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ジョーイ: There's rocky road and cookie dough and bing cherry vanilla. You could get 'em with jimmies or nuts or whipped cream. (ロッキーロードやクッキードー、それに、ビング(!)チェリーバニラ。その(様々な)フレーバーに、スプリンクル(チョコスプレー)やナッツやホイップクリームをトッピングすることもできるんだぞ。)
ジョーイは、世間にはたくさんのアイスクリームのフレーバーがある、と言った後、具体的なフレーバーの種類を挙げています。
フレーバーの名称なので、「どんなものか画像を見てみたい」ということであれば、Google の画像検索で、「ロッキーロード アイス」「クッキードー アイス」などで検索すれば、その写真がたくさんヒットします。
日本では「サーティーワン」として知られているアイスクリームチェーンは、本国アメリカでは、Baskin-Robbins という名前ですが、その「サーティーワン」のサイトの「商品情報 フレーバー」を見てみると、「Standard Flavor (スタンダードフレーバー)」の中に「ロッキーロード」が載っています。
B-R サーティーワン アイスクリーム>フレーバー>ロッキーロード(R)
サイトの説明文には、
ロッキーロード(R)
岩をアーモンド、雪はマシュマロ、ロッキー山脈のドロンコ道をチョコレートアイスクリームで表現。
その名もロッキーロード(R)!
と書かれています。
ロッキーロードという名前の横には、(R)マーク(実際には、丸の中に R が入ったマーク)がついています。
(R) は、registered 「登録された、登録済みの」ということで、この名前は登録商標になっているようです。
説明には「ロッキー山脈のドロンコ道」と説明されており、また、rocky road は「岩だらけの道」という意味にもなりますが、それをサーティーワン(Baskin-Robbins)が、アイスクリームのフレーバーの名前として登録している、ということですね。
現在、サーティーワンのサイトには「クッキードー」という名前のフレーバーは載っていないのですが、以前、近所のサーティーワンで貰ってきた(笑)お店のリーフレットには、チョコチップクッキードーというものが載っていました。
リーフレットの説明文は、
チョコチップクッキードー CHOCO CHIP COOKIE DOUGH
キャラメルとバターの風味を加えたバニラアイスクリームに、チョコチップ&ソフトクッキーまで、美味しさがぎっしり!
この2つのフレーバーは有名らしく、英辞郎にも以下のように出ていました。
rocky road=ロッキー・ロード◆チョコレートアイスにアーモンドとマシュマロが入ったもの。
cookie dough ice cream=クッキー・ドウ・アイスクリーム◆バニラアイスにクッキーの生地(焼く前)がそのまま入ったもの。
上の説明に「クッキーの生地(焼く前)」という説明がありますが、同じく英辞郎では、
cookie dough=クッキーの生地
と説明されています。
「焼く前のクッキーの生地」がクッキードー(クッキー・ドウ)ということですが、アメリカではクッキーの生地を、焼く前の「生の状態」で食べる人も結構多いようです。
実際に、フレンズ1-4 では、クッキードーを食べているシーンも出てきます。
フレンズでは、アイスクリームを巨大なカップのままスプーンを突っ込んでヤケ食いする、というシーンもよく見かけますが、フレンズ1-4 でのクッキードウもその「ヤケ食い」のようです。
bing cherry vanilla について。
とりあえず bing は置いといて(笑)、「チェリー・バニラ」というのは、バニラにチェリーが入ったものだろうと容易に想像できますね。
チェリーバニラで画像検索すると、ハーゲンダッツのカップの画像で Cherry Vanilla が見つかります(現在は販売していない模様)。
そして、bing について。
bing を含むジョーイのセリフは、DVD英語字幕では、
Rocky road and cookie dough and bing cherry vanilla.
と書かれていたのですが、ネットスクリプトでは、
There's Rocky Road and Cookie Dough, and Bing! Cherry Vanilla.
と表記されていました。
実際、ジョーイは Bing! の部分に力を入れて発音していましたので、その言い方と、ネットスクリプトの表記から、「Bing! というのは、Bam! 「バン!」「バーン!」と似た感じの擬音語で、勢いをつけている感じだろう」という見解を、私は過去記事で書いたのですが、その後、読者の方から、Bing Cherry (ビングチェリー、Bing 種のチェリー)というものが存在することを教えていただきました。
Wikipedia 日本語版: アメリカンチェリー の説明を引用させていただくと、
アメリカンチェリーは、主にアメリカ合衆国西海岸で取れるサクランボ。代表品種はビング (Bing cherry) で、日本への輸入量の9割を占める。
ですから、bing cherry vanilla というのは、「ビングチェリー、ビング種のチェリー(bing cherry)を使ったバニラ」ということで間違いないようです。
DVD英語字幕では、bing cherry vanilla のように、特に bing を強調することなく表記してありましたが、そういうチェリーを使ったフレーバーの名前、種類だったということですね。
ジョーイが、Bing! と発音したことについては、ビングチェリーというフレーバーを説明する時に、ちょっとリズム感を出したり、景気づけみたいに勢いをつける感じで、Bing! と力を込めて大袈裟に発音してみた、ということなのだろうと思います。
過去記事のコメント欄でも書いたのですが、「どーん!ぶり飯(どんぶりめし)でも食えよ!」などと激励するような感覚かなぁ、と。
フレーバーの種類として、チョコ系、クッキー系、フルーツ系を順番に挙げたわけですが、フルーツ系にもいろいろある中で「ビングチェリーバニラ」を使ったのは、ジョーイに「ビング!」と言わせて励まし感を出すような演出だったのかなぁ、と思ったりもします。
ちなみに、チャンドラーの名前は、Chandler Bing ですが、特にそのビングという名前とかけたシャレとかではないようです。
'em は them のことで、その前に挙げた様々なフレーバーのアイスクリームのこと。
そういうものを、ナッツやホイップクリームと一緒に get できる、と言っているので、アイスクリームの上にナッツなどをトッピングするイメージで言っていると想像できます。
好きなフレーバーを選べる上に、好きなようにトッピングもできちゃうんだぞ、ということですね。
ジョーイに言わせると、「僕にはこの女性しかいない」と心に決めてしまったロスは、アイスリーム屋さんでいつも同じフレーバーしか注文しないやつ、様々なトッピングを試したりもしないやつ、ということのようで、アイスのフレーバーを選ぶみたいに、女性もいろいろ選べるんだから、「僕には一人だけ」とか思い込むのはやめろよ、という彼なりのアドバイスなわけでしょう。
そんな風に、with jimmies or nuts or whipped cream は、アイスのトッピングであることが想像できますが、ナッツとホイップクリームはわかるとして、ジミーズとは何か?
DVDの日本語音声(吹替)では「トッピングだって、チョコもあれば、ナッツも、ホイップクリームも」となっていましたが、やはり「チョコ」のようです。
Wikipedia 英語版: Sprinkles に、Alternative names(別名)として jimmies が載っています。
つまり、ジミーズとは、スプリンクルズ(Sprinkles)とも呼ばれているもので、ウィキペディアに画像が出ていますが、カラフルな色がついているものもある、細かく小さな糖菓です。
お菓子作りの材料として、日本では「チョコレートスプレー」「チョコスプレー」「カラースプレー」と呼ばれているものですよね。
クリスピー・クリーム・ドーナツに、「チョコ スプリンクル」というドーナツもあるようですので、「スプリンクル」という名称になじみのある方もおられるでしょうか。
その jimmies という呼び名については、ウィキペディア内で何度も言及されており、特に興味深い部分を以下に引用させていただきます。
Types
In the Northeastern United States, sprinkles are often referred to as jimmies. "Jimmies", in this sense, are usually considered to be used as an ice cream topping, while sprinkles are for decorating baked goods, but the term can be used for both.
つまり、「アメリカ北東部では、スプリンクルズはしばしば、ジミーズと言われる。スプリンクルズが焼き菓子のデコレーション用であることに対して、この意味での「ジミーズ」はたいてい、アイスクリームのトッピングとして使われるものとみなされるが、その(ジミーズという)用語は(焼き菓子、アイスの)両方に使われることが可能である。
History
The candy company Just Born cites its founder, Sam Born, as inventing the "chocolate" sprinkles called "jimmies" (which may never have contained any chocolate) in Brooklyn, New York, USA.
つまり、キャンディー会社(注:英語の candy はチョコレートを含みます)のジャストボーン社は、その創始者サム・ボーンが、アメリカ・ニューヨーク・ブルックリンで、「ジミーズ」と呼ばれるチョコレート・スプリンクルズ(チョコレートは全く含まれていなかった可能性がある)を発明したと言及している。
「主にアイスクリームのトッピングに使われる」「発明されたのはニューヨーク・ブルックリン」というウィキペディアの説明を見ると、NYに住むジョーイが、アイスクリームのトッピングとして、さらっと jimmies という名前を出したのもうなずける気がしますね。
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