2017年01月05日

一人でアルバムを聴きながら座ってる自分に気づく フレンズ1-2改その2

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チャンドラー: The problem is, though, after the concert's over, no matter how great the show was, you girls are always looking for the comedian again, y'know? I mean, we're in the car, fighting traffic... basically just trying to stay awake. (だけど、問題は、コンサートが終わった後、例えどんなにそのショーが素晴らしかったとしても、君たち女の子はまたそのコメディアンを求めてばかりいる、ってことなんだよ、だろ? 俺と彼女は車の中にいて、交通(渋滞)と戦いながら… とにかくただ何とか目を覚ましているように頑張ってるんだ。)
レイチェル: Yeah, well, word of advice: Bring back the comedian. Otherwise next time you're gonna find yourself sitting at home, listening to that album alone. (そうねぇ、じゃあ、忠告の言葉よ。コメディアンをまた連れてきて[連れ戻して]。さもないと、次回は、そのアルバムを一人で聴きながら、家で座っている自分に気づくことになるわよ。)
ジョーイ: (PAUSE) Are we still talking about sex? ([間があって] 俺たち、まだ、エッチの話をしてるんだよな?)

チャンドラーは、The problem is... と言って、問題点を説明しています。
no matter how great the show was は、「どんなにショーが素晴らしかったとしても」。
you girls は「君たち女の子は」というニュアンス。
are always looking for という always+現在進行形には、「(いつも)〜してばかりいる」という話者の不満のニュアンスが出ています。
look for は「〜を探す」「〜を得ようと求める」「〜を期待する」という意味で、この場合は「求める」の感覚が近いでしょうか。
少し前にチャンドラーが言った、前座とメインアーティストの例えを当てはめると、「どんなに(メインの)エッチが素晴らしかったとしても、女の子はまたロマンティックなキスとかを求めてくるんだ」みたいなことですね。
「エッチに至るまでの前段階のキスを、どうしてエッチが終わった後にもしなくちゃいけないんだ」とチャンドラーは言いたいようです。

その後、「帰りの車の中で、交通渋滞で大変な中、眠らないように頑張ってるっていうのに」と表現しています。
その言い方に、「こっちは疲れて眠くて大変だってのに、終わった後で今さらそんなこと求めてくるなよ」みたいな気持ちが出ていますね。
これも恐らく「エッチをコンサートに例えたことの延長」で、「コンサートの帰りは眠くて大変なのにコメディアンを求められる」→「エッチの後はすぐに眠りたいのに、素敵なムードのキスとかをまた求められる」ことを言っているのだろうと思います。
男性側としては「エッチ(コンサート)が終わった時点で全て終わり」という気分なのに、女性側がその後もあれこれ、ムードとか優しい行為とかを求めてくるのがめんどくさい、ということみたいですね^^

男性の論理を主張するチャンドラーに、レイチェルは、word of advice 「忠告の言葉」と言って、「その(スタンダップ・)コメディアンをまた連れてきて、連れ戻して」と言っています。
find oneself doing を直訳すると、「…している自分を発見する、見つける」。
つまり、そういうことをしている自分に気づくわよ、気がついてみるとそういうことをしてるわよ、という感覚。

that album というのは、コンサートの例えの延長で、ここではピンク・フロイドのアルバムということ。
そうやって、前座を侮(あなど)ると、前座を大切にしないと、気づいたらアルバム(CD)を一人で聴きながら家で座っていることになるわよ、つまり、メインのアーティストをライブで見ることができなくなるわよ、と言っていることになります。
それは、キスをいい加減にしておくと、肝心のエッチができなくなるわよ、ということで、家で一人でCDを聴く、というのは、家で一人エッチをすることになる、ということも暗に示唆しているのだろうと思います。
気づいたらそういうことをしている、自分がそういうことをしているのに気づく、という言い回しが、余計に哀愁を感じさせますね^^

レイチェルが「家でアルバムを一人で聴く羽目になるわよ」と言った後、「見事に言ってやった!」という感じで手と手を叩き合っています。
露骨な言葉は使わずにエッチをライブに例えたチャンドラーに対し、レイチェルもアルバムで例えたところが、このやりとりのポイントと言えるでしょう。
「女子は、コンサートが終わった後も、また前座を求めてくる」→「エッチの後にもキスを求めてくる」
「前座のコメディアンを登場させないと、ライブに行けず家で一人アルバムを聞く羽目になる」→「女の子が求めるキスをなおざりにすると、女の子とデートできなくなって、家で一人エッチをしないといけなくなる」
ということを示唆している面白さですね。

レイチェルとモニカが「やった!」と手を叩き合った後、しばらく間を置いてから、ジョーイが「俺たち、まだエッチの話をしてるんだよな?」と尋ねています。
その発言から、エッチをコンサートに例えた話が、ジョーイには難しすぎてピンと来なかったことがわかります。
相手を言い負かしてやった! と喜ぶ女性陣でシーンを終わるのではなく、「それってエッチの話してるんだよな?」というジョーイのボケた発言があってからの〜オープニング、、という流れがコメディの王道パターンな感じですね。

第1話では、いきなりオープニング(のテーマ曲)で始まっていましたので、このような「オープニング前のシーン」(今回のト書きでは、PRE-INTRO SCENE と表現されており、日本語では「アバンタイトル」と呼ばれているもの)が出てくるのは、今回の フレンズ1-2 が初めてとなります。
コメディという形態では、オープニングやCMに入る直前に、特に面白いジョークが配置される傾向がありますよね(吉本新喜劇も、ドッと笑わせてから CM というパターンが多く、劇団員の新人さんが「CM 前の爆笑ギャグを言うのが夢」と言っていたのを見たこともあります^^ )。
今回のジョーイの一言も、それを言う前に少しのタメの間(ま)があったことも含め、オープニング直前のセリフとしてしっかり笑いを取るものとなっていたと思います。


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posted by Rach at 12:38| Comment(0) | フレンズ シーズン1改 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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