2016年09月16日

エヴァのセリフの英訳から見えてくること

「フレンズ シーズン1改」を始めます! と宣言した後の最初の記事が、いきなりエヴァの話になってしまい、すみません。英語学習と関係する記事なので、どうかご理解下さい<(_ _)>

1995年から1996年にかけて放映されていたテレビシリーズ「新世紀エヴァンゲリオン」が、NHK BSプレミアムにて、今日9月16日(金)から放送開始されます。
毎週金曜日午後11時45分からで、全26話が、HDリマスター版、5.1chサラウンドで放送されるとのこと!
2000年から2001年にかけて発売された DVD-BOX は持っているのですが(笑)、今回は高画質での放送ということで、とても楽しみにしています(^^)
今日は第壱話「使徒、襲来」で、あんな、こんな名セリフの数々が聞けるなぁ〜と楽しみにしているのですが、第壱話でみんながよく思い出す名セリフと言えば、やはり、シンジくんの「逃げちゃダメだ」でしょうか。
あのシンジくんのセリフの英訳は、以下のようになっていると聞きました。
碇シンジ: I mustn't run away. I mustn't run away. I mustn't run away. I mustn't run away. I mustn't run away. I'll do it. I'll pilot it! (逃げちゃダメだ。逃げちゃダメだ。逃げちゃダメだ。逃げちゃダメだ。逃げちゃダメだ。やります。僕が乗ります!)

このセリフを、いつものフレンズ記事風に解説すると、、、

よく比較に出される must と have to ですが、否定形を比較した場合、don't have to は「〜する必要はない」という不必要のニュアンスで、mustn't は「〜してはいけない」という禁止のニュアンスになります。
今回のセリフは、「逃げ出してはいけない、逃げ去ってはいけない」という意味なので、mustn't が使われていることになりますね。
また、葛藤した後に「やります」と「その場で決めた」ことなので、前からそうなるとわかっていた be going to ではなく、will (I'll) を使うことになります。

そして、「僕が乗ります!」が I'll pilot it! と訳されていることに、なるほどなぁ、と思ったのですが、例えば「ガンダムに乗る」「エヴァに乗る」という場合の「乗る」は、モビルスーツや汎用人型決戦兵器(笑)に「乗り込んで、それを操縦する。そのパイロットになる」という意味ですよね。
そういう意味で「乗る」と言っているので、動詞 pilot を使っているということになります。
pilot は名詞で「パイロット、操縦士」という意味があると同時に、動詞として「〜を操縦する」という意味としても使えるということです。

日本語から英語への変換においては、「乗るという日本語を言い換えた英単語」を探そうとするのではなく、「(それに)乗る」という「日本語の意味を英語で表現する」必要がある、ということですね。

日本のアニメは世界でも人気で、エヴァはその代表作と言えるでしょう。
日本のアニメが大好きで、アニメを見て日本語を勉強した、という外国人の方も多く、そういう方の日本語力は非常に高いですよね。
日本語のセリフに興味を持って、そのセリフを真似したり、意味を深く調べるために日本語を勉強したりしていたら、日本語が上達するのはある意味当然のことで、語学を学ぶ方法としては、一番素直な方法だと思います。
私はそれと同じように「大好きな海外ドラマで英語を学ぶ」という方法を取っているわけですね。

今回のエヴァの再放送で思ったことがもう一つ。
エヴァの放映が始まったのは1995年。私がブログで解説している海外ドラマ「フレンズ」は、アメリカで1994年放送開始だったので、よく似た時期に放送が開始されたことになります。
「フレンズ」という作品を英語教材として考えた時、「随分前に終わってしまった昔の作品を教材として使うこと」に抵抗を感じる人も中にはおられるようで、これまで何度かそういう質問を受けたことがあったのですが、同時期の日本アニメ「エヴァ」と比較することで、見えてくることがある気がしました。

先ほど、「アニメを見て日本語を学んでいる外国の方」の話をしましたが、その方が例えば、1995年のエヴァを教材として使いたいと考えた場合でも、語学の教材としては全く問題ないと思うのですね。
「1995年の作品だから、使われている日本語表現が古い」なんてことは一切ありませんし、今の時代に使われている言葉と大差ないと思います。
アニメでもドラマでもそれは同じことで、「20年前の作品だから語学の教材として使うには古すぎる」というようなことは全くない、と私はここで断言したいと思います。
11年以上かけてフレンズのファイナルに到達して、またシーズン1の解説に戻るわけですが、登場人物の服装や小道具は時代を感じさせるとしても(笑)、日常会話そのものは全く古びていないし、時代遅れでもない、ということを、改めてお伝えしておきたいと思いました。

今日のエヴァ放送開始のことは、Twitter で軽く触れる程度にしようと思っていたのですが、たまたま、私が「フレンズ シーズン1改」を始めようとした日に、同時期の作品エヴァの再放送開始が重なったので、これも何かの縁と思い、思うことを書かせていただきました。

良い作品、良いセリフは、何年経っても良いものです。
エヴァは後に、『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』シリーズの「序、破、Q」となってリビルドされていますよね。
エヴァと比較するのはあまりにもおこがましいですが、私も過去の解説記事をリビルドして、新しい「シーズン1改」を頑張りたいと思います♪


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posted by Rach at 16:32| Comment(0) | 英語学習のコツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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