2017年02月22日

親は空想の友達の方を気に入ってた フレンズ1-2改その20

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12:01
フィービー: Y'know, it's even worse when you're twins. (ねぇ、自分が双子の時には、状況はさらにもっとひどいわよ。)
レイチェル: You're a twin? (あなたは双子(のうちの一人)なの?)
フィービー: Yeah. We don't speak. She's like this high-powered, driven, career-type. (ええ。(双子の)私たちは話さないの。彼女(私の姉妹)は有能で、目標に向かって頑張る、キャリアタイプなのよ。)
チャンドラー: What does she do? (彼女の仕事は何?)
フィービー: She's a waitress. (彼女はウェイトレスよ。)
レイチェル: All right, you guys, I kinda gotta clean up now. (THEY START TO LEAVE) (いいわ、みんな。私は今、掃除しなくちゃいけないの。[みんなはその場を去ろうとする])
モニカ: Chandler, you're an only child, right? You don't have any of this. (チャンドラー、あなたは一人っ子でしょ? あなたにはこういう問題は何もないわけね。)
チャンドラー: Well, no, although I did have an imaginary friend, who... my parents actually preferred. (あぁ、ないね、でも、俺にはイマジナリーフレンド(空想の友達)がいてね… 俺の両親は実際、そいつの方を気に入ってた。)

twin という名詞は可算名詞で、単数形では「双子の一人」を指します。
「双子だったら、もっと大変よ」みたいに言っていることから、フィービーには双子の姉妹がいるらしいことがわかるわけです。

We don't speak. は「私たち(私と、私の双子の姉妹)は、普段話をしない。話をすることがない」という感覚。
「習慣を表す現在形」で、普通は・普段は、口をきかない、というニュアンスになります。
high-powered は文字通り「ハイパワーの、高出力の」ということから、「非常に有能な、バリバリ仕事をこなす」というようなニュアンス。

driven は drive の過去分詞形「駆り立てられた」という感覚から、「やる気に満ちた、やる気満々の」という意味で使われる形容詞。

LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
driven [adjective] : trying extremely hard to achieve what you want
例) John is a very driven young man.

つまり、「自分の望むことを達成するためにものすごく一生懸命頑張っている」。例文は「ジョンは非常にやる気に満ちた若い男性だ」。

Macmillan Dictionary では、
driven [adjective] : always trying very hard to achieve things and be successful
つまり、「何かを達成し、成功するために、常に一生懸命頑張っている」。

ロングマンもマクミランも、「achieve するために try very hard している」という語義はほぼ同じですね。
「何かに駆り立てられるように、目標に向かって頑張っている」様子が driven ということになるでしょう。

career は日本語で「キャリア」と訳されている「経歴、職業」のことですね。
ただ英語の発音は「キャリア」ではなく「カリア」に近く、リの部分にアクセントがあります。
カタカナ風に「キャリア」と発音してしまうと、「carry する者、運ぶ者」という意味の carrier という単語が連想される可能性があり、その場合には「配達人、運送者、(ウイルスの)保菌者」という意味になるので注意しましょう。
ですから、high-powered, driven, career-type というのは「バリキャリ(バリバリ働くキャリアウーマン)」みたいなイメージを言っているようですね。

What does she do? を直訳すると、「彼女は(普段・日頃)何をするの? 何をしているの?」という感覚になりますが、これは「彼女は何をして働いてるの? 彼女の職業は何?」と尋ねる表現になります。
What does she do for a living? 「彼女は生計のために(生きていく・暮らしていくために)何をしているの?」という表現もありますが、そのようにわざわざ for a living をつけない形の What does she do? だけで「仕事は何?」という意味になります。
「バリキャリっていう彼女の、その仕事は何?」と尋ねたチャンドラーに、フィービーは「ウェイトレス」と答え、観客からは笑い声(ラフトラック)があがっていますが、一般的にみんなが「バリキャリ」から連想するような職業とは違うものであったというオチですね。

an only child は「一人っ子」。
ロスとモニカのような兄妹、フィービーのような双子ではない、一人っ子のあなたには、今みんなが言っていた兄弟姉妹間の問題みたいなものは何もないんでしょ? ということですね。
チャンドラーは、no 「ないよ」とまずは認めて、その後、でも俺には an imaginary friend がいたんだ、と言っています。
imaginary friend は「空想の友達、想像上の友人」。
Macmillan Dictionary で、imaginary の語義を見てみると、
imaginary : not real but only created in your mind
例)A lonely child sometimes creates an imaginary friend to play with.

つまり、「本物(実在するもの)ではなく、心の中に創造されただけの」。例文は「孤独な子供は時々、一緒に遊ぶためのイマジナリーフレンドを作り出す」。
LAAD の例文にも、
Many young children have imaginary playmates. 「多くの幼い子供には、空想の遊び友達がいる」。
というものが出ていますので、子供が imaginary friend を創り出すのはよくあることだと認識されていることになるでしょう。

an imaginary friend, who... my parents actually preferred は「俺の両親は、実際、その空想の友達の方を(俺よりも)気に入っていた」ということ。
prefer は、prefer A to B 「B よりも A を好む」の形でよく出てきますが、その表現を用いると、My parents actually preferred my imaginary friend to me. 「両親は(本当の子供である)俺よりも、(俺が心の中に造り出した)俺のイマジナリーフレンドの方を実際のところ気に入っていた」ということになります。
先に an imaginary friend という言葉が出たので、その後に、関係代名詞 who を続ける形で、「そのフレンドを、うちの親は俺よりも気に入ってたんだけどね」と情報を追加した形ですね。

一人っ子だから比べられなくていいよね、みたいに言われたことに対して、「実際に比べられる兄弟はいなかったけど、俺の心に住んでる空想の友達の方を親は気に入ってたんだ」と言っていることになります。
「一人っ子にはイマジナリーフレンドがいることが多い」という一般的なイメージを使って、「俺には兄弟はいなかったけど、空想の友達がいた」、さらには「俺自身よりもその子の方が気に入られてた」のような自虐話に持ってきた、チャンドラーらしいジョークだと言えるでしょう。


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posted by Rach at 13:12| Comment(0) | フレンズ シーズン1改 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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