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モニカ: (TRYING TO CHANGE THE SUBJECT) So, Ross, what's going on with you? Any stories? (DIGS HER ELBOW INTO HIS HAND) No news, no little anecdotes to share with the folks? ([話題を変えようとして] それで、ロス、あなたの方はどうなってるの? 何か話はないの? [ロスの手に自分の肘を(掘るようにぐりぐりと)押しつける] ニュースはないの? 両親に伝えるようなちょっとした逸話はないの?)
ロス: (PULLS HIS HAND AWAY) Okay! Okay. (TO MR.+MRS. GELLER) Look, I, uh, I realize you guys have been wondering what exactly happened between Carol and me, and, so, well, here's the deal. Carol's a lesbian. She's living with a woman named Susan. She's pregnant with my child. And she and Susan are going to raise the baby. ([自分の手を(モニカの肘の下から)引っ張って] わかった! わかった。[ゲラーパパとママに] ねぇ、キャロルと僕の間に正確には何が起こったのかを、二人がずっと疑問に思っていたってこと、僕にはわかってる。それで、こういうことなんだ。キャロルはレズビアンだ。彼女はスーザンって名前の女性と一緒に住んでる。彼女は僕の子供を妊娠してる。そしてキャロルとスーザンはその赤ちゃんを(二人で)育てるつもりなんだ。)
(STUNNED SILENCE)
固まった沈黙。
ゲラーママ: (TURNS TO MONICA) And you knew about this?! ([モニカの方を向いて] それであなたはそのことを知ってたの?!)
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ロスとモニカに対する両親の態度の違いがあまりにも露骨なので、モニカはうつむき、ロスの方も困った顔をしています。
その後、モニカはニコッと微笑み、ロスに顔を近づけて、「それでロス、あなたの方はどうなの?」とロスの話題に変えようと試みます。
folks は「人々」という意味がありますが、ここでは、両親という意味で使われています。
anecdote は「逸話、秘話」。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
anecdote : a short story based on your personal experience
つまり、「自分の個人的な経験に基づく短い話」。
share with は「〜と分け合う」ということですが、この場合は「情報を共有する」という意味で「〜に伝える・教える(逸話)」と言っていることになります。
モニカは微笑みながらそう言っていますが、ト書きにあるように、自分の肘をロスの手の甲に乗せて、甲が痛くなるようにグリグリ押し付けている様子が画面に映っています。
「言わないなら、もっと痛い目に合わせるわよ」みたいに「私がいじめられてるのを黙って見てないで、自分の都合の悪い話をさっさと両親に言いなさいよ!」と脅している感じになるでしょう。
そのモニカの強いプレッシャーに負け、ロスは下敷きになっていた手を引っ込めながら、「わかった、わかった」と言って、両親に自分の近況を語り始めます。
I realize you guys have been wondering what exactly happened between Carol and me は、文章として長いですが、とにかく前から順番にイメージしていくと、「僕にはわかってる、あなたたち(パパとママ)がずっと wonder してたってことを、キャロルと僕の間に正確には何が起こったか、について」になるでしょう。
「(僕がこれまではっきりとは説明してこなかったから)キャロルと僕の間に、正確には(実際には具体的には)何が起こったんだろう、ってパパとママがずっと疑問に思って、知りたいと思っていたの、僕にはわかってるよ」という感じですね。
Here's the deal. は「こういうことなんだ」という感覚で、大事な話の前置きに使います。
She's pregnant with my child. のように「彼女は僕の子を妊娠してる」と言う場合には、前置詞 with が使われます。
LAAD の例文にも、My wife was pregnant with our son. 「僕の妻は僕たちの息子を妊娠してる。妻のお腹(おなか)には僕たちの息子がいる」という英文が出ています。
raise は「物を高く持ち上げる」「上昇させる」という意味で使われ、名詞では「昇給」という意味もありますが、ここでは「(子供を)育てる、養う」という意味ですね。
I was born and raised in NY. なら「私はニューヨークで生まれ育った」という意味になります。
ロスの立て続けの衝撃の告白に、パパとママは驚愕の表情で顔を見合わせていますが、その後、ママはモニカの方を向き、"And you knew about this?!"「そしてモニカはこのことを知っていたのね?」と非難するような口調で言っています。
この状況においても、大量の問題を抱えているロス本人を怒らないで、この件については無関係のモニカを責めているのがポイントですね。
「あなたはそれを知っていながら、私たちに黙っていたのね?」と、親である自分たちに知らせなかったことを怒っていることになります。
決死の覚悟で告白したロスまでもが「モニカを責める、って、、どうしてそうなるの?」というように、がくっとしたしぐさをしています。
ロスをかわいがり、モニカにつらく当たるのも、ここに極まれり、というところですね。
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