分たちの鍵を取り出し、同じようにそれを置く。
フィービー: So I guess this is it. (それじゃあ、いよいよのようね。)
ジョーイ: Yeah. I guess so. (あぁ、そうみたいだな。)
モニカ: (crying) This is harder than I thought it would be. ([泣きながら] これって、思ってたよりもつらいわ。)
チャンドラー: Oh, it's gonna be okay. Okay. (あぁ、大丈夫だよ。大丈夫だ。)
(Chandler hugs her. Monica hugs Ross and Rachel as Chandler gets the stroller with the twins.)
チャンドラーはモニカをハグする。モニカはロスとレイチェルをハグし、チャンドラーは双子の乗ったベビーカーを持つ。
レイチェル: (crying) Do you guys have to go to the new house right away, or do you have some time? ([泣きながら] あなたたちは今すぐ新居に行かなきゃいけないの? それとも時間あるの?)
モニカ: We got some time. (時間はあるわ。)
レイチェル: Okay. Should we get some coffee? (オッケー。みんなでコーヒー飲みましょうか?)
チャンドラー: Sure. Where? (そうだね。どこで?)
(They all leave the apartment. Joey helps Chandler with the stroller in the hallway, while Monica and Rachel have their arms around each other. Everybody walks downstairs to Central Perk. The camera goes inside the apartment again, and it pans around. We see the keys on the counter, and the final shot is of the frame around the peephole. The screen fades to black.)
全員がアパートメントを離れる。廊下でジョーイはチャンドラーがベビーカーを運ぶのを手伝う。モニカとレイチェルは腕をお互いに回している。みんながセントラルパークへと階段を降りて行く。カメラは再び、アパートメントの中に入り、カメラがぐるっと回転する(パンする)。視聴者にはカウンターの上の鍵が見える、そして最後のショットは覗き穴の周りの(黄色い)フレームである。スクリーンが徐々に暗くなる。
THE END

家具を運んでいる男性たちに、「その家具(ドレッサー)はおばあちゃんのものなの。気を付けて」と言っていたモニカですが、大きな白い陶器の犬が奥から運び出されて来ると、If that falls off the truck, it wouldn't be the worst thing. と言いながら、ブラウスの胸ポケットからお札を取り出して、チップとして彼らにお金をこっそり渡しています。
そのしぐさから、「チップ渡すから、私の希望通りにしてね」と言っていることがわかりますね。

If that falls off the truck, it wouldn't be the worst thing. は、「もしそれ(その陶器製の白い犬)が(運送用の)トラックから落ちても、(そのことが)最悪のことにはならないでしょうね」というところ。
「その犬がトラックから落ちたとしても、何も問題ないわよ」と言っているわけで、そう言ってわざわざチップを渡しているということは、「その犬、トラックから落として壊しちゃって」と頼んでいることになります。
この犬は、ジョーイがチャンドラーとの同居をやめ、ひとり暮らしを始めた頃(フレンズ2-19)、部屋のインテリアとして、カードで衝動買いしたもののうちの一つです。
同居に戻った後も、ジョーイ&チャンドラーの家に置いてありましたが、感謝のしるしに持っててほしい フレンズ6-6その6 で、チャンドラーがモニカとの同居を決め、それまで一緒に住んでいたジョーイの部屋から引っ越す時に、ジョーイがチャンドラーに、"I want you to have the big, white dog as a kinda of a, y'know, like a thank-you for being such a great roommate." (俺はお前にその大きな白い犬を持っていてもらいたい。ほら、そんなに素敵なルームメイトでいてくれたお礼としてさ。)と言って、あげたものでした。
モニカの趣味には合わないし、大きくて邪魔なのでしょうね、それでモニカは「これを新居に持って行きたくないから、引っ越しのどさくさに紛れて、壊れちゃったことにしたい」と思って、チップを渡したことになります。
モニカっぽい言動なので、観客からは笑いと拍手も起こっています。

部屋から荷物が運び出され、部屋はがらんとなっています。
長年過ごしたなじみの部屋が空っぽになって、みんなもしんみりしていますね。
「何だか小さく見えるわ」とレイチェルが言うと、ジョーイは、Has it always been purple? と言っています。
壁が紫になっているのですが、「壁の色ってずっと紫だったっけ?(俺、気づいてなかった)」みたいに言ったことになります。

チャンドラーは双子の赤ちゃんに、「見ておくんだよ。これが君たちの最初の家だった」と言っています。
すぐに引っ越すことになるけれども、病院からまずはここに帰ってきた、ということで、そう言っているわけですね。
「幸せな場所で、愛と笑い声であふれていた」という表現は、「フレンズ」というドラマのメインの舞台であったこの場所の形容として、本当にぴったりだな、と思います。
出演者も観客も視聴者も、その表現が胸に染みたことでしょう。
そんな素敵なことを言った後、やはりチャンドラーは笑いを取らないと気が済まないらしく(笑)、「でもそれよりもっと重要だったのは」と言って、金銭面でのメリットを述べています。
感動したセリフを言った後に、お金の話? みたいなギャップの面白さですね。

rent control は「家賃統制」という意味ですが、それについてはもう少し後で詳しく説明します。
frigging steal の frigging は「いまいましく、ひどく」という意味の強意語。
ファイナルシーズンの記事、君との毎日は冒険だ フレンズ10-12その6 でも、"Could someone get me a coat? I'm frigging freezing." (誰か私にコートを持って来てくれない? 超こごえそうなの。)というセリフで出てきました。

steal は「盗む」という動詞ですが、名詞では「盗み、盗品」という意味から、「格安品、掘り出し物、ただみたいな物」という意味としても使われます。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
steal [noun, countable] : (informal)
be a steal : to be very inexpensive
例) The wine is a steal at $9.

つまり、「非常に価格が安いこと」。例文は「そのワインは9ドルで非常に安い(ものだ)」

ですから、it was a frigging steal は「(この家は)めちゃくちゃ掘り出し物だった、超格安物件だった」と言っていることになります。

この家が超格安だったのは、rent control 「家賃統制」のおかげと言っていますが、その rent control については、
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
rent control [noun, uncountable] : a situation in which a city or state uses laws to control the cost of renting apartments
つまり、「市や州が、アパートメントの賃貸の費用を統制(コントロール)する法律を使う状況」。

過去記事、家賃安定化条例 フレンズ3-6その16そっちこそ家賃安定化条例を聞いたことないな? フレンズ4-4その2 にも出てきたのですが、Rent Stabilization Act of 1968 「1968年の家賃安定化条例」という条例があり、その内容は、過去記事でも引用させていただいた、週刊ST 2003年4月25日号 での以下の説明が大変わかりやすいです。
ニューヨークは家賃統制によって賃貸料を更新する上限が定められており、同じ建物に長く住む人の家賃は安く抑えられている。
今、荷物が運び出されてがらんとなった、チャンドラーとモニカが住んでいた部屋は、フレンズ1-1 の冒頭では、モニカが一人で住んでいました。
向かいのジョーイ&チャンドラーが住んでいる部屋に比べるとかなり大きいのですが、それはモニカの部屋がおばあちゃんの名義で、いまだにそのおばあちゃんが住んでいることになっているから、家賃が安く抑えられたままである、ということが、フレンズ3-6その16 のセリフからわかります。
また、フレンズ4-4その2 では、「別人が住んでいるのに家賃は安いまま、その状態で又貸し(サブレット)、つまり別人とルームシェアまでしているのは違法になる」という、このアパートの管理人(super)であるトリーガーの発言もありました。
ここ最近は実際にはチャンドラーとモニカが住んでいたのに、元の持ち主のおばあちゃんの名義のままなので、rent control というしくみのお蔭で、「長年住んでいるから家賃が上がらない」というメリットを受けていた、ということですね。
「愛と笑い声にあふれた幸せな場所」と美しい表現をした後に、「いや、でもとにかく家賃が超安くて助かったよ」みたいに現実的な話をするというそのギャップが、チャンドラーらしいです。

フィービーは、「ねぇ、気づいてる? 一度か二度は、私たちみんなこのアパートメントに住んだことがある、って」と言っています。
モニカが「ほんとだわ」と言って、ロスが「僕は住んだことないよ」と言うのですが、モニカに「ダンサーとして成功しようとして、ここでおばあちゃんと同居していた、大学時代の夏はどうなの?」と言われてしまいます。
「ロスがダンサーを目指してた?」という話に、レイチェルも笑いをこらえている様子。
ロスは、フィービーが使った Do you realize...? という同じ表現を使って、we almost made it 10 years without that coming up? と続けています。
come up は「話題にのぼる、話題になる」。
make it 10 years は「it を10年にする」ということで、almost made という almost+過去形は、「もう少しで〜するところだった」というニュアンス。
ですから、ロスのセリフは、「その件(僕がダンサーを目指してたこと)が話題になることなしに、もう少しで10年になるところだった、ってことに気づいてる?」となります。
10年間、そのことが話題に出なかったのに、最後の最後に今になって、それを暴露しちゃうわけ? と言っているわけですね。

ちなみに、他のメンバーがこの部屋に住んでいた、という件については、
レイチェルは、フレンズ1-1 に転がり込んできて、6-6 まで同居。(6-7 からチャンドラーとモニカが同居)。
フィービーはレイチェルが同居するより前に、ここでモニカと同居していたことがある。
ある程度はわかってる フレンズ3-6その2 で、3年前にフィービーが同居していた頃の回想シーンが出てきます。
ジョーイについては、部屋を交換する条件で女子チームとのゲームに勝って、チャンドラーとジョーイの二人がこの部屋に住んでいた時期がありました。
仮定法過去完了で相手を責める フレンズ4-12その6 でゲームに勝って、そのエピソードの終わりに部屋を交換。
シットコムと吉本の共通点 フレンズ4-19その6 で、男性陣がニックスの試合を見に行っている間に、女性陣が部屋の中身を入れ替えて元の大きな部屋を奪還。(過去記事では省略しましたが)その後、男性陣は抗議するものの、二人の目の前でモニカとレイチェルがキスしているのを見せるという交換条件で、元の部屋に戻ることを承諾。(他のメンバーもこの部屋に住んだことがある、という話は以上)

その後モニカは、「部屋の鍵を置いて行くって、管理人のトリーガーと約束したの」と言い、モニカとチャンドラーがキッチン・カウンターに鍵を置きます。
その後、残りの4人が、ポケットなどをゴソゴソして、各自が持っていた鍵を取り出し、カウンターに置くのが面白いですね。
観客からもこみ上げるような笑いが起こっており、「この部屋の鍵を全員持ってたんかーい!」とツッコミたくなる感じですね。(まぁ、あれだけ入り浸っていれば、持ってないと不便でしょうけどw)

So I guess this is it. は、「じゃあ、いよいよのようね」という感じですね。
this (この状況)が it (私たちが頭に描いていた、その時)である、というところで、「この部屋とお別れする時がいよいよやってきた、来るべき時が来た」という感覚になります。
モニカの This is harder than I thought it would be. 「これは(そうなるだろうと)思っていたよりつらいわ」という言葉にも泣けてしまいますね。
フレンズの最終回として見ている私たちも、「こうして本当に終わってしまうと思うと、何だかとっても寂しい」という気持ちになってしまいます。

レイチェルは「チャンドラーとモニカはすぐに新居に行かなきゃだめ? それとも時間ある?」と尋ねています。
「時間はあるわ」と答えると、レイチェルは「じゃあ、みんなでコーヒー飲みましょうか?」と言います。
それに対して、普通の顔で、Sure. Where? とチャンドラーが言うのが洒落ていますね。
フレンズたちがコーヒーを飲むと言えば、いつもたむろしているセントラルパークしかないのに、「じゃあどこで飲むの? どこに行くの?」のように Where? と言っている面白さになります。
その後、廊下に出たみんなの姿を映し、部屋の中を映して、覗き窓を映したところで、画面が暗くなり、おしまい、、となります。

Where? が指す場所が、フレンズの象徴である、あのコーヒーハウス Central Perk であることを考えると、10年間のフレンズの最後のセリフが、チャンドラーが普通の顔、普通の声で言った、Where? だったのがとても印象的ですね。
みんなが静かに穏やかに部屋を出て行くのを見て、あぁ、これでフレンズは本当に終わっちゃうんだな、というのを実感しました。

最終回もジョーク全開でしたし(笑)、最後までパワーが落ちることなく、そしてフレンズ6人が誰一人欠けることなく全話に出演したというのも、キャスト交代・降板などが多いアメリカのドラマにあっては、本当に素晴らしいことですね。
10シーズンの長きに渡り続いた「フレンズ」の最後にふさわしい、素敵な最終回だったと思います(^^)


、、、ということで、フレンズのファイナルシーズン最終話、フレンズ10-18 の解説がこれで終了しました!

フレンズファイナルの最後のシーンということで、記事が非常に長くなってしまいましたので、無事ファイナル到達できましたことについての皆様への感謝の言葉は、次の記事、ファイナル到達しました! で書かせていただいています。
ファイナルまで読み続けて下さった皆様、本当にありがとうございました!<(_ _)>


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posted by Rach at 16:03| Comment(0) | フレンズ シーズン10 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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