2016年12月09日

口にハンガー入れて寝たみたい フレンズ1-1改その31

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16:06
モニカ: So how you doing today? Did you sleep okay? Talk to Barry? I can't stop smiling. (それで今日はどう? よく眠れた? バリーと話した? 私、笑みが止まらないわ。)
レイチェル: I can see that. You look like you slept with a hanger in your mouth. (見てそうだとわかるわ。あなたはまるで、口の中にハンガーを入れて寝たみたいに見えるもの。)
モニカ: I know. He's just so... Do you remember you and Tony De Marco? (そうね。彼はただすっごく… あなたとトニー・デ・マルコのことを覚えてる?)
レイチェル: Oh, yeah. (ええ。)
モニカ: Well, it's like that. With feelings. (えーっと、そんな感じなのよ。感情付きの。)
レイチェル: Oh wow. Are you in trouble! (わお。あなた、ほんとに大変ね!)
モニカ: Okay. Okay. I am just going to get up, go to work, and not think about him all day. Or else I'm just gonna get up and go to work. (よし、いいわ。私は今から起きて、仕事に行く、そして一日彼のことは考えない。でなければ(あるいは)、ただ起きて仕事に行くわ。)
レイチェル: Oh, wish me luck! (あぁ、幸運を祈ってて!)
モニカ: What for? ((幸運を祈るって)何に対して?)
レイチェル: I'm gonna go get one of those... job things. (私はこれからゲットしに行くのよ、そういう… 仕事ってやつをね。)
(EXIT MONICA)
モニカ退場。

So how you doing today? は「今日は調子どう?」という感覚。
how you doing の部分は、文法的に言うと、how are you doing という現在進行形になるところですが、セリフのような口語では、be動詞の are が省略された、こういう形になることがよくあります。
後にジョーイのキャッチフレーズとなるナンパのセリフに、How you doin'? というものがありますが、それも常に、be動詞のない How you doin'? の形で使われています。
現在進行形の be動詞は強く発音されないので、かすかに発音される、もしくは全く発音されずに省略されてしまうわけですね(なるほど英文法 p.242)。

Did you sleep okay? というのも、なかなか口語っぽい表現です。
この位置に okay があることから、okay が副詞として使われていることがわかります。
無理矢理訳すと、「あなたは okay に寝た?」というところですね。
この副詞の okay については、研究社 新英和中辞典では以下のように出ていました。
O.K., OK=【副】好調に、うまく、ちゃんと
The machine is working O.K. 機械は好調に動いている。
We're doing O.K. 我々は順調にやっている。


「うまく、ちゃんと」(動詞)する、ということですから、副詞 well によく似た感覚になるでしょう。

Talk to Barry? はいきなり動詞で始まっていますが、だからと言って命令形ではなく、Did you talk to Barry? の Did you が省略された形です。
その前に Did you sleep okay? と言っているので、その流れで、あえてわかりきった Did you は省略して、いきなり動詞から続けている感覚です。

結婚式から逃げ出したレイチェルのことを気遣うような言葉を言いながらも、自然と笑顔になってしまうモニカは、自分で「笑みが止まらないわ」と言っています。
I can see that. は「それ(モニカが笑みが止まらないこと)がわかる・見える」という感覚ですので、「あなたがそうなのは、見ていてわかるわ、見てわかるわ」と言っていることになるでしょう。
look like は「〜のように見える」。
you slept with a hanger in your mouth の with は付帯状況を表しており、「口の中にハンガーを入れた状態で」あなたは寝た、と言っていることになります(なるほど英文法 p.182)。
つい嬉しくて笑ってしまい、口角上がりすぎ、みたいな口が横に広がっている状態の表情を見て、「口にハンガー入れた状態で寝たかのように、口が思いっきり横に広がってるわよ」と言ってみせたわけですね。

そのレイチェルの表現を I know. 「そうね」と受けた後、モニカは「彼(ポール)はただとっても…」と言いかけてから、「あなたとトニー・デ・マルコ(のこと)を覚えてる?」と言います。
自分がデートして、一夜を過ごしたポールのことを語るために、レイチェルとその男性の名前を出したということは、レイチェルとトニーもそういう恋愛関係にあっただろうことが想像できます。

it's like that. は「そんな感じ(なのよ)」。
With feelings. は恐らく「感情付きの」というニュアンスだろうと思います。
「レイチェルとトニーみたいな感じだけど、さらに感情付きなの」と言っているように私は解釈したのですが、それはつまり、「あなたとトニーの場合は感情・気持ちはなかったけどね」→「あなたとトニーはただ体だけの関係だったけどね」みたいに言ったのかなぁ、と思います。

モニカはポールと一夜を過ごした後、レイチェルの前でずっとニヤけていますが、そこにはポールが好きで好きでたまらない、みたいな感じが出ていますよね。
「エッチした」という行為だけではなく、二人の気持ちが通じ合ったのが嬉しいみたいなことをモニカは言いたくて、「あなたとトニーの場合とは違って、私とポールの間には気持ちもしっかりあるのよ」と嬉しそうに言ったのかなぁ、と思ったわけです。

それを聞いたレイチェルは、Are you in trouble! と言っています。
Are you という倒置の形になっていますが、最後が疑問符(?)ではなく、感嘆符(!)になっていますし、疑問文のように語尾が上がっているわけでもないので、これは疑問文ではありません。
何かに驚いた時などに、このような倒置の形の文にすることがあり、今回もその一例だと思います。
倒置という特殊な形にすることで、驚きをさらに強調している感覚ですね。
これから先のフレンズでも時折そのような「強調の倒置」が出てくるのですが、同じシットコムである「フルハウス」でも、このような倒置をよく見かけます。

「フルハウス」シーズン1だけでも、以下に挙げるセリフで倒置が使われています。
1-2 Boy, are you strict.
1-2 Boy, are you gonna get it.
1-5 Oh, boy, am I a happy camper.
1-7 Champ, I'm sorry. Oh, boy, am I sorry.
1-11 Boy, am I in trouble. Joey?
1-14 Boy, does he work fast.
1-21 Really? Boy, did she rip off Madonna.

他にも、「スター・ウォーズ エピソード4 新たなる希望」(Star Wars IV A NEW HOPE) でも、
Boy, am I gonna get it.
Boy, am I glad to see you.
というセリフが出てきます。
ちなみに、2つ目のセリフは、探していたベン・ケノービ(オビ=ワン・ケノービ)にやっと会えた時にルークが言っていたセリフ。
倒置にすることで、「やっと会えた!」感が出ているわけですね。

上に挙げたフルハウスやスター・ウォーズの倒置の形では、どれも文頭に Boy (または Oh, boy)がついていることに気づきます。
Boy というのは「いやはや、全く」という驚きなどを表す間投詞。
今回のレイチェルのセリフには、Boy はついていませんし、こういう倒置に Boy が必須条件ということでもないでしょうが、強調の倒置は間投詞の Boy との組み合わせの相性が良い、ということは言えると思います。

倒置となっているのは疑問文ではなく、驚きを強調しているとわかったところで、このレイチェルのセリフの意味を考えてみます。
Are you in trouble! は、You are in trouble! を強調したニュアンスだとすると、「あなたはトラブルの中にいるわ!」ということですね。
be in trouble は「トラブルの中にいる」という直訳から想像される通り、「苦難に陥っている、困っている」という意味がありますが、このレイチェルのセリフを「あなた、苦難に陥っているわね、困ってるわね!」と訳すと何だか合わない気がしますよねぇ。

たまたま、上に挙げたフルハウスのセリフで、
1-11 Boy, am I in trouble. Joey?
というよく似たものが出ていますが、これは本当に困った状態の時のセリフで、日本語字幕も「参った」となっていました(このセリフからもわかるように「フルハウス」にも Joey という名前のレギュラーキャラがいます^^)。

レイチェルが言った Are you in trouble! は、言葉としては「あなた、困った状態になってるわね」みたいなセリフですが、言われたモニカの方は相変わらず嬉しそうな様子なので、レイチェルはとても幸せそうなモニカに対して、冗談っぽくその言葉を言ったのかなぁ、という気がします。
言うなれば「あなたほんとに大変な状態ね!」みたいなことで、例えに出されたレイチェルとトニーは「感情のない関係だった」のと比較して、モニカとポールは感情あふれた恋愛となっている状況を、「私の場合は、気持ちとか別に関係なかったから気楽だったけど、そんなに気持ちが入っちゃったら、あなた大変ねぇ」みたいに言ってみせたのかなぁ、と。

幸せそうなモニカは、さあ私も一日を始めなきゃ、という感じで、「ただこれから起きて、仕事に行って、そして一日、彼のことは考えないようにする」のように言っています。
get up は「起きる、起床する」ですね。
モニカはレイチェルとしゃべっていることからわかるように状態としては既に起きているわけですが、ポールとのことをあれこれ思い出している起き抜け状態の朝から、しっかり目を覚まして起き上がる、立ち上がる、活動する、のような感覚、朝の余韻からしっかり気持ちを切り替える、という意味で、get up という言葉を使ったのかなと思います。

一日中ポールのことを考えてしまいそうだから、わざと言葉に出して「仕事に行ったら、今日一日彼のことは考えない!」と宣言したのですが、やっぱりきっと考えちゃうから、自らそれをやめる宣言をすることないと思ったのでしょうね、not think about him all day の部分のみカットする形で、「起きて仕事に行くわ」という言葉を繰り返しています。
or else は「でなければ、あるいは」。
「A, B, C をする。あるいは、A, B をする」のように表現することで、「C はやめるわ」みたいに言わずに、C だけを取り消したことを示しているわけですね。

wish someone luck は「(人)に幸運を祈る」ですから、Wish me luck! は「私に幸運を祈って(祈ってて)!」
What for? を完全な文章にすると、What do you want me to wish you luck for? になるでしょう。
幸運を祈るには、何かに向けて祈るという対象が必要になるので、「何に向けて、何に対して、何に幸運を祈るの?」とその対象を尋ねた感覚になります。

I'm gonna go get one of those... job things. の go get は、go to get もしくは go and get の意味で「ゲットしに行く」。
口語ではこのように、to や and が省略されて、go+動詞の原形の形で使われます(なるほど英文法 p.217)。

one of those は「そういう(よくある)ものの一つ」というニュアンスで、みんながしている、持っているというそういう仕事の一つ、という感覚(なるほど英文法 p.349)。

job things は、job という単語に漠然とした「もの、こと」を表す things をつけた形。
仕事をしたことのないお嬢様育ちのレイチェルには、job という言葉がしっくりこないのでしょう。
「その、みんなが job って言ってるやつ」みたいに job things と表現しているところに、いかにも「job がどんなものかよくわかっていない人」っぽいところが出ていますね。


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posted by Rach at 16:24| Comment(0) | フレンズ シーズン1改 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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