2016年11月17日

腕時計を粉砕してくれて良かった フレンズ1-1改その24

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12:53
モニカ: Being spit on is probably not what you need right now. Um... how long? ((何かを)吐きかけられることは、多分、今、あなたが必要としていることではないわよね。それで…どのくらい?)
ポール: Two years. (2年。)
モニカ: Wow! I'm glad you smashed her watch. (まぁ! あなたが彼女の腕時計を粉砕してくれて良かったわ。)
ポール: So you still think you, um... might want that fifth date? (それで、君はまだ、(さっき言った)5回目のデートをしたいと思ってる?)
モニカ: (PAUSE) Yeah. Yeah, I do. ([間があって] えぇ。えぇ、思ってるわ。)

spit on の基本的な意味は「(人)に唾(つば)(など)を吐きかける」。
spit の動詞の活用は、spit-spat-spit (2016.11.19 訂正→活用は、spit-spat-spat または spit-spit-spit で、過去形も過去分詞形も spat/spit の両方が使えます)で、being spit on は「つばを吐きかけられること」という受動態の動名詞になります。
spit という動詞は、つばだけではなく、食べ物や飲み物を口から吐き出す・吹き出すことも含みますので、今回はモニカが(お茶らしき)飲み物を口から吹き出して、ポールにそれがかかってしまったことを言っていることになるでしょう。

I haven't been able to, uh, perform... sexually. というポールの告白の、最後の sexually という言葉に驚いてモニカは飲み物を吹いてしまったわけですが、身の上話を聞いて、相手に同情したり慰めたりしなければならないところなのに、その言葉に反応して吹き出して、飲んでいた飲み物を相手にかけてしまうなんて、私失礼なことしちゃったわ、という思いで、このように言っているのでしょう。
あなたが求めていた反応は私が吹き出して飲み物をかけてしまうことじゃないわよね、こういう反応はお呼びじゃなかったわよね、というところですね。
(2016.11.21 追記)
Being spit on is probably not what you need right now. について、コメント欄でご意見をいただきました。
このシーンでは、モニカが口から吹き出した飲み物が、ポールの股間あたりにかかっています。
being spit on は「唾を吐きかけられる」ということから、「唾液がつく」ことを意味していて、「私の唾液がかかっちゃう(ついちゃう)ことは、今すぐに必要というものではないわね」→「私の唾液がついちゃうことが、必要とされる時もあるだろうけどね」のように、股間に飲み物をかけてしまったことを、「不能な男性に対して、口を使った前戯を行なう」ことにかけたジョークにした、ということになるようです。
下のコメント欄に訂正と追加説明がありますので、詳しくはそちらをご覧下さい。
(追記はここまで)

モニカは How long? とだけ言っていますが、その前にポールが、I haven't been able to... という現在完了形を使っていましたので、その完了形で示した期間がどのくらいかを尋ねていることがわかりますね。

「妻が去って、性的に機能しなくなってしまってから2年になる」という答えを聞いて、モニカは、
I'm glad you smashed her watch. と言っています。
smash は「(強い力で)打ち砕く、粉砕する、壊す」。
テニスのスマッシュのように、勢いのある言葉です。

LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
smash [intransitive, transitive] : to break into many small pieces violently or loudly, or to make something do this by dropping, throwing, or hitting it
つまり、「乱暴にまたは騒々しく、多くの小さい破片に壊れること、または、何かを落としたり、投げたり、叩いたりすることで、こうなる(小さな破片に壊れる)ようにすること」。
many small pieces になるように break するということで、日本語の「粉砕する、粉々に壊す」という感覚がぴったりかと思います。
ロングマンの語義説明では、前半が自動詞の意味(粉々に壊れる)で、「対象物がこうなるようにする」と言っている後半が他動詞の意味(粉々に壊す)ですね。

私がパソコンにインストールしている LAAD では、smash のイメージを表す絵が載っているのですが、それが、
calculator (電卓)を hammer (ハンマー)で叩いている絵で、電卓の本体はねじ曲がり、キーの部分がバラバラに散乱している
という絵でした。
「粉砕する」というイメージにはぴったりですが、「電卓をハンマーで壊す」というあまり見かけない状況を説明の絵に使おうと考えた、その発想に笑ってしまいました^^

So you still think you, um... might want that fifth date? を前から順番に訳すと、「それで、君はまだ思ってるかな、、 その(さっき言った)5回目のデートをしたいかも、って」になるでしょう。
you want ではなくて、you might want のように might を入れることで、「5回目のデートが欲しい、デートしてみたいと思ったりするかなぁ」のような婉曲さが出るように思います。
「自分は妻に捨てられた。その後、性的に機能しなくなった」という身の上話をしていた流れで、「そんな告白をした後でも、まだ僕とデートしたいと思ってくれてるかな」というように、遠慮がちに相手の気持ちを確認しているニュアンスですね。
ポールのセリフの言い方や表情にも、強気に押すのではない遠慮がちな様子が見てとれますが、前回の記事にあった以下のセリフ、
モニカ: Oh, so there's gonna be a fifth date? (まぁ、それじゃあ、5回目のデートがあるのね。)
ポール: Isn't there? (ないかな?)
や、今回の you might want にもあるように、言葉そのものにも遠慮がちなニュアンスが入っているというところもポイントかなと思います。


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posted by Rach at 11:56| Comment(11) | フレンズ シーズン1改 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんにちは

Being spit on is probably not what you need right now. について

記事にあるように、spit on の基本的な意味は「唾を吐きかける」です。上の台詞は、「(不能だからといって) Being spit on が今すぐに必要というものではないわね」とも解釈できます。

ちなみに、別れ際のアパートのドアの場面で次のやりとりがあります (Uncut 版スクリプト)。

Paul: Thank you! Thank you so much!
Monica: Stop!
Posted by mq at 2016年11月19日 14:32
11月19日のmqさんのコメントの、「今すぐに必要というものではない」を拝見して合点がいったことが!
not - right now って、部分否定(というのかな?)なんですね。
すると、「今すぐ必要というわけじゃない=いずれ必要」ということになりますよね。

合点がいったというのは、このシーン、モニカが飲み物を吐く行き先がポールの大事な場所で、
しかもペッと唾を吐く感じなんです。
吐き方が飲み物を口から出すには不自然で、観客には唾をかけているように見せているというか。

つまり、不能な奴には、アソコに唾を吐きかける、という構図がもともとあるのでは?
「なんだ、不能かよ。ペッ!」という感じで(下品ですみません)

それだと、モニカがたまたま(←しゃれではない)ポールのあそこらへんに飲み物を、唾を吐くように吹き出した際、「ごめーん、今はエッチ中でもないのに、唾かけされる筋合いないわよねぇ(本番で不能だったら唾かけて当然だけど)」という意味ととれ、面白いシーンだと解釈できますよね。

モニカは、レイチさんのおっしゃる、飲み物を口から出すspitと、mqさんのおっしゃる唾を吐くspitを
ダジャレにしたのでは?
Posted by keiko at 2016年11月20日 10:21
今読み返して思ったんですけど、mqさんはまさにそのことを書かれていたのですね。

短い文章の中にそれを上手くまとめていらっしゃったのね。

理解力がなくて、今自分で発見したことのように思い込んでました。mqさん、スミマセン!
Posted by keiko at 2016年11月20日 10:28
keiko さん こんにちは

私の短すぎてわかりにくいコメントを適切かつ痛快に補足していただきました。感謝します。
Posted by mq at 2016年11月20日 14:15
mqさん、keikoさん
コメントありがとうございます。まとめレスになり申し訳ありません。

最初に確認させて下さい。
mqさんの最初のコメントの「(不能だからといって) Being spit on が今すぐに必要というものではないわね」は「エッチの時には being spit on が必要」ということで、ポールがモニカにありがとうと言っているシーンを引用されているのは、「エッチの時、being spit on されたことにポールが感謝している」→「ポールの不能を解消するのに、being spit on という行為が役に立った」ということになるでしょうか?
そして、keikoさんが補足されたように、その行為が「不能な奴には、アソコに唾を吐きかける」ということで、それが what you need 「あなたが必要としていること」であれば、つまりは、「不能を解消するためには、男性のアソコに唾を吐きかける必要がある」、そういう不能解消のテクニックや療法がある、ということになりますか?

「ペッと唾を吐きかける」という行為は、日本と同様アメリカでも、軽蔑、侮蔑、嫌悪などを表すものだと思いますので、ポールは妻に逃げられたことで男としての自信をなくして不能になっているわけですし、そういう行為をされたら、ますますできなくなってしまいそうな気が私にはしました。

実際にエッチの時になって不能だとわかって、女性が毒づくような形で唾を吐く、という話であれば、what you need 「あなたが必要なもの」という表現と合わない気がします。

このセリフについては、フレンズっぽいエッチネタかもと思って、「今は必要ではない」は「いずれ(後でエッチの時に)必要」という可能性は私も考えました。それで「エッチ中に相手が必要とするような、相手にとって嬉しい、気持ちいい行為」「相手を turn on させるような、そそるようなセクシャルな行為」としての spit を想像したのですが、lick ならわかるけど(笑)、spit は「軽蔑、侮蔑」のニュアンスしか浮かばなかったのですね。それで、「今必要なことじゃない→必要なのは別の時」ではなく、「今必要なことじゃない→あなたが必要としているのは別のこと」の解釈の方を最終的に選びました。

コメントをいただいた後も改めて考えてみたのですが、女性にいじめて欲しいと思うようなドM の男性の場合、そういう変態プレイ的なことで不能が解消されたりすることもある、とか、「ペッと唾を吐きかける」という軽蔑や侮蔑を表す行為が、相手を逆上させ、性的なスイッチを入れさせる原因となる、というようなことでしょうか??
不能解消法として唾を吐くことが一般的でもなさそうですし、女性のモニカがそれを示唆するのも変な気がしたので、私には、唾を吐くことと不能解消との話があまり結びつかないのです。

また、spit には「飲み物を口から出す」だけではなく、「唾を吐く」というニュアンスも込められているのは確かにおっしゃる通りだと思いました。
このシーンでモニカが口に含んでいた飲み物を吐きだしてポールにかけてしまったことは、「唾を吐きかける」のと実質的には似たような行為になりますので、飲み物を吹いてしまったことを、「あなたに唾をかけるようなことしちゃったわよね、ごめんなさい」と反省しているセリフなんだろうと私も最初は考えていました。
その後、唾以外にも「食べ物や飲み物を口から吐き出す」という意味もあることをロングマンで確認できたので、あえて「唾を吐く」という侮蔑行為を示唆したものではなく、単に自分のした行為である「口に入っていた飲み物を吐き出してかけてしまったこと」を言葉として表現しただけかと結論付け、上のような解釈にしたのですが、ここはやはり「相手に唾を吐く」ようなあなたをさらに傷付けるような行動をしてしまってごめんなさい、という意味も込められているのだろうと、今、改めて思います。

私が勘違いしている部分などありましたら、ご指摘下さい。
貴重なご意見ありがとうございました。
Posted by Rach at 2016年11月21日 10:35
こんにちは

別れ際のシーンで暗示されていることは、ポールが前夜に不能でなかったということと、それについてモニカの献身的な協力があったらしいということだけです。 spit on したとか役に立ったということはわかりません。 spit on だけで不能が回復することもないと思います。

別れ際のシーンを引用したのは、spit → saliva → foreplay という連想からです。女性が不能の男性を何とかしてあげたいと思ったとき、潤滑剤として唾液を供給するということはあると思います。また口を近づけることになりますから、(以下略)。いずれにしても、その気の男女がベッドでする spit on という行為は必ずしも侮蔑を意味しないと思います。

Being spit on is probably not what you need right now. という文は、動名詞+現在形です。直前にモニカが噴いた飲み物がかかったという単発の出来事だけを指しているのではない一般的な言い方になっています。being spit on を被害とだけ考えると、必要でないことは当然過ぎて奇妙な文になってしまいます。probably と right now にも違和感があります。

モニカは、飲み物をポールの股間にかけてしまった自分の失態を、前戯にかけたジョークで取り繕っている、つまり Being spit on is probably what you need but not right now. と考えるとおもしろい台詞になると思います。
Posted by mq at 2016年11月21日 16:37
mqさんへ
こんにちは。ご丁寧なお返事ありがとうございます。

keikoさんのコメントの「なんだ、〜かよ。ペッ!」という表現は、女性が毒づくような形で唾を吐く侮蔑のイメージだと思うのですが、mqさんからkeikoさんに対してのお返事で、その説明がmqさんの解釈そのものであるようにおっしゃっていたので、それでは Thank you. のセリフを引用されたこと(モニカの奉仕を示唆)と繋がらないなぁ、と思い、確認させていただきました。性的な内容なので、説明しずらかったと思います。ご丁寧に説明していただき感謝です。

spit on と Thank you. を結び付けられたことで、特に spit on という行為に何か特別な意味があるのかと思い、そういうテクや療法でもあるのでしょうか? と質問させていただいたのですが、spit が唾液、前戯を連想させる、というお話であれば納得です。lick (もしくはもっとダイレクトな blow っぽい行為を連想させる動詞)ならすんなり了解できたのですが、spit on だとどうしても、ドラマや映画でよくあるような、侮蔑っぽいものをイメージしてしまったのがいけなかったようです。動名詞+現在形が一般的な言い方というのもおっしゃる通りですね。

Being spit on は「ペッと唾をかけられるという行為」に限定されたものではなく、「私の唾液がかかっちゃう(ついちゃう)ことは、今すぐに必要というものではないわね」→「私の唾液がついちゃうことが、必要とされる時もあるだろうけどね」のように、エッチがらみのジョークにしている、ということですよね。

keikoさんもおっしゃっていたように、「モニカが飲み物を吐く行き先がポールの大事な場所」(股間)でしたよね。まるでテッポウウオのように(笑)モニカがそこをめがけて飲み物を飛ばした風だったのも、ポールが「ここに飲み物がかかった」という感じで自分の股間あたりを見ていることも、次のモニカの「唾液がかかってしまったことを、オーラルな前戯にかけたジョーク」に繋げるための流れだったということでしょうね。

貴重なご意見、本当にありがとうございました!
Posted by Rach at 2016年11月21日 19:15
わー、私勘違いしていましたっ!!

そして私のコメントをmqさんが正しいと勘違いされてしまったようで…

>keikoさんのコメントの「なんだ、〜かよ。ペッ!」という表現は、女性が毒づくような形で唾を吐く侮蔑のイメージだと思うのですが

「毒づく」! まさにそうです。私はそう思って書きました。
mqさんとレイチさんの会話を拝見して、え〜〜〜そんな深い意味だったの?とびっくり。
私はてっきり、以下のように、what you need は単に嫌みで使った表現だと思ったものですから。

モニカ 「なんだ、不能なのね。ペッ(軽蔑&落胆)
    ……あ、ごめんごめん。まだエッチしてないから不能だと決まったわけじゃないわよね。
    唾をかけられる必要(←嫌みの need )ないわよね。
    でも本当に不能だったらコンチクショー唾かけてやるっ!!」

嫌みの need というのは、例えば、
  「お前に必要(need)なのはこれ、このパンチだぜ〜〜」と言って思いっきり殴るとか、
  「あなたにはこのぐらいの罰が必要(need)でしょ?」と言って妻が浮気夫に仕返しするとか、
  「お前にはこれ(銃)が必要(need)だ」と言っていきなり撃つとか。
そんな need の使い方は英語ではないのかしら……?

しかし、mqさんの最後のコメントを拝見すると、私の解釈とはまるで反対ですよね。
別れ際の thank you --- stop も私は勘違いしていました。
 Thank you 「ありがとう。唾かけられなくてよかった。ほんと、ありがとう」
 Stop 「やめてよっ!唾かけるような下品な女じゃないってば!」というような感じだと思っていたのです。

しかし、mqさんのコメントからは、唾をかけるしぐさには奥深い意味があったようですね。
mq さんは私の間違ったコメント(あやふやな書き方をしていました)を正しいと受け取って評価してくだり、レイチさんの誤解を生んだことになります。紛らわしい書き方をして申し訳ないです(^^;

それにしても、レイチさん、お綺麗なお顔で才女のお方ですのに、下ネタコメントに真剣に質問していらっしゃるお姿を想像して吹き出しそうになりました。(御免なさい)
mqさんもおそらく大変賢くて素敵な方。
そんなお二人が超真剣に前戯だの潤滑剤だのとアブナイ会話をされているのが面白すぎました。
(お酒に酔ってる時に読んだものですから、お腹よじれそうになりました)
Posted by keiko at 2016年11月21日 23:47
keikoさんへ
ご丁寧なお返事ありがとうございます。
keikoさんの解釈はやはり「毒づく」ニュアンスだったのですね。そのことを確認させていただけて良かったです。

私は先のコメントで、「毒づくことと、what you need という表現が合わない気がする」と書きましたが、what you need という表現以外にも、「毒づく」という解釈には引っかかる点がありました。モニカのセリフがもし「毒づく」ニュアンスであったなら、それは(仮に冗談であっても)不能の男性に対する侮蔑発言に当たるので、彼のプライドを傷つけてしまい、彼との仲が進展することはないと思うのですね。
sexually という言葉に思わず吹き出してしまったモニカではありますが、モニカはポールに好意を抱いておりデートできることを喜んでいる、最終的には「僕は不能なんだけどそれでもいいの?」と言ったポールを受け入れており、毒づくという解釈は合わない気がしたのです。

ポールに飲み物をかけたモニカが謝っているのは、口から出た飲み物をポールにかけてしまったからで、やはり spit on という行為は「相手にとって失礼、不快なこと」というイメージが浮かびますよね。私もそこから脱却できず、「そういう行為に感謝している」というのであれば、一風変わったプレイが好きな人なのか、相手を怒らせるようなショック療法なのか、など、話がどんどんあらぬ方向に行ってしまいました(笑)。
spit on と感謝を結び付ける「何か」を掴みたくて、私があれこれと具体的な例を出して尋ねたことで、mqさんにも詳しい説明をしていただくことになってしまいましたが、「spit → saliva → foreplay という連想」という mqさんの説明で、全てが違和感なく繋がりました。keikoさんの「モニカが飲み物を吐く行き先がポールの大事な場所」というご指摘も、その解釈を裏付ける重要なポイントになっています。ありがとうございます。

最後になりますが、私に対する過大なお褒めのお言葉もありがとうございます(^^) 私はブログで自分の思うところを自由に書いているわけですが、それをきちんとお読み下さり、一緒に解釈を考えていただけること、本当に嬉しくありがたく思っております。私からの質問にきちんとお答え下さった mqさん、そして keikoさん、お二人とも実に素敵な方です。そのような方に読んでいただけていることをとても光栄に思っております。

今回の件、じっくりお付き合いいただき、本当にありがとうございました!(^^)
Posted by Rach at 2016年11月22日 15:49
こんにちは

「spit on の基本的な意味は "唾を吐きかける" こと」と書きましたが、むしろ基本的な意味は "口から勢い良く吐き出すこと" かもしれません。吐き出す物は spit tea のように目的語として示されます。口の中に物がないときは自動的に saliva になるので、わざわざ目的語としては書かないということなのだと思います。

問題の文で目的語を明示すると次のようになります。この文は、被害・迷惑としか解釈できない例です。
Being spit tea on is probably not what you need right now.

spit の意味の重点が "口から勢い良く吐き出すこと" にあるとすると、台詞から作為的に目的語を隠したのではなくて、もともと物は意識されておらず、ダブルミーニングではないのかもしれません。

というわけで、目的語を隠して、さりげなく前戯を連想させる訳を考えてみました。

「ごめんなさい! 今濡らしてもだめよね。」
Posted by mq at 2016年11月26日 16:50
mqさんへ
こんにちは。コメントありがとうございます。

おっしゃるように spit は「口から勢い良く吐き出すこと」が基本なのでしょうね。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) の語義では、force (something) out of your mouth のように force という動詞が使われていました。
口の中に入っていたものが出るというのがポイントで、目的語がなければ自動的に saliva になるというのもおっしゃる通りですね。

「吐き出すもの(目的語)」を意識していない Being spit on という書き方は、実際に起こった「”飲み物”をかけてしまったこと」を、目的語を必要としない「唾をかけること、唾がつくこと」への連想に繋げるというテクニックだったのでしょうね。
飲み物をかけてしまった後で spit と言うと、その飲み物のことかと思うけれど、それを目的語なしに抽象的に Being spit on と表現することで、別のもの(目的語なしの spit で連想されるもの)を示唆しているとわかる、という流れなのでしょう。

飲み物で濡らしてしまったことを、「濡らす」だけにしてエッチ系の意味を連想させる、という訳、いいですね。「濡らして欲しいのは今じゃないわよね」ということですよね^^
Posted by Rach at 2016年11月28日 14:01
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