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16:25
(CUT TO THE CLINIC)
診療所の場面にカット。
ロス: So, um- so how's this, uh, how's this gonna work? Y'know, with us? Y'know, when, like, important decisions have to be made? (それで、これはどんな風に進むのかな? ほら、僕たちのこと。いつ、ほら(例えば)、重要な決定がなされないといけないの?(→訂正:ほら、重要な決定がなされないといけない時に。))
キャロル: Give me a “for instance." (例えばどんなことか言ってくれる?)
ロス: Well, uh, uh, I don't know. Okay, okay. How about with the, uh, with the baby's name? (うーん、どうかな。よし、よし。これはどう? 赤ちゃんの名前は?)
キャロル: Marlon... (マーロン。)
ロス: Marlon?! (マーロン?)
キャロル: ... if it's a boy. Minnie, if it's a girl. (…もし赤ちゃんが男の子ならね。ミニーよ、女の子なら。)
ロス: As in "Mouse"? (「マウス」にあるような(ミニー)?)
キャロル: As in my grandmother. (私のおばあちゃん(の名前)よ。)
ロス: Still, you- you say "Minnie," you hear "Mouse." (それでも、「ミニー」と言えば「マウス」と返ってくるだろ[「ミニー」と言えば「マウス」だろ]。)
when, like, important decisions have to be made? を直訳すると、「いつ、(ほら、)重要な決定がなされなければならないの?」という受動態で、つまりは「重要な決定はいつ行われるの?」と問うていることになるでしょう。
受動態ではなく、能動態で表現すると、make important decisions のようになりますが、その場合だと主語が必要になりますね。
ロスが言いたいことはおそらく、"When do we have to make important decisions?" 「いつ僕たちは重要な決定をしないといけないの?」ということなのでしょうが、重要な決定を行う人間の中に自分が入っているのか、自分を入れてもらっているのかがわからないこともあって、あえて主語を明示しない形の受動態の形を取ったのだろうと思います。
しなければならない決定がいろいろあるとして、それはいつ決めないといけないのかな、のように、「決定するのが誰であるかはここでは問題ではない」ように表現してみせたのだろうと。
また、ロスのセリフには、Y'know が何度も出てきていますが、言いにくいことを、ロスがためらいながら、言葉を選びながら言っている感じが出ているように思います。
(2017.3.8 追記)
when, like, important decisions have to be made? について、非公開コメントにて、この when は「いつ」ではなく、「〜する時」の意味ではないでしょうか? というご意見を頂戴しました。
ご指摘の通り、ここは「〜する時」の方の意味でした。謹んで訂正させていただきます。
ロスが Y'know を頻発しながら話しているので文章が切れてしまっており、when... ? のように「最初が when で最後に疑問符がついている」という見かけになっているため、「いつ? を尋ねる疑問文だ」と安易に結論づけてしまったようです。
Y'know などを取り除いた文章にすると、So how's this gonna work with us, when important decisions have to be made? ということになり、「それで、この件は僕らの間でどのように進むのかな(僕ら3人でうまくいくのかな)、重要な決定がなされないといけない時に」という意味になるわけですね。
そのご指摘をいただいて改めて考えてみたのですが、この when が「いつ?」の意味ではないと判断できる理由は2つありました。
1つ目は、「いつ?」を尋ねる疑問文であれば、when do important decisions have to be made? のように、when 以下が疑問文の形 do+主語 になる必要があること。
ラフな口語ということで、do が省略される可能性もなくはないですが、when SV の形であれば普通は「 S が V する時」という意味だと考えるのが自然でした。
2つ目の理由は、その後のキャロルとロスの会話で「いつ?」で問われるような「時期」が話題になっていないこと。
二人の会話は「重要な決定とは、例えば子供の名前」のように話が進んでいて、それを「いつ決めなければならないか」という時期についての話にはなっていません。
「”いつ”重要な決定をするのか?」をロスは心配しているのではなくて、「重要な決定について、3人の話し合いがうまく進むかどうか?」がロスの気がかりとなっていることが話の流れからもわかりますし、ロスの懸念通りに名前のことでモメる展開になっているということを考えても、この when は「重要な決定がなされないといけない時」という意味で間違いないと言えます。
貴重なご指摘ありがとうございました。
(追記はここまで)
ロスの「重要な決定」という言い回しが漠然としていたのでしょう、キャロルは、Give me a "for instance." と言っています。
直訳すると、「"例えば"をちょうだい」ということですから、"For instance... "「例えば(こういうこと)」と具体的な例を挙げてくれない? と言っている感覚ですね。
ロスが「赤ちゃんの名前についてはどう?」と具体例を出すと、キャロルは「マーロン」と即答で答えています。
... if it's a boy. Minnie, if it's a girl. は、前の Marlon という名前に続けて言っている感覚で、"Marlon, if it's a boy. Minnie, if it's a girl." 「マーロンよ、赤ちゃんが男の子なら。ミニーよ、赤ちゃんが女の子なら」ということ。
性別がわからない赤ちゃんのことを it という中性代名詞で表現し、その子が男子なら、女子なら、、と仮定している感覚になります。
「女の子ならミニーよ」という発言に、ロスは、As in "Mouse"? と返します。
as in は「…にあるような」。
As in "Mouse"? というのは、マウスの名前にあるようなミニーちゃん? というニュアンスになります。
ミッキーマウスのガールフレンドのミニーマウスは日本でも有名ですが、ロスもミニーと聞いて、ミニーマウスを思い出したようですね。
またこの as in は、電話などで名前の綴りを確認する際に、A as in apple 「アップルの A 」のように使います。
そのように言ったロスに対して、キャロルは、As in my grandmother. と言っていますが、これも「私のおばあちゃん(の名前の中)にあるような」というニュアンスで、私のおばあちゃんの名前から取ったのよ、おばあちゃんの名前をもらったのよ、と言っている感覚になるでしょう。
私のおばあちゃんの名前よ、と説明されても、ロスはまだ納得できない様子で、Still, you say "Minnie," you hear "Mouse." と言っています。
you say A, you hear B は、「 A と言えば B と聞こえる」という感じで、つまり、「 A と言えば、誰かが B と答える声が聞こえる」ということでしょう。
日本語でも、「 A といえば B 」という風に、「 A といえば B(が続くと思う、が連想される)」というニュアンスの言葉がありますので、それとよく似た感覚ですね。
文頭の Still は「それでも(まだ)、いぜんとして」という意味で、仮に、おばあちゃんの名前をもらったものだとしても、「それでもやっぱり」、ミニーといえばマウスと返ってくるのが普通だろ、ミニーと聞けば誰だってミニーマウスを連想するだろ? と言っていることになります。
本当の由来がおばあちゃんであれ、ミニーと言えばマウスと想像されることには変わりないだろ、と言いたいのですね。
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今回特に印象に残った場面がありました。
>キャロル: As in my grandmother. (私のおばあちゃん(の名前)よ。)
'th'発音の舌の動きが発音指南書通りで、グルメ本お目当てのお店を実際目の当たりにしたような喜び。(^^)
DVD学習の利点の一つを実感しました。
では。
こんにちは。コメントありがとうございます。
th を発音する時、確かにキャロルはしっかり th の口になっていますね。音を消しても、th って言ってるな、とわかるくらいの動きです^^
発音の時の口や舌の動きが見えるのが、映像付きの教材で学ぶ利点でもありますよね。アップになった時は、私もまじまじと見てしまいます(^^)