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8:42
ロス: So, Rachel, what're you, uh... what're you up to tonight? (それで、レイチェル、その… 君は今夜、何か予定あるの?)
レイチェル: Well, I was kinda supposed to be headed for Aruba on my honeymoon, so, nothing. (そうねぇ、私はハネムーンでアルバ島へ向かうことになってたって感じだから、(予定は)何もないわね。)
ロス: Right. You're not even getting your honeymoon, God. No, no, although, Aruba. This time of year? Talk about your... (THINKS)... big lizards. Anyway, if you don't feel like being alone tonight, Joey and Chandler are coming over to help me put together my new furniture. (そうだね。君はハネムーンさえ行けないんだね。あぁ、いやいや、でも、アルバ島だよ。一年のうちのこの時期と言えば? まさにこれだよね・・・ 大トカゲだよ。とにかく、もし今夜一人でいたくないって気分なら、ジョーイとチャンドラーが僕の家に来て、新しい家具を組み立てるのを手伝ってくれる予定なんだけど。)
チャンドラー: (DEADPAN) Yes, and we're very excited about it. ([無表情で] そうさ、そして俺たちはものすごくワクワクしてる。)
レイチェル: Well, actually thanks. But I think I'm just gonna hang out here tonight. It's been a long day. (うーん、ほんとにありがと。でも私は今夜ここで過ごすことにするわ。長い一日だったから。)
ロス: Oh, sure. Okay, sure. (あぁ、そうだね。わかったよ。)
ジョーイ: Hey, Pheebs, you wanna help? (ねぇ、フィービー、君は手伝いたい?)
フィービー: Oh, I wish I could, but I don't want to. (あぁ、そうできればいいんだけど、でも手伝いたくないの。)
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CMの切れ目。
ロスはレイチェルに、what're you up to tonight? と尋ねています。
up to は「〜しようとして、〜にとりかかって」というニュアンス。
英和辞典には、「(よからぬことを)たくらんで」という意味が載っていて、研究社 新英和中辞典では、
up to=〈よくないこと〉に取りかかって、やっていて、…をたくらんで
He is up to something [no good]. 彼は何か[よからぬ事を]たくらんでいる。
What are you up to? 何をやっているんだい。
と説明されています。
Macmillan Dictionary にも以下のように「よからぬ事を」というニュアンスの語義が出ています。
up to something : doing something wrong or secret
例) When he's quiet like this, I know he's up to something.
つまり、「悪いこと、または秘密のことをやっている」。例文は「彼がこのように静かな時は、何かたくらんでいると俺にはわかる」。
そのように「よからぬことをたくらむ」という意味でよく使われるようですが、今回は「よからぬ」という意味は特になく、ただ「今夜何かやろうと思ってるの? 今夜何か予定あるの?」と尋ねているだけになるでしょう。
kinda = kind of で、「〜みたいに、みたいな」と「ちょっとはぐらかす」表現。
be supposed to は、is supposed to と現在形の場合は「〜することになっている」。
「〜するはずだ、〜するのが決まりだ、〜する予定だ」というニュアンスです(なるほど英文法 p.276)。
今回は was supposed to と過去形になっているので、「〜することになっていた」。
過去形で表現されていることで、「〜することになっていたけれど、(レイチェルが結婚式を逃げ出したことで)その予定が変わってしまった」ということまでが示唆されます。
日本語っぽく訳すと、「アルバ島に向かっている”はずだったんだけど”…」と、逆接が続くようなニュアンスですね。
「でもロスも知ってる通り、私は結婚式を逃げ出して、その予定が変わったから」という理由をわざわざ付け加えなくても、was supposed to 「〜することになっていた」と過去形で表現することで、「その予定が変わってしまった」ことがわかるので、その後すぐに「だから(予定は)何もないわ」と繋がるのですね。
head という動詞について。
普通は、head という自動詞として使うと、head for で「〜へ向かう、行く、進む」という意味になり、Where are you heading for? だと「どこへ行くつもりですか?」になります。
上のセリフでは、それが be headed for、つまり、「be動詞+過去分詞」という「受身形」で書かれていますが、この場合の head は他動詞で、「head+目的語+for」で、「(目的語)を〜へ向ける、進める」という意味です。
そういう他動詞の意味があるために、be headed for でも「〜の方向へ向かう」という意味になり、意味的には、head = be headed のようなことになります。
アルバ島については、以下のウィキペディアで。
Wikipedia 日本語版 : アルバ
「島には美しい真っ白なビーチが幾つかあり、観光客で賑わっている」「観光客のほとんどがアメリカからであり」との説明もありますので、新婚旅行の行き先としても人気なのでしょうね。
「新婚旅行の予定だったけど、それがなくなったから」というレイチェルの発言を聞いて、ロスは「そうだよね。君は新婚旅行をゲットすることすらない」のように表現しています。
新婚旅行に行くことすらない、新婚旅行にまでたどり着かなかった、というようなニュアンスになるでしょう。
「そうか、君は新婚旅行すら行けないのか、、」みたいにしみじみ言っているロスの発言は、まるで「僕は離婚はしたけど、新婚旅行には行けたからね」のように、何だかレイチェルを憐れむみたいな言い方にも聞こえそうで、実際レイチェルに睨(にら)まれたロスは、「いや、でも、アルバ島だよ」と言い直しています。
Talk about your... big lizards. について。
talk about は「…について話す」ということですが、Talk about...(!) として使われると、「まさに・実に・すごい…である」「…とはまさにこのことである」というような意味になります。
研究社 新英和中辞典では、
Talk about...! (口語)=…の話なら(…に及ぶものはない)
Talk about wit! 天下一品の機知だ(った)。
Talk about snow! 実にすごい雪だ(った)。
その語義にあるように、「〜の話なら及ぶものはない」という感覚から、「まさに〜である、すごい〜である」という意味になるのですね。
強調する言い方なので、語尾に感嘆符がつくことが多いです。
Macmillan Dictionary では、
talk about... : used for emphasizing something
Talk about cold - I was freezing!
Talk about being lazy - she wouldn't move an inch!
つまり、「何かを強調するために使われる」。例文は、「寒いとはまさにこのことだよ。僕は凍えそうだった!」。「怠惰とはまさにこのことだ。彼女は1インチも動こうとはしなかった!」
今回のロスのセリフも、「この時期のアルバ島と言えば、まさにこれだよね、、」と何か素晴らしいことを言おうとして、頭を巡らせてみたのですが、「大トカゲ」しか思いつかなかった、という拍子抜けのジョークになるでしょう。
lizard は「トカゲ」。ポケモンで、ヒトカゲ→リザード→リザードンという進化がありますので、それをイメージすれば、lizard がトカゲなのはすっと覚えられそうですね^^
feel like doing は「〜したい気がする」ですから、if you don't feel like being alone tonight は、「君が今夜一人でいたくない気がするなら」。
その後、「ジョーイとチャンドラーが、僕の新しい家具を put together するのを手伝うために来てくれる予定だ」と説明しています。
put together は「合わせる、集める」という感覚なので、家具であれば組み立てるということ。
それを聞いたチャンドラーは、「ロスの手伝いをするのをとても楽しみにしてるんだ、ワクワクしてるんだ」と言葉では言っていますが、声のトーンと表情から、全く嬉しそうではないのが丸わかりですね。
「一人で寂しいなら、レイチェルも僕の家に来て一緒に手伝う?」とロスは言っているわけですが、その家具の組み立てがさも楽しげなもののように言っているロスに対して、「俺たちもそれをすっごく楽しみにしてるんだよね」と言葉でだけ言ってみた感じになるでしょう。
レイチェルは気遣いに対するお礼を言ってから、「でも私は今夜ここで hang out するわ」と答えます。
hang out は「時を過ごす、ブラブラする」という意味。
フレンズたちのような大人が、友達と一緒に時間を過ごす、という意味でも hang out はよく使われます。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
hang out : (informal) to spend a lot of time in a particular place or with particular people.
つまり、「ある場所で、またはある人々と一緒に、多くの時間を過ごすこと」。
「(大人が)友達と遊ぶ」というようなニュアンスですね。
「遊ぶ」と聞くと、play という動詞が頭に浮かぶ方も多いと思いますが、英語の play だと子供たちがワーイと遊ぶニュアンスになります。
ジョーイがフィービーに、ロスの家具の組み立ての手伝いをしてみたい? と尋ねた後、フィービーは、Oh, I wish I could, but I don't want to. と答えています。
この第1話の最初でも、ロスのどんよりオーラを浄化しようとしていた、ちょっと変わったキャラクターのフィービーでしたが、このセリフはフィービー節(ぶし)炸裂というべき一言ですね。
普通は、I wish I could 「手伝えればいいんだけど」と言うだけで、「手伝えるものなら手伝いたいけど、事情があって残念ながらそれはできないの」というニュアンスが出ます。
普通ならその後、「残念ながら先約があるの、他に用事があるの」というような理由が続いたりするのですが、フィービーが言ったのは「手伝いたくないから」。
手伝えない理由は「私が手伝いたくないからだ」と言ってしまっているところに、フィービーの「普通の人とは違うズレ具合」が出ています。
これなら、I wish I could.... と言ってそのまま言葉を濁していた方が、何かしらの事情があってダメなんだな、とわかってもらえて丸く収まったところ。
それをわざわざ「やりたくない」という正直な理由を言ってしまっているところがフィービーっぽいわけで、それを聞いたジョーイが、「正直だねぇ」みたいな顔をしているのもまた、面白いですね。
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ただ、Talk about your...と所有格yourが付いているのは面白いなと思いました。(自分の観たドラマでもTalk about your...でした。)
自分の解釈では、talk about...→Talk about...! に意味に拡大していったはず。
Talk about...!を調べたら、どの辞書の例も...の部分は無冠詞の単数名詞・動名詞・形容詞でした。...の意味を強調する表現なのだから、指示対象を示す所有格とか定冠詞が名詞句に無い方が典型的なのだと思います。
今回のようにyourがあるのは、元の表現talk about...の名残りがあるというか、引っ張られたというか、そんな風に解釈しました。
元の表現と拡張した表現にはっきりした境目を作るのは難しいなと思い、そこが面白いなと思いました。全くの見当違いならすんません。
あと、日本シリーズの行方が気になります。
コメントありがとうございます。
Talk about your... のように、your が付いている点、興味深いですよね。
辞書の例文は無冠詞のものばかりで、また、フレンズ4-15 や フレンズ9-22 などにも出てきたことがあるのですが、どちらも your は付いていませんでした。
Talk about...! は、形から判断して、命令形のニュアンスなのでしょうね。「〜について話してよ!」→「〜と言えばそれに及ぶものはないよね、〜と言えばまさにそのことだよね」のような流れだと考えられるでしょうか。アルバ島のこの時期と言えばまさにこれ! 的な、素晴らしいものを挙げてみて、というニュアンス、Talk about your favorite/wonderful (something) のような感覚で、your がついたのかなぁ、と思ったりもします。
それから、ここまで常にホームが勝っていて、昨日はさよなら満塁HRもありましたし、日本シリーズ、気になりますよね。土曜日の試合も盛り上がりそうですね(^^)
以下の部分についてより深い解説をお願い出来たらと思います。
ロス: Right. You're not even getting your honeymoon, God. No, no, although, Aruba. This time of year? Talk about your... (THINKS)... big lizards.
>You're not even getting your honeymoon,
ここはロスの嫌味?のようなニュアンスは私は感じず、単に「そうか…新婚旅行もなくなっちゃったんだよね…」という悲しい同情のニュアンスで見ていました。
それを受けてのレイチェルの表情も睨んだとは見えず、自分はこの破談について明るく話してみたけれど、ロスのその調子に引っ張られてシリアスな表情に変わったと感じていました。
それを見て、暗い雰囲気にしてしまったことに慌てたロスが
No, no, although, Aruba. This time of year?
「いやいや!でもアルバ島でしょ?この時期なんて…」とむしろアルバ島を悪く言う流れに、水を向けたように思いました。
ですのでTalk about your... 以下は「この時期のアルバ島のつまらないところ」をあげつらうつもりで始まったのかなと思っていました。
だけれどアルバ島がハイシーズンだったとかそういう何か(アルバ島のハイシーズンがいつか知りませんしドラマも何月の設定でやっているか知りませんが、レイチェルのようなお嬢様が結婚する相手はきっとお金持ちだろうし、新婚旅行だって良い時期に良い場所に行くだろう、という勝手なイメージです。)で悪口も思い浮かばず、大きなトカゲがいるだけだよ、ということになったと思っていました。
私の解釈の矛盾点など、解説いただけたらありがたいです。
コメントありがとうございます。
それではさっそくご質問の部分につきまして。
まず、私が記事で書いた「レイチェルに睨まれた」という表現は間違いでした。ここは「ロスが自分を憐れんだことを悲しそうな顔で見つめた」という方が近かったと思います。
ロスの発言が、新婚旅行に行けなかったレイチェルを憐れんだかのように聞こえた理由の一つは、even ですね。even は「〜さえ、〜すら」というニュアンスなので、You're not even getting your honeymoon を直訳すると「君は自分の新婚旅行をゲットすることすらないんだね」となるので、離婚はしたものの新婚旅行は行ったであろうロスがそれを言うと、「僕は行けたけど、君はそれすら行けなかった」のような憐れみのニュアンスが出てしまうだろうと思うのです。
とりあえず even のニュアンスが大きいのはあるのですが、他にも二人の表情や言い方から、順番にセリフの流れを追ってみたいと思います。
kind of supposed to be くらいからレイチェルは微笑みながら話していて、特に so, nothing の部分はロスを見上げて笑顔を向けています。
レイチェルとしては「ハネムーンに行ってるはずだったんだけどねぇ〜」と(逃げ出したのは自分自身であることもあり)ハネムーンに行くはずだったのに行けなかったという自分の不幸を笑い飛ばす感じで、Shimejiさんのおっしゃる通り「自分はこの破談について明るく話してみた」ということですよね。
それを聞いたロスがそれを同じように笑って受け止めてくれたら良かったところ、ロスは手で額を押さえて、あぁなんてこった的に手も広げて、こもったような悲しげな声(ロスがよく言う、暗い Hi. の時のような声、半泣きしているような声にも聞こえます)で、笑顔を見せず、
Right. You're not even getting your honeymoon と言い、さらにまたこもった声で God... 「なんてこった」みたいにレイチェル本人以上にハネムーンに行けなかったことを悲しそうに言っています。単なる同情以上に、必要以上に悲しげな声で言っているので、ものすごく憐れまれているようにレイチェルには聞こえたと思うのですね。
それで、ロスが自分を憐れんだことをレイチェルは悲しそうな顔で見つめた、という流れだと私は感じました。
「悲しい同情」でも「憐れみ」でも、声のトーンは悲しいトーンにはなると思うのですが、even で「それすらできなかったのか」という「憐れみ」のニュアンスがよりはっきり出ると思うわけです。
私、そんなに惨め? みたいな悲しげな顔でレイチェルがロスを見上げるので、「ハネムーンにすら君は行けなかったんだね」みたいな言い方をそれも悲しい口調で憐れむように言ってしまった自分の間違い・失言を悟り、それを取り繕うとして、元々の行き先だったアルバ島はいいところだよね、という風に話題を変えて(ハネムーンに行けなかったという話ではなく、選んだその”場所”の話にすり替えようとして)「(新婚旅行には行けなかった)とはいえ、アルバ島だよ! この時期のアルバ島と言えば、これだよこれ!」みたいに「アルバ島のいいところ」を言おうとしたという流れだろうと私は思いました。
「この時期のアルバ島と言えば、まさにこれだよね」と強調している時は、やはりそこの長所やウリを述べていると考えるのが自然かなと思いますし、ロスがアルバの名前を出した時、それまでとは一転して、声のトーンが明るくなっています。ロスの表情を見ていても「どうせ今の時期に行っても何も見るものはないよ」みたいに「けなす、あげつらう」顔には見えない気がしました。
また、別の方とのコメントのやり取りで、Talk about your... の your のニュアンスについて触れていますが、your という所有格は Talk about your favorite/wonderful (something) のような感覚であるような気が私にはして、悪口を言う場合には「君の」のような your は付かないように思うのです。
それから、こういうのは嫌だよね、みたいな悪口を挙げようとしていたなら、You don't wanna see those... 「そういう〜は見たくないよね」みたいな言い方をするようにも思うのですね。
うかつな言動をしてしまったのでそれを取り繕うためにレイチェルが決めたアルバ島を褒めるような話に話題を変えようとした、けれども、パッとしたことが思いつかず、思いついたのがトカゲしかなかった、というオチ、トカゲを褒めてもレイチェルにとっては誉め言葉にはならない、というオチだったかなと思います。
このパイロット版である 1-1 の時点で、ロスの設定がどこまで確定していたかはわかりませんが、今後明らかになってくるロスの職業を考えると、ロスがトカゲ類に詳しいのは自然な流れで、この時点で「トカゲ」を出したのは、そのロスの職業や趣味・興味を匂わせる布石だったか、またはおしゃれなリゾートっぽいことは知らず、トガゲ類のことしか思い浮かばないというその方面のオタクの片鱗を見せるという効果があったのかなと思います。
ということで整理しますと、
レイチェルは新婚旅行に行けなかったことを明るく笑いながら話した。
ロスは「君は新婚旅行”さえ”行けなかったんだね」とレイチェルを憐れむような言い方をしてしまい、憐れまれたと感じたレイチェルは「私ってそんなに惨め?」という悲しそうな顔でロスを見た。
その失言に気づいたロスは、それを取り繕おうとして「行けなかった」という話ではなく、行き先だったアルバ島の話に話題を変えようとした。
「この時期のアルバ島と言えばこれだよね!」と明るい口調で言っているのはレイチェルが決めたであろう行き先のアルバ島を褒めようとしていた。
リゾートに詳しくないロスは誉める言葉が思い浮かばず、自分の知っている知識として「大きなトカゲがいるよね」としか言えなかった。
という流れになる、というのが今の私の考えです。
あくまで私の受けた印象に過ぎませんが、参考にしていただければ幸いです。
コメントありがとうございました。
evenが入ることによって醸し出されるニュアンスの解説、ありがとうございます。同情と憐みは似ているようで違いますね。
>選んだその”場所”の話にすり替えようとして
という発想はありませんでした。なるほど。
>although, Aruba. This time of year?
私はここのalthoughからのThis time of year?でThis time of yearを悪く言いそう、と感じたのです。
Rachさんはそのようなニュアンスは感じないということですよね。
Talk about your... については先のコメントを拝見していまして、良い意味に使われるんだろう、とは解釈していましたが、この状況のレイチェルとっては「今の時期のアルバの良くないところ」は良いことになるかな?と曖昧な解釈でいました。それはちょっと無理があるでしょうか。
重ねて似たような質問になってしまい申し訳ありません。
こちらこそお返事ありがとうございます。
ロスが重い空気にしてしまったので、アルバの話を出した、というところまでは同じだと思うのですが、そこでアルバを褒めようとしていたのか、悪く言おうとしていたのか、というのは、セリフで具体的なことを言っていないので、判断しにくいところではありますよね。
私は「話題をごろっと変えて、新婚旅行に行った行かないではなく、単純にアルバ島そのものを話題にしようとした」と感じたのですね。最初にそういうイメージを受けたので、何度か見返してみてもその最初に受けたイメージから抜け出しにくくなっている状態ではあると自分でも思います。
その上で「これからアルバ島を褒めようとしていたと感じた理由」を再度考えてみます。
ロスがアルバと言う時に、急に明るいトーンになって、そのセリフを直訳すると「アルバ島。この時期と言えば? 話してよ、君の〜を」ということなので、〜に悪口が入るようには思えないのですね。
記事内の辞書の語義にもあるように、
Talk about...! は「…の話なら(…に及ぶものはない)」「実にすごい」と「何かを強調する」ニュアンスなので良い意味が続きそうに思えるわけです。
例えばこれを「この時期のアルバは、実にひどい〜がある」みたいな悪口を言ったとすると、そのようにレイチェルが行く予定だった行き先をけなす・こき下ろすことが、レイチェルを励ますことにもならない気がする、と思えるのですね。
悪口だとするともう少し別の言い方を使う気がする、「あれはもう実にひどい」みたいなそこまで「強調」した悪口でけなすかなぁ? と思うのです。
レイチェルの発言「ハネムーンでアルバ島に行く予定だったけど、それがなくなったから」という言葉に対して、ロスは「ハネムーンに行けなかったこと」だけに反応してしまい、暗い空気にしてしまったので、ハネムーンの話には触れないようにして「アルバ島に行く予定だった」という「アルバ島」に話題の焦点を合わせた、というのが私の感じた印象です。
「ハネムーンに行ってたところで今は最悪の時期だから」みたいな意味で悪口を言ったとすると「行かなかった」という話がまだ続いていることになりますし、「行かなくて正解だったよ」という励ましは「ハネムーンに行けなかった」ということを前提にしての励ましなので、レイチェルとしてはさらに惨めな気持ちになってしまいそうに思うのですね。
ロスはアルバ島のウリや名物を言おうとして、リゾート的なことを思いつかず、big lizards と言った、ロスとしては「今の時期は、大きなトカゲを見られるよ」という長所的なものとして言ったのだろうと思います。
ロスが長所として挙げたのはそれ?! とレイチェルや観客が思うようなオチということなのだろうと。
先ほども書きましたように、最初にこうだ!と思ったことからはなかなか抜け出すのが難しく、私の意見もそんなに自信があるわけではありません。
私も引き続き、もう少し考えてみたいと思います。
ご丁寧なお返事ありがとうございました。
「今アルバ島を褒めてしまったら、行けなかったレイチェルがより惨めな気持ちになってしまうのではないか」という思い込みが私の解釈に繋がっているんだと気付きました。
行けなかった人を目の前に、行くはずだった場所の魅力を語るのは変だ、励ましならないと思い込んでいました。
Rachさんは「ハネムーンの話を続けることがレイチェルをより惨めな気持ちにする、だからアルバ島自体の話にした」ということでしたが、
その感覚はちょっと私の中には無くて、アルバ島の長所について話を続けてしまったら結局(行くはずだった素晴らしい)ハネムーンの要素が消えない、話題の切り替えになっていない、と感じてしまっていたようです。
ですが言われてみればそのような考え方もできるし、その方がtalk about yourが自然だという事ですよね。
私の先入観がかなりこの解釈に偏りを出していると気付けました。
私より遥かに英語に親しんでいるRachさんがそう取ったのであればそうなんだろうと思います。
何度も詳しい説明をありがとうございました。
こちらこそご丁寧なお返事ありがとうございます。
今回の件については私も確信がなくて、私の方も「最初にそういう印象を受けた」という先入観と思い込みがありますし、自分の解釈についても、これだ! という決め手に欠ける気がしています。
コメントのお返事をした後もいろいろと考えてみたのですが、今思うと「アルバ島を褒める」ではなくて「アルバ島と言えば…」という「アルバ島で有名なことを挙げようとしただけ」の方が近いかもしれません。
それが良いことか悪いことかはあまり関係なくて、「ハネムーンに行けなかった」という話題から離れるためにレイチェルの答えにあった「アルバ島」を話題の中心に持って来ただけ、と言いますか。
「アルバ島のこの時期と言えば? やっぱりあれだよね、あの…大きなトカゲだよね」みたいな感じかなぁ、と。
レイチェルが決めたであろう行き先だから褒めた、ということでもなく、行けなかったから「あんなところ行かなくて正解だったよ」とけなすことで慰めたわけでもなく、もっとニュートラルな感じで「アルバ島かぁ。アルバ島と言えばそれはもうこれしかないよね、これだよこれ」的に言い始めたものの、特にすごいものが思い浮かばず「大きなトカゲ」しか出てこなかった、みたいなことかなと思ったりします。
Shimejiさんのご指摘の通り、「アルバ島は実にいいところだよね」と褒めてしまったら「ハネムーンに行けなくて残念」ということになってしまいますから、結局ハネムーンの話を引きずってしまうことになりそうですよね。
褒めよう、けなそうではなく、アルバ島の話題に変えてそのまま話を続けるために「アルバ島と言えばこれ」というものを挙げたかった、けれどあまり「これ」というものも挙げられなかった、ということなのかなと。
私の解釈もころころ変わってしまい申し訳ありません。
上に書いたことも「今はこうかなと思う」程度なので、参考程度にお聞きいただければ幸いです。
貴重なご質問ありがとうございました。
「褒めるでもけなすでも無い」という解釈、何かストンと落ちた気がします。
雰囲気を悪くしてしまった、話題を変えよう、取り繕うように今アルバ島という単語が出ていたからそのままそれを拾って話を続けた、でも大して何も思い浮かばなかった、というオチ。
そんな流れということですね。
個人的にはこれだ!と感じる解釈です。ありがとうございます。
私の些細な疑問に寄り添っていただいて、繊細な解説をありがとうございました。
こちらこそご丁寧なお返事ありがとうございます。
私が最後に書いた解釈について、「ストンと落ちた」「これだ!と感じる」と言っていただけて良かったです♪
意図があって褒めた or けなした、と考えた場合には、セリフとして、そのような意図を示す言葉がちょっと足りない気がするんですよね。Shimejiさんに共感していただけたこともあり、話題を変えて「アルバ島」という単語で話を続けようとしただけ、と考えるのがやはり自然なのかなと今は思います。
このセリフについて深く考え直す機会を与えていただけたこと、ありがたかったです。
貴重なご質問ありがとうございました(^^)