2016年10月03日

ミスター・ポテトヘッドに似てる フレンズ1-1改その7

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レイチェル: And then I got really freaked out, and that's when it hit me: How much Barry looks like Mr. Potato Head. Y'know, I mean, I always knew he looked familiar, but.... (そしてそれから、私は本当にパニクったの。でその時に、思いついたの、バリーがどれほど、ミスター・ポテトヘッドに似てるか[そっくりか]ってことを。ほら、つまり、彼のこと見覚えあるなぁ[彼は誰かに似てるなぁ]って、ずっとわかってたんだけど、でも…)
レイチェル: Anyway, I just had to get out of there, and I started wondering "Why am I doing this?" and "Who am I doing this for?" (TO MONICA) So anyway, I just didn't know where to go, and I know that you and I have kinda drifted apart, but you're the only person I knew who lived here in the city. (とにかく、私はただそこから逃げなくちゃいけなかった、そして私はこう思い始めたの、「なぜ私はこんなことをしてるの?」そして「私は誰のためにこんなことをしてるの?」って。[モニカに] だからとにかく、私はどこへ行くべきかわからなくて、あなたと私は疎遠になっちゃったみたいだってわかってるけど、でも、あなたが、ニューヨーク(市)のここ[ここマンハッタン]に住んでるって知ってた、ただ一人の人だったから。)
モニカ: Who wasn't invited to the wedding. (その人はその(あなたの)結婚式には招待されていなかったけどね。)
レイチェル: Oh, I was kinda hoping that wouldn't be an issue. (あぁ、それが問題にならないといいなぁ、って願ったりしてたんだけど。)

And then I got really freaked out の got freaked out は、「パニクった」というニュアンス。
freak somebody out で「人を異常な精神状態にする」という意味になります。
get freaked out は「異常な精神状態にさせられる」ということなので、「パニクった」という意味になるわけですね。
that's when it hit me の hit の基本語義は「打つ」ですが、ここでは「(考えなどが)人に思い浮かぶ」という意味で使われています。
hit の動詞の活用は hit-hit-hit なので、現在形と過去形の区別がつきにくい場合がありますが、今回は it hit me のようになっており、主語が it (3人称単数)であるにもかかわらず、hits のように「3単現の -s」がついていないことから、「現在形ではなく過去形である」と判断できることになります(今回の場合は、レイチェルがずっと過去形で話しているので、その流れからも過去形であることは明白ですが)。

that's when it hit me: How much... のように、コロン( : )で繋がっていますので、「it が私に思い浮かんだ」の it の内容が、コロン以下で文章として語られていることになります。
that's when it hit me は、「それが、コロン以下のことが思い浮かんだ時だ」ということですから、「その時、コロン以下のことが思い浮かんだの」というところですね。

how much は「どれほど…か」という意味で、how much Barry looks like Mr. Potato Head. は「バリーがどれほどミスター・ポテトヘッドにそっくりか」ということ。
ですから、「その時に、気づいたのよ、”バリーがどれほどミスター・ポテトヘッドにそっくりか”ということに」という意味になります。
日本語でもそうですが「どれほどそっくりかに気づいた」ということは、「バリーがものすごくそれに似ていることに気づいた」という意味になりますね。
レイチェルが言いたいのは、Barry looks like Mr. Potato Head very much. のようなことなのですが、その very much という「度合い」を、how much 「どれほど(似ているか)」で表現していることになります。
Mr. Potato Head 「ミスター・ポテトヘッド」は、プラスチックでできたジャガイモのおもちゃで、顔の部品が取り外せるようになっています。映画「トイ・ストーリー」にも登場していました。
「ミスター・ポテトヘッド」で画像検索すれば、その姿がすぐに確認できますね。
バリーがミスター・ポテトヘッドに似ているかどうかは、後のエピソードでご確認下さい^^

I always knew he looked familiar の look familiar は「見覚えがある」。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
familiar : EASY TO RECOGNIZE well-known to you and easy to recognize
look/sound/seem familiar
His face looks familiar to me.

つまり、familiar は「自分によく知られていて[自分がよく知っていて]、見分けがつきやすい」。
例文は「彼の顔は(私には)見覚えがある」。

つまり、レイチェルが言いたいのは、「バリーがどれほどミスター・ポテトヘッドにそっくりか、っていうことがその時、頭に浮かんだけれど、それ以前からずっと、バリーのこと、見覚えあるなぁ、どっかで見たことある顔だなぁ、と思ってた」ということですね。
見覚えのある顔だな、ってずっと思ってたけど、その時に初めて、「そうだ、ミスター・ポテトヘッドに似てたんだ!」ってわかった、ということになります。

anyway は「とにかく」。話題を変える時によく使われる単語で、フレンズにもしょっちゅう出てきます。今回のエピソード、フレンズ1-1 だけでも、5回登場します。
LAAD では、
anyway :
3. (spoken) used in order to return to an earlier subject or change the subject of a conversation
4. (spoken) used when you are ignoring some details so you can talk about the most important part of something

3. は「前の話題に戻るため、または会話の話題を変えるために使われる」。4. は「何かの最も重要な部分について話すことができるように、いくつかの詳細を無視しようとする時に使われる」。

ちょっと話題がそれてしまった場合に元に戻す、どうでもいいことを話してしまって本題に戻りたい時に使う、というニュアンスですね。
今回のセリフも、「どうして結婚式を逃げ出してきたのか」についてみんなに説明している途中で、「バリーってミスター・ポテトヘッドに似てるのよね」という話題であれこれしゃべってしまったため、「そんなことはともかく、話を本題に戻すと」というニュアンスで使ったことになります。

I just had to get out of there は「私はただ、そこ(結婚式の場所)から出なければならなかった」。
get out of は「〜から外へ出る」で、Get out of here! 「ここから出て行け!」の形で、ドラマや映画のセリフでよく登場しますね。

"Who am I doing this for?" は、I am doing this for someone. 「私はこれを誰かのためにやっている」という文の someone を疑問詞(誰)にして前に出した疑問文なので、「私はこれを誰のためにやっているの? 私は誰のためにこんなことをしているの?」という意味。
「バリーに惹かれてたと思ってたけど、豪華なプレゼントにうっとりしていただけだった」ということに気づき、「どうして私こんなことしてるんだろ? 私は誰のためにこんなことしてるんだろ?」とあれこれ思い悩み始めたということですね。

you and I have kinda drifted apart の kinda = kind of で、「ちょっと、まあまあ、〜みたいな(感じ)」のように、断定を避けて、はっきりとは言わずにぼかす表現。
drift は「漂流する、放浪する」で、drift apart は「疎遠になる」というニュアンス。
LAAD では、
drift apart [phrasal verb] : if people drift apart, their relationship gradually ends
例) After college, we both got busy and just drifted apart.

つまり、「人が drift apart するとは、その人たちの関係が徐々に終わること」。例文は「大学後、私たちは二人とも忙しくなり、ただ疎遠となった」。

here in the city は「ニューヨーク市(New York City)のここ」というニュアンスですから、このドラマの舞台になっているマンハッタン(Manhattan)を指していると思われます。
結婚式の場所から走って逃げてきたらしいレイチェルですから、その近くのエリアに当たるここマンハッタンに住んでるとわかってたのは、あなただけだった、だからあなたのところに来たのよ、と言っていることになるでしょう。

そう言われたモニカは、Who wasn't invited to the wedding. と言っています。
文頭が Who で始まっていますが、疑問符( ? )ではなく、ピリオドで終わっていることからもわかるように、これは「その結婚式に招待されなかったのは誰(かしら)?」という疑問文ではなく、関係代名詞の who になります。
その前のレイチェルのセリフで、「あなたが、マンハッタンに住んでると知ってた、唯一の人だった」とモニカのことを表現していましたが、その「唯一の人」を who で受けて、「その人は、その(あなたの)結婚式には招待されていなかった(けどね)」と、皮肉っぽく返してみせたわけですね。
「知ってる人はあなたしかいなかったからこうして訪ねてきたのよ」と言ったレイチェルに、「ここでの唯一の知り合いだって言うけど、その私は、近くでやってたあなたの結婚式には呼ばれてないのよねぇ」と、「結婚式には招待しなかったくせに、逃げ出した時には頼ってきた」ことにあきれている様子を表現していることになるでしょう。

I was kinda hoping that wouldn't be an issue. の kinda は先ほども説明したように「断定を避ける表現」で、I was hoping は「〜を願っていた」、issue は「論点、問題点」なので、「そのこと(モニカが今言ったこと)が論点・問題(点)にならないといいなぁ、って願っていたりしたんだけど」と言っていることになります。
DVDの日本語訳では「(字幕)その話題はやめましょ/(音声)あぁ、やっぱりそう来ちゃうわけ?」となっていましたが、確かにそういうニュアンスですね。
「知り合いはあなただけだったから、と言って訪ねた時に、”そんなこと言いながら結婚式には招待されてないんだけど!”とつっこまれたらどうしよう、と思って、どうかその話が出ませんように、と願ってたんだけど、やっぱりそこをつっこまれちゃった?」と言った感じのセリフになります。


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posted by Rach at 16:14| Comment(0) | フレンズ シーズン1改 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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