ブログを続ける原動力となります。どうか今日も応援クリックをよろしくお願いします。


3:25
ロス: So what's new? Still a... (それで何か新しいことは? まだ…)
キャロル: A lesbian? ((まだ)レズビアンか、って?)
ロス: Well.... You never know. How's, um.. how's the family? (うーん…。(この先、何が起こるかは)わからないけどね。家族は元気?)
キャロル: Marty's still totally paranoid. Oh, and, uh- (マーティはまだ全くパラノイドのままよ。あぁ、それで…)
ロス: Carol, why are you here, Carol? (キャロル、どうして君はここにいるの[どうしてここに来たの]、キャロル。)
キャロル: I'm pregnant. (私、妊娠してるの。)
ロス: Pregnant! (妊娠!)
ロスは What's new? と尋ねています。
「何が新しい? 新しいことは何?」という感覚ですから、「(最近)何か(変わったこと)あった?」と相手の近況を尋ねるニュアンスになります。
Still a... と言いかけると、キャロルはその言葉の続きを察知した様子で、A lesbian? と続けています。
Still a... のように、その後、単数形の名詞が続くことが示唆されていますので、「君はまだ(ある一人の)〜なのかい?」みたいな質問になりますから、「まだレズビアンのまま、ってあなたは聞きたいの?」とキャロルが先に言ったことになります。
ロスが質問をする際には、その言葉を出すまでにためらいがあるようでしたが、キャロルは何のためらいもなく即答しているところに、「えぇ、それが私なのよ」とでも言いたげな堂々とした雰囲気が感じられますね。
キャロルが「もちろん今でもそうよ」とうんうん頷いた後、ロスは You never know. と言っていますが、You never know. は「先のことは(どうなるか)わからない」「さあどうだかね」のようなニュアンスで使われる言葉。
このような簡単な言葉でできたフレーズほど、ノンネイティブには意味がピンと来ない場合も多いですが、そういう場合には英英辞典の説明が参考になるように思います。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、know と never の両方の項目にフレーズとして挙げられていて、まず know の方では以下のように説明されています。
you never know : used to say that you are not sure what will happen
例) He might say yes. You never know.
つまり、「何が起こるか確信していないと言うために使われる」。
例文は「彼はイエスと言うかもしれないよ。(どうなるかなんて)わからないだろ」。
never の方では、
you never know : used to say that something that seems unlikely could happen
例) You never know, Paul might love it.
つまり、「起こりそうもないと思えることが起こる可能性があると言うために使われる」。
例文は、「わからないだろ、ポールはそれが好きかもしれないよ」。
Macmillan Dictionary では、
you never know : used for saying that something might be possible even though it does not seem likely
例) You never know - he might offer you a part in his movie
つまり、「何かがあり得る・起こり得るかもしれないと言うために使われる、たとえそれが起こりそうに思えない場合であっても」。例文は「わからないだろ、彼が自分の映画のある役を君にオファーするかもしれないぞ」。
英英辞典の3つの例文は、どれも might 「かもしれない」という助動詞が使われていますね。
「〜かもしれない、先のことなんか誰にもわからないだろ」が共通したニュアンスということになるでしょう。
ロスは、You never know. を軽くさらっと言っているだけですが、その言葉の意味することは、「私は今もレズビアンで、これからもずっとそうよ」と言いたげな元妻キャロルに対して、「そんなことはわからない。ずっとそうだとは言い切れない」のようなことなのだろうと思います。
ロスはキャロルにまだ未練があって、いつかレズビアンではないと気付く日が来るかもしれないだろ、と信じたい気持ちがどこかにあるのかな、という気がします。
ロスは、キャロルの家族の様子を尋ねています。
キャロルの親や兄弟姉妹のことを聞く感覚ですね。
マーティは今でもパラノイドよ、と言っていますが、paranoid は英和辞典では「誇大・被害妄想的な、(病的なほど)疑り深い、猜疑心が強い」などと出ています。
LAAD では、
paranoid : [adjective] : believing that you cannot trust other people, that other people want to harm you, or that you are always in danger
つまり、「自分が他人を信用することができない、他人が自分を傷つけたいと思っている、自分が常に危険な状態にいる、ということを信じている」。
恐らくマーティは、キャロルの男兄弟か何かで、ロスが知っている頃と変わらず、今もそういう状態にある、と言っていることになるでしょう。
話を続けようとするキャロルに、ロスは「キャロル、どうして君はここにいるの?」と率直に尋ねます。
家を出て行った後に、わざわざ僕の職場にまでやって来たのは何か他に理由があるんだろ? 別に自分の家族の話をしに来たわけじゃないんだろ? と言いたいのですね。
少し間があって、キャロルは、I'm pregnant. と言っています。
ロスは、後ろに立っているマネキンと同じポーズで、驚きのしぐさで Pregnant! と繰り返していますね。
pregnant は「妊娠した」で、pregnancy は「妊娠」。
日英問わず、どんなドラマや映画でも、「妊娠」という出来事はストーリー上重要な意味を持つはずですから、pregnant というキーワードが聞き取れるかどうかは、ストーリーを理解する上で、大きなポイントになると言えるでしょう。
ランキングをクリックして、応援していただけると嬉しいです。


応援しておきました。ポチッ
コメントありがとうございます。
東京オリンピックは、英語を学ぶ強い動機付けになりますよね^^
また、応援ポチッもありがとうございます。これからもブログ頑張ります!