2016年12月07日

ピノキオ公演見たなら話は別だけど フレンズ1-1改その30

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15:45
モニカ: Oh wait, wait. Unless you happened to catch the Wee One's production of Pinocchio. (あぁ、待って待って。もしあなたがたまたま、ウィーワンのピノキオ公演を見たことあったりしたら話は別だけど[ウィーワンのピノキオ公演ならもしかしたら見たことあるかもよ]。)
チャンドラー: "Look, Geppetto. I'm a real live boy." (「見て、ゼペット(おじさん)。僕は本物の生きた少年だよ」)
ジョーイ: I will not take this abuse. (WALKS TO DOOR AND OPENS IT TO LEAVE) (こんな嫌がらせを俺は受け入れないぞ。[ドアに歩いて行き、出るためにドアを開ける])
チャンドラー: You're right. I'm sorry. (BURSTS INTO SONG AND DANCES OUT OF THE DOOR) (そうだな。ごめんよ。[突然、歌とダンスを始めて、ドアから出て行く])
チャンドラー: Once I was a wooden boy A little wooden boy (♪ かつて、僕は木でできた少年だった。木でできた小さな少年だった ♪)
(EXIT JOEY AND CHANDLER)
ジョーイとチャンドラー退場。

レイチェルに「俳優やってるあなたを見たことあるかしら?」と言われたジョーイが、「ないと思うよ。主に地域の仕事をしてるから」と答えた後、それを聞いたモニカが「ちょっと待って」と言って、Unless 以下のセリフを言っています。
Unless 以下の部分は、

ネットスクリプトでは、unless you happened to catch the Reruns' production of Pinocchio
DVD英語字幕では、Unless you happen to catch the Wee One's production of Pinocchio
Netflix では、Unless you caught the wee ones production of Pinocchio

と表記されていました。
ネットスクリプトの表記にある rerun という単語は「再放送、再演」という意味ですが、お芝居の再演という意味での rerun だった場合には、reruns' のような所有格ではなく、the rerun of 作品名という形になることから、再演と言う意味で書いているわけではなさそうです。
Reruns' という大文字表記になっているのは「リランズ」という固有名詞に聞こえたということかもしれません。
固有名詞っぽく聞こえたということであれば、ファンが耳で聞いて書き起こしたネットスクリプトよりも、DVD や Netflix の方が情報としてはオフィシャルだと思うので、ここは、the Wee One's または the wee ones が正しいと判断すべきでしょう。

production は、日本語で「プロダクション」と言うと、芸能プロダクションのような「制作(製作)会社」のイメージが浮かびますが、今回のセリフでは「製作、上演」または「製作作品、上演作品」の意味になるようです。
研究社 新英和中辞典の例文では、
put on a production of Hamlet ハムレットを上演する
と出ていました。
これに倣うと、production of Pinocchio は「ピノキオの上演・公演」ということになるでしょう。

wee は「小さい、ちっちゃな」という意味のようです。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
wee [adjective, usually before noun] : (old-fashioned) very small
例) a wee girl

Macmillan Dictionary では、
wee [adjective, scottish] : small
例) a wee child

ロングマン、マクミランとも、「(非常に)小さい」という意味で、「ちっちゃな少女・子供」のような使い方をするということですね。

wee one または wee ones ということであれば、little one/ones 「(小さな)子供(たち)」と似たようなニュアンスだろうと思います。
「ピノキオ」は、原作がイタリア児童文学で、ディズニーによってアニメ化もされたような「子供が好きな作品」のイメージですよね。
俳優のジョーイが出ているお芝居の説明で、「ウィーワン(ズ)製作のピノキオ」ということであれば、「小さな子供たち」を意味する Wee One(s) という組織は、子供向けのお芝居を製作するようなイメージの固有名詞なのかなと思います。

catch は「捕らえる、つかまえる」で、この場合は「見つける」というニュアンス。
you happened to catch the Wee One's production of Pinocchio は「あなた(レイチェル)がたまたま(偶然に)ウィーワンのピノキオ公演を見つけた」。

文頭の Unless について。
unless は、if not 「もし〜でなければ」という意味で使われますが、先に何かを言った後で、付け足しのように Unless SV という形で登場した時には、「もし SV なら話は別だけと」と訳すとしっくりきます(なるほど英文法 p.321)。
「話は別だけど」というのは、その前にジョーイが言った「レイチェルは俳優の俺を見たことないはず」を否定する流れ、つまり「レイチェルは俳優のジョーイを見たことある」ということを指します。
レイチェルが「あなたが俳優してるとこ、私見たことあるかな?」と言い、ジョーイが「見たことないと思うよ。俺は主に(全国的じゃなく)地域の仕事しかしてないから」と言ったことを受けて、「あ、でもウィーワンのピノキオ公演をたまたまどこかで見かけた、とかなら話は別かもよ」→「ウィーワンのピノキオ見たかもしれないから、それなら見たことないってことにはならないわよね(俳優のジョーイを見たことになるわね)」と言ったわけですね。

ピノキオの話が出たので、チャンドラーは、ピノキオが言いそうなセリフを芝居じみた感じで言っています。
Geppetto は「ゼペット(じいさん・おじさん)」で、人形のピノキオを作ったおもちゃ屋さんの名前。
木でできた人形のピノキオは最後に人間の男の子になるのですが、チャンドラーはその時のセリフを真似していることになるでしょう。
今回話題に挙がっているのは(架空の制作会社と思われる)ウィーワンのピノキオ(公演)なのですが、似たようなセリフがあるかを確認するために、有名なディズニー映画のピノキオ(原題:Pinocchio、1940年公開)のDVDを借りて、童心に帰って^^ 見てみました。
最後に、人間の男の子になるシーンは、以下のようなやりとりになっていました。

ピノキオが死んでしまったと悲しんでいるゼペット。
ピノキオ: But, Father, I'm alive. See? And I'm... I'm... I'm real! I'm a real boy! (でも、お父さん、僕は生きてるよ。でしょ? それに僕は…僕は…僕は本物だ! 僕は本物の(本当の・人間の)男の子だ!)
ゼペット: You're alive and... and you are a real boy! A real live boy. This calls for a celebration! (お前は生きてる…そして、そして、お前は本当の男の子だ! 本物の生きてる男の子だ! これはお祝いしないとな!)

チャンドラーが真似したセリフと、ディズニー映画のピノキオのセリフを比べると、a real live boy という表現は同じですね。
real というのは人形だったピノキオが「本物の人間の男の子」になったという意味での real です。
大きく違うのは、Geppetto と Father という部分で、ディズニーのピノキオでは、ピノキオは、自分を作ってくれたゼペットおじさんのことを、(人形であった頃から)劇中ずっと Father 「お父さん」と呼んでいました。
チャンドラーのセリフも、Father となっていたら、よりディズニー版に近かったのでしょうが、ゼペットという固有名詞を出すことで、より「ピノキオという作品のセリフを真似している」ということが強調されるため、(脚本的に)あえて固有名詞を使ったということなんだろうなと思います。

take this abuse の take は「〜を受け入れる」、abuse は child abuse だと「児童虐待」になりますが、この場合は「嫌がらせ、悪口、悪態」というニュアンスになるでしょう。
チャンドラーのそのセリフの言い方に、「ジョーイは子供向けのお芝居に出てたよな」みたいな、ちょっとバカにするようなニュアンスを感じたので、ジョーイは「俺はこんな嫌がらせを受け入れないぞ」と言ったわけですね。

怒った様子のジョーイに、チャンドラーは謝っていますが、その後、踊り歌いながら部屋を出て行きます。
Once I was a wooden boy の once I was は「かつて僕は〜だった」。
wooden は「木でできた、木製の」。
チャンドラーのその歌とダンスは、ピノキオが自分のことを「僕は昔、木でできた男の子(の人形)だった」と歌っているイメージでしょう。
ようやく人間になれた後に、そんな歌を歌っていることもありえそうだったのですが、残念ながらディズニー版のピノキオにはピノキオがこんな歌を歌っているシーンはありませんでした(こんなメロディーとリズムの歌がディズニー映画に出てくるのでは? と期待したのですがw)

ただ、wooden という言葉は何度も出てきています。
ピノキオがまだ生命を持たないあやつり人形だった頃に、ゼペットおじさんがピノキオをあやつりながら一緒にダンスするシーンがあり、その時にゼペットおじさんが歌っていた歌に、wooden という言葉が登場します。
wooden が含まれている部分だけを挙げてみると、
Little woodenhead go play your part
Little wooden feet and best of all
Little wooden seat in case you fall
My little woodenhead


little woodenhead は「小さな木の坊や」と訳されていましたが、little wooden がピノキオの形容として何度も使われているのは確かです。
有名なディズニー映画と全く同じセリフや歌ではありませんでしたが、チャンドラーが使っていたキーワードはやはりディズニーと似た感じのものだった、ということですね。


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posted by Rach at 14:40| Comment(0) | フレンズ シーズン1改 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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